PJCS2024 第一回予選で使用した構築。23勝4敗でレート1765、最終47位で予選抜けを果たしました!
概要
DLC藍の円盤でスナノケガワにエレキネットが配られました。以前レギュBでスナノケガワを使っていた時(※)からエレキネットでS操作できればなーと常々思っていたので、この新規習得にはとても興味を惹かれました。ブーストエナジーによる高い素早さを活かして上からS操作技を撃つ強さはテツノツツミやハバタクカミが証明しており、スナノケガワのタイプ相性を活かして補完を組めば未開拓の強い並びを作れるのではないかと考えました。
※【S3ダブル 最終141位】トドロキサーフゴー - バルドルのなみのり日記
ケガワは地面技を使えて鋼・毒・炎に強い点で味方ハバタクカミと相性がよく、カミのフェアリー技警戒で毒や鋼のテラスを切った相手に対しても大地の力が刺さります。あるいは相手の鋼・毒・炎タイプがケガワの圧力に屈してテラスタルし、それらのタイプを捨ててくれることによってカミのフェアリー技の通りがよくなります。
「ブーストエナジーで加速してS操作する役」をケガワに回すことでハバタクカミは拘りメガネを持たせてアタッカーに専念でき、火力を最大化できます。フェアリー弱点2匹以上フェアリー耐性0という構築が珍しくない現環境ではやはりハバタクカミは火力アイテムを持って運用したいため好都合でした。
電気技を使える点では相手のトルネロスに対して有利に戦えます。エレキネットは全体技のためトルネ水ウーラの並びが相手なら両方の弱点を突いていけるのも魅力的。こちらもトルネロスを採用して相手の追い風に対応できるようにしています。ケガワに対して草テラを切ってきた相手に対しては木枯らし嵐で弱点を突くことができるため相性補完は良いです。
トルネロス+ケガワの並びは一見すると相手のマジカルシャインが一貫しますが、テラス鋼を切ってヘビーボンバーを撃てば相手のハバタクカミを破壊してしまえるため、フェアリー耐性の薄さを誤魔化すことができます。
一方でケガワのデメリットとしてはランドロスをはじめとする地面タイプに対抗できないこと、自身も含めて構築に高速特殊アタッカーが多くなるためチョッキ持ちやトリックルームに弱くなることが挙げられます。地面タイプへの対応策としては全ての地面タイプの弱点を突けて相性補完もバッチリな水オーガポンを添え、さらにアーマーガアを採用して耐性を固めました。ガアは鉄壁ボディプレスの戦術を採ることができ、ゴリランダーのような物理アタッカーのチョッキ持ちには有利に戦えます。鉄壁ボディプレス使いの多くは化身ランドロスに弱いのですが、アーマーガアだけは地面毒を完封できるタイプ構成をしており、逆にランドロスをカモれます。
トリックルームに対してはイーユイの挑発で止めるのを第一防衛戦とし、トリルされた場合でも、テラスタルした水オーガポン、ガチグマにタイプ上強いアーマーガアらを駆使して抵抗できるようにしています。
構築の強み
ケガワのエレキネットでS操作+削りを行い、味方の攻撃で相手を縛れるようにしていきます。カミツツミのこごかぜと比べてケガワのエレキネットは知名度が低く、タスキ持ちのパオジアンやウーラオスをあっさり撃破出来ることも多くありました。
また、エレキネット、こがらしあらし、マジカルシャイン、ねっぷうと全体攻撃を多く仕込んでいます。全体攻撃技はダメージ効率が良いうえに「相手のどちらが守るか、交代するか」といった択が減り扱いやすいです。JCSで高い勝率を出せたのもこの要素が大きいと思います。
マジカルシャイン以外は命中100ではありませんが、全体技は片方に当たれば最低限アドバンテージを得られるし外しても他の全体技を当てて巻き返せることは多いため、技外しが直接の負け筋になる「運負け」は第一回予選の27戦を通して一度もありませんでした。
ケガワのエレキネットやイーユイの型のおかげで追い風ミラー、ガチキリン、イエカシラ、ライコなしスタンに対してはかなり強い自信があります。各アーキタイプへの選出・対応は後述します。
個別解説
