【WCS2019 サンシリーズ】イベゼルネ

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QRレンタルチーム[PGL]

第37回がにゅーオフで使用したパーティ。
予選6-1、決勝トーナメント3-1で準優勝でした。
また、WCSレートでも最高で2位となっています。

概要

■ゼルネアス+イベルタルについてf:id:barudoru:20160416145153p:plainf:id:barudoru:20160416145154p:plain
メガシンカゲンシカイキZワザが禁止されている環境においてトップクラスのパワーを誇るゼルネアスと、それらの道具禁止により「はたきおとす」強化の恩恵を受けているイベルタルの組み合わせ。

ゼルネアスとイベルタルシナジーしている部分は主に2つ。

まずはタイプ相性面。ゼルネアスの天敵であるソルガレオ、日食ネクロズマメタグロスドータクンギルガルドの弱点をイベルタルで突くことができます。攻撃範囲の相性も良く、悪タイプの技とフェアリータイプの技を両方半減できるポケモンクレッフィクチートだけです。ジオコンや追い風を使った後の二匹の並びの制圧力は抜群と言えます。

2つめは、「イベルタルで相手を縛りながらゼルネアスでジオコンを積む」という状況を作りやすいこと。イベルタルは単体に対する破壊力に優れ、禁伝の中では高めな素早さと、特性と道具で強化された「はたきおとす」「ふいうち」により試合の中盤に相手一匹を縛る状況を作りやすいです。特に不意打ちは禁伝が使える先制攻撃技の中でも最大の火力。交代や守るで不意打ちが無効になっても、その隙にジオコントロールが積めるなら問題ありません。


■相手のゼルネアスをどう対策するかf:id:barudoru:20180926223213p:plain
イベルタルが相手のゼルネアスに弱く、こちらのゼルネアスも最速ではないためミラーで打ち負けやすいことを考えると、ゼルネアス対策は厚くしたいところ。このルールのゼルネアスは大抵ガオガエンと組んでおり、ナットレイドータクンによる対処は怪しいと感じていたため、鋼タイプでありながらガエンに対しても強いツンデツンデをゼルネアス対策要員として採用しました。ツンデツンデトリックルームも使用でき、相手ゼルネアスに守るを使われたとしても追い詰めることが容易です。防塵ゴーグルを持たせることでモロバレルドーブルからも行動を邪魔されません。

ただ、ゼルネアスのパートナーがグラードンである場合、断崖の剣で4倍弱点を突かれて縛られてしまうため分が悪いです。ジャイロボールもグラードンに対しては効き目薄。味方のイベルタル・ゼルネアスがグラードンを一撃で倒せるわけでもなく、グラゼルネに対する切り札になれるポケモンがいないかと探して辿りついたのがウインディでした。f:id:barudoru:20140517123723p:plain

このルールの炎タイプといえばガオガエンが真っ先に挙がると思いますが、悪タイプの仕事はイベルタルに任せればいい上、グラゼルネへの対応能力はウインディの方が優秀です。素早さに秀でているためグラードンの上を取って炎技を撃つことが可能。相手の「ひでり」で強化してもらえること、サンシリーズのグラードンゲンシカイキできず炎に耐性が無いこともあって大ダメージを期待できます。さらにフェアリー技を半減できるためゼルネアスに対しても余裕をもって動くことができ、バークアウトで特攻を下げられます。相手ゼルネアスの特攻を下げておくと、ゼルネミラーで打ち勝つのもツンデでトリルを決めるのもやりやすくなります。そして最速ドーブルより速く動けることからゼルドーの並びに対しても確実にバークアウトを決めることができ、これが二匹にヒットした場合は「ドーブルのタスキを割りつつゼルネアスの特攻を下げる」という理想的な展開。フレアドライブインファイトでそれぞれモロバレルガオガエンの弱点も突くことができ、グラゼルネの構築全体に刺さりやすいポケモンです。

ツンデツンデウインディは水技でオーバーキルされてしまうため、残り2匹はカイオーガ構築に強いカプ・コケコとモロバレルを用意して完成。

個別解説

f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス
ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ/フェアリーオーラ】
221-☓-115-198-118-135 (H156,C228,S124 ひかえめ)

C:11n、カプ・コケコ(H146-D95)をフェアリーオーラ込みのムーンフォースで確定1発、カイオーガ(H175-D161)をC2段階up+フェアリーオーラ込みのムーンフォースで確定1発、
S:最速ルンパッパ(S134)抜き、S1段階アップで最速カプ・コケコ(S200)抜き

このパーティの大黒柱。ジオコントロールからの制圧力が圧倒的なのはもちろん、積んでいない状態でも禁伝上位クラスのパワーを備えています。相手にジオコンを警戒させ、吠える読みでジオコンせずに攻撃したり、集中攻撃読みで守ったりしているだけでもアドバンテージが取りやすいです。イベルタルウインディとパーティに中速ポケモンが多いため、それらとともに、ジオコンを嫌って守らずに動いてきたグラードンガオガエンを集中攻撃して倒しにいったりもしていました。

ジオコントロールを積んで全抜きを狙う場合は、威嚇、バークアウト、エレキネット、怒りの粉といったパーティの諸々のサポートを活用することになります。カプ・コケコのフリーフォールとも相性が良く、相手の高速ポケモンを持ち上げその間にジオコンを積む ⇒ 次のターンコケコが相手ポケモンを降ろし、ジオコンしてSが逆転した直後のゼルネアスが守れない相手を一方的に倒す、という流れで相手に何もさせず撃破できます。

攻撃技はフェアリーオーラの恩恵を受けるフェアリー技のみで、持ち物はジオコンとコンボで使うパワフルハーブとしているテンプレ通りの構成。努力値配分と性格についてはスカーフコケコよりジオコン後に遅く動きたいことや味方のイベルタルとの同速を嫌って最速にはしていません。素早さを135にしておくと、ジオコン後に確実にすいすいルンパッパを抜ける安心感があり、さらにエレキネットの入った相手カプ・コケコを抜くことができたり、ジオコン+相手コケコからのエレキネットを受けてSが1段階アップ状態となった時に相手コケコを抜けるメリットがあります。


f:id:barudoru:20160416145154p:plainイベルタル
【はたきおとす、ふいうち、おいかぜ、まもる@くろいメガネ/ダークオーラ】
201-175-115-☓-127-166  (A188,D68,S252 ようき)

HD:カプ・テテフ(C200)のムーンフォースを確定耐え、カイオーガ(C222)の雨+しおふき(ダブルダメージ)を確定耐え、カプ・コケコ(C147)の10まんボルトを高乱数耐え(81.2%)

ゼルネアスと対をなす禁伝枠。先述の通りゼルネアスとは攻撃範囲の相性が良く、相手を縛ることによるジオコン補佐、ジオコン後にゼルネアスと力を合わせて相手を仕留めていくアタッカー役と幅広くこなせます。パーティに地面弱点が3匹いるため、大地の力・断崖の剣に対し受け出しする浮遊枠としても便利。ただ、味方のゼルネアスのフェアリーオーラが相手のフェアリー技を強化してしまったり、同じくカプ・コケコのエレキメイカーで相手の電気技を強化してしまう場面もあるため、少々運用には気を遣います。

こちらも攻撃技はダークオーラの恩恵を受ける悪タイプの技のみ。ダークオーラ×黒いメガネの補正で1.6倍もの強化になり、叩き落とすと不意打ちで広範囲を縛ることができます。叩き落とすはZクリスタルやメガを持てないサンルールで追加効果を狙いやすく、威力も侮れない技。ふいうちはスカーフカイオーガの潮吹きの威力を削いだり、S操作に対抗したりと幅広い場面で有用な技です。最後の技には追い風を持たせており、主に相手の追い風に対抗して使います。叩き落とすでチョッキや火力アイテムを削いでおいたり、不意打ちでスカーフ潮吹きオーガの出鼻を挫いたり、相手の追い風にこちらの追い風で対抗したりと、総じて「序盤戦」に向いており、終盤戦向けのゼルネアスとは使い分けやすいと感じます。

素早さはソルガレオルナアーラを抜くためにやはり最速がベスト。相手ゼルネアスのジオコン前に叩き落とすでパワフルハーブ破壊を狙えたり、特性の発動順で確実にカイオーガらのスカーフの有無が分かるために不意打ちを使うかどうかの判断材料になったり、最速にすることが多方面で役立ちます。


f:id:barudoru:20180926223213p:plainツンデツンデ
【ジャイロボール、いわなだれトリックルーム、まもる@ぼうじんゴーグル/ビーストブースト】
167-201-231-☓-123-18 (H244,A252,D12 ゆうかん最遅)

トリックルーム要員とトリル下アタッカーの両方をこなせ、一匹で役割を完結させている偉いポケモンです。鋼タイプでありながらガオガエンに対して強く、防塵ゴーグルによりキノコの胞子対策もできるため、トリル対策をモロバレルガオガエンに頼っている相手を一匹で壊滅させてしまえることもあります。

ゼルネアスを最大の仮想敵としていますが、交代際にジオコン後のマジシャムンフォを受けてしまうとジリ貧なので、受け出しは慎重に。ガエンゼルネなどの並びを起点にしたいところですが、こちらにダメージ蓄積があると集中攻撃で倒されてトリックルームを使わせてもらえないこともあります。この点、ウインディのバークアウトと威嚇で先にガエンゼルネの火力を削いでおくと安心です。

一般的にツンデツンデはビーストブーストで攻撃を上げられる性格さみしがり(B個体値も下げる)が良いとされていますが、このルールではガオガエンのフレドラでゴリ押しを狙われることが多く、Bを削らない方が強いと感じたので勇敢にしています。なお、さみしがりでB個体値を下げたものだとA最大ガオガエンの馬鹿力・けたぐりで確定1発になるのに対し、勇敢でB個体値31、HPに252振りのツンデツンデなら高確率で1発耐えられます。ガエンの格闘技に怯えなくて良いという点でも勇敢推しです。ビーストブーストでBが上がった状態だとグラードンの断崖の剣ダブルダメージも確定耐えするほどタフです。


f:id:barudoru:20140517123723p:plainウインディ
フレアドライブインファイト、バークアウト、まもる@フィラのみ/いかく】
172-176-100-108-100-143 (H52,A236,S220 いじっぱり)

H:ピンチベリーと相性の良い4n
A:11n
S:準速90族抜き

先述の通りグラゼルネ対策を主としていますが、単純に威嚇持ち+炎技により鋼を倒せるポケモンとしても便利なため、ゼルネアスのお供として多く選出します。ガオガエンと比べて悪タイプがありませんが、対ルナアーラネクロズマなどの悪タイプとしての役割はイベルタルに任せればよく、「ダークオーラでガオガエンの叩き落とすが強化される」という点も大したメリットを感じませんでした。むしろ悪タイプが無いおかげで余裕をもってフェアリー技に耐えられ、突然の気合玉や馬鹿力で計算を狂わされる心配もありません。猫だましが無いのは不便ですが、代わりに素早さが高く、イベルタルorゼルネアスと並べて相手を縛る動きに向いています。

技威力と汎用性を重視してフレアドライブを使える物理型にし、持ち物はその反動を補えるピンチベリー。サブウェポンにはインファイトを持たせ、ガオガエンへの打点としました。時々ツンデツンデヒードランへの打点としても重宝します。バークアウトはゼルドー対策の技で、ダークオーラの恩恵を受けても威力に期待できませんが、ドーブルらのタスキを落とすことができます。神速、ワイルドボルトなどは欲しいと思う場面があまりなく、無難に守るを持たせています。

性格は意地っ張りで、素早さは準速グラードン抜き。陽気グラードンを使われると困るのですが、サンシリーズではグラードンが最速で使われることはほぼ無い(ゲンシカイキが存在しないため同速勝負をする意味が薄い)と考えているため、143で十分かと思いました。


f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ
10まんボルトボルトチェンジ、エレキネット、フリーフォール@こだわりスカーフ/エレキメイカー】
145-121-105-147-96-200 (C252,D4,S252 おくびょう)

スカーフオーガにも上から殴れるスカーフ型のコケコ。特性の発動順でスカーフ持ちがバレるため奇襲にはならないですが、カイオーガを一旦引かせることができれば十分。引かせた後に追い風やジオコントロールを味方が使っておけばスカーフオーガは脅威ではなくなります。その他、スカーフ込みで300に達する素早さによって葉緑素やすいすい持ちの上を取ることもでき、それらの相手に封殺されず確実に行動できます。

技は汎用性の高い10万ボルトとボルトチェンジに加え、サポート技としてエレキネット、フリーフォールを持たせました。エレキネットにより相手の素早さをダウンさせておけば、イベルタルによって縛ったりゼルネアスで上を取ってジオコンを積むことに繋げられます。フリーフォールはゼルネアスのジオコンの隙を作るのに便利で、スカーフコケコ>ジオコンゼルネアスのS関係であることからフリフォで降りてきた相手をゼルネアスの攻撃でそのまま仕留めてしまえます。なお禁伝の多くは200kgオーバーのため持ちあがりません。マジカルシャインを持たせていませんが、これを撃ちたい相手は地面タイプのグラードン程度で、そのグラードンに対してはコケコをあまり出さないため不要だと思います。フェアリー打点はゼルネアスの仕事です。

エレキメイカーによるエレキフィールド展開は、眠りを防いだり、サイコフィールドを打ち消すのに便利ですが、相手のカイオーガの雷を強化してしまいイベルタルを倒されうることや、こちらのモロバレルのキノコの胞子の妨げになることに注意して運用しなければなりません。


f:id:barudoru:20140517124901p:plainモロバレル
ヘドロばくだん、キノコのほうし、いかりのこな、まもる@オッカのみ/さいせいりょく】
221-☓-93-105-143-31 (H252,B20,D236 なまいき最遅)

HB:イベルタル(A183)のいのちのたま+ダークオーラ+はたきおとす(持ち物あり)を確定耐え、日食ネクロズマ(A229)のフォトンゲイザーを威嚇込みで確定耐え、ルナアーラ(C189)のサイコショックを確定耐え
D:11n

怒りの粉で攻撃を引きつけ、キノコの胞子で眠らせ、ジオコンの起点作りをします。貴重な電気耐性持ちでもあり、コケコ対策として用いることも多いです。もちろんトリル対策にも向いているのですが、環境で多用される防塵ゴーグルに警戒が必要です。味方イベルタルがはたき落とすで防塵ゴーグルを落としてくれていると躍動できます。

攻撃技はクリアスモッグや草結びなども候補に挙がりますが、コケコやレヒレがパーティで重めなことを考えてヘドロ爆弾を選びました。対草でもヘドロ爆弾の出番は多く、ルンパッパやアマージョラランテスといったこのルールで多く使われる草タイプの弱点を突いたり、モロバレル同士の殴り合いにも有用です。

また、ガオガエンフレアドライブグラードンの炎のパンチで突破を狙われやすいため持ち物にはオッカのみを持たせました。対ガオガエンでは物理耐久に多く振ってフレドラを耐えるように調整している人も多いですが、ガオガエンの配分は多種多様なので耐久調整が難しいと感じ、オッカに頼ることにしました。オッカのおかげでモロバレルを落とそうとする相手の計算を狂わせて眠らせることができ、その隙にゼルネアスでジオコンを積む戦術が非常に強力でした。

オッカを持たせたことで物理耐久に努力値を振る意味が薄くなり、ほぼ特殊耐久に特化しています。これだけの特防があればカイオーガやゼルネアスの攻撃にも余裕をもって耐えることができ、特殊技環境で戦いやすいです。


  • 基本選出

vsゼルネアス系f:id:barudoru:20160416145153p:plain
先発:ウインディ+ゼルネアスorモロバレル
後発:ツンデツンデ+イベルタルorモロバレルorゼルネアス

対ゼルネアスでは初手からジオコンの起点を作られないよう先発にイベルタルを出すのは避けます。相手のジオコンに対してこちらもジオコンを積んだり、バークアウトで特攻を下げたりしながら対応しつつ、スキを見てツンデツンデトリックルームを狙いたいところ。対グラゼルネでは「グラードンを倒してツンデツンデで詰め」「ゼルネアスを倒してイベルタルで詰め」などのプランを立てて立ち回ると手堅いです。


vsカイオーガf:id:barudoru:20180907223011p:plain
先発:イベルタル+モロバレルorカプ・コケコ
後発:ゼルネアス+モロバレルorウインディ

カイオーガ入りのパーティを相手にした場合、スカーフカイオーガ+猫だまし、あるいはスカーフカイオーガ+アマージョorテテフをケアしてコケコ+イベルタルの初手を出すのが無難です。カイオーガの隣のポケモンからコケコに猫だましされる可能性は高いですが、その隙にイベルタルを動かして不意打ち・叩き落とす・追い風のいずれかを使ってカイオーガのパワーか素早さを削いでコケコが退場すれば、後発ゼルネアスのジオコンの起点にすることができます。

