【WCS2019 サンシリーズ】ソルゼルネ

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QRレンタルチーム[PGL]

  • 概要

WCS2019サンシリーズルールのINC Novemberで使用したパーティ。
サブロムで28勝4敗、最終レートは1815前後(多分1815か1816)でした。

ソルガレオ+カプ・レヒレと後発ゼルネアスについてf:id:barudoru:20180907214152p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20160416145153p:plain
ゼルネアスのジオコントロールは圧倒的な爆発力がありますが、強力である分対策もされやすいです。先発からゼルネアスを出してジオコンを積もうとしても、吠えるや挑発を常に警戒しなければならず立ち回りが安定しません。そこで、先発二匹でS操作したり壁を貼ったりしてまず起点を作ってから後発ゼルネアスにつなぎ、中盤以降にジオコントロールを積んでゲームエンド、という形を目指すことにしました。特にS操作とジオコントロールは相性が良く、先手でジオコンを積めれば特防アップによって相手の反撃を軽減でき、挑発や叩き落とすによる妨害も防ぐことが可能です。

起点を作るための先発二匹として「ソルガレオ+カプ・レヒレ」をチョイス。全国ダブルのレヒレグロスとタイプが同じで感触の似た組み合わせです。ソルガレオにはチョッキ、カプ・レヒレにはミストシードを持たせ、それぞれ特殊耐久を補強しています。二匹の高い耐久を盾に、自然の力、じならし、凍える風、叩き落とす、光の壁などを駆使して「相手を弱体化させながら」殴り合い、頃合いを見てゼルネアスを出しジオコンを積んでフィニッシュ、というのが理想的な流れです。

一見、S操作や壁張りだけなら他のポケモンでもできそうに見えますが、ソルガレオカプ・レヒレには「相手のゼルネアス、カイオーガに対して出し負けない」という長所があります。
対ゼルネアスでは鋼タイプのソルガレオが睨みを効かせており、ミストフィールドのおかげでドーブルモロバレルから眠らされることもありません。対カイオーガではソルガレオ、レヒレとも潮吹きを耐えることができ、叩き落とすでスカーフを落としたり凍える風・地ならしの追加効果を使うことで素早さの有利を得、余裕があれば光の壁を張ったりカイオーガを削って潮吹きの威力を下げたりもして、有利な状態でゼルネアスに繋げます。ソルガレオの特性メタルプロテクトのおかげで「こちらのSや火力を下げられて相手から起点にされる」ということもなく、総じて「相手に起点を作らせず、こちらだけゼルネアスの起点を作る」戦法で戦えるのがレヒレガレオの強みです。

それぞれジオコン・潮吹き対策になるレヒレの黒い霧・ソルガレオワイドガードは持たせていませんが、このルールをやり込んでいる相手なら警戒してくれることが多いはずです。カイオーガがワイガ警戒で熱湯や雷を選んでくれたら儲けもので、ミストフィールドによりそれらの追加効果を引くこともありません。同じくワイガ警戒でアマージョがフェイントしてくれるのにも期待です。また初見の相手がレヒレガレオの並びを見た時、「いばる+ミストフィールド」コンボやトリックルームを意識することが非常に多いようで、それを防ぐための挑発を使ってくれやすいです。その間に攻撃技を使えるとアドバンテージを稼げます。

■対グラードンについてf:id:barudoru:20140517124606p:plain
鋼タイプのソルガレオとフェアリータイプのゼルネアスを組ませる以上、炎タイプに対して当然弱くなります。カイオーガ系のパーティであれば炎枠がガオガエンであることが多く、馬鹿力やムーンフォースで力押しできますが、グラードン系のパーティに関してはホウオウ、レシラム、ヒードランリザードンなどガオガエン以外の炎を用いることもあり、厄介な相手となります。

