【シリーズ8ダブル】オーガレボルト

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伝説ポケモンを一匹だけ使用可能なシリーズ8ダブルのパーティです。JCS2021インターネット予選にて使用し最終162位でした(予選抜けられず)。

構築経緯

カイオーガ+霊獣ボルトロスについてf:id:barudoru:20210124180019p:plainf:id:barudoru:20210420213914p:plain

禁止伝説枠をダイマックスエースにしてしまうと禁伝相性じゃんけんに巻き込まれやすいので、「ダイマックスしない禁伝枠」+「それと相性の良い一般枠のダイマックスエース」という形でパワー分散することにしました。

ダイマックスしない禁伝枠としてはザシアン、黒バドレックス、カイオーガの3者がパワーも高く有力ですが、今回はカイオーガを選択。雨降らしの絡んだ全体攻撃技が強力かつ一貫しやすいため勝ち筋を練りやすい事、威嚇+チョッキのせいで他の禁伝では崩しづらいガオガエンと霊獣ランドロスに対して強い事、最速スカーフの素早さが絶妙でザシアン黒バドを抜ける事などが決め手になりました。ゴリランダーやレジエレキといった天敵もいますが、逆に言えば相手の選出が分かりやすく、それらを釣って一般枠で迎撃できれば良いと考えます。

一般枠のダイマックスエースには霊獣ボルトロスを選択しました。カイオーガの苦手とするゴリラエレキをカモにすることができ、特に特性ちくでんでレジエレキを無視できるのは大きいです。当初はアーゴヨンやパッチラゴンを検討していましたが、レジエレキのエレキネットで素早さが下げられダイジェット分が無力化されてしまうのが辛いと感じており、エレキネット自体を無効化し素早さも下がらない蓄電特性のボルトロスは非常に魅力的でした。電気・飛行のタイプ一致技も使えるため潮吹きの通りが悪い水・草タイプにも打点があり、貯水ラプラスの処理も得意です。巨獣斬を半減できるのもダイマックスエースとして優秀。

霊獣ボルトロスには悪巧みをもたせ、イエッサンのこの指とまれでサポートして積んでいきます。追い風カイオーガ構築に対して初手ランドロスを出してくる相手はかなり少ないので、岩雪崩に悩まされることなくスムーズに初手から積めます。積んだ後はダイマックスして暴れさせ、ダイサンダーでエレキフィールドを展開しておけばダイマックス終了後も引き続きライジングボルトで威力140の打点を出せます。この戦術は大会直前から流行したオーロンゲの壁貼りに対するメタにもなり、光の壁で補強されたオーロンゲやザシアンも一撃で倒していくことができます。

サポーターについてf:id:barudoru:20191203233602p:plainf:id:barudoru:20191203233805p:plain

この指とまれ役としてイエッサンを採用した理由はエスパー打点が欲しい事と、ゴリランダーのグラスフィールドを打ち消したい事の2つです。霊獣ボルトロスのダイアークを絡めればワイドフォースでフシギバナモロバレルの撃破を狙うことができます。素早さ個体値を28にしているため、ゴリランダーと先発で対面した場合はフィールドをこちらが取り、カイオーガをグラスラから守れます。

さらにもう1匹のサポーターとして追い風エルフーンを採用しました。普通なら雨乞いや暴風の使える化身トルネロスが選ばれやすいものの、トルネロスと比べてエルフーンは下記のような利点があります。

  • 電気に強い→せっかく霊獣ボルトロスがレジエレキを無視できるのに隣が電気弱点だとしっかり仕事されてしまいます。エルフーンなら電気に耐性があり、霊獣ボルトロスと並べて相手のレジエレキに仕事させない盤面を作ることができます。
  • 相手エルフーンと同速→トルネロスは素早さの関係上エルフーンから挑発を受けやすいのがネック。こちらもエルフーンなら相手は同速負けを警戒して挑発は撃ちづらく、撃たれても最悪同速勝負に持ち込めます。
  • 悪ウーラオスに強い→一撃型ウーラオスはイエッサンをワンパンできるポケモンの中でも最もメジャー、先発で出されたくありません。エルフーンはウーラオスに相性有利なだけでなく先発率も高いため、相手にウーラオスの先発出しを控えさせやすいです。