■能力値(努力値 性格)と技・持ち物・特性
※能力値はHP-こうげき-ぼうぎょ-とくこう-とくぼう-すばやさの順
努力値はH→HP、A→攻撃、B→防御、C→特攻、D→特防、S→素早さ 未記載は無振り
スナノケガワ
161-90-136-154-106-168(H4,B148,C100,D4,S252 おくびょう)
【だいちのちから、エレキネット、ヘビーボンバー、まもる@ブーストエナジー/こだいかっせい/テラス鋼】
HB:カイリュー(A204)のこだわりハチマキ+テラスタル+しんそくを確定耐え、ゴリランダー(A194)のきせきのタネ+グラススライダーを最高乱数上2つ以外耐え、水ウーラオス(A200)の雨アクアジェットを確定耐え
今回の構築のコンセプトであり、ブーストエナジーで加速してエレキネットをばらまくレジエレキ風の動きをします。レジエレキと違うのは地面・鋼技も使えることで、広範囲の相手に弱点を突く圧を与えられます。10まんボルトを切ったことと元々地面タイプなことで相手の水タイプには強くありませんが、そこは水オーガポンで補います。
<技・テラスタイプについて>
地面技は「だいちのちから」一択、コンセプトである「エレキネット」も必須。代表的な電気技である10まんボルトもほしい場面はたくさんありますが、それよりもハバタクカミをスムーズに倒せる「ヘビーボンバー」を持たせました。物理技ですがハバタクカミに対して威力120を出すことができ、テラス鋼を切ることで物理耐久振りの甘いハバタクカミならワンパンできます。エレキネット→ヘビボンという動き方をすればより確実に倒せます。構築が特殊偏重で相手のカミが重くなりがちのため、便利な技です。
<テラスタイプについて>
ヘビボンの火力アップもできる「はがね」。草・氷の弱点を打ち消せるなど多方面で役にたちます。地面弱点がそのままなのはデメリットですが、そこは味方のガアやオーガポンで補う手筈です。
<性格・配分について>
弱点の先制技を耐えやすいよう物理耐久をかなり硬めに設定しました。スカーフイーユイやスカーフウーラオスの最速を抜けるよう臆病最速です。
ハバタクカミ
143-×-92-181-156-180(H100,B132,C204,D4,S68 おくびょう)
【ムーンフォース、マジカルシャイン、シャドーボール、パワージェム@こだわりメガネ/こだいかっせい/テラス妖精】
H:16n-1
HB:パオジアン(A187)の災いの剣+つららおとしを確定耐え
S:最速111族抜き
CS:古代活性発動時に特攻が上がるよう調整
ハバタクカミ枠。スナノケガワとの相性補完はバッチリで、あちらにS操作をしてもらってからアタッカーとして制圧していきます。ねこだましや神速を無効にできることも含めてとても動かしやすいポケモンで、こだわりメガネとテラスタルで火力を伸ばして打点を稼ぎます。
<技について>
一致技として「ムーンフォース」「マジカルシャイン」「シャドーボール」は必須。残り1枠は凍える風や滅びの歌も候補になると思いますが、最近の環境に多い炎オーガポンやエンテイを倒しやすくするため、いわタイプの「パワージェム」を選択しました。晴れパなどは特に岩の一貫が激しいため、この技を主力に攻めることも少なくありません。
<性格・配分について>
素早さはだいぶ遅めですが、味方のS操作に頼ることができるためこれぐらいでも問題ないかと考えました。古代活性で晴れにただのりできますが、素早さは味方のS操作で補えるので過剰なことが多く、特攻を上げてもらった方が制圧力が上がって便利なので特攻を伸ばすようにしました。
トルネロス
155-×-90-177-100-179(H4,C252,S252 おくびょう)
【こがらしあらし、こごえるかぜ、おいかぜ、まもる@きあいのタスキ/いたずらごころ/テラス霊】
いたずらごころ追い風によるS操作要員。ケガワを意識して草テラを選ぶ相手が多いためかこがらしあらしが強力。もちろん命中不安はありますがタスキとケガワのエレキネットで行動チャンスを貰えやすいため、雑に撃っていっても強いです。