そこでグラードン+炎に対抗しやすいポケモンとしてボーマンダをチョイス。味方のガオガエンと合わせて2枚威嚇でグラードンやホウオウの火力を下げられます。大文字でグラードンに対する大ダメージを狙うこともでき、さらに岩雪崩を持たせることで炎タイプ全般を削ることが可能です。ボーマンダソルガレオのコンビは「じならし+じゃくてんほけん」コンボが有名なため、上記の威張るミストフィールドコンボと同様に相手のミスリードを誘えるという長所もあります。

ソルガレオを出しにくい相手についてf:id:barudoru:20140517125031p:plain
ソルガレオの弱点として、グラードンやホウオウ、レシラム以外にも、ルナアーライベルタルが挙がります。また、非伝説でも鋼技を軽減してくるものとはだいたい相性が悪いです。具体的にはディアオーガ+オニシズクモやイベルオーガ+鋼といった形のパーティに対してはソルガレオの刺さりどころが乏しく、かといってゼルネアスも暴れにくいです。そこでこれらに対してはソルガレオを選出せず、別のポケモンを選出することにしました。

白羽の矢を立てたのがビリジオン。タイプ相性的にディアルガイベルタルカイオーガガオガエンオニシズクモらに対して強く、ソルガレオでは手の届かない範囲をうまくカバーしてくれます。激戦区の100族ラインを越えている素早さを持つおかげで汎用性も高いです。飛行が4倍弱点であるためカプ・コケコのブレイブバードイベルタルのデスウィングには注意を要しますが、見た目に反して体重が200.0kgちょうどであるためフリーフォールが効かないのはお得感があります。


  • 個別解説

f:id:barudoru:20180907214152p:plainソルガレオ
メテオドライブ、ばかぢから、はたきおとす、じならし@とつげきチョッキ/メタルプロテクト】
231-178-128-×-118-149 (H148,A36,B4,D68,S252 いじっぱり)

HB:ガオガエン(A183)のフレアドライブ確定耐え
HD:とつげきチョッキ込みでカイオーガ(C222)の雨しおふきダブルダメージ+ルンパッパ(C156)の雨珠ねっとうを高乱数耐え(94.1%)
A:しぜんのいかりと合わせてソルガレオ(H213-B123)をはたきおとすで倒す(75%)
HAB:イベルタルのダークオーラ+イカサマを高乱数耐え(87.5%)

相手のゼルネアスを睨みつつ、味方ゼルネアスの起点を作ることを使命としています。普通のソルガレオは相手ゼルネアスのジオコンムーンフォースで6割削られるためモロバレルドーブルに時間を稼がれて突破を許してしまう、ということもありがちですが、チョッキソルガレオならそのダメージを4割程度に抑えられ、光の壁込みなら3割未満しか削られないためより対処が安定します。ゼルネアスの他にはカプ・テテフツンデツンデドクロッグに対しても一方的に強く、それらに苦戦しがちな味方ゼルネアスとシナジーしています。

他の伝説ポケモンと比べると攻撃力は大人しめですが、特性メタルプロテクトのおかげで威嚇を受けずミストフィールド下なら火傷もしないため常に安定したパワーを発揮できます。攻撃技はメテオドライブ、馬鹿力、叩き落とす、地ならしの4つをチョイス。
メテオドライブは威力・命中ともに100で単純な性能が思念の頭突きを上回る主力技。
馬鹿力はゼルネアスの障壁となるガオガエンツンデツンデナットレイ対策を意識。タイプ一致思念の頭突きと同威力のためルンパッパやカイオーガへのもっとも大きい打点です。
叩き落とすはカイオーガの拘りスカーフを落とすことで疑似S操作となり、相手のソルガレオドータクンにダメージを与えるのにも便利な技です。
地ならしは相手二匹の素早さを下げられるのが便利で、特にオーガルンパといった組み合わせは一網打尽。このパーティではレヒレとガエン含め守る持ちが多いので巻き込みを防ぐのも容易です。