追い風ミラー当たり前の環境のため、綿胞子をもたせてS勝負で勝てるようにします。

ダイマックスに依存しないアタッカーとして悪ウーラオスも採用。f:id:barudoru:20200906212713p:plain
追い風ターン中に決着をつける上で相手の守るを無視できる悪ウーラオスは単純に魅力的ですし、オーガレボルトのタイプ一致技を半減するホワイトキュレムやドラパルトへの打点にもなってくれます。

6枠目はナットレイメタグロスで迷っていましたが、晴れザシアンや白バドレックスが流行しそうな環境を意識してガオガエンを入れておくことにしました。f:id:barudoru:20200308172431p:plain
威嚇でザシアンの攻撃を下げて巨獣斬で霊獣ボルトロスが破壊されてしまう事態を防いだり、トリルに対して挑発で直接止めるなり猫騙しと捨て台詞で時間を稼ぐなりで凌ぐようにします。対晴れや対トリルは数的不利になった瞬間負けが濃厚になるので、味方を守ることも含めて時間稼ぎが得意なガオガエンの存在が不可欠です。


個別解説

能力値
HP-こうげき-ぼうぎょ-とくこう-とくぼう-すばやさの順

努力値
H→HP / A→こうげき / B→ぼうぎょ / C→とくこう / D→とくぼう / S→すばやさ

カイオーガf:id:barudoru:20210124180059p:plain

【しおふき、こんげんのはどう、かみなり、れいとうビームこだわりスカーフ/あめふらし
175-☓-111-202-160-156(B4,C252,S252 おくびょう)

こだわりスカーフでザシアンや黒バドレックスにも上から殴ることができ、雨状態の「しおふき」で爽快なダメージを与えていきます。味方エルフーンの追い風を使えばスカーフなしでも先手を狙うことはできますが、お互いに追い風を吹かせて挨拶するような今の環境では素の素早さが重要であること、味方二匹の手助けで火力は補えることからスカーフ型をチョイスしました。7世代以前はカイオーガのスカーフを警戒され易かったですが、剣盾では神秘の雫や弱点保険が主流となっているため相手がスカーフ前提のプレイをあまりしてこないのもありがたいところでした。

潮吹きの使いづらい状況で使う水技としてこんげんのはどうを持たせています。熱湯の方が命中安定ですが、潮吹き以外の水技を撃たないといけない状況は基本的に不利な場面だと考えていて(ダメージを受けて一度引っ込んでいる状況、潮吹き一撃で倒せる見込みがなく相手の返しを考慮する状況など)、捲りやすい全体技として根源の波動を選びました。

その他の攻撃技は昔からお馴染みの「かみなり」れいとうビームです。雷が雨降らしと好相性なのは言うまでもなく、対水用の攻撃技となります。氷技はスカーフと相性の良い凍える風も検討しましたが、ドラゴンタイプを倒すだけの威力がやはり必要だったため無難に冷凍ビーム。それぞれダイサンダー(140)とダイアイス(130)のベースにもなり、ダイサンダーは霊獣ボルトロスライジングボルト強化に使えたり眠り対策になり、ダイアイスはタスキを割るのに使えます。

このパーティではサブアタッカー的な立ち位置であり、大事にするよりは相手に大ダメージを与えて裏のボルトロスに繋ぐ運用が主になります。そのため隣のイエッサンにはこの指とまれより手助けを押してもらうことが多め。

状況次第ではダイマックスも有りで、拘ったデメリットを解除したりワイドガード対策に使えます。ダブルダメージの潮吹きで4.5割ぐらい削った相手をダイストリームで6割削って倒したり、トリル下でスカーフ解除して遅くなったりトリッキーな使い方も色々。スカーフを持った高速全体技アタッカーでありながら、ダイマックスすると高耐久高火力の重戦車になるのがこのポケモンの面白いところだと思います。

f:id:barudoru:20210420213914p:plain霊獣ボルトロス

ライジングボルト、そらをとぶあくのはどう、わるだくみ@いのちのたま/ちくでん】
155-112-90-197-100-168(H4,C252,S252 おくびょう)

