【ポケモンWCS世界大会20位】サザンクチート

クチート じゃれつく アイアンヘッド ふいうち まもる クチートナイト
サザンドラ りゅうせいぐん あくのはどう だいもんじ まもる いのちのたま
ガブリアス じしん ドラゴンクロー いわなだれ まもる きあいのタスキ
サーナイト マジカルシャイン ムーンフォース サイコキネシス おにび こだわりスカーフ
ロトム 10まんボルト オーバーヒート でんじは まもる ゴツゴツメット
ラプラス ハイドロポンプ フリーズドライ こおりのつぶて まもる オボンのみ

ポケモンWCS2014世界大会で使用したパーティです。
スイスドローラウンド4勝2敗で決勝トーナメントには上がれず、20位となりました。

概要

カロスダブルトップクラスの破壊力を持つサザンドラメガクチートを軸にしたパーティ。
メガクチートでは突破しづらいギルガルドロトムサザンドラが突破する、
こちらのサザンドラを倒すためにドラゴン技や氷技で拘った相手をメガクチートの起点にする、
といったことができるため、二匹には強いシナジーがあります。

雨パ+サザンクチートや、追い風+リザードン+サザンクチートのように、
サザンクチートは、パーティの取り巻きや相性補完として使われやすい組み合わせです。
このパーティでは、そうした天候などのギミックとは組み合わせず、サザンクチート自体を軸にその弱点を補完していく形で構築を組みました。
サザンクチートが苦手とするリザードンバンギラスガブリアスボーマンダなどに対抗しやすいポケモンとして、ガブリアスとスカーフサーナイトを採用。
岩雪崩・地震マジカルシャインと全体技軸で攻められるため、
相手の耐久調整を崩してサザンクチートの火力を後押しするのにも適しています。

ここまでドラゴン二匹、フェアリー二匹。
ガブリアスサザンドラの苦手とするフェアリー技・氷技はクチートで半減できますが、
メガシンカ前のクチートの耐久では受け出しは危なっかしいです。
また、フェアリータイプのサーナイトクチートは、ギルガルドなど鋼タイプを苦手としています。
そうしたフェアリー技・氷技からの逃げ道、鋼タイプへの打点として、
相性補完にヒートロトムを採用しました。
電磁波を撒き、クチートサザンドラの素早さを補助する役割も担います。

ただし、電気枠がヒートロトムでは、雨パーティをはじめ対水が不安定となります。
また、ドラゴンに弱いロトムを採用する以上、対ドラゴンは更に補強する必要があります。
そこで貯水とフリーズドライ、氷の礫を持ち、水・ドラゴンに強いラプラスを採用。

世界大会はマッチ戦(3戦して先に2勝した側の勝ち)の形式で行われますが、
マッチ戦では2戦目以降、持ち物や技の一部が情報バレした状態で戦うことになります。
情報バレして特に痛い持ち物は、拘り鉢巻など拘り系の持ち物だと考えています。
奇襲性が落ちるだけでなく、守るがないこと、同じ技を出し続けなければならないことが確定するため、相手の立ち回りを楽にしてしまいやすいです。
そのため、拘り系の持ち物はサーナイトのスカーフだけに抑えることにしました。

個別解説

クチート
【じゃれつく、アイアンヘッド、ふいうち、まもる@クチートナイト/いかく→ちからもち】
157-167-145-×-115-76 (H252,A212,S44) いじっぱり

メガシンカ前:157-145-105-×-75-76
このパーティのメガシンカ枠。
豊富な耐性や威嚇、高威力先制技といったパーティに欲しい要素を多く持ったポケモンです。
自身の苦手なドラゴンタイプやロトムは味方のサーナイトサザンドラで縛り、存分に火力を振るっていきます。

日本ではメガシンカ枠としてガルーラ、鋼枠としてギルガルドの方が人気だったためか使用率が高くありませんでしたが、海外では非常に高い使用率を誇ります。
クチートミラーが頻繁に起こることを想定し、素早さは76まで上げました。
トリルを使う最遅シャンデラ、最遅サーナイトと同速になってしまう値ですが、
だからこそ逆にS76以上にするクチートは少なく、
高確率で相手のクチートを抜くことができました。

サザンドラ
りゅうせいぐんあくのはどうだいもんじ、まもる@いのちのたま/ふゆう】
167-×-110-194-111-150 (C252,D4,S252) ひかえめ

メガクチートと相性の良いアタッカー。
ギルガルドクチートロトムニャオニクスゴチルゼルモロバレルなどに圧力をかけます。

拘り眼鏡を持たせたなかったのは、上記の通りマッチ戦2戦目以降の情報バレを嫌ったため。
また、流行するクチート入りのパーティに対して、
炎技とその他の技を撃ち分けたい場面が多いと考えたためです。
眼鏡でなければ火力が足りない場面もありますが、
そこは味方のガブリアスサーナイトの全体攻撃技などで補います。

ガブリアス
【じしん、ドラゴンクロー、いわなだれ、まもる@きあいのタスキ/さめはだ】
183-182-115-×-106-169 (A252,D4,S252) ようき

リザードンバンギラス、ヒートロトムの対策として採用。
その他カロスダブルで使用率の高いポケモンほとんどに有利を取れる便利なポケモンです。
全体技の地震と岩雪崩で相手を効率よく削ることに長けており、
相手の耐久調整を崩してサザンドラの火力を後押ししたり、
メガクチートの不意打ち圏内に追い込むといったことも容易です。

今大会ではこだわりハチマキや命の珠など、火力強化アイテム持ちのガブリアスを非常に多く見かけました。
耐久調整をしているリザードンサザンドラを一撃で倒すのが目的だと思われます。
このガブリアスにも火力強化アイテムは考えましたが、
このパーティはスカーフバンギラスボーマンダにやや弱く、
それらに対しても強気に動きたいことから、持ち物は気合の襷にしました。

サーナイト
マジカルシャインムーンフォースサイコキネシス、おにび@こだわりスカーフ/テレパシー】
143-×-95-174-135-138 (B76,C228,S204) おくびょう

B:A194キリキザンの珠不意打ちを確定耐え
C:ムーンフォースで184-105ガブリアスを乱数1発 (81.3%)
S:こだわりスカーフで最速メガライボルト抜き

トリックルームを持たせてクチートなどを補助することも考えましたが、スカーフ型にすることを選びました。
スカーフによって、命の珠などを持ったボーマンダサザンドラガブリアスを上から縛ることができ、味方のメガクチートサザンドラを護衛することができます。

ガブリアスとは横の相性が非常に良いです。
クレセリアのいないカロスダブルの環境では、フェアリー技+地震、あるいはサイコキネシス+地震を受けきれるポケモンはほとんど存在しないため、確実に相手を圧迫できます。

タイプ一致技3つは確定として、残り1枠の技で悩むところ。
10万ボルトやシャドーボールなど攻撃技も考えられますが、最終的に鬼火を選びました。
スカーフ鬼火は引っ込める前提で使う必要がありますが、
メガガルーラメガクチートの不意打ちを透かしながら火傷を撒いていけると美味しいです。

ヒートロトム
10まんボルト、オーバーヒート、でんじは、まもる@ゴツゴツメット/ふゆう】
157-×-154-125-127-126 (H252,B100,S156) ずぶとい

B:11n
S:最速バンギラス+2

電磁波で麻痺を撒いてクチートサザンドラの素早さ補助を行います。
電気タイプ枠や麻痺撒きだけならサンダーでも良さそうですが、
炎・氷・フェアリーへの耐性と炎技がパーティの相性補完に欲しいことからヒートロトムを選択。
炎技に耐性があることで、リザードンにも安定して麻痺を撒けます。

ラプラスサザンドラを抱えるこのパーティでは対ガルーラを厚くする必要があったため、持ち物はゴツゴツメット
ガブリアス+ヒートロトムで並べると、大抵のガルーラは鮫肌を嫌がってヒートロトム猫騙しするのでゴツゴツメットが刺さります。
また、鬼火のイメージがあるヒートロトムにはグロウパンチが撃たれることも多いため、
それをゴツメで返り討ちにできるのも面白かったです。
ガルーラの取り巻きであるファイアローキリキザンモロバレルギルガルドなどにも強く、
メガガルーラスタンに対して滅法強い存在です。

素早さは最速ギルガルド抜きも込めて、最速バンギラス抜き抜き程度に調整。
メガガルーラ猫騙し+恩返しを耐える確率が少しでも上がるよう、
残りの努力値は物理耐久に回しました。

ラプラス
ハイドロポンプフリーズドライこおりのつぶて、まもる@オボンのみ/ちょすい】
230-105-107-127-135-75 (H196,B52,C172,D60,S28) なまいき

C:フリーズドライで157-127水ロトムを確定2発、207-100マリルリを高乱数2発(98%)
HD:C172拘り眼鏡水ロトムの10万ボルトを最高乱数以外耐え
S:最遅80族-1,無振り50族+5
HBD:A133拘り鉢巻ファイアローブレイブバード+C162ボーマンダの珠流星群をオボン込みで確定耐え。

アメリカや韓国の代表決定戦で活躍したニョロルンパ雨に対するメタとして起用。
貯水によって水技を受け付けず、フリーズドライでルンパッパ・キングドラの4倍弱点を突けることから、対雨性能は非常に高いです。

硬い氷技使いとして、ガブリアスボーマンダにも刺さります。
性格生意気で攻撃に下降補正をかけていないため、氷の礫でガブリアスを2発で落とすことが可能、
氷の礫は先制技なので、岩雪崩で怯むリスクなくガブリアスの処理ができます。

このポケモンにはチョッキを持たせるのが主流ですが、オボンを持たせました。
味方のガブリアス地震との兼ね合いやガルーラグロウパンチの起点にされると
厳しいといった理由から守るが欲しかったためです。

【カロスダブル/ジャパンカップ13位】カメアロー

PGLジャパンカップ2014 マスターカテゴリで使用したパーティ。
最終レート1815で13位となり、日本代表決定戦への出場権を獲得しました。

概要

高い特攻から潮吹きを使えるメガカメックスを軸にしたパーティ。

ファイアローの追い風、モロバレルの怒りの粉でメガカメックスを補助しながら潮吹きで制圧していくのが主な戦術。
それに加えて以下の2つの技が初見殺しとして機能します。

メガカメックスの守る
カメックス+ファイアローの並びを見て、相手が警戒しやすいのは初手「ねこだまし+おいかぜ」。
相手はカメックス側に2体で攻撃を選択し、猫騙しで止まらなかった方でカメックスに攻撃してダメージを与え、潮吹きの威力を削ぐのを狙ってくることが多いです。
その対策としてカメックスには猫騙しではなく守るをもたせ、守る+追い風からスタートすることにしました。
カメックス側への集中攻撃を防御できると、無償で追い風を決めて有利な展開になります。

ファイアローのファストガード
相手のメガガルーラニャオニクスは初手猫騙しをこちらのカメックスに使い、ダメージを与えて潮吹きの威力を削ぐと同時に、こちらの猫騙しを潰すことを狙ってきやすいです。
そこで、ファイアローのファストガードによって相手の猫騙しを防ぎ、メガカメックスの行動機会を作ります。
相手がガルーラ+遅いポケモンなどの組み合わせなら、ファスガ潮吹きで初手から奇襲。
また、ファストガードは不意打ちや疾風の翼ブレイブバードも防げるため、それらに弱いメガカメックスとは非常に相性の良い技です。


主軸であるカメックスファイアローモロバレルは以下の相手を苦手とします。
・挑発や水耐性を持つギャラドス
・岩雪崩やワイドガード、挑発を持つプテラ
・放電・防塵ゴーグル所持率が高く、カメアローの弱点を突けるサンダー
・日照りで水技の威力を半減させ、モロバレルにも強いメガリザードンY
モロバレルを無視でき、メガカメックスに強いメガフシギバナ

これらが先発に出されそうな場合、こちらはガブリアス+サーナイトの先発で応戦します。
ギャラドスに対してはサーナイトの10万ボルトで奇襲。
プテラリザードンガブリアスで対応、スカーフサーナイトで上から殴ることもできます。
メガフシギバナやサンダーはガブリアスの全体技+サーナイトの攻撃でごり押せます。

パーティの課題は、ファイアローを早々に切ってしまうと相手の草タイプを処理する手段が乏しくなりやすいこと。
草タイプにはモロバレルを無視してカメックスを殴られるため、パーティコンセプトからすると厄介な相手です。
そのため、草タイプに強く追い風の恩恵も受けられるサザンドラユキノオーを採用すべきだったと思います。

ジャパンカップで使うパーティに選んだ理由は、
・行動がほとんど決まっている作業型のパーティなので、技の選択時間が短く何十試合もこなさなければならないwi-fi大会に向いている。
メガカメックスはカロスダブルでは数が少なく、能力や技を予想されづらい。
ガブリアスの岩雪崩を除き命中率100%の技のみを使っており、事故が比較的少ない。
と考えたからです。
ただし、ガルーラが初手猫騙しではなく恩返しを使ってくるとファストガードで対応できなかったり、カメックスは相手の炎ロトムなどを抜ける前提で動くことから、素の素早さで負けてダメージを受けると潮吹きの威力が下がるなど、不安定な部分を多数含んでいます。
そこはレート戦なので負けても連勝すれば取り返せると割り切り、多数派の型・パーティを意識しようと考えました。

個別解説

メガカメックス
【しおふき、れいとうビームはどうだん、まもる@カメックスナイト/げきりゅう→メガランチャー】
155-×-140-205-135-130 (H4,C252,S252) ひかえめ

