【S3ダブル 最終141位】トドロキサーフゴー



SV シーズン3ダブル環境(レギュレーションB)で使用した構築。
てるチャレBEST32、がにゅーオフ3位など結果を残すことができました。

概要

戦術


トドロクツキとサーフゴーの組み合わせを軸にした構築。この2匹は6世代のサザンガルドと同じタイプを持ち相性補完が良く、追い風で素早さを引き上げて全体技のゴールドラッシュを撃つ流れが強力です。トドロクツキ自身も全体技のワイドブレイカーで加勢でき、ゴールドラッシュの通りが悪いテツノカイナやウインディに対して追加効果の攻撃ダウンが刺さります。


サーフゴーのゴールドラッシュを警戒して鋼・炎・水にテラスタルを切られた場合は後発のスナノケガワで弱点を突くことができます。スナノケガワはイルカマンやへイラッシャに対しても草テラを切ることで対抗でき、サーフゴーの苦手な相手を倒してくれる優秀な補完役です。


追い風構築の天敵となるのがトリパ。特にイエアルマ系統は寿司をも凌ぐ高い使用率を誇っていたため、チョッキ持ちのアイススピナーマリルリ、貰い火鋼テラソウブレイズで厚く対策しています。マリルリもソウブレイズも遅いポケモンですが、先制攻撃を使えるため構築全体のスピードを落とさないのがポイントです。

構築の変遷


2月11日のてるチャレで使用した際は↑の通りコノヨザル、ウインディ、グレンアルマが入っていました。結果はスイスドロー6-1で決勝トナメ1落ちのBEST32。

この並びは水タイプと水テラスを切ったポケモンへの打点が乏しいという難点がありました。ウインディは威嚇、グレンアルマはクリアスモッグを使用できることが採用理由だったのですが、威嚇はトドロクツキのワイドブレイカーで代用できるし、クリスモは鋼ヘイラッシャが増えて通らないのでどちらも不要と考えます。この炎タイプ二匹を外してテツノツツミ&スナノケガワを採用、水対策を厚くして翌週のがにゅーオフに臨みます。


2月18日のがにゅーオフでは予選5-1、決勝トナメ3-1で3位という結果。その後ランクマなどでイエアルマやコータスドレディアに苦戦したこともあってやはり炎タイプがほしいなーと思うようになります。そこでコノヨザルと同じような「ビルドアップ+回復効果付き攻撃技」の動きができるソウブレイズを採用。コノヨザルoutソウブレイズinでドドゲザンとイダイナキバに弱くなる弊害がありましたが、前者はテツノツツミの格闘テラバースト、後者はシュカのみで補いました。

完成!シーズン3の最終順位は141位でした。

個別解説

能力値
HP-こうげき-ぼうぎょ-とくこう-とくぼう-すばやさの順

努力値
H→HP / A→こうげき / B→ぼうぎょ / C→とくこう / D→とくぼう / S→すばやさ

トドロクツキ

【アクロバット、ワイドブレイカー、おいかぜ、まもる@ブーストエナジー/こだいかっせい/テラス飛行】
183-187-93-×-122-188(H20,A220,B12,D4,S252 ようき)

AS:古代活性で素早さ上昇の調整

「ブーストエナジー」+「こだいかっせい」による高い素早さから「おいかぜ」を展開します。同じくブーストエナジーで加速するテツノドクガやテツノブジンよりも速いため先手を取って追い風できる保証があり心強いです。

主力技「ワイドブレイカー」はダメージがそこそこ大きい上に攻撃ダウンの追加効果が優秀。寿司やイルカマンの脅威を和らげたり、ウインディの打点を下げてサーフゴーを守ってやるなどサポートできるため非常に使い勝手が良いです。威嚇や鬼火を受けてもこの技で存在感を発揮できるため腐りにくいです。

イエアルマの対策は他に任せているため悪技は切っており、ブーストエナジー消費とコンボになりウルガモスの弱点も突ける「アクロバットを持たせています。「ひこうテラスタルを切って格闘弱点を消しながら使うのが理想的ですが、元々のドラゴン悪タイプを放棄するとイルカマンやイエアルマに弱くなるためテラスタルを切るかは慎重に判断します。

他のパラドックスポケモンに抜かれたくないため、性格は「ようき」で最速にしました。攻撃<素早さにすることでブーストエナジーで上がる能力が素早さになる調整です。

サーフゴー

【ゴールドラッシュ、シャドーボールサイコショック、トリック@こだわりメガネ/おうごんのからだ/テラス鋼】
175-×-116-189-112-136(H100,B4,C148,D4,S252 ひかえめ)

HD:ハバタクカミ(C187),サーフゴー(C185)のシャドーボールを高乱数耐え(14/16)