持ち物の突撃チョッキで特防を高めており、これでカイオーガに対しても安定して動かせます。手助け+スカーフ潮吹き、又は眼鏡潮吹きはダブルダメージなら光の壁無しでも耐えることが可能で、相手がオーガルンパの並びで「HP満タン潮吹き+命の球熱湯」を連打してきてもほぼ確実に耐えられます。ルナアーラシャドーレイのダメージもかなり軽減できるため相手の計算を狂わせることができます。

素早さは準速にしており、これで味方レヒレ-1の素早さになります。環境のソルガレオは意地っ張りが多く、ソルガレオミラーで上を取れると叩き落とすで命の球を落としてダメージレース有利になりやすいです。


f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス
ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ/フェアリーオーラ】
211-×-116-198-119-144 (H76,B4,C228,D4,S196 ひかえめ)

HD:C222カイオーガの潮吹きを最高乱数以外耐え
S:準速90族+2

フェアリーオーラ、ジオコントロールにより規格外なパワーを得られるGSルール最強のフィニッシャー。
今回のパーティではソルガレオカプ・レヒレに起点を作ってもらいジオコンを発動、その後積んだゼルネアスとガオガエンを並べてトドメを刺すことを主力の動きとしています。ジオコンに依存する分、吠えるやレッドカードなどの妨害にはより気を遣いますが、こちらが残り2匹である場合は強制交代無効で躊躇なくジオコンできるため、終盤に出すと盤石です。

味方の素早さ操作はジオコントロールと抜群に相性が良く、先手ジオコンで特防を上げておくことにより特殊技による反撃を少ないダメージで抑えられます。光の壁が貼ってあるとなお安全。また、ミストフィールドのおかげでカイオーガの雷などを受けてもマヒする心配が無いのは精神衛生上良いです。

技構成と持ち物はテンプレ通り。フェアリーオーラの恩恵を受けられるムーンフォースマジカルシャインの2つの攻撃技を使い分けて戦います。性格・努力値配分についてはイベゼルネの時と同じく、最速にしていません。ゼルネアスが降臨する頃には素早さのサポートが整っていることが多いため最速にしなくても先手を取りやすいからです。加えて、味方のカプ・レヒレより後に動いて、自然の怒り+ムーンフォースで集中攻撃する動きもできます。


f:id:barudoru:20170303205327p:plainカプ・レヒレ
しぜんのいかり、こごえるかぜ、ひかりのかべ、まもる@ミストシード/ミストメイカー】
177-×-136-115-150-150 (H252,B4,S252 おくびょう)

主にソルガレオと並べてサポート主体の動きをします。GSルールは状態異常が強いので特性のミストフィールドが役立つ場面は多く、味方ポケモンが雷や熱湯の追加効果に怯えることがなくなり、相手のモロバレルドーブルはほぼ置物にしてしまえます。またミストシードを発動させ特防を強化することで、オーガルンパやオーガトルネから集中攻撃を受けても耐えられるほどの硬さになります。

サポートの手段として、凍える風によるS操作はもちろん、特殊技環境なので光の壁も有用です。追い風+眼鏡カイオーガの戦術に対しては、相手が追い風を準備している間に光の壁を張っておくと対処が随分楽になります。
「光の壁を張っている状態で受けるメガネカイオーガの攻撃のダメージ≒張ってない状態で受けるメガネ無しカイオーガの攻撃のダメージ」
壁さえあれば眼鏡カイオーガの攻撃でも余裕を持って耐えられ、追い風のターン中にこちらが壊滅することはないため、追い風がきれた後に自動的にゼルネアスで先手を取れるようになって勝ちが濃厚になります。

自然の怒りは、固定ダメージのため硬い伝説ポケモンガオガエンも一定量を確実に削れる優れもの。攻撃面に努力値が要らないおかげで耐久振りをしながら性格・努力値配分を臆病最速にでき、レヒレの自然の怒りでまず相手を半分削る⇒味方ソルガレオ・ゼルネアスの攻撃でトドメ、という動きが決まりやすいです。怒りの前歯と違い無効ポケモンが存在しないため交代先に一貫するのも長所。命中不安ですが、レヒレの耐久力が高いので一発の外しぐらいなら十分巻き返すことができます。