メガシンカ前:155-×-120-150-125-130
このパーティの主砲。
他のメガシンカポケモンと比べて特性がイマイチですが、そこは潮吹きのパワーでカバー。
最大威力の潮吹きは、ダブルダメージでも181-120メガガルーラに108〜127(59.6%〜70.1%)ダメージが入ります。
HPが減った分に応じて威力も下がるものの、HP半分を切る辺りまでは十分な火力があります。

サブウェポンの冷凍ビームと波動弾はどちらも弱点を突ける範囲が広く、潮吹きを使いづらい場合に役立ちます。
冷凍ビームはドラゴンタイプやプテラモロバレルへの打点。
波動弾はメガランチャーで強化され、メガガルーラナットレイサザンドラキリキザンユキノオーへの打点になります。
潮吹き+波動弾で181-136ナットレイがちょうど落ちるため、ナットレイによる受けは間に合いません。

素早さは最速バンギラスやそれ抜きのヒートロトム・サンダーを抜くため、準速まで上げました。
特に対ヒートロトムで先手を取れるかどうかはかなり重要です。
メガシンカ前の特性は激流でしたが、まず役に立たないので雨受け皿にすべきでした。


ファイアロー
ブレイブバードフレアドライブ、おいかぜ、ファストガード@あおぞらプレート/はやてのつばさ
154-146-91-×-89-178 (H4,A252,S252) いじっぱり

追い風・ファストガードによるメガカメックスの補助と草タイプへの打点を担います。
先発から出して追い風を始動、あるいは後発で選出してダメージを蓄積させた相手を狩っていくのが主な動き。
リザバナ、霰パ、トリパなどの対策も担当。

持ち物は反動ダメージを嫌って命の珠ではなく青空プレート。
ギルガルドを考えると珠の方が良いかもしれませんが、ギルガルドは全体技のダメージとあわせて倒せることも多いのでこちらにしました。
前述の通りファイアローを早々に切ると草タイプへの対抗手段が乏しくなることや、追い風下でファストガードが活きることから、ヨロギのみも持たせて長生きさせても良さそうです。


モロバレル
ギガドレイン、キノコのほうし、いかりのこな、まもる@ゴツゴツメット/さいせいりょく】
219-×-133-105-104-31 (H236,B244,D28) のんき

HB:A146ファイアローの珠ブレバを乱数耐え(75%)
怒りの粉でメガカメックスを護衛、あるいはキノコの胞子をばら撒いてメガカメックスが暴れやすい態勢を整えるサポーター。
メガカメックスの苦手とする水ロトムマリルリの行動を妨害できる点が特に重要です。

持ち物はガルーラを削ることを目的としたゴツゴツメット
特性は再生力ですが、このパーティでは交代を多用しないため、さほど役には立ちませんでした。
ガルーラなどに有効な胞子の方が良いかもしれません。
努力値配分はガルーラファイアローを意識して物理耐久に厚く振りました。


ガブリアス
【じしん、いわなだれ、ドラゴンクロー、まもる@きあいのタスキ/さめはだ】
183-182-115-×-106-169 (A252,D4,S252) ようき

素早さに恵まれており、主にメガリザードンY、サンダーの対策を任せます。
サーナイトとともに先発で出して全体技で相手を削る、後発として用意し追い風下でカメックスとともに暴れるなどの動きをします。
強気に動かすため、持ち物は気合のタスキ。


サーナイト
マジカルシャインサイコキネシスムーンフォース10まんボルト@こだわりスカーフ/テレパシー】
143-×-86-177-135-145 (B4,C252,S252) おくびょう

テレパシーのおかげでガブリアスと並べやすく、上からの攻撃で相手を削ります。
潮吹きで打点を入れづらいドラゴンタイプやモロバレルフシギバナを削れるため、カメックスとも攻撃範囲の面で好相性。

このパーティにはカメックスがいるためかトリルを警戒されやすく、あまりスカーフを警戒されませんでした。
スカーフサーナイトの最大の利点はガブリアスを上から縛れること。
最近のカロスダブルのパーティではプテラやゲンガーに襷が回され、ガブリアスが襷を持っていないケースも多いので、ムーンフォース一撃で縛れることもしばしばあります。

技は定番のタイプ一致技3つに加えて、10まんボルトを持たせました。
この技の主な仮想的はギャラドスサーナイトの前で悪タイプにメガシンカされることは少ないので、奇襲が決まりやすいです。
また、マリルリプテラにもそこそこダメージが入り、一貫性が強い点でも重宝する技です。

努力値・性格は臆病CS全振りの最速ですが、スカーフドーブルを抜ける程度のメリットしかないので、素早さを削って耐久に回しても良かったと思います。


ギルガルド
シャドーボール、かげうち、みがわり、キングシールド@たべのこし/バトルスイッチ】
167-63-176-101-171-85 (H252,B44,C172,D4,S36) ひかえめ

※ブレードフォルム:167-153-76-211-71-85
HB:A146ファイアローの命の珠フレアドライブを最高乱数以外耐え
S:無振り60族+5、追い風下で最速ガブリアス抜き

ブレイブバードや流星群、岩技を受ける鋼タイプが欲しかったので採用。
ナットレイモロバレルを起点に身代わりを貼ることができ、それらの草ポケモンの選出を抑制できることも重要です。

パーティでバンギラスが辛いわけではないのでラスターカノン・聖なる剣は持たせず、代わりに影打ちを持たせました。
メガカメックスやガブサナの全体技でダメージを与えた相手を縛れるため、出番の多い技でした。

持ち物は身代わりと相性の良い食べ残し。
極力ギルガルドミラーで先手を取ってもらいたいので素早さは85まで上げました。
追い風下でガブリアスを抜けるようにもなっています。

【全国ダブル】素早さ早見表

XY全国ダブルの素早さ早見表です。

カロスダブルの素早さ早見表はこちら
太字はその素早さで見かけることの多い全国ダブルのメジャーポケモン
赤太字はそのなかでも特に重要で、調整の標的にもしやすいものを強調しています。
環境の変化を見て手を加えていきます。
※1〜※8は重要な調整ライン。最後に解説します。