パーティのエースを務めており8割ぐらいはこのポケモンダイマックスを切ることになります。基本はイエッサン♀にサポートしてもらいながら「わるだくみ」を積み、「いのちのたま」込みの火力で暴れていきます。C+2と手助けが重なるとHP振りのダイマックスパルキアダイマックスゼルネアスをも一撃で突破できる火力になります。

サンダーや化身ボルトロスロトムと比べてこのポケモンのメリットになるのは特性「ちくでん」です。レジエレキのエレキネットや悪戯心ボルトロスの怪電波といった電気タイプのデバフ技を無効化できるのが非常に便利で、悪巧みやダイジェットによる能力上昇分を打ち消されません。6世代から「電気タイプは麻痺しない」仕様になったことで電磁波無効の旨味も薄れ微妙特性になってしまった蓄電ですが、レジエレキの登場や怪電波の大量配布で特性の価値が上がったことが面白いですね。

電気技には10まんボルトや雷といった選択肢もありますが、今回はダイマックス権を回せることが多いのでダイサンダーによるエレキフィールド張りと相性の良いライジングボルト」を選択しました。特別仕様でダイサンダーの威力が140になり、更にダイマックス終了後も140打点を出し続けられるのは強力です。”こちらはダイマックスが終わっても火力が落ちない”と捉えるとダイウォールによってダイマックスターンの相殺を狙うプレイングも視野に入ります。ただしフィールドを変えられたりダイマックス中にダイサンダーを一度も撃てないと効果を活かせず、また浮いているポケモン相手には効果が起動しないので水ロトムイベルタルダイマックス中に倒したいところ。

浮いているため自身はエレキフィールドの電気1.3倍やサイコフィールドの先制技無効の恩恵は受けられません。エレキフィールドによって相手のレジエレキを強化してしまうことにも注意が必要ですが、ここでも蓄電によってボルトロス自身は反撃を受けないのがありがたいです。レジエレキは基本的に電気技しか持っていないので無視しながら隣を倒し続けるだけでも勝てることがあります。

サブ技として一貫性のあるあくのはどうを持たせ、威力130ダイアークのベースにもします。相手二匹の特防を下げることでカイオーガやイエッサンの全体攻撃が一段と手痛いものになります。

化身ボルトロス同様に暴風は使えないため、飛行技はそらをとぶ。ほぼダイジェットのベースとしてしか使いません。下降補正なので威力不安に見えますが、案外攻撃種族値は高くて命の珠も持っているのでHP振りのゴリランダーを高乱数一発で倒せる火力。素早さを一段階上げておくことでザシアンや黒バドレックスの上を取ることができ、蓄電のおかげでエレキネットを受けて素早さを戻されることもありません。

イエッサン♀f:id:barudoru:20191203233602p:plain

【ワイドフォース、てだすけ、このゆびとまれ、まもる@サイコシード/サイコメイカー】
175-☓-128-115-128-104(H236,B252,D20 ずぶとい ※S個体値28)

HB:ザシアン(A222)の+1きょじゅうざんを確定耐え
S:無振りゴリランダー -1

サポーターその1。サポート手段は「てだすけ」このゆびとまれです。他のこの指とまれ使いと比べると「サイコメイカー」の特性が偉く、カイオーガを先制技から守り、イエッサン自身はオーロンゲやエルフーンの挑発に怯える必要がなくなります。ゴリランダーのグラスフィールド打ち消しも狙え、素早さ個体値28の個体を使って対面時にフィールドを取りやすくしています。

物理耐久面に努力値を全振りし、特殊耐久面は「サイコシード」で補強。弱点も悪だけで、エルフーン入りの構築に悪ウーラオスを先発させる相手は滅多にいないため初手からワンパンされる状況は稀です。

「ワイドフォース」の打点の高さも便利でフシギバナモロバレルを削るアタッカーにもなってもらいます。数は少ないですがアーゴヨンやムゲンダイナと当たった時もワイドフォースが頼りです。味方のダイサンダーとは相性が悪いので考えて使う必要があります。