<技構成について>
飛行技は迷わず「こがらしあらし」にしました。熱風より命中率が二段低いので本当によく外しますが、両外しは稀ですし二体に当てたときのパワーが凄まじいためエアスラにはできません。「おいかぜ」も必須。残り2つの技には立ち回りの幅を広げる「まもる」とS操作の一つである「こごえるかぜ」を選びました。天候パに苦戦するなら日本晴れや雨乞いも候補ですが、晴れパ・雨パにはあまり苦戦せずむしろただ乗りもできるし、砂パ・雪パは当たることが稀なので不要と判断。守るもこご風も特に必須とまでは言えないので後述するテラバーストなども候補になるかもしれません。
<持ち物・性格・配分について>
隠密マントなども候補になるポケモンですが、今回は臆病CSにして「きあいのタスキ」を持たせて耐久はそれに頼ることにしました。理由としてキラフロルのメテビなど耐久を伸ばしても耐えられない攻撃が増えていること、最速オーガポンの増加によりトルネロス自体も最速が望ましくなってきていること、木枯らし嵐の火力も確保したいことが挙げられます。
<テラスタイプについて>
テラスタイプは「ゴースト」で、神速による縛りを脱出して追い風を狙うのによく使います。ハバタクカミと並べると相手のハチマキエンテイやハチマキカイリューを何もできなくさせられるのもグッド。ただし元々隠密マントが主流のポケモンのためかねこだましを撃たれることが少なく、神速回避以外の用途が乏しいため、後述する通りテラバースト+テラスタイプを仕込むのも面白いと思います。
オーガポン水
181-155-104-×-116-169(H204,A116,S188 ようき)
【ツタこんぼう、ウッドホーン、このゆびとまれ、ニードルガード@いどのめん/ちょすい/テラス水】
HD:面影宿し発動時、ガチグマ暁(C205)のシルクのスカーフ+テラスブラッドムーンを確定耐え
S:最速化身ランドロス抜き
草+水のハイスペックポケモン。ケガワの苦手な地面タイプ、カミの苦手な炎タイプの対策として活躍し、テラスタルを切った相手の水オーガポンを倒すのも重要な役目です。この指とまれを使用でき、耐性的にも水流連打や大地の力、キノコの胞子を受けてもらったりと活躍します。
<技構成について>
水技は「ツタこんぼう」一択で、草技は「ウッドホーン」を持たせました。特殊アタッカーの多いこの構築では相手の水オーガポンが早い段階で水テラを切ってくれることが多く、テラス水ポンは威力75でも十分倒せるという判断です。
<性格・配分について>
構築にS操作があるとはいえエレキネットが効かない化身ランドロスは抜いておいてほしいので性格は「ようき」にしました。意地っ張りと比べて少しパワーダウンしますが、仮面の1.2倍補正のおかげでエンテイ、化身ランドロス、テラス水オーガポンらは倒せるためさほど問題はありません。
イーユイ
131-×-100-205-140-152(H4,C252,S252 ひかえめ)
【ねっぷう、あくのはどう、ちょうはつ、まもる@おんみつマント/わざわいのたま/テラス草】
災いの球が味方の特殊アタッカーと好相性。タイプを活かし、ケガワの苦手な草タイプやワイドフォースの火力が厄介なエスパータイプの対策も担当します。
<技構成について>
炎技は命中不安があるとはいえ2体に当てたときのリターンが大きい「ねっぷう」。悪技はリキキリンなどに対する単体打点を評価してバークアウトではなく「あくのはどう」をチョイスしました。残り1枠にはテラバースト、オーバーヒートも考えましたが、最終的には「ちょうはつ」に落ち着きます。ポリゴン2や、悪技を警戒してテラスタルを切ってくるリキキリンに対してもトリル妨害できるのが手堅いです。他にもガオガエンの捨て台詞を妨害して帰らせず、相手のテンポを狂わせることもできます。
<持ち物について>
「おんみつマント」を装着。しょっちゅう飛んでくるねこだまし、バークアウト、こごえるかぜの3つを無効化できるため、ゴリラガエンの猫だましサイクルを破壊したり、こごえるかぜ+ウーラオスを迎撃するのにも役立ちます。