ちーさんがこの表を用いたiPhone向け素早さ計算アプリを開発されています。
調整に必要な努力値も簡単に算出でき、使いやすいのでお勧めです。

400: 最速130族*2(追い風中のプテラ/クロバット
390: 最速126族*2(追い風中のファイアロー
384: 最速123族*2(追い風中のオンバーン
368: 最速116族*2(追い風中のエルフーン
356: 準速126族*2(追い風中のファイアロー
308: 最速88族*2(すなかきドリュウズ
300: 最速85族*2(すいすいキングドラ)、最速130族*1.5(早足サンダース)
294: 準速95族*2(加速2回のメガヤンマ/サメハダー葉緑素メブキジカ/リーフィア
290: 最速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、加速2回のバシャーモ、追い風中のトゲキッス
286: 最速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
280: 準速88族*2すなかきドリュウズ)、最速118族*1.5(スカーフルチャブル
278: 最速75族*2(追い風中のドーブル
276: 最速74族*2(すいすいガマゲロゲ
274: 準速85族*2すいすいキングドラ
270: 最速112族*1.5(加速1回のペンドラー
268: 最速111族*1.5(スカーフボルトロス)、最速70族*2すいすいルンパッパ/マンタイン葉緑素ウツボット、殻を破る1回のパルシェン
267: 最速110族*1.5(スカーフラティオス/ラティアス
265: 最速110族-1*1.5(スカーフめざ炎ラティオス/ラティアス)、最速109族*1.5(スカーフエレザード
264: 最速108族*1.5(スカーフテラキオン/デンチュラ)、準速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、加速2回のバシャーモ、追い風中のトゲキッス
262: 準速123族*1.5(スカーフオンバーン
261: 準速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
259: 最速106族*1.5(スカーフカエンジシ
256: 準速65族*2(砂かきサンドパン
255: 準速118族*1.5(スカーフルチャブル
253: 最速102族*1.5(スカーフガブリアス
252: 最速101族*1.5スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス)、準速74族*2(すいすいガマゲロゲ
250: 最速100族*1.5スカーフボーマンダ/リザードン/サンダー/バクフーン/エンテイ/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス、加速1回のメガバシャーモ、龍の舞orニトロチャージ1回のリザードン
249: 最速99族*1.5(スカーフパンプジンS)
248: 準速74族*2(軽業ペロリーム
247: 最速98族*1.5(スカーフサザンドラ
244: 最速97族*1.5(スカーフor龍の舞1回のオノノクス)、準速70族*2すいすいルンパッパ/マンタイン葉緑素ウツボット、殻を破る1回のパルシェン
243: 準速110族*1.5(スカーフラティオス/ラティアス
241: 最速95族*1.5(スカーフウインディ/オコリザル/ヒヒダルマ、加速1回のメガヤンマ/サメハダー)、準速110族-1*1.5(スカーフめざ炎ラティオス)、準速109族*1.5(スカーフエレザード
240: 準速108族*1.5(スカーフテラキオン/デンチュラ
237: 準速106族*1.5(スカーフカエンジシ)、最速92族*1.5(スカーフワルビアル
235: 最速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム
234: 最速90族*1.5(スカーフバリヤード/ファイヤー/ルカリオ/ポリゴンZ)、最速55族*2葉緑素ナッシー)、準速65族*2(砂かきサンドパン
232: 最速89族*1.5(スカーフor蝶の舞1回のビビヨン
231: 最速88族*1.5スカーフドリュウズ)、準速102族*1.5(スカーフ準速ガブリアス
229: 準速101族*1.5スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
228: 準速100族*1.5スカーフボーマンダ/リザードン/サンダー/バクフーン/エンテイ/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス、加速1回のメガバシャーモ、龍の舞orニトロチャージ1回のリザードン
226: 最速86族*1.5スカーフFCロトム
225: 準速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ)、準速98族*1.5スカーフサザンドラ
223: 準速97族*1.5(スカーフor龍の舞1回のオノノクス
222: 最速150族(メガプテラ/メガフーディン
220: 準速95族*1.5(スカーフウインディ/オコリザル/ヒヒダルマ、加速1回のメガヤンマ/サメハダー
219: 最速81族*1.5龍の舞1回のメガギャラドス、スカーフギャラドス/ミロカロス
217: 最速80族*1.5スカーフトゲキッス/サーナイト/マンムー/シャンデラ/フシギバナ/カイリュー/チャーレム/ヌメルゴン/エルレイド、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
216: 最速145族(アギルダー)、準速92族*1.5(スカーフワルビアル
----【※1】----
214: 準速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム)、準速55族*2葉緑素ナッシー)、最速78族*1.5(スカーフカメックス/ホルード
213: 準速90族*1.5ルカリオ/ポリゴンZ)
211: 準速89族*1.5(スカーフビビヨン)、最速77族*1.5(スカーフヒードラン
210: 準速88族*1.5スカーフドリュウズ
208: 最速75族*1.5スカーフドーブル/フラージェス
207: 準速86族*1.5スカーフFCロトム
205: 最速135族(メガライボルト)、準速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ)、最速73族*1.5(スカーフカラマネロ
204: 最速72族*1.5(スカーフペロリーム
202: 最速71族*1.5龍の舞1回のメガバンギラス/スカーフガチゴラス)、準速150族(メガフーディン/メガプテラ
201: 最速70族*1.5スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/パルシェン/キリキザン
----【※2】----
200: 最速130族(メガゲンガー/プテラ/サンダース/クロバット
199: 準速81族*1.5龍の舞1回のメガギャラドス、スカーフギャラドス/ミロカロス
198: 準速80族*1.5スカーフトゲキッス/サーナイト/マンムー/シャンデラ/フシギバナ/カイリュー/チャーレム/エルレイド/ヌメルゴン、加速1回のバシャーモ)
195: 最速126族(ファイアロー)、準速78族*1.5(スカーフカメックス/ホルード
194: 最速125族(マニューラ/オオスバメ
192: 最速123族(オンバーン)、最速65族*1.5(スカーフグレイシア/ハッサム/ゴチルゼル
191: 最速122族(ゲッコウガ
190: 準速75族*1.5(スカーフドーブル/フラージェス
189: 最速120族(ダグトリオ/フーディン/ジュカイン
187: 最速118族(ルチャブル)、準速135族(メガライボルト)、準速73族*1.5(スカーフカラマネロ
----【※3】----
186: 最速61族*1.5スカーフバンギラス
184: 最速116族(エルフーン/ゼブライカ)、最速60族*1.5スカーフユキノオー/ニンフィア/ブルンゲル/ギルガルド/パッチール)、準速71族*1.5(スカーフガチゴラス、龍の舞1回のメガバンギラス
183: 最速115族(ライコウ/アグノム/メガヘルガー/メガアブソル/スターミー/エテボース/チラチーノ)、準速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス)、最速59族*1.5(スカーフブロスター
182: 準速130族(メガゲンガー/プテラ
181: 最速113族(ジャローダ)、最速58族*1.5(スカーフゴロンダ/ズルズキン
----【※4】----
180: 最速112族(メガルカリオ/ペンドラー)、無振り160族(テッカニン
179: 最速111族(ボルトロス/トルネロス
178: 最速110族(ゲンガー/ライチュウ/ラティオス/ラティアス/ケンタロス/ワタッコ/エーフィ)、準速126族(ファイアロー
177: 最速109族(エレザード/アイアント)、最速110族-1(めざ炎ゲンガー/ラティオス/ラティアス
176: 最速108族(テラキオン/ゴウカザル/ビリジオン/コバルオン/デンチュラ
175: 最速55族*1.5(スカーフカイリキー/シザリガー/ゴルーグ
174: 準速122族(ゲッコウガ
173: 最速106族(レパルダス/カエンジシ
172: 最速105族(コジョンド/ライボルト/ギャロップ/ゾロアーク/フリージオ
171: 最速104族(ニャオニクス/マフォクシー
169: 最速102族(ガブリアス/トリミアン
168: 最速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ)、最速50族*1.5(スカーフマリルリ/メレシー)
----【※5】----
167: 最速100族(メガリザードン/メガガルーラ/リザードン/メガサーナイト/サンダー/エンテイ/ボーマンダ/ウルガモス/メガバシャーモ/メガチャーレム/キュウコン/バクフーン/フライゴン/ムクホーク)、準速115族(クラウンライコウ)
166: 最速99族(パンプジンS)
165: 最速98族(サザンドラ
164: 準速112族(メガルカリオ/ペンドラー
163: 最速97族(オノノクス
161: 最速95族(ウインディ/オコリザル/ルージュラ/ヘルガー/サメハダー/ロズレイド/メガヤンマ/パチリス/リーフィア/ヒヒダルマ/メブキジカ)、準速109族(エレザード
158: 最速92族(メガガブリアス/ワルビアル
157: 最速91族(霊獣ランドロス/ヤミカラス/ロトム/ネオラント)、準速105族(ライボルト
156: 最速90族(ガルーラ/ルカリオ/ピカチュウ/バリヤード/ファイヤー/ロズレイド)、準速104族(ニャオニクス
155: 最速89族(ビビヨン
154: 準速102族(ガブリアス/トリミアン
153: 準速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ
152: 準速100族(クラウンエンテイ/メガガルーラ/メガリザードン/メガサーナイト/リザードン/ボーマンダ/メガチャーレム
151: 最速86族(FCロトム
150: 最速85族(クレセリア/キングドラ/スイクン/カイロス/ゴルダック/ヘラクロス/ドクロッグ/フリーザー/ニドキング/ダゲキ)、準速98族(サザンドラ
149: 準速97族(オノノクス
147: 準速95族(ウインディ/オコリザル/ヘルガー/サメハダー/メガヤンマ/リーフィア/メブキジカ
146: 最速81族(メガギャラドス/ミロカロス/ギャラドス)、無振り126族(ファイアロー
145: 最速80族(フシギバナ/サーナイト/マンムー/トゲキッス/シャンデラ/メガフシギバナ/フシギバナ/カイリュー/バシャーモ/チャーレム/フワライド/エルレイド/バルジーナ/ヌメルゴン
144: 準速92族(メガガブリアス/ワルビアル
----【※6】----
143: 準速91族(霊獣ランドロス)、最速78族(メガカメックス/カメックス/ホルード
142: 準速90族(ガルーラ/バリヤード/ルカリオ/ロズレイド
141: 最速77族(ヒードラン
140: 最速76族(ニドクイン)
139: 最速75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ
138: 準速86族(FCロトム)、準速74族(ガマゲロゲ
137: 準速85族(キングドラ/カイロス/ヘラクロス/ニドキング/ダゲキ)、最速73族(カラマネロ
136: 最速72族(ペロリーム
135: 最速71族(メガバンギラス/ガチゴラス)、最速30族*1.5(スカーフモロバレル
134: 最速70族(キノガッサ/ルンパッパ/キリキザン/マタドガス/ニョロトノ/カポエラー/メタグロス
133: 準速81族(メガギャラドス/ミロカロス/ギャラドス
132: 準速80族(フシギバナ/サーナイト/トゲキッス/マンムー/メガフシギバナ/カイリュー/バシャーモ/チャーレム/シャンデラ/フワライド/エルレイド/ヌメルゴン)、最速68族(アズマオウ/バクオング/ゴーゴート/ガメノデス
131: 無振り111族(ボルトロス
130: 準速78族(メガカメックス/ホルード/カメックス
129: 準速77族(ヒードラン
128: 最速65族(サンドパン/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル)、準速76族(ニドクイン)
127: 最速64族(ブリガロン)、準速75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ/アブソル)
126: 無振り106族(レパルダス)、準速74族(ガマゲロゲ
125: 準速73族(カラマネロ
----【※7】----
124: 最速61族(バンギラス)、無振り104族(ニャオニクス/マフォクシー)、準速72族(ペロリーム
123: 最速60族(ユキノオー/ニンフィア/ピクシー/ポリゴン2/ギルガルド/パッチール/ジバコイル/リオル/ブルンゲル)、準速71族(メガバンギラス/ガチゴラス
122: 準速70族(キノガッサ/ルンパッパ/キリキザン/ニョロトノ/カポエラー/メタグロス)、最速59族(ブロスター)、無振り102族(トリミアン)
121: 最速58族(ゴロンダ/アマルルガ/ズルズキン
120: 無振り100族(メガガルーラ/メガリザードン/サンダー/エンテイ)、準速68族(アズマオウ/バクオング/ゴーゴート/ガメノデス
117: 最速55族(カイリキー/ナッシー/シザリガー/ゴルーグ)、準速65族(サンドパン/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
116: 準速64族(ブリガロン
115: 無振り95族(ウインディ/パチリス/グライオン
113: 準速61族(バンギラス)、無振り93族(ブーバー)
112: 準速60族(ユキノオー/ギルガルド/ニンフィア/ジバコイル)、最速50族(メレシー/メガボスゴドラ/メガクチート/マリルリ/ヤミラミ/クチート
111: 準速59族(ブロスター)、無振り91族(ヤミカラス
110: 無振り90族(バリヤード/ガルーラ/ルカリオ
107: 準速55族(カイリキー/ナッシー/シザリガー/ゴルーグ
106: 無振り86族(FCロトム)、最速45族(メガデンリュウ/ゴローニャ/ガラガラ)
105: 無振り85族(カイロス/フリーザー/ヘラクロス/スイクン/クレセリア/チェリム
102: 無振り82族(トリミアン)、準速50族(メレシー/メガボスゴドラ/メガクチート/マリルリ/ヤミラミ/クチート
101: 無振り81族(メガギャラドス/ギャラドス/ミロカロス)、最速40族(ヌケニン/ドサイドン
100: 無振り80族(メガフシギバナ/フシギバナ/アーボック/カイリュー/サーナイト/チャーレム/シャンデラ/マンムー/フワライド/エルレイド/トゲキッス/バルジーナ/ヌメルゴン
98: 無振り78族(メガカメックス/ホルード/カメックス)、最遅104族(ニャオニクス)
97: 無振り77族(ヒードラン)、準速45族(メガデンリュウ/ゴローニャ/ガラガラ/オクタン)
95: 無振り75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ
94: 最遅100族(メガガルーラ/メガリザードン/メガサーナイト/メガチャーレム
93: 無振り73族(カラマネロ
92: 無振り72族(ペロリーム)、準速40族(ヌケニン/ドサイドン
91: 無振り71族(メガバンギラス/ガチゴラス
90: 無振り70族(マタドガス/ニョロトノ/カポエラー/ルンパッパ/メタグロス/キリキザン)、最速30族(モロバレル
88: 無振り68族(アズマオウ/バクオング/ゴーゴート/ガメノデス
87: 無振り67族(ランターン
86: 最遅91族(ヤミカラス
85: 無振り65族(ハッサム/シャワーズ/ブラッキー/ジュペッタ/グレイシア/ゴチルゼル)、最遅90族(バリヤード/ガルーラ/ルカリオ
84: 無振り64族(ブリガロン
83: 最速100族*0.5アームハンマー2回のメガガルーラ
81: 最遅85族(クレセリア/ヘラクロス/スイクン)、最遅86族(FCロトム)、無振り61族(バンギラス
80: 無振り60族(ギルガルド/ニンフィア/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/ユキノオー/ジバコイル/リオル/ブルンゲル
79: 無振り59族(ブロスター
78: 無振り58族(ゴロンダ/アマルルガ/ズルズキン
76: 最遅80族(サーナイト/シャンデラ/トゲキッス/メガフシギバナ/フシギバナ/カイリュー/チャーレム/エルレイド/マンムー/バルジーナ)、無振り56族(オーロット
75: 無振り55族(デンリュウ/カイリキー/ナッシー/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
74: 最遅78族(ホルード/メガカメックス/カメックス)、無振り54族(パンプジンLL)
73: 最遅77族(ヒードラン
----【※8】----
72: 最遅75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ
70: 無振り50族(メガクチート/クチート/マリルリ/ラッキー/ヤミラミ/ベトベトン/ハリテヤマ/レジアイス/レジロック/レジスチル/メレシー/メガボスゴドラ/ボスゴドラ/ベロベルト)、最遅73族(カラマネロ
69: 最遅72族(ペロリーム
68: 最遅71族(メガバンギラス/ガチゴラス)、準速85族*0.5(麻痺したすいすいキングドラ
67: 最遅70族(カポエラー/ニョロトノ/メタグロス/キノガッサ/キリキザン)、無振り47族(カバルドン
65: 無振り45族(メガデンリュウ/プクリン/グランブル/ローブシン/ゴローニャ/ガラガラ/オクタン/ナゲキ)、最遅68族(アズマオウ/バクオング/ゴーゴート/ガメノデス
64: 無振り44族(ドラミドロ
63: 最遅65族(ゴチルゼル/シャワーズ/ハッサム/ブラッキー/ジュペッタ/グレイシア/エンブオー
62: 最遅64族(ブリガロン
60: 無振り40族(ドサイドン/サイドン/トゲチック
59: 無振り39族(トリトドン)、最遅61族(バンギラス
58: 最遅60族(ギルガルド/ポリゴン2/ユキノオー/ブルンゲル/ニンフィア/ピクシー/ラプラス/ラグラージ/パッチール/リオル)
57: 最遅59族(ブロスター)、準速100族*0.375(麻痺したスカーフボーマンダ
56: 最遅58族(ズルズキン/ゴロンダ/アマルルガ
55: 無振り35族(ピッピ)
54: 最遅56族/55族(オーロット/デンリュウ/カイリキー/ナッシー/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
53: 無振り33族(ソーナンス)、最遅54族(パンプジンLL
50: 無振り30族(メガユキノオー/ヤドキング/カビゴン/ランクルス/モロバレル/デスカーン
49: 最遅50族(メガクチート/クチート/ラッキー/マリルリ/ハリテヤマ/メレシー/メガボスゴドラ/ハピナス/ヤミラミ/レジアイス/レジロック/レジスチル/ベロベルト/タブンネ)、無振り29族(ムシャーナ/フレフワン
48: 無振り28族(クレベース
47: 最遅100族*0.5アームハンマー2回のメガガルーラ)、最遅48族(メタモン
46: 最遅47族(カバルドン)、最速61族/60族*0.375(麻痺したスカーフユキノオー/バンギラス
45: 最遅45族(ローブシン/ガラガラ/メガデンリュウ/プクリン/グランブル/ゴローニャ/オクタン/ナゲキ)
44: 最遅44族(ドラミドロ
41: 最速100族/98族*0.25(麻痺したメガリザードン/メガガルーラ/メガサーナイト/ボーマンダ/サザンドラ
40: 無振り20族(ナットレイ/コータス/シュバルゴ)、最遅40族(ドサイドン/サイドン/トゲチック/ユキカブリ
39: 最遅39族(トリトドン
36: 最遅35族(ピッピ)
34: 最遅33族(ソーナンス
33: 最遅70族*0.5(鉄球ニョロトノ
31: 最遅30族(メガユキノオー/ランクルス/モロバレル/ヤドキング/カビゴン/ハガネール/デスカーン
30: 最遅29族(ムシャーナ/フレフワン
29: 最遅61族/60族*0.5(鉄球ギルガルド/バンギラス/ユキノオー)、最遅28族(クレベース
27: 最遅25族(サマヨール/ギガイアス
22: 最遅20族(ナットレイ/シュバルゴ/コータス/プリン)
18: 最遅15族(タマゲタケ
15: 最遅30族*0.5(鉄球モロバレル/ヤドキング
9: 最遅5族(ツボツボ)
5-7: Lv1モンメン
5-6: Lv1ドーブル
4-5: Lv1ココドラ


※1
全国ダブルのトップメタである霊獣ランドロスの「意地っ張りスカーフ持ち」を抜けるかどうかのライン。
今作の霊獣ランドロスは、メガシンカポケモンを上から縛るためのスカーフ、メガガルーラを馬鹿力で中乱数で落とすための意地っ張りが主流になっている。
※2
最速130族抜き、特にプテラメガゲンガーを抜くために必要なライン。
こだわりスカーフ持ちのポケモンは、ここを抜けなければメガゲンガーの影踏み+金縛りにキャッチされる羽目になる。
※3
最速スカーフバンギラス抜き。龍の舞を舞ったバンギラス抜きも兼ねる。
ここを抜ければ岩雪崩による怯みを回避でき、事故を減らせるだろう。
※4
最速108族〜112族は全国ダブルの主流ポケモン達が集結し、団子状態になっている。
ラティオスが弱体化したとはいえ、メガルカリオボルトロス、ゲンガー、テラキオンなど意識しなければならない相手は依然として多い。
※5
今作の最重要ラインと言える100族抜き。
100族はメジャーポケモンが多数属する激戦区。メガガルーラメガリザードンYはその筆頭であり、これらに先手を取れるかどうかは非常に重要。
欲を言うなら、すぐ上の霊獣ボルトロスガブリアスも抜いておきたい。
※6
準速霊獣ランドロス、最速ドーブルの二匹を仮想的とする。
パーティのドーブル対策を厚くしたいなら是非意識したいラインだろう。
※7
最速バンギラスユキノオー抜き。
この2匹に対して優位を取るため、中速ポケモンの多くはこのラインを抜くことを目指す。
ここまで素早さに努力値を振る余裕がなければ、準速バンギラス抜きで妥協することも考えられる。
※8
最遅77族より遅くしておけば、トリル下で噴火ヒードランよりも先に動けるようになる。
併せてトリパのサーナイトシャンデラも対策できる。
その一方で、この付近に調整すると50族のマリルリクチートに抜かれる危険性が生じる。
ここより遅くするか速くするかはパーティ内での役割も考えて検討する必要がある。