使用感など

ゼルネアスのジオコントロールツンデツンデトリックルームは試合の流れを一ターンでひっくり返す大技。数的不利になってでも、これらの補助技を通せるような有利盤面を整え、終盤に巻き返すのが主力の戦法でした。実際がにゅーオフでの対戦では、ほとんどが先に一匹を失うのと引き換えに盤面有利を作って巻き返す方法で勝っており、数的有利を取って受け回しで勝つことの多かった全国ダブルとは勝ち方が異なることを実感しました。

根源の波動・断崖の剣・青い炎・雷撃・聖なる炎・亜空切断などを使う他の禁伝と違い、イベゼルネは命中率100の技のみで戦えることが魅力です。また取り巻きにもパワーウィップを使うポケモンなどは採用しておらず、岩雪崩・バークアウト・エレキネット以外の技の命中率を100で固め、技外しによるプランの崩壊を防いでいます。こうした高い命中率はレートでもオフでも高い勝率を出せた要因であり、GSルールでも命中率は大事です。

コロコロオンラインの記事

コロコロオンラインにはこのパーティの改良版を載せています。QRレンタルチームもこちらにあります。
corocoro.jp

さらにムーンシリーズ対応版も載せていますのでぜひ御覧ください。
corocoro.jp

WCS2018 ナッシュビル世界大会 対戦レポート

今年もポケモンバトルの祭典「ポケモンWCS」に参加したので対戦レポートを書きます。
記憶とメモを頼りに書いているので、間違っているところや怪しい箇所があるかもしれませんが悪しからず。
文字数の多いレポートですが気長にお読みください。


マッチング

R1 アルゼンチン Agustín De Cicco f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plainf:id:barudoru:20140517124145p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain
R2 ボリビア Gabriel Alejandro Quevedo Zuazo f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain
R3 フランス François-Xavier de Lageneste f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plain
R4 スイス David Mizrahi f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20180910235702p:plain
R5 アメリ Nathaniel Innocenti f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain
R6 アメリ River Davis f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain
R7 アメリ Alvin Hidayat f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain
R8 アメリ Emilio Forbes f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain
R9 チリ Emiliano Reyes Castro f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain




ポケモンWCSの世界大会は、多くのプレイヤーが参加する「Day1」と、それを勝ち抜いたプレイヤー及び各地区の成績上位者がシードで参加する「Day2」、決勝戦のみ行われる「Day3」の3日間で行われます。
今年、私は前回チャンピオンとして招待出場。
前回大会の上位者に対してDay2からのシード権が付与されるか、それともDay1からの参加になるかは毎年扱いが違うのですが、今年は「Day1からの参加権」とのことでした。
二連覇を狙う上でもちろんDay2からのシード権は欲しかったですが・・仕方ないです。
Day1を抜けて勢いをつけ優勝を狙う感じで今年はいこう!という意気込みでした。


Day1から世界一を目指すにはより勝てるパーティが必要。
そのために今年用意したパーティは「サナガエン」。
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barudoru.hatenablog.com
詳細は構築記事に書いていますが、レートやフレ戦の戦績は昨年以上で自信はありました。
JCS優勝後の僅かな期間でパーティを作った去年とは違って、今年はJCSに出ず構築を準備する期間が十分にあり、他の大会では湿原誓いパメガエルレイドを使う裏でサナガエンを煮詰めてきました。
ただ、「パーティを早くに決めすぎた」ことは今年の反省の一つでもあります。
詳しくは後述します。

そしてナッシュビル世界大会当日。
誰もが気にしていたDay1抜けの条件は「9ラウンド戦って7勝2敗以上の成績」と発表されます。
2015年は「4勝2敗」、2016年は「6勝2敗」、2017年は「5勝2敗」がそれぞれボーダーとなっていましたが、2018年は過去最高の難易度と言えます。
今年は海外でDay1参加のための条件が緩和されたのもあってDay1の参加者は例年より圧倒的に多かったようです。

初戦のペアリングを確認し、対戦卓にいくとこんな紙が置いてありました。

ON STREAM ということは・・
初戦、メインステージ!
いきなりクライマックスです。
例年、前回チャンピオンが初戦の配信台に呼ばれていたので今年もあるかなと思っていました。


メインステージは世界大会の華。
WCS2018最初のメインステージの試合を戦えるのは名誉なことです。
Twitch、ニコ生でも放送され、初戦は日本時間でも見やすい時間で視聴率も高そう。
当然勝ちたいです。

一方で気をつけなければならないのが「パーティの情報バレ」。
まだまだこの先も試合が残っており、重要な情報は極力出さないようにして勝ちたいです。
しかも、配信試合が始まる時間は他のDay1選手の試合がぼちぼち終わっているようなタイミングでした。
したがって、この日試合が無いDay2の選手はもちろん、Day1に出ている選手からも試合を見られるわけです。

ステージに向かっている時は、重要な情報を出さずに戦うためにはどうすればいいか・・突撃チョッキ持ちのコケコやホノオZ・サイチェン持ちのロトムは選出したくないな、とそんなことに頭がいっぱいで不安でした。
ですがステージ裏に入り、名前を呼ばれてメインステージに立つと気分が変わります。
ヘッドホンの感触、観客席から聞こえる声援・・この場所に帰ってきたんだと思うと気分が高揚しました。

  • R1【アルゼンチン】Agustín De Cicco選手

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相手のパーティは2014年世界チャンピオンのSejunが組んだことで有名なバンドリ+ピッピマリルリそのままの形。
このパーティに対してはコケコとロトムを出す必要がなく、主要な情報を隠しながら戦えるため内心ホッとしました。

こちらの選出は初手サナランド、後発ガエントドンに決めます。
もし相手がピッピマリルリから来たらハイボ+巻き込み地震この指とまれを透かしつつマリルリにダメージを与え、あとはトドンの呼び水を駆使して戦えば腹太鼓に苦しむことはありません。
相手がバンドリからスタートすれば威嚇がもろに刺さります。
気がかりは霊獣ボルトロスヘドロばくだんくさむすびがあればメガサーナイトトリトドンにそれぞれ大ダメージを与えうるため、このポケモンの技構成が気になるところでした。

・対戦動画
www.youtube.com

R1-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plain f:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

相手の先発は砂なしドリュウズボーマンダ。運良く威嚇をトレースし、Aを2段階下げます。
さらにこちらのサナとランドは素早さが準速ドリュウズ以上。トリル警戒でドリュウズアイアンヘッドを撃ってくることも考えると地面Zでドリュウズを縛りながらハイパーボイスを通す手で間違いなさそうです。

1ターン目はお互いにハイパーボイスの撃ち合い。
ドリュウズを霊獣ボルトロスに交換されたことによって地面Zはスカされますが、こちらのハイパーボイスが相手2匹に通ってメガボーマンダを仕留め、さらに霊獣ボルトロスにも大ダメージです。
その後、霊獣ボルトロスヘドロばくだんを警戒してメガサナは守る→交代と慎重に動きますが、一連の流れでめざ氷・挑発が見えてヘドロばくだんが無さそう(残りの技は10万ボルトと守るであると考えられるため)と判断。
そのついでにくさむすびが無いことも分かったため、トリトドンが非常に動きやすくなりました。
相手のドリュウズの地面Zをガオガエンに使わせたこともあり、威嚇を用いてトリトドンへの打点を封じていき勝ち。

R1-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plain f:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

相手が先程と同じ選出をしてくるなら先発サナガエンを出してもいいのですが、選出を変えてピッピマリルリやバンギドリュを出されると困るため変わらずサナランド先発。
相手は選出を変えて霊獣ボルトロスボーマンダを初手に繰り出します。威嚇を受けない組み合わせにしたようですね。
ただ一戦目で霊獣ボルトロスにヘドロ爆弾が無いことが分かっているので、仮に集中攻撃をサナ方向に撃たれても耐えそう。
自分のダメージ感覚を信じてメガサナを動かし、結果としてメガサナに集中を受けるも耐え、ハイボでメガボーマンダを仕留めつつ霊獣ボルトロスにもダメージを与えます。

2ターン目、相手のボルトドリュに対してこちらは体力僅かのサナと猫騙しが使えるガオガエン
相手側としてはまだ「メガサーナイトドリュウズより速い」ことは分かっていないはずで、メガサーナイトの行動を封じたい相手はドリュボルトを両動かしをしてくると考えたため霊獣ボルトロス方向に猫だまししながらハイボ。
計算通りドリュウズより先にメガサーナイトが動いて霊獣ボルトロスを仕留めます。
返しの地震でサナガエンを失いますが、バンドリ対ランドトドンの2:2勝負ならこちら優勢です。
相手のバンギラスはスカーフのため守ることはできない状況。
相手が集中攻撃をしなければランドロスを落とせない前提で考えると、ここは両方突っ張って問題ありません。
ドリュウズが動いてランドロスに集中攻撃した場合、トリトドンの大地の力でドリュウズを仕留めることができ最後にバンギラスvsトドンの形になるためこちらの勝ち
ドリュウズが守ればこちらはランドロスを縛られずに動かせるため地面Zでバンギラスを仕留めることができこちらの勝ち
ということで両動かしし、ドリュウズが守ったためランドはバンギラスから一撃で倒されず地面Zでバンギラスを仕留め、残ったドリュウズトリトドンで倒して勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 1-0

初戦に勝てたことはもちろんですが、パーティの情報をあまり出さずに配信試合を勝てたことも嬉しい点でした。
インタビューを終えて会場に戻ると、やはり多くのプレイヤーが試合を見ていたとのこと。
メガサーナイト、霊獣ランドロスガオガエントリトドンの4匹は技構成や持ち物がバレてもダメージが少なく、コケコロトムを温存できたと考えると大きな一勝でした。


f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain

配信卓から通常の対戦卓に戻って2戦目。
相手のパーティは北米ICで優勝したテテフグロスフワライド構築にメガバシャーモを加えたもののようです。

対テテフグロス2メガのマッチ戦では初戦でメガサーナイトを出さないようにします。
そして二戦目で相手がグロスを出さず別のメガシンカポケモンに切り替えてきたところでメガサーナイトを出すようにすれば、相手の計算を狂わせやすいです。

R2-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plain f:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20180212121531p:plain
自分 f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain f:id:barudoru:20180701145246p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain

1ターン目はモロバレルが守ると思い、ランド方向に猫ホノオZを集中するもモロバレルは動いておりガエンに胞子。この動きからモロバレルはオッカのみ持ちと予想。
ランドロスはテテフに交代してホノオZが通ります。
次のターンこちらはロトムをコケコに交代してテテフのエスパーZを受けます。フィールドの張替えとチョッキのおかげで致命打にはならず。
以上の流れでお互いにZを消耗したこと、こちらがアタッカーのサーナイトを選出していなかったこと、相手のバレルの攻撃技がクリアスモッグだけだったことでしばらく膠着しますが、
相手が役割のなくなったモロバレルメタグロスに交換したタイミングでこちらのロトムが起きてオーバーヒートが通ります。
メタグロスメガシンカすらさせず処理したことで有利となり勝ち。

R2-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20180910235136p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

一戦目の内容を受けて相手がグロスを選出するかは怪しいし、ましてや初手ガエンロトムを見せた後なので先発グロスは絶対無いと考えてこちらの先発はコケコサナ。
相手側の先発はテテフライドで、エレキフィールドが塗り替えられサイコシードと軽業が発動。
1ターン目、相手は追い風を展開しつつこちらのメガサナに向けて挑発。トリルを防ぐ手のようです。
こちらは両方動いてボルトチェンジハイパーボイスを撃ち、フワライドを倒します。

霊獣ランドロスも追い風中に処理し、数的有利を取りますが、メガバシャーモの剣の舞を警戒して強気に突っ張ったところ普通に動かれてサーナイトを失います。
コケコガエン対バシャテテフの2対2となりますが、後から場に出したガエンの威嚇とコケコのフィールド奪取でこちらの優勢でした。
まずはバシャーモを倒し、テテフを2:1で仕留めて勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 2-0

一般的にテテフグロスはサナガエンの天敵とされているため、立ち回り方は練習していました。
その成果を出すことができて嬉しい勝利でした。


  • R3【フランス】François-Xavier de Lageneste選手

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見たことがないタイプのパーティ。
エンペルトは何回か自分も使ったことがあり、負けん気が発動しても火力が足りないイメージです。こちらにはトリトドンもいるので選出されるかは怪しいかなと思っていました。
また、霊獣ランドロスが使える環境でガブリアスも珍しいです。ランドロスと違い炎技で焼けないのが厄介で、このためにヒートロトムの選出を渋ることになります。

R3-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain

1ターン目はメガゲンガーのヘドロ爆弾がコケコ方向。
チョッキのおかげで耐え、ボルトチェンジエンペルトに攻撃。エンペルトもまたチョッキのようでした。
ボルチェン効果による交換先はガオガエンで威嚇によりエンペルトの負けん気が発動しますが、エンペルトの攻撃の低さを知っていたので多分1段階アップでもメガサナは耐えるだろうと思っていました。
メガサナのショックでメガゲンガーを倒し、エンペルトの選択は凍える風。負けん気でAが上がっていましたが物理攻撃ではありませんでした。

倒れたメガゲンガーの裏からブルルが出されて2ターン目、
こちらは再びコケコを出してフィールドを書き換え、ウッドハンマーメガサーナイトが耐えてハイパーボイスで反撃、ブルルを撃破します。
最後はガブリアスの雪崩を避けてメガサナがハイボを通すこともでき勝ち。

R3-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

威嚇で負けん気が発動してスタート。
先ほどの試合でトリトドンを見せていなかったため、1ターン目はエンペルトのアクジェとメガゲンガーの攻撃でランドロスメガサーナイトを集中攻撃してくると予想しました。
というわけでサナをトリトドンに交代しつつランドのジメンZでエンペルトを攻撃しにいきます。
せっかく負けん気が発動したのでエンペルトは交代したくないはずと思ったのもあります。

ところが予想は大外れ。エンペルトをブルルに交代されてジメンZを受けられ、メガシンカかげふみで交代をロックされてしまいました。
引けなくなったトリトドンをブルルで仕留められ、トリトドンを失ったことでガブリアスが厳しくなってしまい負け。

R3-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

相手はゲンガーのメガシンカ守るから入り、その後メガゲンガーをブルルに交代。
かげふみゲンガーが引いてくれたためにサイクル戦ができ、交代読みで撃ったトリトドンの凍える風でブルルの素早さを下げることに成功。
ただ、この時何を考えていたのかブルルのスカーフを警戒せずガオガエンで上を取っていると思い込んでしまい、ブルルのウドハンをトドンに通すのを許してしまいます。ガオガエン猫騙しが撃てたターンであり、どう考えてもプレミでした・・
トドンを失った後はやはりガブリアスが厳しくて負け。

負け ○××
ここまでの戦績 2-1

最後はプレミとはいえパーティ相性的に厳しかった感じが強いです。
プレイングも噛み合わず、苦しい相手でした。
霊獣ランドロスではなくガブリアスを採用されていたのは、最速リザードンやテテフを抜ける素早さを重視したか、負けん気・勝ち気意識なのかもしれません。


  • R4【スイス】David Mizrahi選手

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CHALKレヒレってやつね、と思ったらレヒレがいなくて見慣れないポケモンが入っています。
余談ですが選出画面のヨワシは単独の姿なので外見がとても貧相です・・
一応マイナーポケモンの知識には自信があり、ヨワシは濁流と手助けを使えることが頭にあったのと、魚群のデメリットを回避するために持ち物はピンチベリーかなと予想します。

R4-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20180910235702p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

ランドロスガオガエンに交代し、メガガルーラに威嚇を2回かけます。
相手は攻撃の下がったメガガルーラとサナガエンの前でやることのないクレセリアを両方引っ込め、ヨワシが出てきます。
この交代際にハイパーボイスとはたき落とすがヒット。ガオガエン猫騙しを撃てるターンでしたが、ガルーラもクレセリアも引くだろうと予想してはたき落とすを選んでおり、その判断が当たりました。
ピンチベリーが叩き落とせたかなと思いきや落ちません、水Zでしょうか??
その後ヨワシの群れは解散、ヒードランはこちらのランドロスのジメンZで仕留め、ペースを握って試合を進めて勝ち。

R4-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

この試合もサイクル戦。
1ターン目、こちらはランドロスを引いてガオガエンを出してサナガエンを並べ、相手もヒードランランドロスに交代。
2ターン目、威嚇の入ったガルーラ・ランドロスを相手はカミツルギヒードランに交代。ハイボが通りますがカミツルギにはほとんどダメージが入らず、チョッキであることが確定。
3ターン目、今度はこちらが両交代。サナ+ガエン→ロトム+ランド。その隙に相手はヒードランで身代わりを貼ります。
4ターン目、ランドロトムのS順をまだ相手は知らないと考え、ヒードランに集中攻撃を選択します。10万ボルトで身代わりを壊して地震ヒードランを撃破!
ヒードランを倒したことでハイパーボイスと炎技が通りやすくなり、相手のサイクルは崩壊。
ガルーラ・カミツルギが遅かったために上から殴ることもできて勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 3-1