<テラスタイプについて>
炎の弱点である水・地面を軽減できる「くさ」を選択しました。これによって水ウーラオスやヘイラッシャに対しても行動機会を確保できます。
アーマーガア
197-×-172-×-105-96(H188,B252,S68 わんぱく)
【ボディプレス、ヘビーボンバー、てっぺき、はねやすめ@ゴツゴツメット/ミラーアーマー/テラス竜】
鉄壁ボディプレスのコンボで物理系に強く、かつ化身ランドロスも完封できる不思議なポケモン。ボディプレスの効かないハバタクカミもヘビーボンバーでワンパンできるため物理偏重な構築には特に力を発揮します。ディンルーなどが相手なら最初からこのポケモンに頼ります。
<持ち物について>
「ゴツゴツメット」を持たせ、接触攻撃を咎めます。鉄壁を確定急所で無視してくるウーラオスの水悪両方、聖なる剣持ちのパオジアンにとても有効で、タスキを割って処理を早くできます。また、ヒスイヌメルゴンやレジスチルとの鉄壁ボディプレスミラーになった際にこの持ち物と回復技の羽休めがあることで粘り勝ちやすいです。
<テラスタイプについて>
「ドラゴン」を選択。弱点の炎・電気を弱めたり、水流連打を軽減できることがメリットとなります。相手のハバタクカミを倒してから、あるいは相手の選出にハバタクカミがいなければこのテラスで詰めにいけることも多いです。
主な選出
選出と立ち回りの共通方針
- 先発はS操作要員のトルネかケガワを入れたい。相手に追い風要素があればトルネロスとケガワの両方を先発に出す。追い風要素がなさそうならトルネを出さず(飛行弱点3匹以上の相手は例外)、ケガワのエレキネットをメインのS操作とする。
- 後発は水オーガポン+ハバタクカミを選ぶのが最もパワーが高く強力。攻撃範囲が広くて先発のS操作を活かしやすく、不意打ちや迅雷による抵抗をこの指で防ぎながらハバタクカミの攻撃を通せる。
- ライコなし、炎枠がガエン、という構築はかなりガアで詰めやすい。逆にライコ入り、イーユイ入りに対してはガアの選出は控えたほうが無難。
- この構築に対して相手が最も切ることの多いテラスは「水オーガポンの水テラ」。一見ケガワでもカミユイでもダメージを与えにくく苦手そうだが、こちらの水オーガポンのウッドホーンでワンパンできるようになる。交代して貯水でツタこんぼうを受けて反撃して倒す、という流れに持っていけばさほど不利ではない。
- タケルライコとブリジュラスを倒すにはハバタクカミかスナノケガワが必要で、両方出したい。この指とまれで護衛するなどしてこの二匹を大事にする。
- 追い風+トリル両立構築に全対応するのは不可能なためどちらかに対策を絞る必要がある。基本的にカミユイを警戒して追い風側でくるため追い風対策の先発を選ぶと良い。
対ガチキリン+カミウーラ
先発:イーユイ+スナノケガワ
後発:ハバタクカミ+水オーガポンorアーマーガア
相手の先発が速い(Sブーストカミ+ユイorウーラ)ならエレキネットと隠密マントを活かし次のように立ち回ります。
- 「vsカミユイ」:ケガワ守るユイ熱風でダメージを与え、次のターンケガワを動かしてユイかハバカミを倒します。カミのこごかぜもユイのバークアウトも隠密マントで追加効果を無効にしているのがポイント。
- 「vsカミ悪ウーラ」:凍える風+インファイトを狙われますが、ケガワはこご風で1段階Sダウンしてもウーラはまだ抜くことができ、イーユイは隠密マントなのでこご風が効きません。そのため返しのエレキネット熱風でウーラを上から倒せます。
相手の先発が遅い(ガエンキリンなど)ならキリンにユイで挑発すればだいたいイージーウィンできます。ねこだましは隠密マントで効きませんし、キリンは悪技を警戒してテラスを切ってくれることが多く、テラスを切らせたうえでトリルも止めたら相手には為すすべがありません。
こちらの4枠目は相手の炎枠によって決めます。炎枠がガエンならガアを選び、イーユイやエンテイなら水ポンを選ぶと良いです。