エルフーンf:id:barudoru:20200112003313p:plain

マジカルシャイン、おいかぜ、てだすけ、わたほうし@バコウのみ/いたずらごころ
159-☓-105-106-95-184(H188,C68,S252 おくびょう)

HD:モロバレルクリアスモッグを最高乱数以外耐え、C222カイオーガの雫しおふきダブルダメを確定耐え
C:175-81悪ウーラオスマジカルシャインダブルダメージで確定一発=水ウーラオスを確定二発

サポーターその2。いたずらごころ+「おいかぜ」で相手の追い風に対抗する使い方が主です。そのため追い風ミラーで便利な「わたほうし」を持たせています。相手が追い風ダイジェットの布陣だったとしても追い風→綿胞子でスピード勝負を制することができます。相手全体の素早さを2段階ダウンと破格の効果を持っていますが下記のように制約事項も多めです。

  • 粉技扱いのため草タイプや防塵ゴーグル持ちに効かない
  • 悪戯心絡みのため悪タイプにも効かない
  • サイコフィールド下では浮いている相手にしか効かない
  • 特性クリアボディソルガレオやドラパルトには効かない

味方のポケモンと取り合いになる気合のタスキはウーラオスに渡しました。というのもウーラオスは一度も行動できず倒されると厳しいのに対し、エルフーンは少なくとも悪戯心で一回は行動できるため最低限追い風は使えるためです。追い風を残したままサポーターのエルフーンが退場してこちらのアタッカーを出せれば状況が有利になることも珍しくありません。とはいえダイジェットで倒されると折角の綿胞子も撃てなくなるので持ち物は「バコウのみ」です。

バコウ込みでダイジェットを耐えられるようにすることも兼ねてある程度耐久に回したので特攻は低め。攻撃技が必要なのはウーラオスを倒す時か相手のタスキを割ったりする時ぐらいと割り切り、威力の高さよりも手数の多さを重視してマジカルシャインにしました。

火力サポートとしては味方に特殊アタッカーが多いので嘘泣きも一見良さそうですが、味方イエッサンが展開するサイコフィールドとの相性の悪さが気になったので「てだすけ」を選んでいます。

ウーラオス いちげきのかたf:id:barudoru:20200906212713p:plain

【あんこくきょうだ、インファイト、ふいうち、みきり@きあいのタスキ/ふかしのこぶし】
175-182-120-×-81-163 (A252,D4,S252 ようき)
※非キョダイマックス個体

フィニッシャーとして主に後発から出します。「ふかしのこぶし」による守る無効で択を減らすことができ、カイオーガの全体技と同じく立ち回りを楽にしてくれるポケモンです。

「あんこくきょうだ」の確定急所はオーロンゲやキョダイラプラスの貼るリフレクターを無視できるのが便利。ダイアークの特防ダウンが味方カイオーガ・霊獣ボルトロスシナジーするのでキョダイマックス個体にはしていません。

悪タイプミラーやポリゴン2等幅広い相手への打点になるインファイト、素早さのインフレした環境で必須となる先制技の「ふいうち」、守ると比べ封印されにくい「みきり」というシンプルな技構成。

持ち物はきあいのタスキ。理由はエルフーンの個別解説で前述した通りで、パルキアらから一撃で倒されることを防ぎます。

ガオガエンf:id:barudoru:20200308172431p:plain

フレアドライブねこだましすてゼリフ、まもる@オボンのみ/いかく】
202-136-143-☓-122-81(H252,A4,B156,D92,S4 わんぱく)

HB: キョダイベンタツスリップダメージ1回+A222ザシアン(不撓の剣と威嚇で±0段階)のインファイトを確定耐え

晴れザシアンやバドレックス白馬上の対策を厚くするために採用したポケモン。ほとんど選出しない枠なので当初は選出誘導にもなるナットレイを考えていましたが、ザシアンやウーラオスを後発に置くのが当たり前の環境においては大した選出誘導になっていないと感じ、選出した時の実用性を取ってガオガエンにしました。