サナガエンランドにとってガルーラスタンはメガマンダスタンの次に得意な相手です。
パーティ相性と素早さの有利でストレート勝ちできました。


f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain

相手のパーティを見て頭を抱えました。
毒タイプと鋼タイプのポケモンが入っておらずブルル処理手段を炎に頼っている私のパーティにとって、雨ブルルは最悪の相手です。

初戦は「トリトドンを出さない」ようにしてその分、選出のリソースをブルル対策に割く作戦でいきます。
雨パーティに対してトドンを出さないのは賭けですが、ここまでやらないと勝てないと思いました。

R5-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

サナもランドも手助け水Zで縛られうるのですが、世界大会クラスのプレイヤーならトリトドンを警戒して水技を撃たないだろうと信じて二匹とも突っ張らせる作戦でいきます。
相手はルンパッパをゴチルゼルに交代してニョロトノで滅びの歌。
コンボは決められてしまうものの、こちらのハイボ蜻蛉が両方通って大きくダメージを与えます。蜻蛉の引き先はガオガエン
もし水Zを警戒して守るを押していたらローリスクで滅びロックされ厳しかったところでした。

その後、ニョロトノがルンパッパに交代するのを読んでハイボ叩きでルンパッパを削ります。
水Zでガオガエンが倒されている間にハイボをもう一回通してルンパッパ撃破。
ゴチルゼルのトリル読みでトリル返しにも成功。
滅びのカウント0でメガサーナイトを倒されたものの一連の流れでゴチルゼルニョロトノを大きく削り、二度目の滅びとトリルを許さない状況にします。
ロトムで残りの相手を縛る状況が完成し、勝ち。

R5-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20140517124601p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

2試合目でこちらは大きく選出を変えます。
1試合目でトドンを見せていないので相手は呼び水を警戒しないと予想、初手でサナをトドンに引いて水技を吸いにいきます。

大当たり。
相手の選択は手助け水Zでした。トリトドンの呼び水で吸って無効化し、その間にランドロスのとんぼ返りでルンパッパをがっつり削ることに成功。
さらに蜻蛉で出したサーナイトがすいすいをトレース。
一見かなりのアドバンテージが取れましたが相手の切り返しが見事でした。
ルンパッパをブルルに交代しつつ、ゴチルゼルトリックルームを起動。
トリックルーム下のターンでブルルに剣の舞を舞われ、さらにゴチルゼルスキルスワップでブルルのグラスメイカーを再発動させられるなどしてブルルのパワーに圧倒されます。
ガエンロトムを切ったこちらの選出ではウッドホーンで回復し続けるブルルを倒すことができなくなり、負け。

R5-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20140517124601p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

今度はトリトドンを警戒されると思って初手はハイボと蜻蛉。
相手のルンパッパの選択は失念してしまいましたが水Zではありませんでした。1ターン目の拓には勝ちます。
とはいえ、問題はブルルを崩せるかどうかです。

2回の威嚇でブルルの攻撃を下げますがそれでもカプ・ブルルの火力は衰えません。
このポケモン、弱点を突かないと禁伝クラスの強さです・・
しかしメガサーナイトハイパーボイスを急所に当ててくれ、突破の芽が見えます。
ピンチベリーで回復したブルルに対し、再びハイボと雨下のフレドラでごり押しし、突破に成功。
取り巻きも倒し勝利。辛勝でした。

勝ち ○☓○
ここまでの戦績 4-1

不利なパーティ相性を読みと運で何とか捲ることに成功。
私が戦った試合のなかではこの日一番の激戦でした。配信卓でやりたかった。


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半年前に流行したゲンガエンブルルジャラの形。
こちらはサナに加えチョッキコケコもいるのでジャラランガ対策には事欠かず、得意なタイプの相手です。

R6-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

珍しくメガゲンガーが身代わりを持っており、こちらはサイコショック2回で立て続けに身代わりを壊していきます。
相手はガオガエンジャラランガに交代し、影踏みでロックされたこちらの霊獣ランドロスを起点にブレイジングソウルビートを踊ります。

その後サーナイトとゲンガーが相打ちするような形になりますが、こちらにはもう1体のフェアリータイプ、カプ・コケコがいます。
相手のジャラランガの技はスケイルノイズインファイト、みがわり、まもるのようでコケコに対して大きな打点はありません。
ところが威嚇が入ったブルルのウッドハンマーが急所に当たってコケコが何もできずに倒れてしまいます。
ガエンとランドではジャラを倒せず負け。

R6-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

サナランドのサイコショックとジメンZでメガゲンガーを倒しにいくもこの指とまれで吸われます。
ピッピが倒れ、その間にメガゲンガーは身代わり。ピッピの代わりに出てきたのはジャラランガ
ただ1戦目から相手の動きが妙にトリルに対して無防備です。もしかすると初戦の配信を観ていてメガサナが速いことを知っていて、そのためにトリルをしない型のサナだと思いこんでいるのでは?
2ターン目にトリルを使ってみたところ、メガゲンの攻撃を耐えてトリックルームの起動に成功。その間ジャラランガジャラランガZを使っています。
相手はメガゲンガー、ジャラZ1積みのジャラランガ、スカーフブルルと速い3匹しか残っていないためトリルにより圧勝することができました。

R6-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

前の試合と同じ先発同士の対峙。相手はプレイを変えてくると予想します。
集中攻撃を読んでサーナイトに守らせたところ、うまく手助けヘドロ爆弾を防ぎます。そしてランドロス地震で相手2匹に大ダメージ。
次のターン、守れないサーナイトが手助けヘドロ爆弾を受けて倒れますが、その間にランドロスメガゲンガーを攻撃し倒します。

サナゲンが相打ちになった場合、こちらが優勢です。
こちらのコケコのマジカルシャインは全体技なのでピッピのこの指とまれを無視でき、ジャラランガに対して圧倒的優位に立ち回れます。
威嚇を回してブルルの攻撃からコケコを守りつつマジカルシャインで押していき勝ち。

勝ち ×○○
ここまでの戦績 5-1

一度は環境から姿を消したゲンガエンブルルジャラで4-1まで進んでいるプレイヤーとあって、身代わりメガゲン・身代わり最速ジャラと構築に多くの工夫がされていました。
ただ全体的にはコケコやトリックルームが刺さっていて、逆転でマッチを制することができました。
5-1と高いスコアになりましたが、スイスドローなのでここからが修羅場です。


f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain

ウォーグルと避雷針を組み合わせたパーティはよくありますがライボルトと組ませたパターンを見るのは初めてでした。
デマルウォーグルライチュウウォーグルに当たったときと同じように対処しようと考え、飛行技を半減できるコケコロトム先発で対応を試みます。

R7-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plain f:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124717p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

予想通り相手の先発はウォーグルライボルト
1ターン目は相手がライボルトをメガ無しで守らせながらウォーグルをクレセに入れ替え、それに対して炎Zとマジカルシャインで交代先のクレセリアにダメージが入ります。
ウォーグルを引かせたことでガオガエンへの交代もしやすくなったため、2ターン目にこちらはサナガエンに両交代。
ライボルトボルトチェンジで再びウォーグルが出てきますが、その飛行Zをロトムで受けます。

ここまで互角か有利よりなダメージレースをしているつもりでしたが、クレセの型が明らかになるにつれて焦ります。
月の光、どくどくを使用し、さらに叩き落とすで持ち物が落ちない・・え;
サイコキネシスどくどく月の光???@エスパーZ
シードや瞑想ならともかく毒々は厳しいです。
ライボルトのバークアウト、威嚇による弱体化に加え、負けん気ウォーグルが威嚇をけん制しているため交代を自由に行えず、どくどくのダメージをリセットすることができません。
結局クレセリアを崩せず負け。

R7-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

R2-2の試合でメガメタグロスの選出を封じたのと同じく、コケコロトムを見せておけば次の試合でウォーグルは出されないと判断。
これが当たり負けん気を発動させることなく、サナランドで無事にスタートできました。
しかし今度はクレセリアトリックルームを使用。交代で出てきたガオガエン+エスパーZクレセリアで押される形になります。
最後の技がトリックルームなのは予想できませんでした。
メガサーナイトが削られてしまい、クレセリアを倒すプランが立てられなくなり負け。

負け ××
ここまでの戦績 5-2

負けん気ウォーグル+威嚇バクアライボルト+どくどく月の光トリルクレセリアという初めて見るタイプのパーティで、対処法が見つけらずストレート負けしてしまいました。
負けん気で交代を封じてどくどくのダメージリセットを封じたり、そういうシナジーもあるのかと勉強になりました。
二敗目を喫してしまい後がなくなります。


f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain

配信台に移り、てっきり配信されているかと思っていましたが、前の配信が早く終わった場合の予備配信(?)のような感じだったようでどこにも配信されていませんでした。
後で配信見ればいいか~と考えていたのでメモをあまり取れておらず・・
相手のパーティは今日三度目のゲンガエンブルルです。

一応、こちらの苦手な雨ブルルの形になっていますが、ニョロトノピン刺しなのでどちらかと言えばリザードン対策用の雨に見えます。

R8-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

1ターン目は地面Zをメガゲンガーに撃つも守られ、ブルルをガオガエンに交代されます。
2ターン目で猫だましをサナに撃たれながらメガゲンガーが滅びの歌。
しかしランドロスは蜻蛉返りを選択していたため滅びのカウントを外すことには成功します。
その後メガゲンガーの身代わりなどもあってこちらのメガサーナイトが滅びカウントで倒されます。

終盤、コケコのめざ氷で相手のHP7割前後の霊獣ランドロスを落としにいきますがミリ耐えで落とせず。
これで落とせずに反撃を受けたのが痛手になり、負け。

R8-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

ラティアスが何をしてくるか分からない^^;
ただ様子見で守るを使うような余裕はありません。
手助けでメガサナを落としにくるとか、滅びのサポートをしてくるとかそういう線も考えられます。
・・で、霊獣ランドロスを動かしたところ、冷凍ビームを撃たれ一撃で倒されてしまいます。

絶望的な1ターン目になりましたが、返しのハイパーボイスが通ってラティアスも大きく削ります。
2ターン目、コケコのボルトチェンジラティアスを倒しにいきますがまたもミリ耐え。
冷凍ビームでメガサーナイトを削られ、影踏みでロックされたままメガゲンガーに縛られる苦しい展開になります。
かげふみ下の集中攻撃でメガサーナイトを失い、残り2匹となったため滅びの歌で負け。

負け ××
ここまでの戦績 5-3

対戦相手のEmilio選手はこの次の試合も勝ち、さらにはDay2も勝ち進んでファイナリストになります。
構築も立ち回りも完成されていて今年の世界チャンピオンは彼になると信じて疑いませんでした。

一方の私は3敗したためDay2進出の芽は無くなりました。
世界大会二連覇に向けた挑戦はここで終わり。
悔しいですが、あと1ラウンド残っているため最後は勝って終わりたいところ。


  • R9【チリ】Emiliano Reyes Castro選手

f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain

R4の相手のヨワシカプ・レヒレになった形で純粋なガルーラスタンと言える相手です。

R9-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

ガルレヒレはこのルールでよく見かける初手。
この初手とサナランドが対峙した時は猫瞑想を前提に両動かしすることに決めていました。

猫だましの方向はランドロスで、その間にハイパーボイスをガルーラレヒレに通します。レヒレは瞑想。
その後は威嚇でガルーラを、トリトドンの呼び水でレヒレを封じながら立ち回り、瞑想したレヒレから全くダメージを受けずに倒すことに成功。
反対に呼び水でパワーアップしたトリトドンは相手のカミツルギ不在もあって暴れることができ、勝ち。

R9-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

トドンの脅威を一戦目で見せつけたため、次はカミツルギが選出されると予想。
トドンを選出せず、今回はヒートロトムに後発を任せます。

初手ランドロスミラーでとんぼ返りし合ってサイクル戦。
一度引いた相手のランドロスが再び交代で出てくるタイミングを読んでガオガエンの叩き落とすが決まり、こだわりスカーフを剥ぎます。
スカーフを落としたことにより、ヒートロトムランドロスの上を取れたと思いました。
・・が、しかしランドの方が速かったです。性格陽気のようですね。
結果ロトムで攻撃する前に上から岩雪崩を撃たれてしまい、ガオガエンが怯んでカミツルギを倒し損ねてしまいます。
とはいえランドロスは倒すことができ、残りのポケモンはサナロトムより遅かったために上を取って攻撃していき勝ち。



  • 結果

R1 Agustín De Cicco f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plainf:id:barudoru:20140517124145p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain ○○ WIN
R2 Gabriel Alejandro Quevedo Zuazo f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain ○○ WIN
R3 François-Xavier de Lageneste f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plain ○☓☓ LOSE
R4 David Mizrahi f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20180910235702p:plain ○○ WIN
R5 Nathaniel Innocenti f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain ○☓○ WIN
R6 River Davis f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain ☓○○ WIN
R7 Alvin Hidayat f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain ☓☓ LOSE
R8 Emilio Forbes f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain ☓☓ LOSE
R9 Emiliano Reyes Castro f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain ○○ WIN

というわけで6勝3敗(3敗時点では5-3)が今回の結果でした。
↓Day2に進めなかった僕はこんな感じで凹んでました。

配信試合ではあまり情報を見せずに勝つことができ、相性不利な相手も捲って途中まで5-1と好調で「いけそう!」ムードでした。
しかし、R7、R8で当たったAlvinとEmilioにそれぞれストレート負けして2連敗。
この2人はそのあとも勝ち進んでDay2に進み、特にEmilioはDay2も驚異的なスコアで勝ち進んでファイナリストとなっています。

命中100のハイパーボイスを主軸にしたメガサナパーティらしく運で負けることはほぼなく、むしろ運はかなり良い方でした。
プレイングも後から思い返して後悔するようなものは少なかったです。
初戦配信の情報バレも少なく抑えることができました。


今回の反省点はパーティでした。
優勝した昨年と比較するといくつか反省したいところがあります。

去年f:id:barudoru:20170830222823p:plain 今年f:id:barudoru:20140517124426p:plain
1,パーティの準備期間 1か月と少し 3か月以上
2,初見殺し要素 多め 少なめ
3,戦術の幅 広い 狭い

1について、構築の準備期間は長いほうがもちろん良いのですが、環境の進むスピードが速い場合はそれも大したアドバンテージではなくなります。
メガサーナイト構築は6世代の頃から全国ダブルで使い慣れており、JCSで流行していたメガボーマンダメガガルーラメガメタグロス構築に対して有利を取れそうなことも決め手となって、だいぶ前から本命と決めて練習していました。
しかし世界大会の直前にメガゲンガーが台頭。
メガゲンガー構築はIFKと絡めて凍える風を使うイメージしか持っておらず、今回の相手のように身代わりを用いたり、ブルルと絡めたりするタイプには苦戦を強いられました。
軌道修正してメガゲンガーに強いタイプの構築を選ぶ選択肢もあったかもしれませんが、立ち回りを煮詰めていた構築を本番直前に転換するのには踏み切れませんでした。
去年のパーティはJCS後1か月と少しの期間で作ったものでしたが、新しい構築であった分環境に対するメタができていたと思います。

2について、去年はDay2参加者の中で自分しか使っていなかったワルビアルや、多くのプレイヤーが重視していなかった自然Zエルフーンを軸にしたパーティを使い、相手にセオリー通りの対処をさせずに勝ち星を伸ばせた部分が大きいです。
一方、今年のパーティの勝ち筋は「威嚇2枚でメガシンカポケモンを補佐する」というありがちなもので、結果として負けん気持ちの入ったパーティにメタられて負けることになりました。
メガサーナイトは他のメガシンカポケモンよりも威嚇への依存が強いため逆風が強かったと言えます。
バシャキザンやミロカロスに対しては対処法を考えていましたが、ライボルト+クレセリア+ウォーグルメガゲンガー+カプ・ブルル+エンペルトのような組み合わせは初見で、対処法を見出せずに苦しい試合となりました。総じて「初見殺しされる側」だったように思います。
今年のDay2の試合を見ていると威嚇メタ特性持ちのポケモンをうまく絡めたパーティの活躍が多く見受けられ、自分がDay2に進めていたとしても勝ち上がるのは厳しかっただろうと考えます。

3について、世界大会では初見の戦術や初見の組み合わせと多く戦うことになるため、それに対して柔軟に対応しなければなりません。
ワルビアル軸のサイクル戦とエルフーン軸に上から攻撃する戦術の二通りがあった去年のパーティは、決勝戦で一見構築相性不利なSam選手を破ったように多くの構築に対応できましたが、
今年はパーティ内でのタイプ被りが多かったこともあり柔軟さに欠け、相性不利な相手に勝機を見出すのが難しかったです。