【全国ダブル】サルサナ



サーナイト ハイパーボイス サイコキネシス こごえるかぜ まもる サーナイトナイト
ゴウカザル ねっぷう インファイト ねこだまし ファストガード きあいのタスキ
バンギラス いわなだれ かみくだく ばかぢから れいとうパンチ こだわりスカーフ
ファイアロー ブレイブバード フレアドライブ おいかぜ まもる あおぞらプレート
ロトム 10まんボルト ハイドロポンプ めざめるパワー草 トリック こだわりメガネ
ギルガルド シャドーボール かげうち ワイドガード キングシールド もののけプレート

第7回熊本オフで使用したパーティです。結果はベスト8。
シーズン2ダブルレートでは最終レート2006・最終順位19位でした。

概要

物理耐久の脆いメガサーナイトゴウカザルで護衛するのが基本コンセプト。
ゴウカザルガルーラに先制して猫騙しが使えることに加え、ファストガードによってバレットパンチや不意打ちをブロックできます。
また、炎技と格闘技で全ての鋼タイプの弱点を突けるため、メガサーナイトの攻撃範囲をカバーするのにも適しています。

全国ダブルのメガサーナイトはフェアリースキン+ハイパーボイスのコンボが有名ですが、凍える風を使えることも見逃せません。
この技でスカーフ霊獣ランドロスボルトロスに対して大ダメージを与えつつ素早さを逆転し、縛りの状態に持ち込めます。
その他、襷テラキオンゲッコウガプテラなど多くの高速ポケモンは凍える風→ハイパーボイスの流れでスムーズに倒すことができます。
凍える風で素早さの下がった相手は先制技を使ってくることが多いですが、ゴウカザルのファストガードによってそれを防ぐことが可能です。

初手ゴウカザル猫騙し+サーナイトの凍える風で素早さのアドバンテージを取り、熱風+ハイパーボイスの全体技で制圧していくのが理想的な流れ。
全体技でダメージの蓄積した相手は後続のファイアローやスカーフバンギラス、影打ちギルガルドで狩っていきます。
第五世代イッシュダブルで使っていたコジョンド+バイバニラとほぼ同じギミック。

取り巻きは炎技・フェアリー技の打点が入りにくい炎タイプ、特にファイアローの対策を重視。
威嚇持ちは是非とも入れたいところでしたが、霊獣ランドロスボーマンダを採用するとマリルリが重くなるので構築のバランスを整えるのが難しいです。

個別解説

メガサーナイト
ハイパーボイスサイコキネシス、こごえるかぜ、まもる@サーナイトナイト/トレース→フェアリースキン】
171-×-85-209-155-152(H220,C36,S252) ひかえめ

メガシンカ前 171-×-85-165-135-132
HD:C222メガゲンガーヘドロばくだんを最高乱数以外耐え、C161キングドラの雨眼鏡ハイドロポンプを最高乱数以外耐え
C:11n

今回の主役でメガシンカ枠。
ハイパーボイスはフェアリースキンで威力117に、ダブルダメージで威力87の全体攻撃になります。
フェアリー技を半減できるポケモンは少なく、身代わりも貫通するので強力。
157-127水ロトム程度ならダブルダメージハイパーボイス2発で落とすことができます。
速いポケモンに対しては、凍える風→ハイパーボイスの流れで対応。

サイコキネシスハイパーボイスを半減する炎・毒タイプやワイドガードを使いうる格闘タイプが仮想的になります。
とはいえエスパー技の出番は少なく、クレセリアやラッキーに刺さる挑発や身代わりを持たせても良いと思います。サーナイトの技のレパートリーは豊富なので、他にもいろいろ試してみたいところです。

メガシンカ前の特性はトレース。
威嚇をコピーして霊獣ランドロスなどを弱体化させたり、浮遊や蓄電をコピーして安全に凍える風を撒くなど、相手依存ですが面白い動きができます。
また、特性の発動順で相手のバンギラスユキノオーのスカーフの有無を判別できるのも重要で、凍える風を使うかどうかの判断材料になります。

配分はほぼ控えめHS。少しでも行動機会を確保してハイパーボイスを撃てるよう、耐久に多く振りました。
メガゲンガーヘドロばくだんメガリザードンYの晴れオバヒも高確率で耐えます。
素早さを準速にしたのはメガギャラドスや控えめサザンドラ、最速クレセリア意識。
陽気最速のスカーフ霊獣ランドロスは凍える風を入れても抜けませんが、こちらのゴウカザルが抜けるので熱風で仕留められます。

ゴウカザル
【ねっぷう、インファイトねこだまし、ファストガード@きあいのタスキ/もうか】
151-139-81-142-91-176(A116,C140,S252) せっかち

A:猫騙し+インファイトで181-120メガガルーラを93.13%で落とせる。
猫騙し・ファストガードでメガサーナイトを守ったり、炎・格闘技で鋼への打点を担います。
メガガルーラにも圧力をかけていきます。
ファストガードは出番が非常に多く、レパルダスニャオニクスより速いため猫騙しも防ぎやすいです。

持ち物は定番の気合の襷。特性の猛火と相性がよく、熱風の火力アップに貢献してくれます。
ただし、最近はゴツメも増えているので、猫騙しをモロバレルクレセリアに撃つと襷を潰されてしまうことが多いです。味方のバンギラスの砂起こしと相性が悪いのもネック。

バンギラス
【いわなだれ、かみくだく、ばかぢから、れいとうパンチ@こだわりスカーフ/すなおこし】
175-186-130-×-121-124(A252,D4,S252) ようき

対炎、特に砂起こしを用いてメガリザードンYの対策を任せます。
また、耐性を活かしてガルーラファイアローギルガルドの攻撃を受けてもらいます。
メガサーナイトで削った相手をスカーフ岩雪崩で仕留めていくパターンが多いです。
けたぐりではなく馬鹿力を選択し、努力値配分も攻撃に全振りしていますが、これはメガガルーラに多くの打点を入れるため。
馬鹿力でメガガルーラを8割ほど削ることができ、少しでもダメージが蓄積しているガルーラなら縛れます。
バンギラスメガシンカする可能性があるポケモンであるため、見せ合いにおいて相手にメガシンカ枠がバンギラスかもしれないと思わせる、すなわちサーナイトがスカーフやトリルかもしれないと警戒させられることもメリットだと思っています。

ファイアロー
ブレイブバードフレアドライブ、おいかぜ、まもる@あおぞらプレート/はやてのつばさ
163-146-92-×-90-168(H76,A252,B4,D4,S172) いじっぱり

S:最速100族抜き
主に後発として選出し、メガサーナイトハイパーボイスで仕留め損ねた相手を疾風の翼ブレイブバードで狩っていくフィニッシャー。
また、ゴウカザルだけでは不安な炎打点を担います。
このパーティには中速で高火力のアタッカーが多いため追い風も相性がよく、単純に相手の追い風に対抗して使うこともあります。
持ち物は命の珠も考えましたが、その反動と技の反動が両方重なるとあまりに早死してしまうため、プレートを選びました。
配分は当初HAでしたが、ブレバ圏内まで削ったメガガルーラブレイブバードより先に不意打ちを撃ってくる状況が怖いので100族抜きにしました。

ロトム
10まんボルトハイドロポンプ、めざめるパワー草、トリック@こだわりメガネ/ふゆう】
143-×-127-165-128-127(H140,C200,D4,S164) ひかえめ
※めざパ草(C30)の個体
H:16n-1、A177親子愛メガガルーラの恩返しを98%で耐える。
C:11n、10まんボルトで192-135トゲキッスを乱数1発 (87.5%)、ハイドロポンプで175-120砂バンギラスを乱数1発 (87.5%)
S:最速バンギラス+3、追い風でスカーフFCボルトロス抜き

パーティの弱点となる水・炎・地面・飛行の対策、電磁波や鋼技を受けるポケモンとして採用。
ゴウカザルとは横の相性が良く、メガサーナイトが刺さりにくい相手に対してはゴウカザル+水ロトムの先発で対応することも多いです。
鬼火を交えた補助型も魅力的でしたが、攻撃志向なパーティに合わせて眼鏡持ちのアタッカーにしました。
トリトドンへの打点が薄いパーティなのでめざパ草を装備。
サマヨールやラッキーを崩す手段としてトリック。

ギルガルド
シャドーボール、かげうち、ワイドガード、キングシールド@もののけプレート/バトルスイッチ】
167-63-176-101-171-85 (H252,B44,C172,D4,S36) ひかえめ

※ブレードフォルム:167-153-76-211-71-85
HB:A146ファイアローの命の珠フレアドライブを最高乱数以外耐え
S:無振り60族+5

メタグロスサーナイトといったフェアリー・エスパー・鋼の対策が主な役割。
クレセリアクチート、霊獣ランドロスなどから構成される現環境のスタンダードに強いため、取り巻きの中でも選出率は最も高いです。

優先度+1以上の技を3つ持っています。
ゴウカザルサーナイトも全体技への耐性が乏しいため、ワイドガードで補います。スカーフ霊獣ランドロスガブリアスに対して刺さり、終盤に全体技で一掃されることを防止できます。ヒードランメガリザードンYの熱風も防げますが、読まれて大地の力やオーバーヒートを使われうるため択になります。
影打ちは消耗した相手を縛れる先制技。性格控えめとはいえ攻撃の実数値153とプレートを有するため高威力。

持ち物は腐りにくく、攻撃志向なパーティともマッチするプレート。
素早さはミラー意識で極力速めにしました。プレートシャドボで相手のギルガルドを一撃で落とすことはできませんが、ハイパーボイスや岩雪崩のダメージと合わせて倒すことができます。
攻撃技がゴースト技のみであるためノーマルには打点がありません。最後にラッキーやガルーラとPP合戦することを考えると極力PPは増やしておきたいところです。

【全国ダブル】前作メジャーポケモンの強化と弱体化まとめ、その3

今回はサザンドラキリキザンテラキオンシャンデラウルガモストリトドンナットレイカポエラーの8匹について、第六世代での強化と弱体化をまとめました。

サザンドラ

強化された点
評価が上がった点
悪技が鋼タイプに等倍で通るようになり、悪の波動の一貫性が強化。
天敵であるラティオスキングドラローブシンの使用率低下。
強化されたゴースト・炎・電気に対して強い。
弱体化した点
評価が下がった点
流星群や大文字の威力が下がった。
悪のジュエルやドラゴンジュエルが消滅。
新たに登場したフェアリータイプに弱い。
メガガルーラのメタとして使用率が増加した格闘技に弱い。

ドラゴンジュエルは消滅し、流星群や炎技の威力も下がった。
その一方で、悪の波動は鋼タイプに対して等倍で通るようになり、一貫性が強化。
拘り眼鏡・拘りスカーフを持たせて拘ることが多いこのポケモンにとって、技の一貫性が強化されたのは大きい。

前作ではラティオスキングドラに上から縛られることが多く、特にスカーフラティオスが流行するとスカーフサザンドラでさえも運用が厳しくなっていた。
今作ではそれらの使用率が低下したことにより、ハバン無しでも動きやすくなっている。
一方、ゴウカザルテラキオン、馬鹿力を使うスカーフ霊獣ランドロス・物理ボルトロスなどメガガルーラのメタとして台頭した格闘技を使うポケモンには注意しなければならない。

4倍弱点にフェアリーが追加。
フェアリータイプのほとんどは素早さが遅いため上から縛られることは少ないが、悪・ドラゴン技の両方を半減されるうえ、トゲキッスやピクシーからはこの指とまれで攻撃を吸い寄せられてしまうため厳しい。
ただし、フェアリータイプ中使用率トップのメガクチートに対しては炎技で打点があり、不意打ちも半減できる。

弱点も増えたが、得意な相手も増え、相性補完役としては大きく株を上げている。
鋼タイプの耐性変更によって一貫性が強化されたゴースト・あく技に対して耐性を持つ。
サザンドラは特殊型メインの悪タイプであるため、ゴーストタイプの鬼火やキングシールドを恐れる必要もない。
衰退したラティオスに代わり、ドラゴン枠として炎・電気などのメタにもなれる。
ムーンフォースには注意しなければならないが、クレセリアへの打点となるのも相変わらず重要。
メガリザードンYメガライボルトメガゲンガーなど、メガシンカポケモンの多くに対しても強い。