ムーンフォース、癒しの波動、挑発、リフレクター、威張る、黒い霧などなど、他にも採用したい技は多くありましたが、守るが欲しいため入れませんでした。威張る+ミストフィールドソルガレオを強化するコンボは一見強そうですが、命中不安や自然の怒り+集中攻撃でその代用ができることから取り入れず。黒い霧はミストシードとのアンチシナジーが気にかかるところでした。ゼルネアスのジオコンに対しては光の壁とソルガレオで十分対応できるため不要と判断しました。挑発はトリル対策に欲しいこともありますが、トリル偽装の動きをされた時に弱かったりメンタルハーブ持ちが少なからずいるので使いにくいです。

それらの技を切ってまで採用した守るは、追い風やトリル、猫だましのターンを稼ぐのに何かと便利な技。味方のソルガレオの地ならしを回避できるのもポイントで、カミツルギゼクロムなど、レヒレを倒しうるポケモンと初手で対面した際には守る+地ならしによるS操作から有利に戦えます。先発でコケコと対面した場合ほぼレヒレ側にボルチェンしてくるので、守るで防いで交代を邪魔して地ならしで攻撃してみると一気に有利な盤面になります。

対スカーフカイオーガについて、f:id:barudoru:20180907223011p:plain
控えめ準速スカーフカイオーガの雷なら2耐えはできませんがS操作一回で抜くことができ、臆病最速スカーフカイオーガに対してはS操作を一回通すだけでは抜けませんが雷を2発耐えできます。つまり、相手のスカーフオーガが性格控えめと臆病のどちらであってもレヒレには2回行動のチャンスがあります。雷で拘ったカイオーガに対して2回動くことができればSを下げるなり壁を張るなり自然の怒りでHPを削るなりでき、ゼルネアス降臨の布石を十分整えることができます。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、ねこだまし、まもる@イトケのみ/いかく】
199-166-111-×-126-84(H228,A124,B4,D124,S28 いじっぱり)

H:8n-1
HD:イトケ込みでカイオーガ(C222)のダブルダメージ雨潮吹きを確定耐え
S:最遅90族-1

汎用性の高い威嚇+猫だまし持ち。鋼タイプに強い点でゼルネアスと相性が良く、悪・ゴーストタイプに強い点ではソルガレオと相性が良いです。後発から出すことが多く、ジオコンゼルネアスのお供として全抜きを助ける役を担います。トリックルーム対策として日食ネクロズマディアルガ系のパーティに出していくことも多めです。

一般的なガオガエンといえば守るを持たせず【猫、フレドラ、叩きorバクア、蜻蛉@ピンチベリーorチョッキ/慎重HD】がデフォルトで、数的有利or互角を前提に威嚇+とんぼ返りでクルクル受けまわすのが主です。しかし、このパーティのガオガエンは「後発ゼルネアスの相方としてその攻撃範囲を補うこと」を役割としているため少々運用が異なります。後発ゼルネアスのお供をするガオガエンにとって、カイオーガに弱点を突かれて縛られてしまったり、ジオコンを積んでいる隙にガエン側に集中攻撃されるなどして倒されてしまうのは避けたい事態です。そうなるとガオガエンで相手のナットレイモロバレルを対処しきれなくなり自然とゼルネアスが止まってしまうからです。

そこでカイオーガに縛られず、狙い撃ちもされないようにするためのイトケのみ、守るを装備。ガオガエンを大事にし、ナットレイモロバレルに睨みを効かせてもらうことでよりゼルネアスが全抜きを決めやすくなります。