悔しい思いをした今年の世界大会ですが、対戦はとても楽しいものでした。
メインステージでの試合であったR1、激戦となったR5、この年の準優勝者との対戦をしたR8と印象に残る試合は多々あり、「世界中から集まった強者と熱い対戦ができる」WCSの醍醐味を今年も存分に味わうことができました。
だからこそDay2に進んでもっと戦いたかったというのが心残りになるのですが、この悔しさもまた来年の糧にしたいと思います。


その来年の会場はワシントンDC。
WCS2014が行われた場所です。
ワシントン世界大会は自分にとっても初めて出た世界大会で思い入れがあります。
Sejunが優勝したのはこの年。会場からその姿を間近で見ていて自分も世界チャンピオンになることに憧れたものです。
自分にとって世界大会挑戦の出発点であるワシントン、行きたいという気持ちは例年にまして強いです。
今年のような前回優勝者の招待出場権は無いため、ネット予選、ライブ大会と一つ一つステージをクリアできるよう頑張って、また世界を目指していきます。

【WCS2019 サン・ムーンシリーズ】素早さ早見表

GSダブルで行われるVGC2019ルール(サンシーズン&ムーンシリーズ)向けの素早さ早見表です。
※サンシーズン・ムーンシーズン向けのためメガシンカゲンシカイキを省いています。

太字はその素早さで見かけることが多いと思われるメジャーポケモン
その中でも特に重要で調整の標的にもしやすいものはアイコン付きにしています。
環境に応じて随時更新していく予定です。

432 最速145族*2(軽業アギルダー
400 最速130族*2(追い風中のプテラ/クロバット
378 最速120族*2(軽業ジュカイン
374 最速118族*2(軽業ルチャブル
360 最速112族*2(すなかきルガルガン
356 最速110族*2(サーフテールライチュウR、葉緑素ワタッコ
346 最速106族*2(軽業レパルダス
334 最速151族*1.5(スカーフフェローチェ
332 最速99族*2ジオコントロール1回のゼルネアス/追い風中のイベルタル
328 準速112族*2(すなかきルガルガン
326 最速97族*2(追い風中のルナアーラ
324 準速110族*2(サーフテールライチュウR、葉緑素ワタッコ
312 最速90族*2葉緑素ドレディア
308 最速88族*2(すなかきドリュウズ
304 準速151族*1.5(スカーフフェローチェ
最速87族*2(軽業サワムラー)
302 準速99族*2ジオコントロール1回のゼルネアス/追い風中のイベルタル
300 最速85族*2(すいすいハリーセン/キングドラ
最速130族*1.5スカーフカプ・コケコ/ミュウツー
298 準速97族*2(追い風中のルナアーラ
290 最速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
286 最速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
285 最速121族*1.5(スカーフアーゴヨン
280 準速88族*2(すなかきドリュウズ
278 準速87族*2(軽業サワムラー)
最速75族*2(ムラっけS上昇1回のドーブル
276 最速74族*2(すいすいガマゲロゲ
274 準速85族*2(すいすいハリーセン/キングドラ
273 準速130族*1.5スカーフカプ・コケコ/ミュウツー
268 最速111族*1.5(スカーフボルトロス
最速70族*2すいすいルンパッパ/ニョロボン/マンタイン葉緑素ウツボット
267 最速110族*1.5(スカーフゲンガー/ルギア/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
265 最速109族*1.5スカーフカミツルギ/エレザード
264 最速108族*1.5(スカーフテラキオン
準速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
261 最速107族*1.5(スカーフズガドーン
準速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
259 準速121族*1.5(スカーフアーゴヨン
256 最速65族*2(ゆきかきサンドパンR)
255 最速103族*1.5(スカーフウツロイド
253 最速102族*1.5(スカーフガブリアス
252 最速101族*1.5(スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
準速74族*2(すいすいガマゲロゲ
250 最速100族*1.5(スカーフサンダー/パルキア/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス
249 最速99族*1.5スカーフゼルネアス/イベルタル
248 準速72族*2(軽業ペロリーム
247 最速98族*1.5(スカーフサザンドラ
244 最速97族*1.5スカーフソルガレオ/ルナアーラ
準速70族(f:id:barudoru:20150622213510p:plainすいすいルンパッパ/ニョロボン/マンタイン葉緑素ウツボット
243 準速110族*1.5(スカーフゲンガー/ルギア/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
241 最速95族*1.5スカーフホワイトキュレム/カプ・テテフ/ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ジガルデ50%、加速1回のサメハダー/メガヤンマ、龍の舞1回のジガルデ50%)
準速109族*1.5スカーフカミツルギ/エレザード/キュウコンR)
240 準速108族*1.5(スカーフテラキオン
238 最速93族*1.5(龍の舞 or 蝶の舞1回のオドリドリ
準速107族*1.5(スカーフズガドーン
237 最速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
235 最速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム
234 最速90族*1.5f:id:barudoru:20180907223011p:plainスカーフカイオーガ/ゼクロム/レシラム/ホウオウ/グラードン/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ
最速55族*2葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
準速65族*2(ゆきかきサンドパンR)
232 最速89族*1.5(スカーフor蝶の舞1回のビビヨン
準速103族*1.5(スカーフウツロイド
231 最速88族*1.5(スカーフドリュウズ
準速102族*1.5(スカーフガブリアス
229 準速101族*1.5(スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
228 準速100族*1.5(スカーフサンダー/パルキア/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス
226 準速99族*1.5スカーフゼルネアス/イベルタル
最速86族*1.5(スカーフFCロトム
225 最速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/ハリーセン/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレ、龍の舞1回のジガルデ100%、ジャラランガZ済のジャラランガ
準速98族*1.5(スカーフサザンドラ
223 最速151族(フェローチェ
準速97族*1.5(スカーフソルガレオ/ルナアーラ
222 最速150族(マルマイン
最速83族*1.5(スカーフデンジュモク
220 準速95族(スカーフホワイトキュレム/カプ・テテフ/ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ジガルデ50%、加速1回のサメハダー/メガヤンマ、龍の舞1回のジガルデ50%)
217 最速80族*1.5(スカーフサーナイト/チャーレム/エルレイド/トゲキッス/マンムー/シャンデラ/ヌメルゴン、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
216 最速145族(アギルダー
準速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
214 準速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム
準速55族*2葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
213 準速90族*1.5f:id:barudoru:20180907223011p:plainスカーフカイオーガ/ゼクロム/レシラム/ホウオウ/グラードン/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ
211 最速77族*1.5(スカーフネクロズマ日/ネクロズマ月)
210 準速88族*1.5(スカーフドリュウズ
208 最速75族*1.5スカーフドーブル/カプ・ブルル
207 準速86族*1.5(スカーフFCロトム
205 準速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/ハリーセン/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレ、龍の舞1回のジガルデ100%、ジャラランガZ済のジャラランガ
204 最速72族*1.5(スカーフアマージョ
203 準速151族(フェローチェ
202 準速83族*1.5(スカーフデンジュモク
準速150族(マルマイン
201 最速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
200 最速130族(f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ/プテラ/ミュウツー/クロバット/サンダース)
198 準速80族*1.5(スカーフサーナイト/エルレイド/マンムー/トゲキッス/シャンデラ、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
197 準速145族(アギルダー
195 最速126族(ファイアロー
194 最速125族(マニューラ/オオスバメ
193 最速124族(アブリボン
準速77族*1.5(スカーフネクロズマ日/ネクロズマ月)
192 最速123族(オンバーン
最速65族*1.5(スカーフペリッパー/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
191 最速122族(ゲッコウガ
190 最速121族(アーゴヨン/霊獣トルネロス
準速75族*1.5(スカーフドーブル/カプ・ブルル
189 最速120族(ジュカイン/ダグトリオ/フーディン
187 最速118族(ルチャブル
準速73族*1.5(スカーフカラマネロ
186 最速61族*1.5(スカーフバンギラス
185 最速117族(エンニュート
184 最速116族(エルフーン/ゼブライカ
最速60族*1.5(スカーフパッチール/ユキノオー/ニンフィア/ブルンゲル/ギルガルド/ガオガエン/アシレーヌ/ヤレユータン
183 最速115族(ペルシアンR/スターミー/ライコウ/エテボース/アグノム/チラチーノ/ジガルデ10%)
準速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス
182 準速130族(プテラ/ミュウツー/カプ・コケコ)
181 最速113族(ジャローダ
180 最速112族(ペンドラー/ルガルガン昼)
179 最速111族(f:id:barudoru:20180213192921p:plainトルネロス/ボルトロス
178 最速110族(ライチュウ/ゲンガー/ルギア/ライチュウR/ケンタロス/ワタッコ/エーフィ/ラティオス/ラティアス/ユキメノコ/アーケオス/ルガルガン黄昏)
準速126族(ファイアロー
177 最速109族(f:id:barudoru:20170626235746p:plainカミツルギ/キュウコンR/エレザード/アイアント
176 最速108族(ゴウカザル/デンチュラ/コバルオン/テラキオン/ビリジオン
174 最速107族(ズガドーン
準速122族(ゲッコウガ
173 最速106族(レパルダス
準速121族(霊獣トルネロス/アーゴヨン
172 最速105族(ライボルト/ミミロップ/コジョンド/ゾロアーク/フリージオ
準速120族(ジュカイン
171 最速104族(ニャオニクス/マフォクシー
170 最速103族(ウツロイド
169 最速102族(ガブリアス
168 最速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ
167 最速100族(f:id:barudoru:20190112101909p:plainパルキア/リザードン/サンダー/ウルガモス/キュウコン/ドククラゲ/バクフーン/エンテイ/フライゴン/ボーマンダ/ムクホーク/キュワワー
166 最速99族(f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス/f:id:barudoru:20160416145154p:plainイベルタル
165 最速98族(サザンドラ
164 準速112族(ペンドラー/ルガルガン昼)
163 最速97族(f:id:barudoru:20180907214152p:plainソルガレオ/f:id:barudoru:20180907214209p:plainルナアーラ
162 最速96族(トゲデマル/ミミッキュ
準速110族(ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
161 最速95族(f:id:barudoru:20161220214552p:plainカプ・テテフ/ブラックキュレム/ホワイトキュレム/ウインディ/オコリザル/ルージュラ/ヘルガー/サメハダー/レックウザ/メガヤンマ/パチリス/ヒヒダルマ/ジガルデ50%/シルヴァディ
準速109族(エレザード/キュウコンR/カミツルギ
159 最速93族(オドリドリ
準速107族(ズガドーン
158 最速92族(ワルビアル/ハギギシリ
157 最速91族(霊獣ランドロス/ヤミカラス/ロトム/ネオラント
準速105族(ライボルト
156 最速90族(グラードン/カイオーガ/ピカチュウ/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ロズレイド/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
準速104族(ニャオニクス
155 最速89族(ビビヨン
154 最速88族(ドリュウズ
準速102族(ガブリアス
153 準速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ
152 準速100族(ボーマンダ/パルキア
151 準速99族(ゼルネアス/イベルタル
最速86族(FCロトム
150 最速85族(ドクロッグ/ジャラランガ/カプ・レヒレ/ニドキング/ゴルダック/フリーザー/スイクン/ハリーセン/キングドラ/クレセリア/ジガルデ100%)
準速98族(サザンドラ
149 準速97族(ソルガレオ/ルナアーラ
147 準速95族(カプ・テテフ/ウインディ/サメハダー/オコリザル/ヘルガー/レックウザ/メガヤンマ/ジガルデ50%/ブラックキュレム/ホワイトキュレム
146 最速81族(ミロカロス
無振り126族(ファイアロー
145 最速80族(フシギバナ/カイリュー/アメモース/ダーテング/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/チルタリス/オニゴーリ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/エルレイド/シャンデラ/ウォーグル/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
144 最速79族(バイバニラ/マッシブーン
143 準速91族(霊獣ランドロス
最速78族(カメックス/ホルード
142 準速90族(グラードン/カイオーガ/レシラム/ゼクロム/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ディアルガ/ポリゴンZ/ギラティナ/ギラティナO)
141 最速77族(ネクロズマ日/ネクロズマ/ヒードラン
140 準速88族(ドリュウズ
139 最速75族(f:id:barudoru:20140517124137p:plainドーブル/フラージェス/クレッフィ/カプ・ブルル
138 準速86族(FCロトム
最速74族(ガマゲロゲ
137 準速85族(ドクロッグ/カプ・レヒレ/ニドキング/ゴルダック/フリーザー/キングドラ/ジガルデ100%/ジャラランガ
最速73族(カラマネロ
136 最速72族(アマージョ/ペロリーム
135 準速83族(デンジュモク
無振り115族(ペルシアンR/ジガルデ10%)
最速30族*1.5(スカーフモロバレル/マシェード
134 最速70族(ルンパッパ/ニョロトノ/カポエラー/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
133 準速81族(ギャラドス/ミロカロス
132 準速80族(フシギバナ/カイリュー/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/ヌメルゴン/バルジーナ/ウォーグル/ナゲツケサル
131 準速79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り111族(トルネロス/ボルトロス
130 準速78族(カメックス/ホルード
無振り110族(ルギア)
129 準速77族(ネクロズマ日/ネクロズマ月)
無振り109族(キュウコンR/カミツルギ
128 最速65族(サンドパンR/ハッサム/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
127 準速75族(スピアー/ドーブル/フラージェス/クレッフィ/アブソル/カプ・ブルル
126 無振り106族(レパルダス
124 最速61族(バンギラス/テッカグヤ
無振り104族(ニャオニクス/マフォクシー
準速72族(アマージョ/ペロリーム
123 最速60族(ガオガエン/ピクシー/ポリゴン2/ギルガルド/パッチール/ユキノオー/ジバコイル/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌ/ヤレユータン
122 準速70族(ルンパッパ/カポエラー/ニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
最速59族(ブロスター
無振り102族(ガブリアス/トリミアン
121 最速58族(ズルズキン/アマルルガ/ゴロンダ
最遅130族(ミュウツー
120 無振り100族(サンダー/エンテイ/パルキア/ウルガモス/キュワワー
119 無振り99族(ゼルネアス/イベルタル
117 無振り97族(ソルガレオ/ルナアーラ
最速55族(ナッシー)
準速65族(サンドパンR/ハッサム/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
116 無振り96族(トゲデマル/ミミッキュ
115 無振り95族(ウインディ/レックウザ/パチリス/ホワイトキュレム/ブラックキュレム/ジガルデ50%/カプ・テテフ
113 準速61族(バンギラス
112 準速60族(ガオガエン/ユキノオー/ギルガルド/ニンフィア/ジバコイル/アシレーヌ/ヤレユータン
最速50族(マリルリ/ヤミラミ/モジャンボ/タブンネ/メレシー)
無振り92族(ワルビアル/ハギギシリ
111 無振り91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
110 無振り90族(バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/グラードン/カイオーガ/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
108 最遅113族(エルフーン
107 準速55族(ナッシー)
106 無振り86族(FCロトム
最速45族(ゴローニャ/ゴローニャR/ガラガラ/ガラガラR/オクタン/ローブシン
105 無振り85族(ドクロッグ/カプ・レヒレ/フリーザー/ヘラクロス/スイクン/チェリム/クレセリア/ジガルデ100%/ジャラランガ
104 最速43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
103 最遅110族(ゲンガー)
無振り83族(デンジュモク
最速42族(オニシズクモ
102 準速50族(マリルリ/ヤミラミ/モジャンボ/メレシー)
101 無振り81族(ギャラドス/ミロカロス
最速40族(ヌケニン/ドサイドン
100 無振り80族(フシギバナ/アーボック/カイリュー/アメモース/サーナイト/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/マンムー/フワライド/トゲキッス/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
98 最遅104族(ニャオニクス
97 無振り77族(ネクロズマ/ネクロズマ月/ヒードラン
最遅103族(ウツロイド
95 無振り75族(カプ・ブルル/ドーブル/フラージェス/クレッフィ
94 最遅100族(パルキア/キュワワー
最速42族(オニシズクモ
93 最遅99族(ゼルネアス/イベルタル
92 無振り72族(アマージョ/ペロリーム
準速40族(ヌケニン/ドサイドン
91 最遅97族(f:id:barudoru:20180907214209p:plainルナアーラ/ソルガレオ
90 無振り70族(カポエラー/ジュゴン/ニョロトノ/エアームド/ルンパッパ/メタグロス/キノガッサ/キリキザン/ジュナイパー
最速30族(モロバレル/マシェード
最遅95族(ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ホワイトキュレム/カプ・テテフ/ジガルデ50%)
最遅96族(ミミッキュ/トゲデマル
87 最遅92族(ハギギシリ
86 最遅91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
85 無振り65族(ハッサム/シャワーズ/ブラッキー/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
最遅90族(グラードン/カイオーガ/ディアルガ/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ポリゴンZ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
81 最遅85族(クレセリア/ドクロッグ/ジガルデ100%/カプ・レヒレ
最遅86族(FCロトム
無振り61族(バンギラス/テッカグヤ
80 無振り60族(f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/ギルガルド/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/パッチール/ユキノオー/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌ/ヤレユータン
78 無振り58族(ズルズキン
76 最遅80族(サーナイト/エルレイド/トゲキッス/シャンデラ
75 最遅79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り55族(ナッシー/ハピナス
74 最遅78族(カメックス/ホルード
73 最遅77族(f:id:barudoru:20180907232048p:plainネクロズマ日/ネクロズマ/ヒードラン
72 最遅75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/カプ・ブルル
70 無振り50族(ベトベトンR/ベトベトン/ラッキー/マリルリ/ヤミラミ/ハリテヤマ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/タブンネ/メレシー)
最遅73族(カラマネロ
69 最遅72族(アマージョ/ペロリーム
67 最遅70族(ジュゴン/カポエラー/ニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
無振り47族(カバルドン
65 無振り45族(ガラガラ/ガラガラR/ナッシーR/オクタン/ラランテス
63 最遅65族(ゴチルゼル/シャワーズ/ハッサム/ブラッキー/グレイシア)
無振り43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
62 無振り42族(オニシズクモ
60 無振り40族(ドサイドン/サイドン/トゲチック/グソクムシャ/ダダリン
59 無振り39族(トリトドン
最遅61族(バンギラス/テッカグヤ
58 最遅60族(f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/パッチール/ユキノオー/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/ギルガルド/アシレーヌ/ヤレユータン
57 最遅59族(ブロスター
56 最遅58族(ズルズキン/アマルルガ
無振り36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
55 無振り35族(ピッピ/ドヒドイデ/シロデスナ/バンバドロ
54 最遅56族/55族(オーロット/デンリュウ/カイリキー/ナッシー/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
53 無振り33族(ソーナンス/ドータクン
最遅54族(パンプジンLL)
50 無振り30族(ヤドラン/カビゴン/ヤドキング/ランクルス/モロバレル/デスカーン/ヨワシ群/マシェード
49 最遅50族(ベトベトン/ベトベトンR/ラッキー/マリルリ/ハリテヤマ/ヤミラミ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/タブンネ/メレシー)
無振り29族(ムシャーナ/フレフワン
47 最遅48族(メタモン
46 最遅47族(カバルドン
45 最遅45族(f:id:barudoru:20181207000111p:plainラランテス/ガラガラR/ガラガラ/ゴローニャ/ゴローニャR/プクリン/ナッシーR/グランブル/オクタン/ヨノワール/ローブシン/ナゲキ)
無振り25族(ギガイアス
44 最遅44族(ドラミドロ
43 最遅43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
42 最遅42族(オニシズクモ
最遅90族*0.5f:id:barudoru:20180907223011p:plain鉄球カイオーガ/グラードン
40 無振り20族(コータス/ナットレイ/シュバルゴ
最遅40族(サイドン/バクーダ/トゲチック/ユキカブリ/ドサイドン/グソクムシャ/ダダリン
39 最遅39族(トリトドン
36 最遅36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
最遅35族(ピッピ/ドヒドイデ/バンバドロ/シロデスナ
34 最遅33族(ドータクン
無振り13族(ツンデツンデ
33 最遅70族*0.5(鉄球ニョロトノ
31 最遅30族(f:id:barudoru:20140517124901p:plainモロバレル/カビゴン/ヤドラン/ヤドキング/ランクルス/デスカーン
30 最遅29族(ムシャーナ/フレフワン
29 最遅61族/60族*0.5(鉄球バンギラス/ユキノオー/ギルガルド/ガオガエン
27 最遅25族(ギガイアス/サマヨール
22 最遅20族(f:id:barudoru:20140517125039p:plainナットレイ/コータス/プリン/シュバルゴ
21 最遅42族*0.5(鉄球オニシズクモ
20 最遅30族*0.67(鈍い1回のカビゴン
18 最遅15族(タマゲタケ)、S個体値0の13族(さみしがりツンデツンデ
16 最遅13族(ツンデツンデ
15 最遅30族*0.5(鉄球モロバレル
9 最遅5族(ツボツボ/ナマコブシ