ウェーニバル構築に続き今回も「こだわりメガネ」+「ゴールドラッシュ」で全体技アタッカーを務めます。このポケモンを警戒して水・炎・鋼テラスタルを切る相手は多く、相手にテラスタルを切らせてスナノケガワで仕留める流れも強力です。

もともと鋼技の通りが悪い相手にはもう1つのタイプ一致技であるシャドーボールサイコショックで対応します。後者は珍しい技ですが、テツノドクガとテツノカイナの弱点を突けます。追い風と合わせてテツノドクガを先手で破壊したり、チョッキカイナを二発で倒せるので中々便利な技です。

「トリック」はキョジオーンやアーマーガアをターゲットにします。トリルや積み対策にもなるので外せません。

性格は「ひかえめ」で今回は準速。この素早さにより追い風下でブーストエナジーテツノドクガを抜いて上からサイコショックを打ち込めます。

ラスタル「はがねテラスタル。ノーマルや水など防御寄りのテラスタイプも試しましたが、ゴールドラッシュで拘って特攻ダウンしたまま中途半端に生き残ってもあまり良いことがなく、やはり打点を増やす鋼が最も使いやすかったです。

スナノケガワ

10まんボルト、だいちのちから、ヘビーボンバー、まもる@いのちのたま/こだいかっせい/テラス草】
165-90-118-167-107-168(H36,B4,C204,D12,S252 おくびょう)

AS:古代活性で素早さ上昇の調整

主に後発から選出。サーフゴー意識で水・炎・鋼テラスタルを切った相手を「いのちのたま」込みの10まんボルト「だいちのちから」で弱点を突いて仕留めていきます。テラス済コノヨザルやウインディ、相手のサーフゴーに上から攻撃でき、縛れるポケモンの範囲はとても広いです。

ハバタクカミを仮想的として「ヘビーボンバー」を持たせました。スナノケガワは体重60kg、ハバタクカミは4.0Kgなので威力は120。攻撃には努力値を降っていないどころか下降補正ですが、それでも防御の低いCSハバタクカミは落とせます。(ラスターカノンでは落としきれません。)

「くさテラスタルは水・地面弱点を消せるため相性の良いテラスタルです。対寿司、イルカマンでは相手の水技を耐えて反撃するのに必須。

マリルリ

【じゃれつく、アイススピナー、アクアジェット、ばかぢから@とつげきチョッキ/ちからもち/テラスフェアリー】
191-112-102-×-101-85(H124,A252,B12,D4,S116 いじっぱり)

HB:イダイナキバ(A183)のこだいかっせい+ぶちかましを確定耐え
S:追い風下で最速ガブリアス抜き

特性「ちからもち」で火力が高く、4ウェポンによって下記のように環境に存在する幅広い相手の弱点を突くことができます。元々弱点を突けない相手でもテラスタルを切ってくれたことで弱点を突けるようになることがあるので、攻撃範囲が広いことは有用です。

主な攻撃範囲
じゃれつく テツノカイナ、シャリタツ
アイススピナー カイリューモロバレル
ばかぢから テツノツツミ、ドドゲザン
アクアジェット テツノドクガ、ファイアロー

守るを切ってとつげきチョッキで特殊耐久を高めています。対イエアルマでは高い特殊耐久で相手の攻撃を耐えてアイススピナーでサイコフィールドを破壊し、アクアジェットをグレンアルマに通すのが理想的です。

一致テラスの「フェアリーテラスタルを持たせており、じゃれつくでテツノカイナをワンパンできます。水タイプを外すことでフリドラが弱点でなくなるのでテツノツツミに対して動きやすくなるのも良いです。

性格は「いじっぱり」で素早さを高めにしています。追い風の恩恵を受けやすくするのはもちろん、アラブルタケやテツノカイナ、ドドゲザンを素の素早さで抜きやすくなるので安心して動かせます。

ソウブレイズ

【むねんのつるぎ、かげうち、ビルドアップ、まもる@シュカのみ/もらいび/テラス鋼】
181-176-101-×-136-108(H244,A116,B4,D124,S20 いじっぱり)

HD:テツノツツミ(A167)のハイドロポンプを高乱数耐え(11/16)
A:+1むねんのつるぎでアラブルタケ(H218-B119)を確定一発
S:凍える風込みで最速ウインディ抜き

積み技「ビルドアップ」と回復も兼ねた専用攻撃技「むねんのつるぎ」の相性が良く、しぶとく場持ちできるポケモンです。コノヨザルと比べると、炎タイプなので鬼火が効かずモロバレルの弱点を突けるのが優秀。また、先制技の「かげうち」でハバタクカミの弱点を突けるため、ウインバレルカイナハバカミを中心にしたスタン・サイクル系の構築にとても刺さります。

