- 概要
第38回がにゅーオフで使用したパーティ。5勝1敗で予選抜けし、決勝トーナメント1回戦負けでベスト16でした。
仲間大会でも使っていた構築で、113人が参加したムーンライトカップでは1位になっています。
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- ブラックキュレムについて
WCS2019はムーンシリーズの期間に入り、Zワザが使用可能になったことで多くのポケモンが強化されました。ブラックキュレムもその中の一匹。以前のブラックキュレムは、170という攻撃種族値がありながら氷柱落とし・冷凍パンチといった普通の氷物理技を覚えられず、専用技のフリーズボルトも2ターンかかる技のため全く使えないという有様でした。しかし、ムーンシリーズで解禁された氷Zを使えば、フリーズボルトをベースに威力200の氷物理技が撃てます。特殊耐久重視・物理耐久軽視な傾向のあるこのルールにおいてタイプ一致で威力300となる物理技は強烈で、氷弱点のモロバレルやグラードンはもちろん、等倍のものでも大抵は一撃で倒せます。
もう1つブラックキュレムの魅力と言えるのが、ゼクロムから受け継いだクロスサンダーです。貴重な電気物理技であり、物理耐久が特殊耐久と比べて脆いカイオーガ、カプ・レヒレを攻撃する手段に最適。エレキフィールドに乗ることで実質タイプ一致の威力になり、氷Zを切った後のメインウェポンとしても活用できます。この技の存在はホワイトキュレムとの差別化にもなります。
氷+電気の攻撃範囲で弱点を突ける相手は多く、グラードンとカイオーガには素早さの優位もあって特に有利と言えます。大抵のパーティはグラカイのどちらかが入っているため、それを狩る「グラカイハンター」の役割を担うことができます。
ホワイトキュレムと組むことの多いグラードンとは対照的に、ブラックキュレムと組むべき伝説ポケモンはカイオーガであると考えます。ブラックキュレムの氷・電気打点により草・水・ドラゴンタイプや乾燥肌特性持ちを蹴散らすことができ、水技の通りを良くしてスカーフカイオーガの潮吹きで一掃するプランを確立できるからです。さらにカイオーガの弱点である電気・草攻撃にはブラックキュレムが耐性を持っており、縦の相性も完璧です。
キュレム側の弱点補完の意味でもカイオーガと組むメリットがあります。グラカイハンターであるキュレムはグラカイの入っていない無天候パーティに対して刺さりにくいですが、「グラカイが入ってない≒水技の通りが良い」ということでもあるため、その相手にはスカーフカイオーガとルンパッパを軸に雨で攻める、という風に役割分担できます。もちろん、キュレムの苦手とするガオガエンやツンデツンデをカイオーガの水技で撃退できるというシナジーもあります。
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- ゼルネアス対策について
ブラックキュレムの天敵はゼルネアスとパルキアであり、いずれもキュレムより素早さが高く弱点を突いて縛ってくる相手です。対抗手段として、キュレムの相方を務めるカプ・コケコに光の壁・エレキネットでサポートさせ縛りを解除する手もあります。しかし、ドクロッグ+ゼルネアス、ルンパッパ+ゼルネアスといった「猫騙し+ゼルネアス」布陣で来られた場合、コケコキュレムの2匹が連携できずジオコントロール絡みの不利な択となり苦しいです。(猫騙し+ゼルネアスのうち、ガエンゼルネの先発はあまり出されません。こちら側のオーガルンパが警戒されるためと思われます。)
そのため、ゼルネアスに対しては基本的にキュレムは出さず、取り巻きで厚く対策する必要があります。ゼルネアスの弱点といえば鋼タイプですが、このパーティではハッサムが鋼枠に適していると考えました。オーガルンパコケコでダメージを与えづらい草タイプに虫食いで攻撃できること、弱点の炎技を雨で軽減できることに加え、「バレットパンチ」の存在が大きいです。ある程度ダメージを与えるかもしくは剣の舞を積めば、ジオコン使用後の圧倒的な素早さを無視してゼルネアスを縛りの体勢に持ち込めます。「オーガルンパvsゼルネアス」で有りがちな展開として、ゼルネアス側が追い風+ジオコンで先手を取って特防を上げ、オーガルンパの攻撃が軽減される、というものがあります。普通は攻撃を耐えたゼルネアスが反撃してオーガルンパを蹴散らしそのまま全抜きするところですが、バレパンを使えるハッサムが控えにいれば体力の削れたゼルネアスを仕留められ、ストッパーになります。このようにハッサムを用いることでゼルネアス対処方法の幅が広がります。