対トルネロス系追い風(トルネウーラ、雨パなど)
先発:トルネロス+スナノケガワ
後発:ハバタクカミ+水オーガポンorアーマーガア
トルネ+水ウーラの初手が選ばれやすく、追い風エレキネットでダメージレースと素早さ勝負の両方に勝てます。相手が悪ウーラならこちらの先発がワンパンされる心配はないため、初手は追い風せず、こがらしエレキネットで下から殴ると良いです。
相手がハバタクカミ+トルネロスなら、ケガワに鋼テラをきりながら追い風エレキネットして、次のターンにハバカミをヘビボンで破壊すると相手の先発を効率よく壊滅させられて良い感じ。
相手の初手にランドロスがいてスナノケガワが腐ってしまうようであれば、ガアか水ポンに交代。ガアは相手の構築をみて詰めれそうなら出しますが、トルネロスの挑発に注意が必要です。
ちなみにトルネウーラ+ガチキリンのような追い風トリル両方ある構成の場合、相手はカミユイを警戒してトリル側が出せず、トルネウーラ側を出すことが多いです。そのためトルネウーラを倒すつもりで選出を選ぶと良いと思います。
対エルフーン系追い風(エルテラ、晴れパなど)
先発:トルネロス+スナノケガワ
後発:ハバタクカミ+水オーガポンorアーマーガア
トルネロスに対応する場合と同じく、トルネロス+スナノケガワの選出が安定します。エルフーンはアンコールや挑発が厄介なため、エレキネット+こがらしあらしでまずエルフーンを倒し、それから追い風すると良い感じ。この初手ならエルフーンからトリックルームを仕掛けられることもありません。
対イエカシラ
先発:ハバタクカミorトルネロス+スナノケガワ
後発:イーユイ+水オーガポン
カミユイを恐れてイエカシラスタートしない相手がほとんど。案の定カミユイ対策の水ウーラなどが初手であればエレキネット+マジシャor木枯らし嵐で倒しておきます。
相手が素直にイエカシラスタートしてきたらケガワを守りつつカミかトルネをユイに交代することで対処できます。選出負けをほぼしないためかなり得意な相手。
対ガエンゴリラウーラスタン(ライコなし)
先発:トルネロス、水オーガポン
後発:アーマーガアorイーユイorハバタクカミから2匹
飛行技の通りが良いので、水オーガポンで護衛しながら木枯らし嵐を積極的に撃ちます。アーマーガアの刺さりもよく、サイクルの中で相手の選出にハバタクカミがいないことが確定したらドラゴンテラスを切ると要塞になります。タケルライコが入っている場合はトルネガアを出せないので↓を参照。
対ガエンゴリラウーラスタン(ライコあり)
先発:イーユイorハバタクカミ、スナノケガワ
後発:イーユイorハバタクカミ、水オーガポン
ケガワのS操作、または水オーガポンのこの指とまれでカミユイを護衛し、全体攻撃を通していくのが勝ち筋となります。特にオーガポンのこの指とまれは迅雷を実質無効化できるため、ライコ側からしても嫌なはず。
チョッキ型やブーストエナジー型のタケルライコはカミケガワで対処できるため特に脅威ではありませんが、フェアリータイプにテラスして瞑想をつんでくる型は辛く、相手のライコサポートの枚数が多いと急所以外でライコを突破するのが困難な状況になります。キュワワー入りや壁構築など明らかに瞑想してくる並びなら挑発でライコを止めにいっても良いと思います。
今後は増加が見込まれるアーキタイプのため、後述するトルネロスのテラス地面やイーユイのバークアウトなど対策をもっと厚めにしたほうが良いかもしれません。
対ウガツホムラ
先発:ハバタクカミ+スナノケガワ
後発:アーマーガア+水オーガポン
カミユイを意識してかホムラ+水オーガポンの先発を出されやすく、よく初手で水テラされます。相手の水ポンのテラスを誘ってハバタクカミを水ポンに引くと、貯水でツタこんぼうを無効化してこちらのオーガポンが一方的に相手オーガポンの弱点を突ける態勢になります。
ホムラを処理してガアで詰めにいくのも有効で、相手の選出にハバタクカミがいなさそうならドラゴンテラスを切っても良いでしょう。
対パオエンテイ
先発:ハバタクカミorイーユイ+スナノケガワ