【WCS2018】サナガエン

f:id:barudoru:20180902195512p:plain
QRレンタルチーム(PGL)
WCS2018ナッシュビル世界大会で使用したパーティ。
Day1で6勝3敗。Day2への進出は叶わずという結果になりました。


概要

■サナガエン+地面Zランドロスについて
f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
全試合BO3形式で行われる世界大会に参加するにあたって、去年の大会で優勝したワルビレヒレのようにマッチ戦に向いたサイクル寄りの並びを使うことにしました。選んだのはサナガエンランド。威嚇2枚を駆使し、サイクルを回しながら全体技で削っていく形はパワーが高く、自分の得意戦術でもあります。

この3匹の組み合わせにおいて、霊獣ランドロスリザードン対策などの用途からスカーフで使われることがほとんどです。ただ、スカーフランドロスは物理型の場合はサーナイトを巻き込む地震が使いづらく、特殊型の場合は火力に難があります。そこで味方を巻き込まない地面Z技、「ライジングランドオーバー」を使う物理型の霊獣ランドロスメガサーナイトと組ませてみたいと考えました。

ランドロスにスカーフを持たせない場合、「相手のリザードンが重くなる」「パーティ全体の素早さが遅くなるためハイボでダメージを与えた相手にトドメを刺すことが難しくなる」などの懸念がありますが、その点は高速ポケモンのカプ・コケコを採用して補完します。f:id:barudoru:20180701145246p:plain

ただし、レヒレではなくコケコをカプ枠にしたサナガエンは、大地の力・ヘドロばくだん・めざ氷で全員の弱点を突かれ、相手の特殊ランドロスに弱くなりがちです。そこでカプ・コケコをチョッキ+めざ氷持ちにし、ランドに反撃できるようにすることで解決を図っています。

今回のパーティはこのサナガエン+地面Zランドロス+チョッキコケコを基本選出として構築しました。サーナイトで相手を削る→最後にコケコで一掃、という流れを目指します。

ハイパーボイス+地面Z」の動きにより、相手が飛行タイプへ交代して地面Zを透かしてきても交代先のランドロスボーマンダハイパーボイスのダメージを蓄積させることができます。Day1の配信1回戦でもドリュウズ→霊獣ボルトロスの交換時にハイパーボイスで大ダメージを与えています。

ハイパーボイス+地面Z」を使ううえで重要なのは素早さ順をメガサーナイト>霊獣ランドロスにすることです。

霊獣ランドロスを先に動かすと、ライジングランドオーバーを相手に耐えられてピンチベリーが発動、その後ハイパーボイスが通って仕留めきれず・・という残念な展開になりがちです。一方、メガサーナイトが先に動いてハイパーボイスのダメージを与えてからライジングランドオーバーをぶち込めば、ピンチベリーの発動なくカプ・レヒレトリトドンを落とせる可能性が高いです。対ミミッキュにおいても、物理耐久に振っているものでなければハイパーボイスでばけのかわを剥がして地面Zで倒せるためトリルを妨害できます。ピンチベリーや化けの皮があるから集中攻撃されても大丈夫、と油断している隙を突くことができ、特にカプ・レヒレはカモにすることができました。さらにメガサナを巻き込んで地震を撃ちたいとき(対ピッピマリルリ等)でもハイボ⇒地震の順に動けば、地震サーナイトが倒れてハイボを撃てなくなる事態を防ぐことができます。

メガサーナイトのSは144。もともと構築を組み始めた当初は126ぐらいだったのですが、準速カプ・レヒレやそれ抜き調整のポケモンドーブルニドクインらが台頭するに従って求められるSは早くなり、準速ランドロス抜きのラインで落ち着きました。トリル持ちのサナにしては速すぎると思われるかもしれませんが、リザテテフやゲンガー系をはじめ145以上の素早さで固めたパーティも多く見かけるためこの素早さでもなおトリックルームは強力でした。マッチ戦では1試合目において相手のポケモンサーナイトより速いか遅いかまずは見極め、それをもって2戦目・3戦目でトリックルームを利用するかどうかのプランを立てていきます。

そしてサーナイトの相方、霊獣ランドロスの素早さはS143の準速。メガサーナイトとSが1しか変わらないため、相手ポケモンの素早さチェックにうってつけです。特性「いかく」の発動順で素早さの優劣が分かるのも見逃せません(サーナイトのトレースはメガシンカ前の素早さで起動するためS判定としてはあまり意味が無い)。

「メガサナで抜けるポケモンはだいたいランドロスでも抜ける」「ランドロスで抜けるポケモンはだいたいメガサナでも抜ける」と判断しながら戦えるのは縛り関係を確かめたりトリックルームを使うかの判断をする上で重宝しました。


メタグロス対策について
f:id:barudoru:20151117225759p:plain
メガサーナイト構築にとって必ず直面する課題が対メガメタグロスです。特に今回のパーティではスカーフでない霊獣ランドロスを採用していることから、アイアンヘッドと冷凍パンチでサナランドの両方が縛られる懸念があり、厳しい相手と言えます。

その対策としてヒートロトムを採用。思念の頭突きの無いメガメタグロスであればヒートロトムへの打点はほとんどなく、逆に炎技によって一撃で倒せます。サンダーやモロバレルといった定番のメガメタグロス取り巻きからもダメージを受けにくいことからグロス構築への強さはかなりのものです。

とはいえヒートロトムガオガエンとタイプが被っており、水・岩の弱点が共通します。特に水タイプはパーティで弱点3匹という状態になり、水Zが非常に苦しいです。当のメガメタグロス構築もカプ・レヒレオニシズクモなど水タイプがほぼパーティに入っています。そこでトリトドンを採用し、特性呼び水により水技を吸い取ってもらうようにしました。5世代から続くヒートドンの並びは堅固で、トドンを倒そうとする草タイプは炎Zで焼いてしまえます。

対岩に関しても、このルールで代表的な岩技使いであるウツロイドと霊獣ランドロストリトドンで4倍弱点を突くことが可能です。
カプ・テテフやドラゴンタイプに力押しされやすいというトドン+ロトムの欠点はサナガエン側が補ってくれるため組み合わせ同士のシナジーがありました。


■タイプの偏りについて
f:id:barudoru:20140517124717p:plain
電気二匹、地面二匹、炎二匹という偏ったパーティバランスではあるものの、ここまで厚く鋼タイプを対策したおかげでメガサーナイトが非常に動きやすいです。例えば炎枠がガオガエン1体だけなら「ガオガエンを倒されてしまうとテッカグヤナットレイで詰み」となりガオガエンを大切にして戦わなければならない窮屈な展開になりがちですが、もう1匹の炎タイプを用意しておくことで余裕を持って戦えます。

ヒートロトムトリトドンがそれぞれの特性「ふゆう」「よびみず」で弱点を減らしてくれているおかげで、タイプ被りの欠点も意外と少なめです。ただ、草タイプへの打点を炎技に頼っている手前、雨+カプ・ブルルの組み合わせが非常に苦手。こればかりは勝ち目が薄く、当たらないことを祈っていました。(・・Day1で2回当たりました^^;)

電気弱点のポケモンが存在せず、逆に電気に耐性を持つポケモンが4匹いることから、相手が避雷針持ち以外の電気タイプを選出してくることはかなり少なめ。全国ダブルにおいて多くのパーティはサンダー、カプ・コケコの「デンキZ」をZ枠としており、それらが選出されないことで相手のZワザモーションを見ることも体感少なくなります。その場合はこちらだけ一方的にZワザを使うことになり、ダメージレースで差をつけやすいです。


個別解説

f:id:barudoru:20140517124426p:plainメガサーナイト
ハイパーボイスサイコショックトリックルーム、まもる@サーナイトナイト/トレース→フェアリースキン
175-☓-94-203-155-144 (H252,B68,S188 ひかえめ)

メガシンカ前:175-☓-94-159-135-124
HD:メガゲンガー(C222)のヘドロばくだんを確定耐え
S:準速霊獣ランドロス(S143)+1

威嚇によって低い防御を補ってもらいつつ、ハイパーボイスを通して戦います。命中100で通りの良い全体技を撃てるのは他のポケモンにはない最大の利点であり、プレイングを楽にしてくれます。フェアリー技を半減する主なタイプといえば炎と鋼ですが、VGC2018の環境で最も使われている炎タイプはフェアリー等倍のガオガエンで、最も使われている鋼タイプは特防が紙であるカミツルギなので、ヒードランギルガルドがバリバリ使われていた6世代全国ダブルの頃よりハイボの通りが良くなったと感じます。
毒タイプはもちろんエスパー技で弱点を突くことができ、ウツロイドを意識してサイコキネシスではなくサイコショックを用います。

メガシンカ前の特性はトレース。相手依存かつ対象を選べないため狙って活かすのは難しい特性ですが、相手の威嚇をトレースしてガエンランドマンダに反射できると美味しく、その他ではポリゴン2のダウンロードなどを得られた時に直接のアドバンテージになります。ウツロイドフェローチェのビーストブーストをトレースできた場合、メガシンカせずにサイコショックでそれらを倒して能力を上げにいくプレイングもできますが、上を取られている以上、欲張らずにメガシンカして特防を上げておいた方が良いことも多いです。○○メイカー系や日照りをトレースしてしまうと相手に有利なフィールドや天候を展開して得をさせてしまう危険もあるため気を付けたいところ。その一方で雨パのペリッパーあめふらしをトレースし、「しめったいわ」の適用が無い雨を降らせられる・・といった状況もあるので限界雨などと勝負する時は頭の片隅に置いておくと良いです。(メガシンカ前の素早さが準速ペリッパーより速いため意外と決まりやすいようです)

先述のハイボ⇒地面Zの流れを決めるために素早さは味方の霊獣ランドロスより速くする必要があり、144まで振っています。ここまでの速さがあればキノコの胞子を狙うキノガッサドーブル、物理アタッカーであるキリキザンメガバンギラス、トレンドのポケモンである準速レヒレニドクイン、諸々のマイナーポケモンも抜いてしまえるため役に立つことは多いです。

また、クリアボディを活かすためにメガシンカを渋るメタグロスや、S振りの甘いカミツルギリザードンも抜いてしまえるため思いがけず機能することも。サナガエンミラーではサーナイトのSが勝負に直結するため優位に戦えます。相手のスカーフランドロスに対しては、ガエンの叩き落とすかトリトドンの凍える風で素早さを下げておけばこちらが抜けるようになります。メガシンカ前でも124の素早さがあるため、すいすいをトレースしてルンパッパを抜き、上から攻撃できることも稀にあります。

トリックルームについては基本的にマッチ二戦目以降、相手が高速ポケモンを多用している場合に使います。サナガエンに対して相手はモロバレルカビゴントリトドンガオガエンなどトリルカウンターのポケモンを選出してくるのが定石であるため、一戦目から積極的にトリルを仕掛けにいくことは少ないです。トリル返し、追い風・凍える風への対抗手段としても活用します。

このポケモンと後述の霊獣ランドロスは似たような努力値配分をしています。性格補正を特攻・攻撃にかけ、合計ステータスで得をするようにし、残りは耐久に回して縛られる状況を減らします。特にメガサーナイトはUBのような種族値をしているので、低い能力を努力値で補うのが効率的です。


f:id:barudoru:20140517125139p:plainランドロス霊獣
【じしん、いわなだれ、とんぼがえり、まもる@ジメンZ/いかく】
185-181-110-☓-112-143 (H164,D92,S252 いじっぱり)

HD:いのちのたまカプ・コケコ(C147)、サンダー(C194)のめざめるパワー氷を最高乱数以外耐え
S:準速

WCS2017で使用したワルビアルと同じく威嚇と地面Zを備え、メガサーナイトと非常に相性の良いポケモンです。地震をベースにしたライジングランドオーバーの威力は180。ハイパーボイスと合わせてほとんどのポケモンを倒せるうえ、相手がランドロスボーマンダへの交代で地面Zを避けようとしてもハイパーボイスのダメージが通るため安定行動になりやすいです。

サブ技は無難に汎用性の高い岩雪崩ととんぼ返りを持たせています。剣の舞が欲しくなることもありますが、対雨でとんぼ返りが欲しくなることが多く(トリトドンをちらつかせて水技を撃たせないようにしながらとんぼ返りでルンパッパにダメージを与える)、この技構成に決まりました。

準速にしてランドロスミラーに強くする一方で、不意のめざパ氷などに備えたり受け出しの機会を増やせるよう、特殊耐久にも多めに振りました。Day1ではメガゲンガーのシャドボちょうど2発で落とされる場面が多かったためあと少しだけ特殊耐久があればと感じましたが・・素早さも削れないため難しいです。性格を慎重や陽気にすることも検討して良かったかもしれません。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、ねこだまし、まもる@マゴのみ/いかく】
200-154-111-☓-129-91 (H236,A36,B4,D148,S84 いじっぱり)