サンシリーズ後半の環境で増えた「トリル+鉄球カイオーガ」に対してもイトケと守るのおかげで時間稼ぎしやすいです。


f:id:barudoru:20140517124606p:plainボーマンダ
だいもんじいわなだれ、おいかぜ、ほえる@こうかくレンズ/いかく】
170-163-90-155-100-167(A60,C196,S252 せっかち)

C:グラードン(H176-D110)を晴れ状態のだいもんじで確定2発

グラードンを意識して威嚇持ち、かつ浮いているポケモンが欲しいと考え採用。同じ要件なら霊獣ランドロスも候補に挙がりそうですが、ボーマンダは100族の素早さを持ち禁伝の多くを抜けることや追い風による補佐が行える長所があります。炎技と岩技のおかげでグラードンと炎タイプに対してそれぞれダメージを与えやすく、グラードン系の構築を相手する際に無くてはならない存在です。

Zワザの使用できないサンシリーズでは特に持たせたい持ち物が無く、口角レンズを持たせることにしました。命中率アップにより気持ち使いやすくなった大文字で晴れ状態のグラードンをほぼ2発で沈められます。なお、広角レンズ大文字の命中率は93%で2発連続で命中する確率は86%です。

岩雪崩も命中率が99%にアップ。岩雪崩の命中率が上がることは怯みを狙える確率が上がることも意味しています。
ボーマンダは多くの伝説ポケモンに対して上を取ることができ、追い風を自身で吹かしてさらにSアップすることもできるために追加効果の期待値は大きいと言えます。もっとも岩雪崩を入れた最大の目的はホウオウを倒すこと。怯みを狙うのはそのついでです(建前)
ホウオウに対して交代際から繰り出す場合は聖なる炎を浴びて火傷することがないよう気を配る必要があります。

吠えるはゼルネアスと対面した時に狙うことがあります。フェアリー技で倒されるかもしれませんがジオコンの起点にされるよりはいいです。トリルに対してもよく刺さってくれました。他にはメレラキがいたら使おうと思っていました。

性格はせっかちで攻撃、特攻に振り分けた配分にしています。攻撃を少し上げておくことで、威嚇込みダブルダメージの岩雪崩+ソルガレオの馬鹿力で相手ガオガエンを倒せるようになり、対ガオガエンの立ち回りが安定しやすくなります。物理耐久はこのルールで役立つことが比較的少ないため、防御に下降補正をかけることにしました。


f:id:barudoru:20140517125031p:plainビリジオン
リーフブレードインファイト、リフレクター、まもる@いのちのたま/せいぎのこころ】
167-142-92-×-149-176 (H4,A252,S252 ようき)

前述の通り相性補完として採用したポケモンで、「オーガイベル+鋼」「ディアオーガ」「グライベル」といった組み合わせを撃破する役目を担います。
素早さの劣るソルゼルネレヒレにとって特にイベルタル+トゲデマルorウツロイドという並びはかなり苦しかったため、それらより素早さが優れたビリジオンは魅力的でした。

基本選出に入らない補完要員であるため、選出数はパーティで最も少なくなりますが、選出画面で相手の選出を狂わす「見せポケ」としての機能にも期待しています。自身の苦手とするトルネロスカプ・テテフ、ゼルネアスらの選出を誘い、ソルガレオで返り討ちにしたいです。

物理型にし、威力・命中率の優れたインファイトリーフブレードをメイン技にしました。特殊型にすればカイオーガグラードンに有効な草結びを使うこともできるのですが、格闘技が命中不安な気合玉しかないため気が進まず。物理格闘技には聖なる剣というものもありますが、威力90ではカミツルギを落とせないのでインファイトを選ぶべきです。

3つめの技にはリフレクターを選択。相手のガオガエンドクロッグの攻撃を弱めて、ビリジオン自身とゼルネアスがより生き残れるようにします。リフレクターと威嚇は使用感が似ていますが、威嚇の効かないソルガレオにも有効なのがリフレクターの強みで、ちょうどビリジオンが最速ソルガレオに対しても先手を取れることから大いに活用できます。誤解されやすいですがサイコショックはリフレクターでは軽減できません。レヒレの光の壁に頼りましょう。