後発:ハバタクカミorイーユイorアーマーガアor水オーガポンから二匹
エンテイはチョッキ持ちが多く、あまりテラスは切られないし守るもほぼ無いので、大地パワジェムで集中攻撃するとあっさり倒せることがあります。この際、ケガワに鋼テラスを切っておくとパオジアンの反撃も軽減できて良い感じ。エンテイを倒せばガアでも詰めやすくなりますね。
ケガワのエレキネットがあまり有名でないためかパオジアンが突っ張ってくることも多く、その際はエレキネットマジシャ、エレキネット熱風で倒すことができます。パオエンテイは基本積み技がないため、守るを利用して相手のテラスや守るの様子見をしながら攻めるのが手堅いです。
対毒寿司
先発:スナノケガワ+イーユイor水オーガポン
後発:ハバタクカミ+イーユイor水オーガポン
理想はケガワでキラフロルを安全に処理して合体寿司を迎え、エレキネットを一発でもヘイラッシャに蓄積させることです。エレキネットの入ったへイラッシャはカミユイポン全員で上から殴れるようになるためテラスの様子を見ながら戦えば基本撃ち合いに負けません。地震で一掃されそうならイーユイに草テラを切ります。
相手のSブーストハバカミの凍える風には注意が必要で、この技を受けるとケガワがヘイラッシャを抜けなくなってしまいます。そのためケガワに守らせつつ、水オーガポンにテラスを切って初手からハバカミを落としにいくなどします。
対壁構築
先発:ハバタクカミorスナノケガワ、イーユイ
後発:水オーガポン、アーマーガアorスナノケガワ
アローラキュウコンでオーロラベールを展開するタイプならスナノケガワ+イーユイでエレキネット熱風を選ぶと良いです。ケガワのエレキネットを知らない相手ならそのままキュウコンを倒せて壁を妨害できることがあります。なおヘビボンではアロキュウを落としきれないため注意。
オーロンゲの壁貼りを止めることはできませんが、カミのムンフォでワンパンすれば2枚の壁は貼られません。基本的に壁構築は積み技でアドバンテージを取るためイーユイで挑発を狙いにいくと良いと思います。剣の舞やビルドアップを狙ってくるタイプはこちらもアーマーガアの鉄壁で対抗することができます。
対ディンルーラッシャ
先発:イーユイ+水オーガポン
後発:ハバタクカミ+イーユイor水オーガポン
最悪クラスの相性なので当たらないことをお祈り。ほかのディンルー系はガアで対応できますが、へイラッシャが天然なので鉄壁で詰めきれず逆にカタストロフィウェーブタックルで押されます。
こちらは先発イーユイに草テラを切って挑発をヘイラッシャに撃ちますが、鈍感だったら終わりです。天然なはず・・
対ドブベトン
先発:ハバタクカミ+イーユイ
後発:スナノケガワ+アーマーガアorトルネロス
全力で相手のワイドガードを誘い、この指をうたせないようにしながらベトンにムンフォ、ドーブルに挑発を選びます。うまく決まるとドーブルが何もできなくなり自主退場してムラっけを渡すのも難しくできるはず。ドブベトンは練習段階含めて本当にマッチングしないため、これでいいのかわかりません。。
本戦での使用構築について
予選抜けから3ヶ月後の本戦でもこの構築をベースにしたものを使いました。課題であったライコスタンに強い雪の要素を加え、特にメガネキュウコンはオーロラべールを警戒させてヘイトを集めやすいのもあり強力でした。フリーザーではなくフロストロトムを採用しているのはタケルライコとの相性が良いと判断したためです。
結果は11-9で振るわず。ライコがトップの環境であったためか地面テラを切るメタグロス・ウガツホムラ・コノヨザルに遭遇して苦戦しており、ケガワならではの強みを活かしづらい環境でもありました。概要で書いた通り命中不安な技が多い欠点は、技を一度外してもこの構築のパワーなら巻き返せると高をくくっていた部分もありました。・・が、実力者揃いの本戦では予選と比べて一つの技外しが命取りになりやすく命中不安を軽視しすぎていたかなと思います。また本戦に出る機会があれば今回の反省は活かしていきたいなと思います。