HD:カプ・コケコ(C147)のEF+スパーキングギガボルトを確定耐え、ペリッパー(C161)の雨+ねっとうを最高乱数以外耐え、カプ・テテフ(C200)のムーンフォースを確定2発耐え、カプ・テテフ(C182)のきあいだまを確定耐え
S:無振り70族抜き、凍える風の2回入ったメガメタグロス(S178)抜き

猫だましと威嚇、炎+悪のタイプを持つサポーター。後述しますが、サーナイトと共に初手に並べることは少なく、1ターン目でサナランドを並べて初手ランドバックガエンで繰り出す立ち回りを多用します。

トリックルームを絡めたアタッカー、相手のトリルへの対抗、草タイプ対策、鋼タイプ対策とメガサナ構築においては数えきれないほどの役割を担えます。トドン+ロトムの苦手なカプ・テテフに対応する役も任せています。コケコのエレキメイカーでサイコフィールドを打ち消し、猫だまし+フレアドライブと連撃すれば耐久無振りのCSテテフを落とせるのは覚えておきたい要素です。

また、こちらがコケコガエンorランドガエンの並びならガエン引きをしながらボルチェンorとんぼ返り⇒ガエンへの交代をすることで「実質横にサイドチェンジ」することができ、これによってエスパーZを受けたり威嚇を再度使うようなプレイもできます。

霊獣ランドロスとの組み合わせで威嚇を繰り返す戦術は強力です。両者に一貫する水タイプの攻撃には(たとえ選出していなくても)トリトドンが睨みを効かせていることもあって威嚇回しは有効に働きやすいです。威嚇回しの天敵である負けん気キリキザンに対しては(守るを貫通する)炎Zヒートロトムが強く、勝ち気ミロカロスに対してはトリトドンでマークしています。

叩き落とすはBO1でも汎用性の高い技ですが、BO3形式ではさらに強力な技。相手の持ち物をチェックできるほか、前の試合で相手ポケモンがZクリスタル持ちと分かっていればその場合は叩き落とすを使わずフレアドライブで攻める、といった判断ができるようになります。悪技が叩き落とすだとエレキシードクレセリアが崩しにくそうですが、サナガエンの並びを作れば瞑想クレセは放置できるため、2:1で戦い続ければそのうちクレセリアだけが生き残ることになり、ガエンで詰めていけます。

守るは単純な汎用性と味方のランドロス地震に巻き込まれないよう採用しましたが、他の技ももっと検討すべきだったかもしれません。また、素早さに関しては凍える風の恩恵を受けることやガエンミラーを考えて気持ち早めにしていますが、こご風込みで最速ブルルを抜けるようSを94まで上げておけば一試合拾えたので後悔しています。


f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ
10まんボルトボルトチェンジマジカルシャイン、めざめるパワー氷@とつげきチョッキ/エレキメイカー】
159-☓-106-140-107-180 (H108,B4,C196,D92,S108 おくびょう)

H:16n-1
HD:とつげきチョッキ込みでカプ・テテフ(C200)のムーンフォースを最高乱数二連で引かない限り耐え。メガゲンガー(C222)のヘドロばくだんを高乱数耐え(75%)
S:最速メタグロス(S178)+2

このパーティのカプ枠。副フェアリー枠としてサーナイトとともに対ジャラランガや対メガボーマンダを担うほか、エレキフィールドモロバレルらの眠り技を防ぎます。「メガサーナイトで雑に削り、高速ポケモンであるコケコでトドメを刺す」という流れは単純ながらも強力な勝ち筋です。こちらのランドガエンにとって苦手な相手のレヒレミロカロスの弱点を突けること、ランドがスカーフで無い分、リザードンを上から叩けるポケモンが欲しかったことなど多くの点で構築にマッチするカプ枠です。

突撃チョッキはコケコには珍しい持ち物ですが、これを持たせるとメガサーナイトに匹敵する特殊耐久を得られます。高い特殊耐久は以下のようなメリットをもたらします。
1,対スカーフf:id:barudoru:20170626234145p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
毒や地面の一貫しがちなこのパーティにとって、特殊スカーフランドやスカーフウツロイドに怯えず動けるのは大きいです。とりわけ特殊ランドはサナガエンコケコランドの基本選出にとって最大の天敵であったため、これをチョッキ+めざ氷コケコで迎え撃てるようにする意義は大きいと考えました。
2,縛っている相手の強気突っ張り対策f:id:barudoru:20140517123726p:plainf:id:barudoru:20140517124420p:plain
コケコを使っていると必ず直面する問題なのですが、縛っているはずのメガリザードンYミロカロスが強気にコケコに突っ張ってくる場合があります。
チョッキでDを固めておけばこうした拓負けをしても致命傷を負わずに済み、被害を最小限に抑えられます。
3,対コケコキザン、コケコグロスf:id:barudoru:20161220213754p:plainf:id:barudoru:20140517125036p:plain
コケコミラーになったとき、相手は電気Zと先制攻撃技の集中でコケコを倒そうとしてくることが多いです。チョッキを用いてこの集中を耐えて反撃できると大きくアドバンテージを稼げます。
4,フィールド奪取f:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plain
チョッキによって上がった特防のおかげでテテフやレヒレへの後出しにリスクが少なく、万が一交代際にZワザが直撃しても耐えることができます。出した後はボルチェンでもう一度引っ込むという流れでフィールド合戦を優勢に進められます。

その他にも耐久が上がるメリットは数えきれず、ゲンジャラ、晴れパ、雨パなどとの勝負を楽にしてくれます。逆にデメリットとしては火力アイテムを持てないこと、守るを使えないことの二点が挙げられますが、前者の火力不足に関しては味方のメガサーナイトが全体技のハイパーボイスで相手を削ってくれるために火力アイテムなしのパワーでも事足りることが多く、後者の守るを持てないことについては、そもそもチョッキにより縛られる状況が少なくなったこととコケコの弱点の少なさによりさほど気になりません。ただ、味方のメガサナの張ったトリルを守るで凌げないところだけは悩みどころです。

素早さは最低限メガメタグロスを抜ける程度に振りました。よくあるS179のメガゲンガーを意識してそれプラス1の調整。


f:id:barudoru:20140517124717p:plainヒートロトム
10まんボルト、オーバーヒート、サイドチェンジ、まもる@ホノオZ/ふゆう】
143-☓-127-145-127-146 (H140,C156,S212 おくびょう)

H:16n-1
C:最堅モロバレル(H221-D145)を炎Zで乱数1発 (93.8%)
HD:カプ・テテフ(C200)のPFサイコキネシスを確定耐え
S:準速ランドロス(S143)+3、最速ウォーグル(S145)+1

コケコと並ぶ電気枠、ガエンと並ぶ炎枠であり、一見タイプ被りがキツそうですが浮遊で地面弱点を消せるおかげで意外と辛くありません。むしろ電気二匹・炎二匹の体制によって対ウォーグルテッカグヤハッサムナットレイキリキザンなどがとても楽になります。

持ち物はホノオZ。互いに弱点を突き合う水タイプへの対抗上、ヒートロトムはデンキZを持たせることが多いですが、このパーティではトリトドンの呼び水で水技をけん制できているうえ、耐久水タイプに強いポケモンを多数用意しているので不要かと思いました。ホノオZはオーバーヒートをベースにして威力195の大技。オバヒのように特攻が下がるデメリットがなく命中率も安定している点は評価できます。オーバーヒートでは一撃で倒せるか怪しかったメガメタグロスモロバレルギルガルドも炎Zなら確実に倒せます。耐久無振りの霊獣ランドロスなら一撃で倒すことが可能で、特にテテフグロスパーティは初手にランドグロスと並べてくることが多いので、ガエンロトムの猫炎Zでスカーフランドロスを撃墜する流れが強いです。

守るでZワザを防がれると本来は損になることが多いのですが、炎Zの場合はそうとも言えません。カミツルギはオーバーキルなので守るを使われても貫通して一撃で焼いてしまえます。自身より遅いカミツルギは絶好のカモです。サナガエンの苦手なキリキザントゲデマルに対しては、守られたとしても襷を剥がしながら大ダメージを与えることができます。

Z技はアンコールを無視できるため、トゲデマルライチュウのアンコールに対抗して使う手もあります。また、Zクリスタルは叩き落とすで落とされないため、ガオガエンからほとんど打点を受けずに立ち回れるメリットもあります。霊獣ランドロスと2Zで、この二匹を同時選出することもありますが、浮遊持ちであるロトムを選出しているなら霊獣ランドロス地震を撃ちやすいことになるため、問題に感じたことはあまりないです。

サイドチェンジはヒートロトムの豊富な耐性を活かすことのできる技。アメリカのICでサイチェンロトムが優勝したことから警戒されるかなとも思いましたが、勝ちを拾いにいける技なのでやはり持たせておいて損は無いと思います。

このポケモン種族値が低く、努力値配分は迷いどころ。互いに弱点を突き合う関係にあるカプ・レヒレは確実に抜いておきたい、雪崩を上から撃たれたくないので霊獣ランドロスも抜きたい、と考えていくうちにどんどんスピードアップしていき、性格臆病でSを146(最速ウォーグル抜き)まで引き上げることにしました。S138(準速カプ・レヒレ抜き)~144(準速霊獣ランドロス抜き)まではこのルールの激戦区の素早さラインと感じているので、この一帯を抜ける素早さはとても重宝します。メガサーナイトと同様、叩き落とすや凍える風で相手の準速スカーフランドロスの素早さを1段階落としておけば上から攻撃できるようになるのもポイントです。


f:id:barudoru:20140517124601p:plainトリトドン
【だいちのちから、こごえるかぜ、クリアスモッグ、まもる@ウイのみ/よびみず】
216-☓-110-134-103-62 (H236,B172,C76,D4,S20 ひかえめ)

C:ウツロイド(H185-D151)をだいちのちからで高乱数1発 (87.5%)
HB:霊獣ランドロス(A197)のライジングランドオーバーを確定耐え
S:最遅ゴチルゼル-1

水弱点を3匹有するこのパーティにとってはありがたい呼び水要員です。ヒートロトムと組めばカプ・レヒレオニシズクモに対して一方的に強い布陣ができ、こちらの威嚇勢にとって脅威となるかちきミロカロスの対処にも向いています。対雨パーティでは、普通に扱うとルンパッパから縛られてしまいますが、後発に置いて「トリトドンへの交代で水技を吸い取る動き」をちらつかせつつ戦うようにすれば有利な拓を押しつけていけます。

地面タイプであることも重要で、ウツロイドアーゴヨンに対して一方的に強いことはそれらに弱いサナガエンにとってありがたい要素。デンキZに対する引き先にもなります。メガメタグロスに対しても強く、ロトムトドンの布陣を並べれば思念の頭突きを切ったメタグロスからほとんど打点を受けません。

特殊地面技である大地の力は確定として、もう1つの攻撃技(浮いているポケモンに対する攻撃手段)を何にするかで悩みました。
熱湯、濁流、冷凍ビーム、凍える風の4つの候補がありましたが、味方のメガサナ、ランド、ヒートムがちょうどS操作の恩恵を受けやすい素早さの位置にあることもあって凍える風をチョイスしました。メガバンギラスメガボーマンダの竜の舞によるSアップを打ち消すのにも最適です。相手の交代先にも一貫しやすいため使いやすく、例えば相手がカミツルギに交代した際に凍える風が入れば、味方の霊獣ランドロスヒートロトムでそのまま縛れるようになることがあります。耐久無振りの陽気ASカミツルギなら凍える風の後にメガサナで縛ることも可能。

クリアスモッグは対瞑想クレセリアや瞑想レヒレ用。サーナイトトリックルームを絡めるとより安全に能力アップを打ち消せます。他にもミロカロスの勝ち気で上がった特攻を消すのにも使えます。ただ、Day1ではカプ・ブルルに苦しめられることが多かったため、ヘドロばくだんを持たせるべきだったかもしれません。

素早さについて、このパーティでは積極的にトリルを狙わないため最遅にはせず、自身もこご風の恩恵を受けられることに期待してそこそこ伸ばしています。こご風の入ったガオガエンならだいたい抜くことができます。


主な選出

■基本選出
先発:サーナイトランドロス
後発:ガオガエン、カプ・コケコorトリトドンorヒートロトム
サーナイトの相方といえば一般的にはガオガエンですが、私はサナランドを先発に出し、ガオガエンを後発に用意することが多いです。ガオガエンやガルーラの多用される現環境ではサナガエンと並べても1ターン目は猫だまし交換に終わることが多く、それよりは1ターン目でサーナイトを守らせながらランドロスをガエンに交代し、2ターン目から猫ハイボor猫トリルの動きをした方が良い展開を作りやすいと考えます。また、サナガエンの先発は相手にレヒレを出されると出し負けてしまうことが多いですが、サナランドならハイボ+地面Zにより先発レヒレを突破しにいくことができます。先発の出し負けをすることが少なく、安定しやすい布陣です。


■勝ち気、負けん気、天邪鬼対策
先発:カプ・コケコ、ヒートロトムorサーナイト
後発:ガオガエンランドロス霊獣orサーナイト
相手のパーティに勝ち気負けん気持ちがいる場合、ランドもガエンも初手には出しにくいです。そうした相手は先発に出てくることが多いのでコケコでまず迎え撃ちにいき、相手が威嚇メタ特性のポケモンを出していなければボルトチェンジで引っ込んで威嚇する動きが手堅いです。

電気2匹、威嚇2匹のこのパーティにとって、トゲデマル+ウォーグルなど避雷針+負けん気勝ち気の組み合わせは非常に重く見えますが、デマルorライチュウウォーグルに関してはコケコロトムで選出すればあちらからの打点もないため、シャイン・オバヒ(炎Z)で撃ち合いに勝てます。ミロカロス+避雷針はトリトドンメガサーナイトで対応。バシャキザン、コケコキザンに対してもコケコロトムなら対処しやすく、キザンの守るを貫通するロトムの炎Zと相手の意表を突くコケコの耐久を活かして試合を有利に進められます。


■対メガメタグロス
先発:ヒートロトムサーナイトorガオガエン
後発:相手に応じて
グロスのコツは「グロスがいない間にサーナイトを動かす」ことだと思っています。ヒートロトムトリトドンガオガエンらで圧をかけたり、威嚇を撒いたりしてメタグロスを引かせ、その間にサーナイトグロスの取り巻きを削っておくように立ち回ります。グロス構築には基本的に他の鋼タイプが入っていないし、炎枠もガオガエンであることが多いためハイパーボイスの通りが良いです。グロスの取り巻きであるテテフ、レヒレ、ガエンあたりからトリトドンロトムを削られすぎないようにしたいところです。


反省点

負けん気、勝ち気、天の邪鬼について定番のものは対策したつもりでしたが、「メガゲンガー+負けん気エンペルト」や「メガライボルト+負けん気ウォーグル+毒毒クレセリア」というイレギュラーなものにうまく対応できず、世界大会のDay1では苦しめられました。後ほど対戦レポートの記事を作成するつもりなのでそちらで詳しく書きたいと思います。


対戦動画

www.youtube.com


【宣伝】ポケモンダブルバトル200%必勝講座と第37回がにゅーオフ

2つの宣伝があります!