特性「もらいび」で炎技が効かず、「はがねテラスタルを切るか味方のアイススピナーでワイドフォースを対策しておけばイエアルマに対する強力な詰めポケモンになれます。コータスの噴火を全く気にしなくていいので晴れパーティ全般にも刺さりやすいです。

持ち物は「シュカのみ」。弱点半減の木の実はテラスタルすると腐りがちですが、このポケモンの場合は鋼テラを切った後もシュカが有効になり続けるので相性が良いです。イダイナキバはもちろん、カイリューコータスのサブ地面技を軽減するなど役に立ちます。

性格は「いじっぱり」。先制攻撃があるので素早さは最低限振り、テツノツツミのハイドロポンプを極力耐えられるよう特防に多めに振りました。確定耐えではありませんが、ハイドロを外す確率やそもそも持っていない可能性もあるため、ツツミから突然ワンパンされる事は少ないです。

テツノツツミ

フリーズドライ、こごえるかぜ、テラバースト、まもる@きあいのタスキ/クォークチャージ/テラス格闘】
131-×-134-176-81-206(C252,D4,S252 おくびょう)

C:突撃チョッキドドゲザン(H207-D105)をテラバースト格闘で高乱数一発(15/16)

キバアローなど追い風合戦が想定される相手に対して、サーフゴーの代わりに選出します。きあいのタスキによる行動保証を盾に「こごえるかぜ」を使って相手の素早さを落とすのが主な仕事です。他にはフリーズドライで水弱点を突けることを利用して寿司や雨に対して出すことも多め。

ハイドロポンプもアンコールも持たせず初見殺しの「かくとうテラスタル」+「テラバースト」を使います。最大のターゲットはドドゲザン。負けん気のせいでワイドブレイカーや凍える風を撃ちにくくされてしまう厄介な相手だったため、テラバーストを使ってでも倒そうと考えました。チョッキ持ちでも最高乱数以外一発です。

主な選出

基本選出

先発:トドロクツキ+サーフゴーorテツノツツミ
後発:マリルリ+スナノケガワorソウブレイズ

追い風で上からゴールドラッシュを撃ち込むシンプルな形。ワイドブレイカーを加えた全体技×2の力押しも強く、相手ウインディの攻撃を下げる事でサーフゴーがフレドラでワンパンされるのを防げます。

ヤミカラスファイアロー入りなど相手も追い風を使う構築の場合はサーフゴーの代わりにテツノツツミを先発させ、追い風こごかぜの二重S操作で上を取りにいきます。

vs寿司

先発:テツノツツミ+スナノケガワ
後発:マリルリ+トドロクツキ

へイラッシャを先発に出された場合、こちらのツツミケガワのフリドラ・電気技を警戒して「初手シャリタツに交代して合体しつつ鋼テラスタルを切りながら地震」という選択をされることが多いです。こちらもスナノケガワに草テラスタルを切って撃ち合います(一旦両守るで合体するかの様子見をしておくのが堅実)。ツツミの凍える風で寿司の素早さを一段階落とせばケガワで寿司を縛りやすくなります。

可能であればケガワでへイラッシャを倒した後マリルリで着地狩り(シャリタツを倒す)まで狙いたいです。ツツミを捨てるかマリルリに直接交代してケガワマリルリの形を並べられると完璧。

vsグレンアルマ系

先発:トドロクツキ+マリルリorサーフゴー
後発:ソウブレイズ+スナノケガワorテツノツツミorマリルリ

先発にトドロクツキを出すことで砕ける鎧コンボを狙うグレンアルマにも対応できます。マリルリのアイススピナーでサイコフィールドを割るなどちょっかいをかけ、最終的に鋼テラスタルソウブレイズで詰めていく形を目指します。

vsイルカマンサイクル

先発:トドロクツキ+マリルリorサーフゴー
後発:ソウブレイズ+スナノケガワ

イルカマンは特性の性質上、基本的に先発で出されます。先発にいなければ選出自体されていないと考えて良いでしょう。イルカが先発にいるか、によって次のように戦略を決めます。

イルカマンがいる場合:序盤はテラスタルを温存する立ち回りを心がけます。マイティチェンジして戻ってきたイルカマンに対してスナノケガワの草テラをぶつけて仕留めます。
イルカマンがいない場合:上記とは逆にテラスタルを早めに切って数の差をつけ、最終的にソウブレイズで詰める形を目指します。雨イルカを除き、イルカマン構築の取り巻き(例:ウインディ+モロバレル+テツノカイナ)にはだいたいソウブレイズが刺さるため、イルカ選出なしならビルドアップ無念の剣で詰めていけます。

対戦動画

3/5ライブ配信を行いました。
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