- 個別解説
ブラックキュレム
【フリーズボルト、クロスサンダー、れいとうビーム、まもる@コオリZ/テラボルテージ】
207-203-121-126-123-161 (H52,A100,B4,D100,S252 ようき)
H:16n-1
A:EF下のクロスサンダーでカイオーガ(H207-B110)を確定1発、カプ・レヒレ(H177-B135)を高乱数1発(75%)。レイジングジオフリーズでゼルネアス(H201-B115)を最高乱数以外1発。
HB:ドクロッグ(A158)のけたぐり(威力120)を最高乱数以外耐え。
HD:カプ・テテフ(C182)のムーンフォース、ルナアーラ(C183)のムーンライトブラスターを確定耐え。カイオーガ(C222)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージを確定2発耐え。
今回のパーティでメインに据えたポケモン。氷Zによる爆発的なパワーと、エレキフィールドの恩恵を受けられ水タイプにも有効なクロスサンダーを武器とします。レシラムと組んでデュアルクロスするロマンは捨ててカイオーガとタッグチームを組む現実路線。主にカプ・コケコと並べて、エレキフィールド・光の壁・エレキネットで補助してもらいながら戦います。
Z技のベースであるフリーズボルトは普通に使うことがまず無い技のため、Zワザ使用後は氷物理の打点が無くなってしまいます。この点、他のポケモン以上にZ技の使用タイミングには注意が必要です。守るを使われたりガオガエンや鋼に受けられたりしてZを無駄づかいすることがないよう、こちらも守るやサイクル戦で様子を見つつ、ここぞというタイミングでぶっ放していくイメージです。とはいえそれでは立ち回りが難儀なので、氷Z消費後でも使える氷ウェポンとして冷凍ビームを持たせることにしました。攻撃力は活かせないものの、特攻も元々種族値が高かったので(さすが700族)、弱点を突ければダメージが出せます。
4倍弱点を突ける霊獣ランドロスやレックウザを倒す、あるいは潮吹きと合わせて草タイプやグラードンを倒す、という程度なら冷凍ビームで十分なので氷Zを温存できます。
特性のテラボルテージは攻撃時に相手の特性を無視する効果。特性の発動順で素早さの優劣を判定できます。不思議な守り、マルチスケイル、避雷針、蓄電、厚い脂肪、ファーコート、ハードロック、化けの皮、フレンドガードなどが無効化の対象になります。特に不思議な守りヌケニンについては、このパーティで攻撃手段のあるポケモンが極めて少なかったので重要。ただし、何故かファントムガードはテラボルテージでは無効にできない仕様となっているため、ルナアーラは初撃のレイジングジオフリーズで大ダメージを狙うことができません。
このルールで頻繁に使われる水・草・電気技に耐性がありカイオーガの潮吹きも2耐えできるのはありがたいですが、かたや弱点も5つあり、格闘、岩、ドラゴン、フェアリー、鋼とよく使われる攻撃ばかりです。キュレムを安全かつ強気に動かせるよう、コケコのサポートに加え、耐久重視の配分で補っています。その都合上、攻撃の努力値はだいぶ削っていますが、もともと氷Zがオーバーキル気味だったので大して問題ないです。
性格は陽気。霊獣ランドロス、グラードン、カイオーガ、ドクロッグ、カプ・レヒレなど、素早さ次第で優劣が変わる相手が多いため最速安定です。最速のカプ・テテフやレックウザとも同速対決になります。対テテフでは同速に負けてもムーンフォースを耐えられますが命の球・フェアリーZ持ちは無理です。冷凍ビームを使うことが割とあるので性格をせっかちにしてみるのも視野に入ります。
カイオーガ
【しおふき、こんげんのはどう、ねっとう、かみなり@こだわりスカーフ/あめふらし】
175-☓-111-222-160-142 (B4,C252,S252 ひかえめ)
ゼルネアスと並びぶっ飛んだ火力の全体技を撃てる伝説ポケモン。雨を降らせて自身をパワーアップするだけでなく、炎タイプの攻撃を軽減したりすいすいを起動させて味方に多大な恩恵を与えます。追い風やトリルを用いるパーティではないので拘りスカーフを使って先手を取り、潮吹きを撃つようにしています。初手から猫だまし持ちと並べて圧力をかけるも良し、最後にスイーパーとして降臨するも良しでパーティのメイン打点として申し分ない存在です。