ダブルバトル200%必勝講座
コロコロコミックのオンラインサイト、「コロコロオンライン」が7/14にオープン。
ポケモンWCSチャンプが教える! ポケモンダブルバトル200%必勝講座」のライターになりました!
ダブルバトルの面白さを伝えていくべく頑張ります。

ポケモンの記事は毎週木曜日に更新されます。
QRレンタルチームの公開もあるので、ぜひ見に来てください!
ポケットモンスター | コロコロオンライン|コロコロコミック公式

■第37回がにゅーオフ
秋のがにゅーオフを9/23(木)に開催予定!
WCS2018ルールの大会形式オフ会です。
今回は3連休の真ん中で、午後からの開催なのでぜひ多くの方に参加していただきたく思います。
賞品はなんとニンテンドースイッチを予定しています!
ganyu-off.hatenablog.com

【WCS2018】メガエルレイド+ミロカロス

f:id:barudoru:20180701134144p:plain
QRレンタルチーム

第36回がにゅーオフで使用したパーティ。
予選を7-1で抜けるも決勝トーナメント1回戦で負けてベスト16でした。

概要

メガエルレイドについてf:id:barudoru:20180701140840p:plain
JCS以降、メガガルーラやIFK(ガオガエン+カプ・レヒレ+カミツルギ)が環境に多くなったため、その対策としてメガエルレイドに注目しました。このポケモンには「高速/格闘タイプ/メガシンカポケモン」といった特徴が被るメガバシャーモというライバルが存在しますが、あちらには無い利点を多々備えています。

まず、素早さが110族であること。バシャーモのように「まもる+かそく」で1ターン待つ必要なくカミツルギウツロイドリザードンを抜くことができるため、相手に追い風やトリックルーム、みがわりを使う隙を与えません。それどころか、特性の精神力によって相手の猫だましを受けないためメガガルーラガオガエンに対しても初手から守らず動くことができます。ガルウルガやリザデマル、カメツルギなど、猫だましを軸として動く組み合わせに対しては絶大な制圧力を誇ります。

また、メガバシャーモは使用できる格闘技がどれも使いづらいものの、メガエルレイドは高性能な格闘技であるインファイトを覚えてくれます。加えてリーフブレードによりトリトドンに対処でき、グラスフィールドを絡めればカプ・レヒレなど大部分の水タイプを一撃で倒すことができます。このような水タイプへの打点は、相方のミロカロスとの兼ね合いで重要になります。

反面、メガバシャーモなら縛ることができていたカプ・コケコやメガゲンガーなど高速アタッカーが重い相手となります。これらの相手に対してはS操作を絡めたり、エルレイド以外のポケモンで対処するよう立ち回る必要があります。このパーティでは主にカプ・ブルルで相手のカプ・コケコを対策し、タスキ持ちのカプ・コケコでその他の高速アタッカーの対策をしています。


■いかく対策のミロカロスf:id:barudoru:20140517124420p:plain

ダブルの物理ポケモンの宿命としてエルレイドは威嚇に弱いため、威嚇メタ特性のポケモンとしてミロカロスと組ませることにしました。

キリキザンウォーグルと比べてミロカロスメガボーマンダや霊獣ランドロスに対してより強く、バシャーモのように加速できないエルレイドにとって凍える風によるS操作があるのもありがたいです。逆にミロカロスの欠点はトリトドンの呼び水やメガリザードンYの日照りで水技を撃ちづらくされると腐ってしまうことですが、これらに対してはエルレイドがリーフブレード・岩雪崩で4倍弱点を突いて仕留めてくれるため相性が良いです。

エルレイド+ミロカロスの使用感は「耐久のあるバシャキザン」といったところです。バシャキザンではタイプ被りのため採用しづらかったガオガエンギルガルドもこのパーティなら採用でき、相性補完として大いに働いてくれます。


■取り巻きについて

エルレイドは弱点が多いため、その相性補完をする形でパーティを固めています。まずリーフブレードを強化するコンボを使いたいのでカプ・ブルルは確定。エルレイドの苦手なコケコテテフブルルに強いカプキラーです。

エルレイド+ブルルでは飛行タイプという共通弱点があり、それを補うためにカプ・コケコを投入。

さらにメガメタグロスクレセリアをはじめとエスパータイプも苦手なのでギルガルドガオガエンを採用してそれらをマークしています。

個別解説

f:id:barudoru:20180701140850p:plainメガエルレイド
インファイトリーフブレードいわなだれ、まもる@エルレイドナイト/せいぎのこころ→せいしんりょく】
144-217-115-☓-135-178 (H4,A252,S252 ようき)

メガシンカ前:144-177-85-☓-135-145
H:16n(グラスフィールドと相性が良い)

このパーティの軸。6世代の頃はメガシンカ前の速度で最速ガルーラを抜くことができず、精神力があるにも関わらずガルーラの前で初手守るを押さないといけない残念なポケモンでしたが、第7世代からメガシンカした直後に110族の素早さで動けるようになり精神力も活かしやすくなりました。

格闘技はインファイトを選ぶことにしました。そこそこ高めな耐久を失うデメリットはありますが、ドレインパンチではガルーラやカミツルギに耐えられて反撃されかねず、けたぐりはカミツルギへの打点にならないためインファイトがベストです。
リーフブレードいわなだれは、環境に多く、相方のミロカロスにとっても課題となるカプ・レヒレトリトドンメガリザードンYを意識したサブ技です。実はグラスフィールドリーフブレードでもHP振りのレヒレを一撃で倒せる確率は60%程度なのですが、最近のレヒレは準速CSのように耐久をかなり甘くしているものが多く、その類であれば確実に突破できます。HP164以下のレヒレなら確定1発です。

いわなだれメガリザードンYウルガモスの4倍弱点を突ける技。メガエルレイドの攻撃実数値は217で”いじっぱりランドロス(A216)”とほぼ同じのため、火力もそのぐらいと考えると分かりやすいです。メガエルレイド自体がマイナーなこともあって岩雪崩は警戒されにくく、リザードン入りのパーティにはイージーウィンをよく狙えました。もちろん、サンダーやオニシズクモなどにも有効で追加効果の怯みにも期待できます。

エスパー物理技を入れる技スペースはありませんでした。もっとも、思念の頭突きは威力80命中90、サイコカッターは威力70と性能が極めて低い技です。攻撃範囲としては主に格闘技を半減する毒タイプになりますが、メガゲンガーに対してはシャドーボールで縛られてしまいそもそも選出しない方がよく、ウツロイドに対してはインファイトでも等倍で通ります。メガフシギバナモロバレルに対しては弱点を突けると便利ですが、それぞれ一撃で倒せるわけではなく、ギルガルドの身代わりやコケコのエレキメイカーでキノコの胞子・眠り粉を防ぎつつ戦う方向でも良いかと思いました。以上のことから、メガメタグロスが思念の頭突きを切るのと同じように、メガエルレイドにとってもまたエスパー物理技は必ずしも必要ではないと判断しました。

精神力の主なメリットは猫騙しを受けないことですが、岩雪崩や氷柱落とし、アイアンヘッドに怯えなくてすむのも精神衛生上よいです。メガシンカ前の特性は正義の心。バークアウトやはたき落とすに対して交代出しできると発動します。


f:id:barudoru:20140517124420p:plainミロカロス
【ねっとう、こごえるかぜ、じこさいせい、まもる@ソクノのみ/かちき】
201-☓-111-120-159-123 (H244,B92,S172 おだやか)

HD:カプ・テテフ(C182)のサイコフィールド込みマキシマムサイブレイカーを確定耐え
S:準速キリキザン抜き、凍える風の1回入ったライコウ抜き

メガエルレイドのパートナー。特性かちきで相手の威嚇を利用できる威嚇メタポケモンです。こごえるかぜはエルレイドと非常にマッチしており、S操作としても、メガボーマンダと霊獣ランドロスの弱点を突ける技としても有効です。

持ち物はソクノのみ。エルレイドミロカロスの並びでは相手のカプ・コケコやサンダーといった電気タイプを呼びやすいですが、ソクノがあればデンキZを恐れず動くことができます。

努力値は特攻には一切振らず耐久に多くを回しました。技構成も場持ちを重視して自己再生・守るの両立。相手の威嚇枠がランドロスメガボーマンダの場合、ミロカロスにダメージが蓄積した状態で繰り出されて突破される懸念があるため、自己再生とグラスフィールドで回復を挟んでいくプレイングが大事です。


f:id:barudoru:20170830230922p:plainカプ・ブルル
ウッドハンマーウッドホーンしぜんのいかりいわなだれとつげきチョッキ/グラスメイカー】
177-176-135-☓-115-118 (H252,A76,S180 いじっぱり)

HD:メガリザードンY(C211)の晴れ+ねっぷう(ダブルダメージ)を最高乱数以外耐え
A11n
S:準速ペリッパー抜き

グラスフィールドメガエルレイドリーフブレードの火力を後押しする、というのが元々の採用理由でした。エルレイドミロカロスの並びから、ミロカロスをブルルに交代してグラスフィールドを展開し、リーフブレードで突然水タイプを奇襲・撃破できるのは痛快です。パーティ全員地に足のついているこのパーティにとって、グラスフィールド地震を軽減できることと、毎ターン回復できることも重要な要素です。また、電気タイプへの相性の良さに加えてエレキフィールドを打ち消せることもあり、対カプ・コケコで非常に役立つ存在と言えます。

とつげきチョッキで特殊耐久を補強し、メガエルレイドの苦手なカプ・コケコやカプ・テテフにも後出しをしやすくしています。ペリッパーの暴風に強いことから雨パ対策としても良い感じ。特殊型ランドロスモロバレルのヘドロ爆弾を耐えられることから、それらに対しても安心して動けます。

メインとなる草技はウッドハンマーウッドホーンの2種類を持たせて使い分けるようにし、サブウェポンには草技を半減する炎・飛行・虫に対して有効な、いわなだれを持たせました。しぜんのいかりは固定でHPを半分削ることができ、相手の交代に対して一貫しやすい便利な技。この技でメガメタグロステッカグヤを半分削れれば、メガエルレイドインファイト圏内に追い込めることがあります。


f:id:barudoru:20180701145246p:plainカプ・コケコ
10まんボルトマジカルシャイン、エレキネット、まもる@きあいのタスキ/エレキメイカー】
146-☓-105-147-95-200 (H4,C252,S252 おくびょう)

ジャラランガウォーグルメガボーマンダといった飛行・ドラゴン対策を主な任務とします。エレキフィールドによる眠り技の妨害にも期待です。また、相手に避雷針ポケモンの選出を半ば強いることができ、猫だましの効かないメガエルレイドトゲデマルライチュウをカモにする動きに一役買ってくれます。

持ち物は「きあいのタスキ」このパーティの軸となるメガエルレイドは雨ルンパッパや晴れフシギバナ、加速メガバシャーモといった高速アタッカーに上から縛られやすく苦戦するため、気合のタスキ・エレキネット持ちのカプ・コケコであらかじめそれらを倒したりS操作しておこうという魂胆です。エレキネットを当てればすいすいルンパッパでも160程度の素早さになるため、メガエルレイドで抜くことができるようになります。また、葉緑素フシギバナやすいすいルンパッパのSを下げるついでに天候始動役であるペリッパーメガリザードンYにダメージを狙えるのもエレキネットの利点です。メガバシャーモはフレドラでコケコを殴った反動と10万ボルトのダメージで落ちます。


f:id:barudoru:20140517125135p:plainギルガルド
シャドーボール、どくどく、みがわり、キングシールド@ゴーストZ/バトルスイッチ】
165-☓-170-111-170-84 (H236,C244,S28 ひかえめ)

ブレードフォルム時:165-☓-70-221-70-84
鋼枠であり、メガメタグロスメガサーナイトクレセリアカプ・テテフといったエスパータイプやこちらのフェアリー二匹が弱点とする毒タイプに対応します。

一度の攻撃機会に大ダメージを与えられるようゴーストZ持ちの特殊型です。身代わりは択を減らしたり、モロバレルのキノコの胞子を受けないようにするために必要な技。ガオガエンの猫だましやカプ・ブルルの展開するグラスフィールドの回復とも相性が良い感じでした。

ギルガルドを使う上での悩みとして最近増えてきた瞑想クレセリアが挙げられます。クレセリアの攻撃を恐れてキングシールドを使いシールドフォルムに戻ろうとすると、その隙に積まれたり月の光で回復されたりするので、分が悪い相手です。その対策としてどくどくを採用。実際にどくどくを使ってみると、瞑想クレセリアに対して想定通りの強さだったことに加え、
・ブレードフォルムにならずに相手を削れる技
・ゴースト技の効かないガルーラやポリゴン2への対抗手段
・ラッキー対策
など数多くの場面で重宝しました。

どくどくを使うなら食べ残しとセットでないと中途半端に見えますが、グラスフィールドでその代替がある程度できます。味方の自己再生ミロカロスとも相性◎でした。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、ねこだまし、まもる@フィラのみ/いかく】
200-136-125-☓-132-90 (H236,A4,B116,D76,S76 しんちょう)

H:4n
HB:メガバシャーモ(A233)のばかぢからを威嚇込みで最高乱数以外耐え
D:11n
S:凍える風orエレキネットが2回入ったメガメタグロスカミツルギ抜き

バシャキザンではタイプ被りのため採用しづらかったガオガエンもこの構築なら採用できます。エルレイドミロカロスの利点の1つと言っても良いかもしれません。トリックルームや追い風に対し得意の猫威嚇で時間稼ぎすることができ、草・エスパー対策など相性補完として有能です。

フレアドライブ・はたきおとす・ねこだましの3つは役割上不可欠で、4つめの技には馬鹿力、とんぼ返り、まもる等の候補があります。パーティとの兼ね合い上、グラスフィールドと毒々を回す時間稼ぎや相手のトリックルーム・追い風を凌ぐのに便利な守るを選ぶことにしました。

チョッキをブルルに回したこともあって、ピンチベリーを持たせています。配分は耐久重視で、性格も慎重です。この硬さは受け出しの際に役立つほか、格闘技を持ったカミツルギカプ・ブルルとの殴り合いでも重宝します。

  • 主な選出パターン

■基本形
先発:エルレイド+ミロカロス
後発:カプ・ブルルorカプ・コケコ+ガオガエンorギルガルド

ミロカロスで威嚇ポケモンの牽制と凍える風によるS操作を行い、メガエルレイドを暴れさせる基本の形。水タイプに対してはミロカロスをブルルに交代してグラスフィールドを展開し、強化されたリーフブレードで強襲します。カプ枠がレヒレのパーティやカメツルギ、リザデマルに対して戦いやすいと言えます。


■対カプ・コケコ入り
先発:カプ・ブルル+エルレイドorミロカロス
後発:ギルガルド+ガオガエンorエルレイド

カプ枠がコケコのパーティはほぼ間違いなく先発にコケコを出してきます。迎え撃つためにこちらはブルルを出してフィールドを取り、ボルトチェンジで逃げるコケコの方向に自然の怒りで交代読みをしていくような流れでアドバンテージを取りやすいです。


■対雨、晴れ
先発:カプ・コケコ+カプ・ブルルorガオガエン
後発:エルレイド+ギルガルド

リザバナ・リザドーンや雨パのようにメガエルレイドの上からガンガン殴ってくる天候パーティは苦手です。雨パに対してはカプ・ブルル、晴れパに対してはガオガエンとそれぞれに対して動きやすいポケモンを軸に戦うことになります。気合の襷・エレキネット持ちのカプ・コケコもそれらに対して戦いやすく動きやすいです。


■対メガゲンガーメガサーナイト
先発:カプ・コケコorミロカロス+ガオガエン
後発:ギルガルド+カプ・コケコorミロカロス

メガエルレイドメガガルーラメガリザードンYには有利に戦える一方、メガゲンガーメガサーナイトと対峙すると足手まといになりやすいです。これらに対しては無理に選出せず、取り巻きに任せることになります。

  • QRレンタルチーム

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【WCS2018】湿原誓いジャラランガ

f:id:barudoru:20180321171952p:plain
QRレンタルチーム

第35回がにゅーオフと第14回南白オフで使ったパーティ。がにゅーオフでは4勝2敗で予選落ちとなりましたが、翌日の南白オフで優勝することができました(予選4-1、決勝トナメ4-0)。

  • 概要

水の誓いと草の誓いは組み合わせて使用すると1つの攻撃になる「コンビネーション技」です。コンボを通すことに成功すると威力150(草タイプ)になり、4ターンの間相手全体の『すばやさ』を1/4に下げるという強力な追加効果が付きます。1/4というのは、麻痺が弱体化した7世代では最強のS操作。たとえ相手に追い風を使われても、その上を取って叩くことができます。これとジャラランガを組み合わせることで、相手にS操作による対抗を許さず、確実に上からブレイジングソウルビートを通す、というのがこのパーティのコンセプトです。上からのブレイジングソウルビートは非常に強力で、メガボーマンダメガメタグロスとの優劣も逆転します。

誓い技を使えるポケモンには歴代の御三家シリーズ、シルヴァディ、三猿、ドーブルがいますが、今回はジュカインアシレーヌを選びました。ジュカインが120族の素早さで先手を取って誓いコンボを起動し、眼鏡アシレーヌの高い特攻を用いた誓い攻撃で大ダメージを狙えます。

  • コンボ妨害への対抗手段

コンボは妨害されやすいもの。誓いコンボが妨害される主なケースは「ねこだまし」「まもる」「縛り」「トリックルーム」の4通り。それぞれに次のような対策、立ち回りを考えています。

■「ねこだまし」対策f:id:barudoru:20180321133458p:plain
ダブルバトルにおけるコンボの妨害として相手を確実に怯ませる技「ねこだまし」は定番です。3月に突然解禁され瞬く間にトップメタとなった威嚇ガオガエンから猫騙しを狙われるパターンは非常に多いです。その対策として考えたのがジュカインの技「ファストガード」。先制技である猫騙しを防ぎ、その隙に眼鏡アシレーヌの攻撃を通す狙いです。ガオガエンが水弱点を持つこともあり、ガエンゲンガーやサナガエンなどの並びには眼鏡ハイパーボイスで壊滅的な被害を与えられます。

ただし、アシレーヌは拘っているので、安易にハイパーボイスを選ぶと次のターンに水の誓いを撃てません。次のターンに誓いコンボを狙うなら水の誓い、相手二匹に水技を通すのが良さげならハイパーボイスと技選択が重要になります。


■「まもる」対策f:id:barudoru:20180321133625p:plain
誓いコンボの攻撃対象に守るを使われた場合、追加効果が発動しません。単純に二匹分の行動を無効にされることもあって痛手であり、この事態は何としても避けたいと言えます。突撃チョッキや拘りスカーフの多い霊獣ランドロスなど、守る持ちが少ないポケモンを対象にすると安全です。