キリキザン

強化された点
評価が上がった点
メインウェポンが辻斬り→はたき落とすに大幅強化。
主力の悪技が鋼タイプに等倍で通るようになった。
タイプ一致の鋼技により新タイプのフェアリーに対して打点を与えられる。
威嚇の使用率増加で負けん気が活かしやすくなった。
キングシールドの攻撃力減少を負けん気で相殺できることからギルガルドに滅法強い。
強化されたファストガードを使える。
苦手としてきたローブシンキノガッサの使用率減少。
弱体化した点
評価が下がった点
悪のジュエルが消滅。
鋼タイプの耐性変更で悪・ゴーストへの耐性が1/4から1/2になった。
不意打ち対策となるファストガードや鬼火の強化。
得意としてきたラティオスの使用率減少。
苦手とする炎タイプの使用率増加。

鋼タイプの耐性変更が行われたが、キリキザンにとっては、対あく・ゴーストの耐性が1/4倍から1/2倍になっただけで、大した痛手ではない。
また、悪タイプの新たな弱点としてフェアリーが追加されたが、鋼タイプのおかげでそれを弱点としない。
このように、鋼タイプと悪タイプの弱体化した部分をそれぞれのタイプで補い合っている。

キリキザンの使う悪技も鋼タイプに等倍で通るようになり、消耗したヒードランドリュウズを不意打ちで縛りやすくなった。
さらに悪技のはたきおとすが強化され、辻斬りに代わってメインウェポンとして使えるようになった。
A194キリキザンのはたき落とす(持ち物を落とした場合)は、命の珠であれば187-150メタグロスを、拘りハチマキであれば227-140クレセリアをぴったり確定1発で落とす火力を持つ。持ち物を無力化する追加効果も強力。
タイプ一致のアイアンヘッドはフェアリータイプという仮想的を得た。
悪技を半減するフェアリーやバンギラステラキオンに対して鋼技で弱点を突けるので攻撃範囲は広い。

威嚇の使用率が増加したことにより、特性負けん気も評価を上げた。
相手の威嚇持ちポケモンの選出を抑止することで、間接的にメガガルーラなどを動かしやすくできる。
また、ギルガルドに対してもキングシールドによる攻撃力減少を負けん気で打ち消せるため、ノーリスクで攻撃することが可能。
その他、ニャオニクスなどの甘えるも相殺できる。

手軽に火力を底上げできた悪のジュエルは消滅してしまった。
ただ、命の珠でもランク+1の不意打ちで耐久無振りの霊獣ランドロスボーマンダなら落とせるため、火力は事欠かない。
ファストガードの使用率が増えており、不意打ち自体が対策されてしまう点には注意する必要がある。
キリキザンもファストガードを使用でき、不意打ちを警戒して使われる先制技や悪戯心+補助技を回避するなどできる。
ただしファストガードは今作から遺伝技に追加されたものであるため、前作の教え技であるはたき落とすと両立ができない。

テラキオン

強化された点
評価が上がった点
タイプ一致の技でメガガルーラメガリザードンYを上から縛れる。
天敵であったラティオスキングドラメタグロスローブシンの使用率減少。
強化されたファストガードを使える。
相方のエルフーンマニューラの強化。
弱体化した点
評価が下がった点
使用率が高かった格闘ジュエル・岩のジュエルの消滅。
鬼火、威嚇など物理メタの増加。
格闘に強いフェアリータイプの登場、ゴーストタイプの強化。

メガガルーラを上から縛れる貴重なポケモン
ノーマル技を半減でき、猫騙し・不意打ちをファストガードにより防げるなどガルーラメタに関しては完璧である。
同様にメガリザードンYファイアローに対しても滅法強い。

テラキオンを上から縛ってきたラティオスキングドラ、高い物理耐久と先制技でテラキオンを苦しめたメタグロスローブシンなど、天敵の多くは弱体化した。
とはいえ、クレセリアや霊獣ランドロスは相変わらず健在であるほか、ギルガルドやゲンガーといったゴーストタイプが新たな弱点となる。
フェアリータイプに対しても相性が悪いが、対トゲキッスに関しては得意とする。

袋叩き+正義の心のコンボに関しては、主な相方であるエルフーンが袋叩きとアンコール等を両立できるようになったことで戦術の幅が広がった。
エルフーンは草タイプであるため、袋叩きをモロバレルの怒りの粉に妨害されないようにもなっている。
テラキオンのファストガードでエルフーンを疾風の翼ブレイブバードや悪戯心挑発、猫騙しから守り、追い風の起動を補助するといったことも可能。
ただし、このコンボにおいてテラキオンに持たせることの多かった岩のジュエルは消滅してしまった。
強化されたワイドガードによって岩雪崩・地震が連続で防がれることにも注意したい。

シャンデラ

強化された点
評価が上がった点
新たに登場したメガリザードンYギルガルド、フェアリータイプに強い。
鬼火の命中率、エナジーボールの威力が上昇。
苦手とする雨パーティの弱体化。
新特性すりぬけが追加。
シャドーボールヒードランに対して半減されなくなった。
弱体化した点
評価が下がった点
炎のジュエル・ゴーストジュエルが消滅。
主力技の熱風やオーバーヒート、サブ技のめざめるパワー等が威力低下。
苦手とする悪タイプのポケモンや技が強化。
得意としてきたラティオスメタグロス、草タイプの使用率減少。

強化されたフェアリーや炎、ノーマルに耐性を持つ。
メガリザードンYに対しては、晴れや貰い火を利用してこちらの火力を上げられることから強力な抑止力となる。
メガサーナイト・メガフシギバナメガユキノオーメガルカリオに対しても相性が良い。
メガクチートメガガルーラに対しては、それぞれの主要技に耐性があるものの、不意打ちで縛られるのが厳しい。
とはいえ、シャンデラは強化された鬼火に加え、小さくなる・トリックルームなど補助技も豊富であり、安易に不意打ちを撃たれることは少ないだろう。

これまで多かった拘りスカーフ型は主要仮想敵であるラティオスの使用率低下、オーバーヒートの威力が下がって縛れるポケモンが減ったこと、スカーフ霊獣ランドロスや不意打ちを使うポケモンの増加などによって数を減らした。
現状はトリックルームを使うものが多い。
ただしトリル下ではギルガルドに逆に縛られてしまうことも多いため、トリルの発動タイミングには注意する必要がある。
ナットレイシュバルゴメガクチートのはたき落とすも警戒する必要がある。

シャドーボールは鋼タイプに半減されなくなった。
もともと鋼タイプに炎技で殴れたこのポケモンにとっては大きな強化ではないが、ヒードランに対して打点を与えられるのは嬉しい。
熱風などの威力は低下。一方でサブウェポンのエナジーボールは威力が90に強化。157-127水ロトム、207-100マリルリを命の珠なら高乱数1発で、拘り眼鏡なら確定1発で落とす火力となっている。
夢特性としてすりぬけが追加。身代わりを貫通でき、特に身代わりを使うことの多いギルガルドに対して有効。
光の壁も無視することができる。
とはいえメガリザードンYなど強力な炎タイプも増えており、貰い火も捨て難い。

ウルガモス

強化された点
評価が上がった点
むしのさざめきが身代わりを貫通する仕様になった。
鬼火の命中率上昇。
夢特性むしのしらせが解禁。
新たに追加されたフェアリー技への耐性がある。
苦手とする雨パーティやトルネロスの使用率減少。
強化されたファストガード・ワイドガードの恩恵を受けやすい。
弱体化した点
評価が下がった点
炎のジュエル・虫のジュエルが消滅。
熱風やオーバーヒート、めざめるパワー、暴風の威力低下。
怒りの粉の優先度低下で猫だましを吸い寄せられなくなった。
苦手とする炎タイプ、岩技の使用率増加。
得意としてきたエスパー・草・虫タイプの使用率減少。

炎タイプの使用率は増えつつあるが、炎タイプ同士の殴り合いに弱いウルガモスは評価が落ちる。
特にファイアローに対しては圧倒的に弱く、蝶の舞で素早さを補強しても容易に縛られてしまう。
そのファイアローメガリザードンYの台頭によって、岩技の使用率が上がっているのも厳しい。

タイプ相性や特性、主な技の仕様の変更や追加が多い。
まず、夢特性のむしのしらせが解禁。状況次第で虫のさざめきの威力を1.5倍にできるのは強力だが、メガガルーラ等に対して刺さる炎の体も強化されており、現状は炎の体の方が圧倒的に使用率が高い。
新たにフェアリーへの耐性が追加されたが、ウルガモスの虫技もフェアリーに半減され、マリルリ等に対しては不利である。
怒りの粉は優先度が+2に減少し、これまでのように猫騙し(優先度+3)を吸い寄せることができなくなってしまった。
むしのさざめきは身代わりを貫通するようになっている。身代わりを使うことの多いゲンガーやギルガルドなどは虫技に耐性を持っているのが惜しいところか。
めざめるパワーは威力が低下し、めざパ地面でヒードランに奇襲するのは難しくなった。
一方、めざパ氷でボーマンダや霊獣ランドロスを一発で倒す火力はまだ残っており、スカーフなどで奇襲ができる。

今作で強化されたファストガード・ワイドガードの恩恵を受けやすく、それを持ったポケモンと横の相性が良い。
これまで苦手としてきた悪戯心電磁波、新たな弱点である疾風の翼ブレイブバードはファストガードで防げる。
岩雪崩に関しては、相方にワイドガードを使ってもらえば延々と防ぐことができる。
ただし、岩雪崩ではなくストーンエッジを採用するポケモンも多いため不安定さは否めない。

トリトドン

強化された点
評価が上がった点
ギルガルドに対して後手で行動でき、トリル下のメガクチートにも強い。
得意とする炎・水・電気・岩・毒タイプの使用率増加。
苦手とするドラゴン・草タイプの使用率低下。
弱点であるめざめるパワー草の威力減少。
弱体化した点
評価が下がった点
得意としてきた雨パーティやトリパの使用率減少。
自身が使う冷凍ビームや濁流の威力低下。
弱点であるエナジーボールの威力上昇。
草技を標準装備するゲッコウガメガリザードンYに弱い。
型破りを持つメガギャラドスを呼び水で止めきれない。

素早さの遅さが幸いし前作ではスイッチトリパのメタグロスを対策することができたが、今作でも同じようにトリル下のメガクチートに対するメタとなれる。
また、ギルガルドに対して後手で行動できるため、ブレードフォルム状態のそれを狙いやすい。
その他ファイアローメガゲンガーメガプテラに対して、後手から弱点を突いて殴ることができる。

特性の呼び水により、構築に入りやすくなった炎タイプや霊獣ランドロスを水技から守ることができる。
雨パーティの弱体化があったとはいえ、強化されたマリルリ・水ロトムミロカロスなどに対して有効。
トリトドン単体では腹太鼓マリルリに勝てないが、アクアジェットを抑止できるのは大きい。
ただ、これまでカモにしてきたギャラドスメガシンカで型破りを使えるようになっており、それによって対策されるようになってしまった。

ジュエル消滅・特殊技の威力低下など火力デフレによって、ドラゴンタイプなどから強引に突破されることも減り、自己再生で粘りやすくなった。
努力値配分を特殊耐久に大きく傾ける必要も無くなり、その分を物理耐久に回せるようになった。
ニョロトノロトムトリトドン対策として使うめざめるパワー草の威力も大きく低下。
ただし、エナジーボールの威力は上がっており、クレセリアシャンデラには一層の警戒が必要。
メガリザードンYソーラービームゲッコウガの草結びで縛られるのも惜しい。

ナットレイ

強化された点
評価が上がった点
直接攻撃を使う物理アタッカーが増え、鉄のトゲが有効に働きやすい。
苦手とする炎技を含め、特殊技全般の威力低下。
新たに登場したフェアリータイプに強い。
苦手としてきたローブシンキノガッサの使用率減少。
粉・胞子技を無効化できるようになった。
強化されたはたき落とすを使える。
弱体化した点
評価が下がった点
天敵である炎タイプのポケモン・技の使用率増加。
鋼の耐性変更により、悪・ゴースト技が等倍で通るようになった。
強化された鬼火に弱い。
電磁波が電気タイプに無効。
得意としてきたラティオスや雨パーティの使用率低下。

ゴースト・悪技を半減できなくなったが、フェアリーへの耐性が追加された。
直接攻撃の増えた現環境では鉄のトゲも刺さりやすく、特にメガガルーラへの抑止力となる。
苦手としてきたローブシンなどの格闘タイプも弱体化。
とはいえ、台頭するメガクチートギルガルドのメタとして炎技の使用率は上がっており、それによる突破はされやすい。
夢特性としてきけんよちが追加され、これを使えば炎技の有無を確かめられるが、基本的には汎用性の高い鉄のトゲが優先される。

これまでカモにしてきたラティオスや雨パーティは弱体化してしまった。
新たに強化されたマリルリフシギバナに対しては強いが、それぞれ馬鹿力・めざめるパワー炎を持っていることも多い。
また、水ロトムブルンゲルからは鬼火を受けることが増えた。
このポケモンにとって火傷は厳しく、攻撃力の半減はもちろんだが、スリップダメージによって宿り木のタネで粘ることも難しくなる。

カポエラー

強化された点
評価が上がった点
威嚇の需要増加。
強化されたワイドガード・ファストガードの両方を使える。
上記に加え、猫騙し・手助け・フェイントなど豊富な手段でメガシンカポケモンを補助できる。
弱体化した点
評価が下がった点
新たな弱点としてフェアリータイプやファイアローが登場。
定番の持ち物だった格闘ジュエル、悪のジュエルが消滅。
鬼火・威嚇などの使用率増加で攻撃力を下げられやすい。
威嚇メタとなる負けん気ボルトロスキリキザンの強化や勝ち気ミロカロスの登場。