持ち物は命の球。カミツルギを一蹴するためには火力強化アイテムが必須であり、最も汎用性の高い命の球としました。交代時に叩き落とすを受けると持ち物は無くなってしまいますが、代わりに正義の心が発動してパワーアップします。

  • 選出について

■基本選出
先発:カプ・レヒレ+ソルガレオ
後発:ガオガエン+ゼルネアス
ヒレガレオの高い耐久を盾にS操作、叩き落とす、光の壁などで相手を弱体化させながら戦い、頃合いを見てゼルネアスを降臨させフィニッシュします。サポート要員であるレヒレの動かし方が肝であり、壁を貼るか、相手のHPを半分に削っておくか、S操作しておくか、先の盤面を考えつつ技を使い分けていくプレイが必要です。


■対グラゼルネ
先発:ゼルネアス+ソルガレオ
後発:ボーマンダ+ガオガエン

グラゼルネに対してはレヒレガレオでは分が悪いです。自然の怒り+メテオドライブの集中でもグラードンは倒せず、断崖の剣の反撃を受けます。

一方でボーマンダを初手に出すのも、ガエンゼルネで来られた場合の出し負けを考えるとあまり安全ではないです。そこで禁伝2匹を初手に並べ、後発に威嚇を用意しておく出し方を考えました。

相手がグラードンを初手に出してくればソルガレオボーマンダに引いて威嚇をかけつつムーンフォースグラードンを削るなどします。大概のグラードンムーンフォースで一回削っておくとメテオドライブの圏内に入るので、ソルガレオで楽に戦えるようになります。

相手の初手がゼルネアスならソルガレオで睨みを効かせられるためこちら有利です。相手がグラードンに引いたのを待ってこちらもボーマンダを投げるなどすれば不利にはならないと考えます。

その他のグラードン構築について
・グラホウに対してもボーマンダは有効ですが、後出しすると聖なる炎で火傷してしまう可能性があるため、先発ゼルネマンダの布陣で挑みたいです。
・グライベについては余程のことが無い限りソルガレオは出さず、ビリジオンの出番となります。
・グラレシについてはレヒレゼルネの壁ジオコンで特殊耐久を固めながら戦う形となります。


■対ディアオーガ、イベルオーガ、一部のルナオーガ
先発:カプ・レヒレ+ゼルネアス
後発:ビリジオン+ガオガエン

ソルガレオはディアオーガやイベルオーガに対しては刺さりどころが乏しいため選出が少なく、カプ・テテフ入りやウツロイド入りのパーティに対して選出をたまに検討する程度です。ソルガレオの代わりに活用したいのがビリジオン。序盤はレヒレやガエンを駆使して相手を削りつつトリル・追い風を凌いでいき、最終的にビリジオンとゼルネアスで上から相手を撃破していく、という展開が理想的です。

  • QRレンタルチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-9443-43B63ds.pokemon-gl.com

  • 終わりに

従来の感覚のまま「1800+1勝あれば安全圏」と考えていましたが、ツイッターのタイムラインを見ていると1815付近より上の人が30人以上いるようなので予選抜けは厳しそうです。次のシーズンであるムーンシリーズでは抜けられるよう頑張りたいと思います。

ムーンシリーズではZワザが解禁されます。どのような環境になるかまだ分かりませんが、このパーティを少しいじって使うのは難しいものと思われます。というのも要であるチョッキソルガレオルナアーラZでワンパンされてしまうため。ただし、ほぼHD極振りにすればルナアーラZを耐えることも可能で、D振りのメリットは他にも多いためムーンシリーズではそういった型のソルガレオを試してみるのも良いかと思います。

ヒレガレオに限らず「相手を弱体化させながら戦い、最後にゼルネアスでジオコンを積んで勝つ」という戦術は非常に強力なので、より適した組み合わせを探してみても良いかなと思いました。