また、ダメージよりも追加効果を通すことを優先し、あえて草技を半減するポケモンに誓いコンボを狙うのも手です。集中攻撃を半減されるようではダメージレースに負けてしまいますが、湿原さえ展開できれば序盤にダメージレースで負けてもジャラランガで取り返すことができます。このように考えるとテッカグヤギルガルドに誓いコンボを撃つのも好手です。

誓いコンボを守るで防がれたとしても、次のターンに再び誓いコンボを発動できるなら問題はないです。最悪のパターンは片方守るで誓いコンボを防がれ、その間にS操作を使われること。セーフプレイの観点から考えると、S操作を使われる恐れのないポケモンは放置して、S操作を使いうるポケモンに誓いコンボを撃つプレイングが安定します。

例えば、メガメタグロス&サンダーf:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180321133625p:plainという並びと対峙した場合、サンダー方向に誓いコンボを狙うのが正解です。というのも、メガメタグロスに誓いコンボを守られサンダーに追い風を使われた場合、次のターン上から集中攻撃でジュカインアシレーヌを倒されて誓いコンボが不発となり窮地に陥ります。一方、サンダーから守るか見切りを使われてコンボを防がれたとしても、メガメタグロスからジュカインアシレーヌが殴られるだけでそれぞれ一撃では倒れないので、次のターン誓いコンボを通して湿原を展開できます。

特性によって誓いコンボが無効化される可能性もあるものの、水の誓い+草の誓いの合体技は草タイプ。貰い火、呼び水と比べて草技を無効化する特性「そうしょく」はダブルバトルではマイナーであり、気にする必要がないと言えます(一応、マリルリヌメルゴンが持っている可能性はあります)。避けられた場合も誓いコンボの追加効果を通せないので、砂隠れや雪がくれはマークしておく必要があるかもしれません・・。光の粉は知りません。


■上から縛られるパターンの対策f:id:barudoru:20180321133853p:plain
相手の高速アタッカーにジュカインアシレーヌの片方が縛られてしまうと誓いコンボが成り立ちません。ジュカインは襷を持っているため上から縛られることは稀なものの、アシレーヌが縛られるケースはいくつかあります。ジュカインより早くアシレーヌを一撃で倒せるポケモンの筆頭はカプ・コケコの攻撃ですが、メガシンカ避雷針の可能性が濃厚なジュカインの前で電気技を撃たれることはほぼ無いと考えます。フェローチェアーゴヨンはドクZでないことを祈るしかありません・・

また、天候パーティのルンパッパの手助け+エナジーボールドリュウズの地面Z、フシギバナドレディアの草Zなどもそれに該当します。ルンパッパは猫騙しもあるためファストガードとの択になり非常に厄介です。これら天候系に対しては誓いコンボを決めるのは諦めたほうがよく、ガオガエン猫騙し・威嚇でサポートしつつジャラランガを通す戦術で応戦したいところ。


■「トリックルーム」対策f:id:barudoru:20180321133942p:plain
トリックルームを展開されると誓いコンボのS操作が逆効果に働きます。トリパを相手にした場合は誓いコンボを使わず、アシレーヌを軸に打点を稼いでいくと良いです。多くのトリパは水タイプを苦手としており、アシレーヌハイパーボイスは通りやすいと言えます。

選出画面でトリパだとすぐ分かるガチトリパに対しては挑発ボルトロスに加え、ガオガエンアシレーヌクチートとトリルキラーを当てていけるためほとんど苦戦することはありません。難しいのはトリルするかどうかひと目で分かりづらいスイッチトリパ系。「トリルを警戒した動きをしたら凍える風が飛んできて誓いコンボを使わなかったことを後悔した」「トリルを警戒した選出をすると結局トリル要員やトリルアタッカーは選出されずガオガエンらが腐った」という場面はしばしばです。
こればかりは択ですが、相手側もアシレーヌクチートガオガエン入りのパーティに対してトリルを使うのは勇気の要る選択であり、「初手からトリルは使わず、誓いコンボを使われたのを見てから次のターンにトリルを選ぶ」という相手が多いです。そのため、例えばクレセリア方向に誓いコンボを撃って大ダメージを与えつつ湿原を展開しておき、次のターンにそのクレセリアを仕留めていく流れでトリル妨害するとうまくいきやすいです。

奥の手ですが、誓いコンボは味方に撃つこともできます。味方の場に湿原を広げ、Sを1/4にすればトリルに対抗することも可能です・・が、あまりにリスクが大きく、トリル返しされると厳しいので普通はやりません・・

  • 個別解説

f:id:barudoru:20180321134010p:plainジュカイン
【くさのちかい、リーフストーム、がむしゃら、ファストガードきあいのタスキ/しんりょく】
145-94-85-157-106-189 (C252,D4,S252 おくびょう)

高い素早さから草の誓いを使うことができるポケモンメガシンカすればさらに早くこの技を使え、避雷針も得られるのですが、「ドラゴンタイプが付くデメリット」があります。ドラゴンタイプが付くことによるメリットはほぼありません・・竜の波動も攻撃範囲が狭いです。避雷針がなくとも、1ターン目からジュカインの横のアシレーヌに電気技を撃たれるケースは稀であり、万一電気技を撃たれても電気Zクラスでなければアシレーヌは耐えられます。誓いコンボにさえ成功すれば避雷針には用がありません。そのため、メガシンカしない選択肢を考えました。とはいったものの、カプ・コケコやメガゲンガーゲッコウガアーゴヨンメガボーマンダ(同速)など、ジュカインでは上を取られてしまう相手と対峙した時にメガシンカしたい場面も多いです。オフではタスキ型を使いましたが、メガジュカイン入りについても検討しています(後述)。

ジュカイン自体が上から縛られると誓いコンボが成り立たないため、気合の襷はコンボとマッチしたアイテム。HPが残り少ないほど強力になる「がむしゃら」「しんりょく」と相性が良く、これらを駆使して暴れられます。理想的な展開は襷我武者羅で相手に大ダメージを与え、相手の反撃でジュカインが倒され、ジャラランガを死に出しすること。誓いで湿原を展開して、なおかつHP僅かの相手が残っているという盤面になればブレイジングソウルビートを通す絶好のチャンスです。

見切りは持たせず、猫騙し対策にファストガードを採用しました。悪戯心絡みの行動を止めるのにも役立ちます。


f:id:barudoru:20180321134239p:plainアシレーヌ
【みずのちかい、ハイパーボイスムーンフォースれいとうビーム@こだわりメガネ/うるおいボイス】
183-☓-95-188-138-90(H220,B4,C196,D12,S76 ひかえめ)

H:8n-1
C:ハイパーボイスダブルダメージでガオガエン(H202-D110)を高乱数1発 (75%)、
HB:メガメタグロス(A197)のかたいツメ+かみなりパンチを確定耐え
HD:メガゲンガー(C222)のヘドロばくだん、カプ・コケコ(C147)のエレキフィールド+10まんボルトを高乱数耐え(68.7%)
S:湿原+追い風のカミツルギメガメタグロス抜き。

水の誓いを撃つ側のポケモン。誓いコンボは後に技を繰り出したポケモンの特攻が適用されます。後で知ったことなのですが、誓いコンボはタイプに関わらずタイプ一致の補正が入るようです。タイプ一致かつ拘り眼鏡で強化された威力150技は強烈。等倍なら一撃で落としてしまえるポケモンは多く、半減でも大きく削ることができます。

誓いコンボを撃った後は水の誓いで拘ることになります。ハイパーボイスを撃てないのが残念ですが、水の誓いも熱湯と同じ威力なので悪くない打点を出せます。水の誓いは呼び水に吸われない(吸われないだけでトリトドン本体を狙った場合は無効化される)というメリットもあり、トリトドン入りのパーティにも安心して撃っていけます。草の誓いと合わせて撃つと合体技になってしまうので分散させて撃ちたいときは注意が必要です。

誓いコンボを通せそうにない時は「うるおいボイス」を絡めたハイパーボイスで相手を削ります。素早さの遅い全体技アタッカーということで感覚は6世代のニンフィアジュカインファストガードガオガエン猫騙し・威嚇で護衛しつつ、通していきたいところです。同タイプのカプ・レヒレと比べると、火力はこちらの方が上、特殊耐久は同じくくらい、物理耐久ではこちらがだいぶ劣るといったところ。ミストフィールドを展開できないのも当然マイナスですが、ドラゴン技の威力を下げないためジャラランガと両立しやすいメリットと取ることも出来ます。

技については水技2つフェアリー技のムーンフォースが確定として、最後1枠には冷凍ビームをチョイス。モロバレルを意識しており、ジュカインのHP満タン我武者羅と冷凍ビームの集中でモロバレルを倒せる仕掛けとなっています。このポケモンサイコキネシスも覚えますが、モロバレルはウタン(エスパー半減)を持っている可能性もあるため、冷凍ビームが無難と判断。メレラキ意識の滅びの歌や、Z技級の打点が出せるハイドロカノンも検討できるかもしれません。

誓いコンボはアシレーヌの素早さに関係なく撃つことができ、湿原状態の相手には大抵先手を取れるため、素早さに努力値を振っているのは一見無駄に見えますが、追い風を展開した状態のメガメタグロスと対峙することが多いため、それを抜ける程度に振ることにしました。

眼鏡の火力は魅力的ですが、守るが使えなかったり、誓いコンボの後にハイパーボイスが撃てないデメリットもあるため、命の珠などを試してもいいのかもしれません。


f:id:barudoru:20171230110321p:plainジャラランガ
スケイルノイズかえんほうしゃ、みがわり、まもる@ジャラランガZ/ぼうおん】
151-☓-145-167-125-137 (H4,C252,S252 ひかえめ)

全体攻撃しつつ全能力を上げる専用Z技を持つジャラランガは、S操作の恩恵を受けるポケモンの中でも最強クラス。上を取ることさえできれば、メガメタグロスメガボーマンダにも殴り勝つことができます。ジュカインアシレーヌどちらかが倒された後に死に出しし、誓いコンボや我武者羅で削れた相手にブレイジングソウルビートでトドメを刺しつつ全能力アップを狙います。

メイン技はZ技のベースでもあるスケイルノイズ、サブ技は鋼やブルルに効果的で威力も高い火炎放射とし、3つめの技に身代わりを持たせました。守ると身代わりで時間を稼ぐことができ、味方のポケモンがフェアリータイプを倒してくれるのを待つという用途で使えます。もちろん、相手がフェアリー二匹を並べてジャラランガZを避けようとするのに備えたり、湿原が消えるのを待つために使われる両守るを読んで身代わりを出しておくのも手です。このパーティにはフィールド要員がいないこともあり、状態異常対策としても活躍します。

特性は汎用性をとって防音。音技に貫通されてしまう身代わりとは相性が良いです。バークアウトや滅びの歌を無効化でき、ライボルトコントロール滅びパに対してパーティ単位で刺さります。隠れ特性アシレーヌの解禁前は味方のうたかたのアリアを防音で防ぐという美しいシナジーもありました。

フェアリータイプが3匹以上入っているような構築に対しては選出しない方が無難。レヒレ入りのメガサナ構築に対してもあまり選出しません。そのような相手に対してはジャラランガの代わりにボルトロスクチートをアタッカーとして対応します。


f:id:barudoru:20140517125030p:plainボルトロス霊獣
10まんボルトヘドロばくだん、ちょうはつ、まもる@いのちのたま/ちくでん】
155-112-90-197-100-168 (H4,C252,S252 おくびょう)

C:カプ・レヒレ(177-150)をいのちのたま+10まんボルトで高乱数1発 (93.8%)

ジャラランガの攻撃を遮るカプ・レヒレの対策が主。Zやフィールド、こだわりメガネに頼らずカプ・レヒレを落とせる貴重なポケモンです。味方のジュカインは序盤で力尽きてしまうことが多く、レヒレ入りのパーティに対しては対策のため必ず選出したいところ。選出画面でジュカインと電気タイプの並びを見せることで相手にメガジュカイン(+放電)を意識させたいという狙いも少しあります。

挑発によりトリパ対策もでき、ガオガエンアシレーヌとともにガチトリパやゴチルゼルトリパにも対応します。サブウェポンはヘドロ爆弾とめざパ氷で迷いましたが、ランドロスは誓いコンボやジャラランガZの標的にしやすくそれらによるダメージ蓄積が多いことからめざパ氷は不要と判断。カプ・コケコやメガサーナイトを迅速に処理できるヘドロ爆弾をサブ技としました。特性ちくでんとヘドロばくだんにより、カプ・コケコを一方的に倒すことができます。


f:id:barudoru:20140517124422p:plainメガクチート
アイアンヘッドいわなだれ、ふいうち、まもる@クチートナイト/いかく→ちからもち】
157-165-145-☓-123-70 (H252,A196,D60 いじっぱり)

メガシンカ前 157-143-105-☓-83-70
A:11n
HD:トリトドン(C158)、霊獣ランドロス(C157)のだいちのちからを確定耐え

このパーティのメガ枠。低速重火力アタッカーということで誓いコンボのS操作と相性がよく、フェアリーに強い鋼枠としてジャラランガともシナジーがあります。

ドラゴンへの打点は他のポケモンでも事足りているので、じゃれつくは持たせず命中安定で使いやすいアイアンヘッドをメインウェポンに据えました。先制攻撃技の不意打ちは、ジャラランガZで取りこぼしたポケモンを仕留めたり、ジュカインアシレーヌの両方が苦手とするメガゲンガーを縛ったりするのに便利です。

岩雪崩はリザードンやサンダーへの打点となり、誓いコンボによって上から撃てるため追加効果とも相性が優れています。メガクチートは一般的な霊獣ランドロスの1.5倍の火力を持っているため、ランドロスの雪崩耐えリザードン程度なら余裕で落とすことができます。ガオガエンオニシズクモにも弱点を突くことができ、全体技が欲しい場面でも活躍する優良な技です。

欲を出すならジャラランガの能力アップをコピーする自己暗示をもたせてもいいかもしれませんが、技スペースが乏しいことや攻撃面の強化は威嚇によって打ち消される場面が多いことから持たせませんでした。メガシンカ枠ではあるものの、ジュカインアシレーヌジャラランガで選出3枠がほぼ埋まり気味のこのパーティにおいては選出しないこともしばしばです。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、とんぼがえり、ねこだましとつげきチョッキ/いかく】
191-181-111-☓-111-93 (H164,A236,B4,D4,S100 いじっぱり)

H:16n-1
A:メガメタグロス(H156-B170)をフレアドライブで乱数1発 (68.8%)
S:最遅100族-1

3月8日に突如解禁された威嚇・猫両立ポケモン。トリル対策に加え、猫騙しによるジャラランガサポートなど汎用性が高いです。雨パも含め、天候系に出していくことが多め。

チョッキ型では定番のフレアドライブ・はたきおとす・ねこだましの技構成で、最後の1枠にはとんぼがえりを選びました。味方のクチートジュカインは交代出しが困難な場面が多く、後攻蜻蛉返りで安全にそれらを降臨させられます。炎の誓いを持たせるとジュカインアシレーヌの各種誓いとセットで撃てますが、ジュカインと組み合わせた場合はガオガエンの特攻が低いためダメージが乏しく、アシレーヌと組み合わせた場合は追加効果がショボい(4ターンの間追加効果の発生率2倍)ので不要かと思いました。


  • 主な選出パターン

■基本形
先発:ジュカイン+アシレーヌ
後発:ジャラランガ+クチートorボルトロス霊orガオガエン

初手から誓いコンボを狙うのがやはり理想的なパターンです。テテフグロスやレヒレグロスなどメガメタグロス軸のものは猫騙しやS操作も入っていないことが多く、誓いコンボの決まりやすい相手です。相手のパーティがクレセリア入りならクチート、レヒレ入りなら霊獣ボルトロスを選出しておきたいところ。

■対トリル
先発:ガオガエン+アシレーヌor霊獣ボルトロス
後発:クチート+アシレーヌor霊獣ボルトロス

初手からガオガエンを出して猫騙し、はたき落とすを狙っていくとガチトリパに対して有利に展開しやすいです。アシレーヌクチートのおかげでトリル下で殴り勝てることもしばしば。

■対雨(ペリルンパ)
先発:ジャラランガ+アシレーヌorガオガエン
後発:クチート+アシレーヌorガオガエン

ペリルンパに対して誓いコンボを決めるのは容易ではありません。ガオガエン猫騙し等でサポートしながらジャラランガZを通し、残り体力わずかの相手をクチートの不意打ちで仕留めに行く流れで戦うのが無難なところです。すいすい要員を二匹以上有する雨パーティには力押しされてしまうことも多く、対雨はもう少し工夫したいところかもしれません。

  • QRレンタルチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-F3F3-48DC3ds.pokemon-gl.com

以前はメガジュカインver.も紹介していましたが、QRレンタルチームの公開上限個数に達したので削除しています。m(__)m