第五世代では格闘ジュエルが定番の持ち物であり、鉄砲玉のような立ち回りをすることが多かったが、今作でジュエルは消滅。
悪のジュエルも消滅し、不意打ちによる奇襲も難しくなった。
現状カポエラーの持ち物としてはオボンのみや脱出ボタン、ラムのみ、ゴツゴツメットなどが使われている。

威嚇、猫騙し、手助け、フェイントといったサポート技に加え、強化されたファストガードとワイドガードを両方扱える。
この2つで多種の技を防ぐことができ、カポエラー自身に対しての疾風の翼ブレイブバードマジカルシャイン・フェアリースキンハイパーボイスも防げることから生き残りやすい。
逆に相手のファストガード・ワイドガードをフェイントで打ち消すこともできる。
メガリザードンYなどの補助に適するほか、ファイアローや岩雪崩に悩まされるトリパでは一層重宝される存在となっている。

まとめ

強化された…バンギラス、水ロトムキリキザンテラキオン
やや強化された…霊獣ランドロスヒードラン、炎ロトムサザンドラシャンデラトリトドン
どちらとも言えない…ドリュウズズルズキンカポエラー
やや弱体化した…クレセリア、化身ボルトロスハッサムモロバレルナットレイ
弱体化した…メタグロスローブシンニョロトノキングドラユキノオーウルガモス
大幅に弱体化した…ラティオス

「前作メジャーポケモンの強化と弱体化まとめ」の記事は今回で終わりです。
ジャパンカップまではカロスダブルが主流になりそうですが、全国ダブルの方も盛り上がって欲しいですね。

【全国ダブル】前作メジャーポケモンの強化と弱体化まとめ、その2

前回の記事の続きです。
今回は雨パーティ、ユキノオードリュウズヒードラン、炎ロトムモロバレルハッサムズルズキンについて。

雨パーティ(ニョロトノキングドラ)

強化された点
評価が上がった点
構築において相性の良いメガクチートメガライボルトが登場。
メガゲンガーの登場により、滅びの歌ニョロトノを絡めた「雨滅びパ」が確立。
強化された炎タイプや霊獣ランドロスに強い。
弱体化した点
評価が下がった点
ハイドロポンプ・だくりゅうをはじめ、主な技の多くが威力低下。
水のジュエル・ドラゴンジュエルが消滅。
雨降らしによる雨天のターンが5ターンに有限化。
以下の様に、新たな弱点となるポケモンが登場。
1,メガシンカによりターン開始時に天候を取るメガリザードンYなど
2,ドラゴンタイプのキングドラが苦手とするフェアリータイプ。
3,弱点が少なく、水タイプに対して圧倒的に強いメガフシギバナ
4,水技に耐性を持ち、トリルを使えるパンプジンオーロット
5,新技フリーズドライでニョログドラ両方の弱点を突いてくるラプラスなど。
6,すいすいに対し、優先度の高い技で対抗できるファイアローニャオニクス♂。
7,特殊耐久を増強する突撃チョッキ持ちのポケモン

特殊技の威力低下の流れを受け、雨パーティでも中核となるポケモンの技の多くが弱体化した。
主力の水技であるハイドロポンプ・だくりゅう・なみのり、雨で強化されるかみなり・ぼうふう、キングドラのタイプ一致技りゅうせいぐんりゅうのはどうニョロトノが使用するれいとうビーム・めざめるパワー草と万遍なく威力が低下。
みずのジュエル・ドラゴンジュエルも消滅した。

ニョロトノの雨降らしによる雨天は5ターンに限定されてしまい、雨天の維持も課題になった。
トリックルームのターンを稼ぐのと同様、守るで雨天のターンを稼がれるなど、立ち回りでの対策もされやすい。
また、メガリザードンYメガバンギラスメガユキノオーメガシンカでターン開始時に天候を取ってくるものが登場し、そうしたメガシンカポケモンを持たない雨パは天候合戦に負けやすくなった。

それらのメガシンカポケモンに加え、フェアリータイプやメガフシギバナも新たな天敵となる。
フェアリータイプでは、水耐性を持つマリルリエルフーンはもちろん、特防の高いサーナイトトゲキッスニンフィアなどが特に厳しい。
5世代からの天敵であるトリトドン、水ロトムモロバレルナットレイなどもまだ健在である。
以前はラティオスローブシンを採用することでそれらを対策できたが、6世代では雨パーティに格闘・ドラゴンを採用するとフェアリーの一貫が厳しくなってしまうため注意しなければならない。
特にナットレイ対策を格闘だけに依存するのは難しく、雨とのアンチシナジー覚悟で炎技を入れざるを得ない。雨が止むまで炎技持ちのポケモンを温存し、止んでから炎技でナットレイを倒すといったプレイングも求められる。
また、ドラゴンジュエルの消滅や流星群・めざパ草の威力低下で、水ロトムトリトドンをニョログドラで処理しづらくなった。

以上のように雨パーティは構築、立ち回りとも前作より難しくなっている。
とはいえ、スカーフ霊獣ランドロスを上から殴れる、炎技を弱体化させられる等の基本的なメリットは損なわれていない。
雨パだけがメガシンカで天候を取るメガシンカポケモンを持たないことは、逆にメガシンカ枠を自由に使えるということでもある。
炎技を弱点とするメガクチートやメガハッサムなどは雨の恩恵を受けやすい。
メガライボルトは避雷針やオーバーヒートを持ち、雨パの天敵のほとんどに強いため好相性。
ニョロトノが滅びの歌を使えるため、メガゲンガーとも相性が良い。
天敵のメガリザードンYに対しては、キングドラやスカーフニョロトノに手動天候の雨乞いを持たせて対抗する戦術が広まっている。

ユキノオー

強化された点
評価が上がった点
メガシンカでき、素早さが下がるのでトリルと絡めやすい。
粉技・胞子技を受けなくなった。
エナジーボールの威力強化。
強化されたマリルリや水ロトムミロカロスに強い。
天敵であったメタグロスローブシンの弱体化。
弱体化した点
評価が下がった点
ゆきふらしによる霰のターンが5ターンに有限化。
メインウェポンの吹雪の弱体化。
ワイドガードが連発可能になり、吹雪を止められる。
ポケモンファイアローギルガルドや大半のメガシンカポケモンに対して相性が悪い。
得意としてきた雨パーティの弱体化。
弱点である炎タイプの強化。
メガゲンガー、スカーフドーブルなどスカーフユキノオーで抜けないポケモンが増加。

ラティオストルネロスボルトロスなどが流行した第五世代環境では氷技も刺さっており、ユキノオーは環境メタとして活躍できた。
しかし、六世代でそれらのポケモンは弱体化。
代わりに台頭してきたメガシンカポケモンは氷技を弱点とするものが少ない。
メガクチートギルガルドなど鋼タイプの新ポケモンも流行し、それらの活躍で炎タイプの使用率も増えた。
このように氷技の通りは悪くなり、吹雪の威力も低下。
得意としてきた雨パーティの弱体化も重なり、環境に刺さりにくくなっている。

タスキを持たせてもメガガルーラの連続攻撃で落とされ、スカーフを持たせてもメガゲンガーメガライボルトに上から縛られるなど、これらの持ち物も使いづらくなった。
その一方で、専用アイテムとしてユキノオナイトが登場、メガシンカできるようになった。
バンギラスよりも遅いことから、ほぼ確実に天候を取れるのが強み。
攻撃面・耐久面とも大きく向上。素早さ種族値が30まで下がるが、トリパなら逆に運用しやすい。
しかし、XYでの霰トリパはジュエル消滅による火力低下や天敵ファイアローの登場など、こちらも課題が多い。
氷・草技で弱点を突けるメガシンカポケモンは少なく、メガシンカ同士の殴り合いで大抵不利となるところも評価を下げる。

ドリュウズ

強化された点
評価が上がった点
台頭する水ロトム、炎ロトム、ゲンガーに対して型破りが有効。
砂かき・スカーフによりメガライボルトメガゲンガーメガサーナイトを縛れる。
苦手とするローブシンキノガッサの弱体化。
新たに登場したフェアリータイプに対して強い。
弱体化した点
評価が下がった点
鋼の耐性変更により、悪・ゴースト技が等倍で通る。
砂起こしによる砂嵐が5ターンに有限化され、砂かきが使いづらくなった。
得意としてきたラティオスボルトロスの減少。

他の天候パーティと同様、特性による天候変化が5ターンで終わるようになったことが難点となる。
バンギラス+ドリュウズは、地震や威嚇が一貫することから2体同時に並べづらく、砂の5ターンを活用する立ち回りが難しい。
また、これまで砂かきドリュウズは相手のバンギラスに対して強いという利点もあったが、悪技が等倍で通るようになったため、噛み砕くに対して受け出しし辛くなってしまった。
ドリュウズのカモであったラティオスボルトロスも使用率が低下している。

その一方で、フェアリータイプやメガゲンガーメガライボルトなど、新たに台頭してきたポケモンの一部に強い。
苦手な格闘タイプのローブシンキノガッサが弱体化したのも朗報である。
ゴウカザルテラキオンメガガルーラを上から縛れるため株を上げたが、砂かきorスカーフドリュウズにとっては得意な相手である。
とはいえ、最大の天敵ランドロスはまだ健在で、相変わらずその対処に悩まされる。

砂かきドリュウズは運用が難しくなったが、もう1つの特性かたやぶりは大きく評価を上げた。
浮遊を無視できることから、使用率の上がっている水ロトムや炎ロトム、ゲンガー等を簡単に倒すことができる。
流行するクレセクチートの並びに対しても、型破り地震が有効。
その他、ドサイドンのハードロックやトリミアンのファーコートも無視できる。

ヒードラン

強化された点
評価が上がった点
新たに追加されたフェアリータイプや強化された炎タイプに対して強い。
命中率の上がった鬼火を使える。
苦手とする格闘タイプや雨パーティ、めざめるパワー地面の弱体化。
弱体化した点
評価が下がった点
炎のジュエル消滅により、噴火の爆発力が低下。
熱風やオーバーヒートの威力低下。
鋼の耐性変更により、悪・ゴースト技を等倍で通すようになった。
ワイドガードが連続使用可能になり、噴火や熱風が防がれる。

BW2では噴火ヒードランが猛威を振るったが、その火力を支えた炎のジュエルは無くなっている。
HPを減らす命の珠は噴火と相性が悪く、木炭や火の玉プレートは火力不足が目立つ。
また、連発可能になったワイドガードで噴火を連続して止められるようにもなった。

噴火軸のアタッカーとしては弱体化したが、新ポケモンメガシンカポケモンへの相性の良さから、パーティの相性補完役としては評価を上げた。
例を挙げるとメガリザードンYメガクチートメガサーナイト、メガフシギバナメガユキノオーファイアローギルガルドトゲキッスニンフィアオーロットパンプジンなどに強い。
フェアリー技を4分の1にできることからメガクチートメガサーナイトも安全に受けられ、貰い火のおかげでメガリザードンYなどの熱風を牽制できる。
使い道の乏しかったタイプ一致技のラスターカノンも、トゲキッスサーナイトといった仮想的を得た。
命中率を上げた鬼火が使えるのも嬉しい。食べ残し・身代わりなどを使う耐久型の戦法と非常に相性が良い。
相手の鬼火は貰い火で吸収できるため、控えに用意しておけばその抑止力にもなる。

苦手としてきたローブシンや雨パーティも使用率減。
めざめるパワーの威力弱体化も朗報であり、ラティオスウルガモスの珠めざパ地面も高確率で耐えるようになった。
一方、鋼の耐性変更によって悪・ゴーストを半減することはできなくなり、シャンデラサザンドラには有利と言えなくなってしまった。
メガクチートなどの不意打ちやギルガルドのゴースト技も通してしまうので注意したい。
また、これまでカモにしてきたシュバルゴからはドリルライナーを受けてしまう。

ロトム

強化された点
評価が上がった点
電磁波などで麻痺しなくなった。
鬼火の命中率上昇。
天敵であったラティオスや雨パーティの弱体化。
新たに追加されたフェアリー技への耐性。
ファイアローメガライボルトを完封できる。
弱体化した点
評価が下がった点
10まんボルト、オーバーヒート、めざめるパワーといった特殊技の火力低下。
自身の電磁波も相手の電気タイプに無効。
得意としてきたトルネロスユキノオーメタグロスの使用率が低下。

もともと耐性が優秀だったが、今作ではフェアリーへの耐性を加え、電磁波も効かなくなった。
これによって、草・電気・炎・氷・虫・飛行・地面・鋼・フェアリーの9タイプに耐性を持ち、やけど・まひ状態にならないという非常に恵まれた防御面を持つポケモンになった。
新たに登場したファイアローギルガルドに強く、メガリザードンYメガライボルトメガクチートなどメガシンカポケモンの対処も得意とする。

攻撃技のほとんどは威力が下がってしまったが、補助技の鬼火は命中率が上がった。
オーバーヒートで特攻ダウンした後も火傷を撒く仕事ができる、メガクチートの不意打ちを透かせるなど便利な技である。
バンギラスなどにも対抗しやすくなった。
天敵のラティオスキングドラなども減り、以前にも増して相性補完、環境メタとして採用しやすくなっている。