ねこだまし「いかく」すてゼリフを駆使してトリルの時間稼ぎをします。さらに「まもる」を持たせたことでガオガエン自身の場持ちを良くしており、このポケモンにとっては珍しい技なので相手のプランを崩しやすいです。

ザシアンと白バドレックスが主な仮想敵なので、攻撃技はフレアドライブにし、配分は物理耐久重視にしてあります。悪技が無いことについてはパーティの他のポケモンが持っているし黒バドにはほぼ出さないので問題有りません。持ち物はピンチベリーより発動しやすい「オボンのみ」


主な選出

基本選出f:id:barudoru:20210420213914p:plainf:id:barudoru:20191203233602p:plain

先発:霊獣ボルトロス+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ウーラオス悪orエルフーンorガオガエン

この構築の基本選出であり、この指とまれ+悪巧みでパワーアップしてからボルトロスを暴れさせていきます。相手側はエルフオーガを警戒して岩雪崩持ちの霊獣ランドロスグラードンを先発させにくいということからこの指積みコンボがスムーズに決まりやすいです。更にカイオーガを警戒してレジエレキやゴリランダーを先発させてこようものなら悪巧みの起点として最高です。

オーロンゲフシギバナモロバレルラプラスに対してはイエッサンのエスパー打点を活かしたいことから初手ダイアークワイドフォースを仕掛けるようにしていました。フシギバナの初手ねむりごなについては、ダイアークかワイドフォースのどちらかでフシギバナを削っておけばその後フシギバナダイマックスしても手遅れ気味なので問題なしという考え。

対パワー系f:id:barudoru:20210124180019p:plainf:id:barudoru:20191203233602p:plain

先発:カイオーガ+イエッサン♀
後発:霊獣ボルトロス+ウーラオス悪orエルフーン

ギガスドガス、キュワワー系など「初手ダイマしてそれをサポートする」並びに対して有効なのがこの出し方。こちらは手助け潮吹きでサポーターもろとも相手のダイマックスポケモンを削り、相手の反撃でカイオーガが倒れたら裏から霊獣ボルトロスを出しボルトイエッサンの並びを作ります。そこからは手助けかこの指止まれでサポートすれば相手のダイマエースとの殴り合いにほぼ勝てます。

この手の構築は後発にスイーパーのレジエレキやウーラオスを置いていることがほとんどで、こちらの後発である霊獣ボルトロスエルフーンならタイプ相性有利に試合を進められるはずです。

トルネオーガでもこの選出をすることが多く、イエッサンを守らせながら雷で相手カイオーガを狙います。この指とまれを警戒して相手側は雷を撃ってこないのでこちらの雷で相手の潮吹きの威力を下げて次のターンにワイドフォースを撃って有利に戦えます。

対スピード系f:id:barudoru:20191203233805p:plainf:id:barudoru:20210124180019p:plain

先発:カイオーガor霊獣ボルトロス+エルフーン
後発:カイオーガor霊獣ボルトロス+ウーラオス

スピード勝負をする選出です。エルフボルト黒馬のような追い風+ダイジェットやトルネオーガグドラの追い風+すいすいを意識しており、こちらも追い風するのに加えてエルフーンの綿胞子・霊獣ボルトロスのダイジェットでさらにS操作をかけることで素早さの有利を盤石にします。エルフーンや黒バドレックスにトリルされたら負けですが、こればかりは相手も相当リスクを負っているので仕方ないものと割り切っています。相手の構築にブリザポスがいたらちょっとトリル警戒するかなぐらい。

悪ウーラオス押し付け型f:id:barudoru:20200906212713p:plainf:id:barudoru:20191203233602p:plain

先発:ウーラオス+イエッサン♀
後発:霊獣ボルトロス+カイオーガ

タスキとサイコシードで行動保証しながらウーラオスとイエッサンで攻撃を仕掛け、裏のレボルトオーガでスイープしていく戦術です。主に相手のイエッサンをメタった出し方であり、イエッサンドラパルト、イエッサンバドレックスのような並びに対して出せると出し勝ちになります。エスパー・悪技の一貫する構築には無類の強さを誇る一方、ザシアン・オーロンゲが二匹とも苦手なのでこれらの入った相手にはあまり出しません。