モロバレル

強化された点
評価が上がった点
新たに追加されたフェアリー技への耐性。
粉技・胞子技などを無効化できるようになった。
ジュエル消滅・特殊技威力低下など火力デフレで生き残りやすくなった。
メタグロスをはじめ、苦手としてきたエスパータイプの使用率減。
怒りの粉でメガシンカポケモンを守れる。
弱体化した点
評価が下がった点
ファイアローメガリザードンYなど炎タイプの強化。
主要技のキノコの胞子・怒りの粉が草タイプ・防塵ランクルス・防塵ゴーグル持ちなどに対して無効。
怒りの粉の優先度が+3から+2に下がった。
眠りのターンが交代でリセットされなくなった。
得意としてきた雨パーティの使用率減。

今作では胞子技・粉技を無効にできるポケモンが現れたことで、トリパ対策として万能とは言えなくなった。
トリパに採用される草タイプ・防塵特性持ちはオーロットパンプジンメガユキノオーナットレイランクルスシュバルゴなどが挙げられ、それらに対してはキノコの胞子も怒りの粉も無視される。
それ以外のポケモンも、防塵ゴーグルを持たせればモロバレルに圧倒的に強くなれる。
とはいえ、草タイプを絡めたトリパはファイアローの登場などで弱体化しており、ランクルスシュバルゴ、防塵ゴーグル持ちもさほど見かけるわけではない。

怒りの粉は、パーティのエースとなるメガシンカポケモンを守れることから需要が増えた。
同時に、相手のメガシンカポケモンをキノコの胞子と怒りの粉で足止めできるのもありがたい。
特に、メガガルーラメガクチートの使う不意打ちの対策として有効。
タイプ相性面では、強化された水ロトムマリルリに強い点が優秀。

細かい変更点として、怒りの粉の優先度が下がったことで、神速やフェイントを防ぎにくくなった。
また、眠りのターンが交代でリセットされる仕様が撤回されている。
ダークホールドーブルが解禁されたことで、眠り対策は多くのパーティで意識が強まっている。
カロスダブルではラム・カゴに加えて寝言も使われ始めており、全国ダブルでもそれらは増えてくるだろう。
身代わりギルガルドも厳しい。

ハッサム

強化された点
評価が上がった点
メガシンカできる。
強化されたはたき落とす・どろぼう・ファストガードを使える。
苦手とするめざめるパワー炎の弱体化。
新たに登場したフェアリータイプ、株を上げたテラキオンプテラに強い。
弱体化した点
評価が下がった点
ポピュラーな持ち物、鋼・虫・飛行ジュエルの消滅。
苦手とする炎タイプのポケモン・技の使用率増加。
主力技バレットパンチを防ぐファストガードの強化。
鋼の耐性変更により、悪・ゴースト技が等倍で通るようになった。
物理メタとなる鬼火・威嚇・ゴツゴツメットなどの使用率増加。
得意としてきたエスパー・草タイプの使用率低下。

前作ではメタグロスと鋼枠を競ってきたが、今作ではギルガルドメガクチートとの鋼枠争いに苦戦しつつある。
それらの新たな鋼タイプの台頭によって、炎タイプのポケモン・炎技の使用率も上がってしまった。むろん、炎に4倍弱点を持つハッサムとしては非常に厳しい。
ファイアローやメガリザードンといった新ポケモンはもちろん、前述の通りヒードランや炎ロトムも株を上げた。
炎技のサブウェポンを使えるサザンドラトゲキッスも環境に増加、バンギラスガルーラも炎技を持っている可能性があるため気が抜けない。
ただし、めざめるパワー炎の威力が下がったことで、クレセリアの帯めざ炎程度では落ちなくなった。

ハッサム自体も、防御面では悪・ゴーストを半減できなくなり、攻撃面ではジュエルが消滅するなど弱体化が目立つ。
飛行のジュエルが無くなったことで、ジュエルアクロバットのコンボは完全に消滅した。
代わりに、はたきおとす・どろぼうが強化され、ゴーストへの打点を得た。
ファストガードの強化でバレットパンチが防がれやすくなった。ハッサム自身もファストガードを使えるようになったが、虫食いと両立できない。
フェアリータイプ、テラキオンプテラなどバレットパンチで弱点を突きやすい相手が増えた一方、ラティオスユキノオーなどこれまで得意としてきたポケモンの多くが弱体化してしまった。

メガシンカすることができ、攻撃や素早さの増加に加え、防御の種族値が+40される。
しかし、特性やタイプは変わらないため、メガシンカ枠として用いるのは少々勿体無い。

ズルズキン

強化された点
評価が上がった点
はたきおとすが強化され、メインウェポンとして使えるようになった。
強化されたファストガードを習得。
威嚇の需要増加。
鋼の耐性変更で強化された悪・ゴースト技に耐性を持つ。
天敵であるトルネロスローブシンの弱体化。
弱体化した点
評価が下がった点
4倍弱点となるフェアリータイプの追加。
威嚇を牽制できる勝ち気ミロカロスや負けん気ボルトロスの強化。
使用率の上がった鬼火や威嚇、ゴツゴツメットに弱い。

悪技でははたき落とすが強化。優秀な追加効果を持ち、噛み砕くに代わる新しいメインウェポンとして活用できるだろう。
格闘技ではメガガルーラを素早く落とせるよう、ドレインパンチより飛び膝蹴り・けたぐりを優先してもいいかもしれない。

威嚇、猫騙し、ファストガードなど味方を守る技を多く備え、メガリザードンYメガゲンガーなどメガシンカポケモンの補助に適する。
また、今作で一貫性の増したゴースト・悪技を半減できることから相性補完にも便利。
ギルガルドよりも2低い素早さ種族値のおかげで、後手でブレードフォルムのギルガルドを殴ることも可能。
とはいえ、このポケモンは打点が低めな上、特殊型にもできないので、ゴーストタイプの使う鬼火やキングシールドが辛い。
自身の使う悪技も鋼タイプに半減されなくなったが、もともと鋼にはタイプ一致の格闘技で殴れたため、このポケモンにとっては大した強化ではない。

格闘タイプの新たな弱点としてフェアリータイプやファイアローが登場。
ズルズキンにとっては4倍弱点のフェアリー技が厳しく、マジカルシャインやフェアリースキンハイパーボイスなどダブルダメージの全体技でも容易に縛られてしまう。
クレセリアやゲンガーもフェアリー技を持っている可能性があるので注意しなければならない。
多くの格闘タイプが苦手とするファイアローに対しては、威嚇込みならブレイブバードを耐えることができ、ファストガードも有するのでさほど不利ではない。
ただし、ファストガードは今作から新たに遺伝技に追加された技なので、前作の教え技であるはたき落とすと両立不可能。
他の格闘タイプも減ったことは、格闘弱点のズルズキンにとって朗報でもある。
最大の天敵であった負けん気トルネロスは、飛行のジュエル消滅で大幅に使用率ダウン。
その代わり、負けん気ボルトロスキリキザンや勝ち気ミロカロスが環境に現れ始めたので注意したい。

まとめ

強化された…バンギラス、水ロトム
やや強化された…霊獣ランドロスヒードラン、炎ロトム
どちらとも言えない…ドリュウズズルズキン
やや弱体化した…クレセリア、化身ボルトロスハッサムモロバレル
弱体化した…メタグロスローブシンニョロトノキングドラユキノオー
大幅に弱体化した…ラティオス

次回はカポエラートリトドンについてまとめようと思います(多分次回がラスト)。

【全国ダブル】前作メジャーポケモンの強化と弱体化まとめ

5世代全国ダブルで猛威を振るったメタグロスラティオスクレセリアバンギラス、霊獣ランドロス、水ロトム、化身ボルトロスローブシンの8匹について、6世代全国ダブルでの強化と弱体化をまとめました。
評価の上下した点など主観多めですが悪しからず。

メタグロス

強化された点
評価が上がった点
新たに追加されたフェアリータイプに強い。
苦手とする炎技を含め、特殊技の全体的な火力低下。
相性の良い突撃チョッキの登場。
コメットパンチの命中率上昇。
弱体化した点
評価が下がった点
鋼タイプの耐性変更により悪・ゴーストが新たな弱点に。
コメットパンチの威力低下。
ノーマルジュエル弱体化により、大爆発が使いにくくなった。
天敵である炎タイプのポケモンの強化。
接触技が多く、使用率が増加したゴツゴツメット・鮫肌などに弱い。
得意としてきたユキノオーラティオストルネロスの使用率低下。

あく・ゴーストという弱点が増え、悪い意味でエスパータイプらしいポケモンとなった。
弱点が増えたことでメタグロス自体が倒されやすくなったのはもちろんだが、「クレセグロス」「ラティグロス」といった高種族値エスパー同士の組み合わせは、共通弱点を抱えることになりほぼ破綻した。
6世代の全国ダブルで悪・ゴーストの一貫に悩まされるパーティは多く、それらに弱点を持つメタグロスは最早パーティの相性補完役として採用することが難しくなっている。
メタグロス本来の弱点である炎タイプも、メガリザードンYファイアローの登場や鬼火強化・フェアリーへの相性の良さから強化されている。
メタグロスもフェアリーに対して強いが、複合タイプであるマリルリクチートにはさほど有利とはいえず、トゲキッスサーナイトに強い程度にとどまる。
また、これまでカモにしてきたラティオストルネロス等も使用率が低下し、メタグロスが刺さるパーティは減っている。

鋼枠としてはクチートギルガルドなど新たなライバルも増えた。
特にギルガルドはタイプ相性の耐性面だけを見ればメタグロスにほぼ完全に勝っており、格闘と虫にも耐性を持つ。
加えて、一貫性の優れたゴースト技を有するため攻撃面も強い。
メタグロスは型・技の多さや、バトルスイッチのデメリットが無いため、その辺りで差別化を狙いたい。
メタグロスにとってギルガルドは天敵でもあり、シャドーボールで痛烈なダメージを受けるうえ、メタグロス側からは地震程度でしか殴れず、その地震がワイドガードで防がれたり弱点保険のトリガーになったりするため苦しい。

主力技コメットパンチは威力が90に下がった代わりに命中率が上がり、アクアテール・じゃれつくと同性能に調整された。
水タイプの物理技でアクアテールより滝登りの方が採用されやすいように、コメットパンチよりアイアンヘッドの方が使用率が増えるかもしれない。

以上のように弱体化の目立つメタグロスだが、強化された部分もある。
新アイテムの突撃チョッキは、もともと守るを使うことが少ない高耐久アタッカーであるメタグロスにとって非常に相性がいい。
弱点が増えたことを逆手に取り、弱点保険を持たせることも考えられる。
また、メガゲンガーメガリザードンYには拘りスカーフで奇襲を狙うことも可能。
ノーマルジュエル+大爆発は弱体化したが、拘り鉢巻+大爆発は健在。
このように型の幅が広く、相手にする場合はまだまだ油断できないポケモンと言えるだろう。

ラティオス

強化された点
評価が上がった点
強化された水・炎タイプやS108族の格闘タイプに強い。
弱点であっためざめるパワー氷の威力低下。
弱体化した点
評価が下がった点
定番の持ち物であったドラゴンジュエルの消滅。
主力技のりゅうせいぐん、サブ技のめざめるパワー等が威力ダウン。
ドラゴン技を無効化するフェアリータイプの追加。
はたき落とすの強化により、ボルトロスや霊獣ランドロスから縛られるようになった。
弱点である悪・ゴースト技の一貫性強化。
強力な不意打ち使いの登場。
特殊技のダメージを減らす突撃チョッキの登場。

ジュエルの消滅と流星群の弱体化で火力は著しく低下。
珠流星群では157-127水ロトムを低乱数でしか落とせない。
フェアリータイプの追加でドラゴン技自体の一貫性も衰えた。鋼タイプやバンギラスもまだお元気である。
新アイテムとして突撃チョッキが登場し、多くのポケモンが特殊耐久を増強できるようになったのも厳しい。

あくのジュエル消滅で、カポエラー等からジュエル不意打ちで奇襲されにくくなった。
代わりにメガガルーラメガクチートという素で強力な不意打ち使いが登場した。
言うまでもないが、確定1発で落とされる。
リフレクターや身代わりによる不意打ち対策も考えられるが、リフレクターを張ってもメガクチートの不意打ちでは乱数で落とされ、身代わりを張ってもメガガルーラが親子愛の連続攻撃で突破してくるなど、一時凌ぎ・不利な択になることは避けられない。
また、スカーフ霊獣ランドロスや化身ボルトロスから「はたきおとす」で縛られるようになってしまった。
使用率の高いボルトロスランドロスと対面して動きにくいのはかなり辛い。
ボルトランドに限らず、はたき落とすを使えるポケモンは最終進化系だけで101種類にのぼり、今後はマイナーなポケモンから奇襲されることも覚悟しなければならないだろう。

現在のダブルレートではほとんど姿を見かけなくなってしまった。
火力低下によってアタッカーとしての役割を果たしづらくなり、逆に悪・ゴースト・フェアリーの一貫性というパーティの穴を広げてしまうデメリットが大きいためだろう。
ボルトロスランドロスメガクチートメガガルーラなどメジャーなポケモンに縛られるようでは、あまりに動かしにくい。
ドラゴンタイプの弱体化とエスパータイプの弱体化の両方が重なり、今作で最も厳しい弱体化を受けたポケモンと言える。

クレセリア

強化された点
評価が上がった点
ムーンフォースの習得。
特殊技弱体化、ジュエル消滅による火力デフレ。
メガシンカポケモンへの豊富な補助。
弱体化した点
評価が下がった点
れいとうビーム・めざめるパワーなどの威力ダウン。
弱点である悪・ゴースト技の一貫性強化。
苦手な悪タイプの技、はたきおとすの強化。
強力な先制技を持つメガクチートファイアローの登場で素早さ操作の意義が薄まる。
フェアリーの登場などで、得意としてきた格闘やドラゴンが弱体化。
相方であったローブシンメタグロス、噴火ヒードランが弱体化。
メガシンカポケモンはラム・キーのみを持てないため威張るによる火力補助が難しい。