対トリル型f:id:barudoru:20210124180059p:plainf:id:barudoru:20200308172431p:plain

先発:イエッサン+カイオーガor霊獣ボルトロス
後発:エルフーン以外から二匹

※集中攻撃でトリル妨害できそうなら悪ウーラオス押し付け型の選出なども検討。

カイオーガも霊獣ボルトロスエルフーンも守るを持っていないのでトリル凌ぎは苦手です。ただ、シリーズ7以前の環境に比べるとトリパは少ないと考えていて、分厚い対策が必要とは考えませんでした。よくあるミミバドに対してはミミッキュの影打ちをイエッサンのこの指とまれで吸って弱点保険起動を妨害しつつ威嚇とすてゼリフを回していけば十分にトリルとダイマを枯らせるはずです。霊獣ボルトロスではなくカイオーガダイマックスさせるのが良く、高耐久水タイプとしてトリル凌ぎに重宝します。


ドラゴン禁伝の対策について

しおふきとダイサンダーを軽減するドラゴン禁伝達はカイオーガにとっても霊獣ボルトロスにとっても弱点にあたります。ドラゴンに強いザシアンと白バドレックスが流行し、かつ禁伝1体限定の環境であまり見ないと予想はしていたものの、それぞれに対策を考えていました。

  • ディアルガf:id:barudoru:20210130212037p:plain→サイコシードイエッサンを盾にカイオーガで潮吹きしながら、後発のウーラオス・霊獣ボルトロスで縛ります。
  • パルキアf:id:barudoru:20210420221020p:plain→初手オーガを出してしまうと相手の水技を強化してしまうためオーガイエッサンの並びはダメ。霊獣ボルトイエッサンかウーラオスイエッサンから入って、パルキアを倒すか致命打を与えたいところ。パルキア構築はカイオーガ対策をパルキアに依存している事が多く、それさえ処理すれば潮吹きを通して全抜きを狙いやすいです。
  • ギラティナf:id:barudoru:20210420221034p:plainダイマックスさえ切らせば後発のウーラオスで縛れるし、霊獣ボルトロスでもダイアークを抜群で通せるので楽な相手。ダイジェット積まれて上取られるのだけは嫌なのでエルフーンの追い風わたほうしでS操作すれば抜かりないです。
  • レックウザf:id:barudoru:20210420221047p:plain→こちらの構築に飛行技が通ることや潮吹きの威力を下げられることから結構きつい相手。カイオーガの氷技で対処を狙いたいです。
  • 対ジガルデf:id:barudoru:20210420221103p:plain→サウザンアローで飛行撃墜してくるので霊獣ボルトロスを出してはいけない相手。手助けダイアイスで倒すのが無難。
  • ゼクロムf:id:barudoru:20210420221117p:plain→蓄電をテラボルテージで貫通されるので霊獣ボルトでは厳しめ。キュワワーと組んでいる特殊型が多く、シードイエッサンなら+2ダイサンダーも高確率で一発耐えるので、この指しおふき→手助けダイアイスで倒すというパワープレイを狙います。(手助けの優先度は+5なのでヒーリングシフトより先に出せるためミリ耐えのイエッサンがドレインキッスで狩られる前に手助け可能。)
  • 対レシラムf:id:barudoru:20210420221128p:plain→上記の「対パワー系選出」に該当する戦い方で良いでしょう。潮吹きが等倍で通る分、他のドラゴン禁伝より戦いやすいです。
  • キュレム白黒f:id:barudoru:20210420221140p:plainf:id:barudoru:20210420221151p:plain→これも「対パワー系選出」になります。潮吹きで削った後、素早さでキュレムに勝るウーラオスで殴るのが効果的。
  • 対ムゲンダイナf:id:barudoru:20210124181506p:plainダイマックス出来ないのでイエッサンのワイドフォースが致命打になるはず。エルフーンの追い風をかければイエッサンの素早さでちょうど最速ムゲンダイナの上を取れます。

対戦動画

4/21(水)の20時半からこのパーティを使ってランク戦のLIVE放送をする予定です。
www.youtube.com

アーカイブも残すのでぜひ御覧ください!