ローブシンメタグロス、噴火ヒードランなど、これまでクレセリアの相方を務めてきたポケモン達の多くは弱体化した。
代わりに、メガシンカポケモンというサポートしがいのあるポケモン達が登場した。
ただ、メガシンカポケモンはラムのみ・キーのみを持てないため、威張るによる火力サポートをするには神秘の守りが必要になる。
そのため威張るは使いづらく、素早さ補助や壁貼り、手助けなどを主にやっていくことになるだろう。

クレセリアの最大の強みは、トリックルーム・電磁波・凍える風などといった素早さ操作技を安定して使えることであった。
しかし、6世代では強力な先制技を備えるファイアローメガガルーラメガクチートなどが台頭し、素早さ操作は以前ほどの強さ・需要がなくなっている。
電磁波が電気タイプに無効化される点も厳しい。
クチート入りの相手に対しては安易にトリックルームを展開するのも危険である。

タイプ相性面でのエスパータイプは冷遇される傾向にある。
苦手な悪・ゴーストを鋼タイプが半減できなくなっており、これらの技の一貫性が増したことで、パーティにクレセリアを採用するリスクも大きくなったと言える。
はたき落とすの強化、ギルガルドの登場、悪タイプの需要増加(後述)など、ゴースト・悪自体も強化されている。
キリキザンやメガヘラクロスなど、クレセリアを一撃で落としうる打点を持つポケモンもついに現れた。
新技としてムーンフォースを習得したため、悪タイプのズルズキンサザンドラには対抗しやすくなった面もある。
とはいえ、ムーンフォースの攻撃範囲はサイコキネシス・冷凍ビームと被るため、拘り型でもない限り採用されないことが多い。

耐久型のこのポケモンにとって火力デフレの傾向はありがたいが、自身の攻撃技の威力も下がっている。
冷凍ビームでボーマンダ、霊獣ランドロスを落とすために要する特攻の努力値は40ほど増えている。
また、めざめるパワー炎の威力は大きく下がった。
これまでは帯めざ炎でハッサム、眼鏡めざ炎でシュバルゴを落とせたのだが、それが難しくなっている。これらのポケモンクレセリアに対して臆せず動けるようになった。

バンギラス

強化された点
評価が上がった点
メガシンカできる。
苦手としてきたローブシンキノガッサの弱体化。
鋼タイプの耐性変更によって、悪技の一貫性が強化。
強化された炎・ゴースト・飛行・ノーマル・悪に対して強い。
相性の良い弱点保険の登場。
弱体化した点
評価が下がった点
新たな弱点にフェアリータイプが追加。
砂起こしによる砂嵐が5ターンに有限化。
物理型にとって苦手な鬼火や威嚇の使用率増加。
得意としてきたラティオスの弱体化。
スカーフドーブルメガゲンガーなどスカーフバンギラスでは抜けないポケモンが増加。

鋼タイプの耐性変更は、2つの点で悪タイプの評価を上げている。
1つは、自身が使う悪技が通りやすくなり、メタグロス等にも対抗しやすくなった点。
もう1つは、ゴースト・悪技の一貫性が増したことで、それを受けきれるタイプの需要が上がった点である。
特にゴースト技に耐性を持っているのはノーマルと悪の2タイプのみであり、ノーマルはメガガルーラやラッキーなど構築を選ぶものやゴーストに打点の乏しいものが多いことを考えると、その解決は自然と悪タイプに求められる。
バンギラスは悪タイプの中でも優秀なスペックを持ち、多くのパーティを悩ませるファイアローメガリザードンYにも強い。
このことから、バンギラスの需要は増えるだろう。

メガシンカするという選択肢もできた。ターン開始時に砂嵐を撒けることから、天候合戦において有利となるのが主なメリット。
新たな弱点にフェアリータイプが増え、これでバンギラスの弱点は7タイプとなった。特殊フェアリー技は大抵耐えることができるが、マリルリクチートのじゃれつくは厳しい。
格闘タイプのポケモンが減ったのはバンギラスにとって追い風である。だが、メガガルーラの存在もあって格闘技の方は需要が増えており、馬鹿力や気合球が飛んでくることは増えるだろう。
弱点保険+龍の舞で爆発力を得る型も現れた。バンギラスに対して安易に蜻蛉返りなどを使うと思わぬ反撃を受けることがある。
砂嵐のターンが有限化されたことは痛手であり、砂嵐が切れると自身の耐久が低下する。バンドリなど砂に依存する構築は難しくなった。
悪タイプのポケモンにしては珍しく、強化された「はたき落とす」が使えない。今後も悪技は噛み砕くを使うことになる。
全国ダブルでは教え技が使えるため、けたぐりや馬鹿力でメガガルーラと殴り合える。ガルーラのノーマル技に対して受け出しでき、スカーフ+格闘技でHPの減ったガルーラを上から縛れるため、スカーフバンギラスは対メガガルーラ要員として優秀である。
一方、スカーフバンギラスにはメガゲンガーという天敵が存在する。影踏み+金縛りでロックされると苦しい。
威嚇や鬼火など物理のマークは厳しいが、カロスダブルのように特殊攻撃技を用いる手もある。全国ダブルでも数が多いメガクチートに奇襲できるのが強み。

霊獣ランドロス

強化された点
評価が上がった点
威嚇の需要増加。
強化されたはたき落とすを使える。
馬鹿力でメガガルーラを、岩技でファイアローメガリザードンYを落とせる。
天敵であった負けん気トルネロス、雨パーティ、めざパ氷の弱体化。
弱体化した点
評価が下がった点
威嚇に強い勝ち気ミロカロスの登場、負けん気ボルトロスキリキザンの強化。
ロトムマリルリといった水タイプの強化。
これまでカモにしてきた格闘やハッサムドリュウズの使用率低下。
定番の相方だったラティオスの弱体化。
蜻蛉返りを軽減できるフェアリータイプの登場。
連続使用可能になったワイドガードで岩雪崩と地震を完封される。

強力な物理が増えたことや味方のメガシンカポケモンの耐久補助という点から、威嚇持ちの需要は増えた。
霊獣ランドロスの需要も当然増えたが、メガシンカポケモンは浮遊しているものが少ないこと、メガガルーラなどは守るを入れる技スペースも辛いことから、メガシンカポケモンと並べて地震を撃ちづらいという難点もある。
また、5世代ではハッサムカポエラードリュウズなどランドロスの耐性を活かして受けに行けたものが多かったが、6世代ではファイアローメガガルーラメガクチートなどランドロスの耐性で防げないものが多い。
さらに、フェアリー技・ゴースト技・悪技(特にはたき落とす)・鬼火など一貫性の強い技が多く使われる6世代の環境においては、蜻蛉返りからの安全な交代先を用意できないケースも増えた。

雨・めざ氷・流星群・負けん気トルネロスなど、ランドロスを上から縛るものはことごとく弱体化した。
これによって気合の襷を持つ必要はほぼ無くなり、持ち物スペースに余裕ができた。
とはいえ現状は拘りスカーフがほとんど。メガガルーラやメガリザードンを上から叩けるメリットが大きい。
スカーフバンギラス等と違い、スカーフランドロスメガゲンガーメガライボルトやスカーフドーブルを抜けるのも評価が高い。

弱点の水タイプは、雨パーティが弱体化した一方で、ミロカロスマリルリ、水ロトムなど単体で強力なものが増えている。
特にミロカロスは威嚇メタとなる特性かちきを持っており、霊獣ランドロスの選出自体を牽制してくる。

ロトム

強化された点
評価が上がった点
電磁波などで麻痺しなくなった。
鬼火の命中率上昇。
水・炎・飛行など得意なタイプの使用率増加。
天敵であったラティオスや草タイプの弱体化。
弱体化した点
評価が下がった点
10まんボルトハイドロポンプ、めざめるパワーといった特殊技の火力低下。
ポピュラーな持ち物であった電気ジュエルの消滅。
相手の電気タイプへの電磁波無効。
エナジーボールの威力強化。

これまでは優秀なタイプを持ちながらも種族値が足りず、ジュエル流星群などで押されたり、麻痺させられて腐ることが多かった。
6世代では、流星群は弱体化し、さらに電磁波は電気タイプに効かない仕様となっているため、動きやすくなった。

自身の攻撃技も弱体化してしまったが、補助技の鬼火に関しては命中率が強化された。
メガクチートをはじめ、強力な物理ポケモンを手軽に弱体化させられるのは優秀。
弱点の少なさ、安定した耐久面から、火傷で相手を腐らせやすい。
これまでは呼び水トリトドンハイドロポンプを妨害され、岩・地面を殴れない状況も多々あったが、その並びに対しても鬼火で対抗しやすくなった。

ファイアローの登場、ミロカロストゲキッスマリルリの強化など、水ロトムで相手しやすいポケモンが環境に増えたのも追い風である。
弱点のエナジーボールは威力が90に上がってしまい、ルンパッパやユキノオーからは縛られやすくなったが、草タイプはファイアローの登場などで弱体化傾向にあるため大きな痛手ではない。

カロスダブルでも活躍しているが、霊獣ランドロスミロカロストゲキッスヒードランなどが使用される全国ダブルでは更に活躍が期待できる。
全体的に強化されたが、ハイドロポンプ・鬼火と命中率の低い技に頼らなければならない不安定さは相変わらずである。

化身ボルトロス

強化された点
評価が上がった点
電磁波などで麻痺しなくなった。
ダークホール解禁による悪戯心挑発の需要増加。
ニャオニクス♂やクレッフィより速い悪戯心挑発。
フリーフォールの解禁。
はたき落とすの強化と馬鹿力の需要増による物理型の強化。
弱体化した点
評価が下がった点
10まんボルト、めざめるパワーといった特殊技の火力低下。
相手の電気タイプへの電磁波無効。
ファストガードにより悪戯心が対策される。
定番の相方だったメタグロスローブシンの弱体化。
ポピュラーな持ち物であった電気ジュエルの消滅。

麻痺をしなくなった一方、自身の使う電磁波も電気タイプへ効かなくなってしまった。
基本的に電磁波を撒く側であったこのポケモンにとっては、弱体化した部分の方が大きいだろう。
電磁波が効かないポケモン複数有するパーティが増えたことで、電磁波による補助主体のボルトロスは置物化しやすくなった。
前述の通り、新たに登場した強力な先制攻撃技使い達は麻痺させても効果が薄い。
威張るの方も、ローブシンメタグロスといった従来の相方の弱体化から使いにくくなった。
また、ファストガードによって悪戯心が対策されるようにもなってしまった。「レパルボルト」など悪戯心に依存したパーティにとってはかなり重い技となる。
電気枠としては、鬼火の命中率強化などで水ロトムや炎ロトムが強化されたため、相対的に弱体化した面もある。

悪戯心挑発に関しては、ニャオニクス♂やクレッフィなど新たに登場した悪戯心持ちを封じられること、ドーブルダークホールを妨害できることから需要が上がっている。
解禁されたフリーフォール、強化された焼きつくすも採用を検討する余地がある。

特殊攻撃技の威力は下がったが、物理攻撃技でははたき落とすが強化されている。
また、メガガルーラに圧力をかけられる馬鹿力も相対的に強化された。
これらの技と高い攻撃種族値(115)、夢特性の負けん気を活かして物理型の形を取ることもできるようになった。

ローブシン

強化された点
評価が上がった点
ワイドガード・はたき落とすの強化。
苦手としてきたラティオストルネロスが弱体化。
相性の良い突撃チョッキの登場。
特殊技の多くが威力低下。
得意とする悪・ノーマルタイプの強化。
弱体化した点
評価が下がった点
新たな弱点としてフェアリータイプが登場。
格闘タイプの割にファストガードが使えず、ファイアローに狩られやすい。
苦手とするゴーストタイプの強化。
鬼火・ゴツゴツメット・鮫肌・威嚇・甘えるなどの使用率増加。

今作の格闘タイプは、フェアリーやファイアローなど天敵が増えた。
他の格闘タイプはメガガルーラを上から縛れたり、猫騙しやファストガードを使える等まだ頑張っているが、そうした強みのないローブシンは弱体化が著しい。
これまでのように電磁波やトリル等の素早さサポートを受けて無双することは、ファイアローの登場によって難しくなった。
フェアリータイプには火力の高いものが多く、ローブシンより素早さが僅かに速いマリルリクチートは難敵である。
これまでローブシンユキノオーヒードランに強く、対トリル要員としても優秀だったが、トリパでメガクチートが採用されるようになったため、それも怪しくなった。

ジュエル流星群の消滅で努力値はのびのび配分できるようになったが、それはどのポケモンも同じことで、特殊耐久の代わりに物理耐久に振るポケモンが増えそうなのは厳しい。
鬼火・ゴツゴツメット・甘える・威嚇など物理アタッカーのマークは強まる一方である。

まとめ

強化された…バンギラス、水ロトム
やや強化された…霊獣ランドロス
やや弱体化した…クレセリア、化身ボルトロス
弱体化した…メタグロスローブシン
大幅に弱体化した…ラティオス


XY全国ダブルの環境はまだまだ未開拓で、今後どのような環境に落ち着くのか楽しみです。
今回は8匹についてまとめましたが、後日ニョロトノヒードランなどについても強化と弱体化のまとめをしようかと考えています。