水耐性持ちの草・水・ドラゴンタイプや乾燥肌特性持ちの対処は取り巻きに任せ、カイオーガ自身は水技で拘るのが理想的。潮吹きをメインの攻撃とし、潮吹きで拘るのがまずい状況(ワイドガードされそう or 既にHPが減っている or 相手の反撃で大ダメージ受けそう)に熱湯を選びます。命中不安な根源の波動は、「潮吹きが使えないけど相手二匹にダメージを与えなければ勝てない」という時の最後の手段です。目安としてHPが73%(このカイオーガの場合は127/175)以下になると潮吹きの威力が根源の波動を下回ります。ダメージを受けて潮吹きの火力を下げられないよう、コケコのボルチェン、ガオガエンのとんぼ返りを用いて安全に出したいところ。
雨によって必中になる雷は、主にカイオーガミラーと、カプ・レヒレやドクロッグに対して撃つことになります。潮吹き耐え調整をしたイベルタルをエレキフィールド雷で倒すことができるのも頭に入れておきたいです。
努力値はCSに全振り。臆病スカーフで使っていた時もありますが、僅かにダメージが足りない案件が多発したことや、相手のカイオーガに対してはルンパコケコキュレムで応戦できるためオーガミラーを意識する必要が薄いことを感じて控えめに変更しています。ファイアローの飛行ZやエルフーンのEF自然の力Zはこの耐久でも耐えるので安心して動かして良いです。
ルンパッパ
【ハイドロポンプ、くさむすび、ねこだまし、まもる@ミズZ/すいすい】
155-81-91-156-120-122(B4,C252,S252 ひかえめ)
2体目のZ枠であり、ブラックキュレムを出しづらい相手への対応が主な役目です。雨降らしスカーフカイオーガ+すいすい水Zルンパッパの並びは歴代ダブルバトルの雨パーティの中でも最強。Z解禁かつゲンシグラードン未解禁のムーンシリーズは雨パのパワーが最も高い期間と言っても過言では無いでしょう。相手側はオーガルンパの先発を意識せざるを得ず、選出誘導の力もあるポケモンです。
水Zの威力はカイオーガの潮吹き(ダブルダメージ)の1段上と考えてよく、雨潮吹きダブルダメ耐え調整をしたゼルネアスも猫だまし+雨水Zで確定で落ちます。無天候でも慎重HDガオガエンを確定で倒せ、雨天候下ではこのパーティに入っているようなチョッキHDガオガエンも一撃処理できるようになります。水Zを使った後は命中率の低いハイドロポンプに頼ることになるため、キュレムほどではないにせよZを撃つタイミングに気を付けたいところ。ルンパッパの場合は猫だましによって相手の守るタイミングを操作しやすいため扱いやすいです。
草技は草結びをチョイス。カイオーガはじめ重量のある伝説ポケモンへの大ダメージを狙っています。エナジーボールならレヒレを殴れますが、このパーティでは3匹が電気技を持っておりレヒレを倒す手段は事足りていると考えました。この草結びとタイプ・特性のおかげで相手のカイオーガ対策としても機能します。草タイプゆえに粉技を無視できるためモロバレルに強いのもありがたいところ。
猫だましと守るを両立していて、追い風とトリルのターンを稼ぎは得意です。こちらのパーティはS操作を妨害する手段が乏しく、追い風トリルはただターンを凌ぐしかないため、守るを多めに持たせる方針を取っています。
カイオーガと同じく、同速や最速スカーフカイオーガ抜きを意識して準速CS配分です。
カプ・コケコ
【ボルトチェンジ、エレキネット、ひかりのかべ、まもる@きあいのタスキ/エレキメイカー】
146-☓-105-147-95-200 (H4,C252,S252 おくびょう)
高い素早さから器用な電気技を使い分けられ、エレキネットによるS操作、光の壁による防御補強、ボルチェンからの威嚇・あめふらしと序盤の態勢を整えるのに適しています。特性でエレキフィールドを展開するだけでも、電気技の強化、眠り技の対策、相手フィールドの打消し、(特性の発動順で)スカーフ持ち判定といった仕事が可能。味方のキュレムとはシナジー抜群であり、コケコが特性と技でキュレムをサポートし、キュレムがコケコの苦手な地面を撃破する形で双方向に助け合います。
元々は雷を持たせていましたが、オフ前日に光の壁に変更しています。雷が無いことで打点不足が懸念されますが、電気の打点は他の味方に任せられるため不要と判断しました。また、フェアリー技無しのため、ムーンシリーズで専用Zを使えるジャラランガがやや気になる相手です。とはいえ今のところ使用率はかなり低く、遭遇した場合はエレキネットで素早さを下げて(ジャラZによる素早さアップと相殺)キュレムに対処してもらえばよいと考えています。
持ち物は気合のタスキ。ジオコンゼルネアスやスカーフカイオーガと対峙してもこれで1回は動くことができます。スカーフやチョッキと違って守るが使えることが魅力であり、ルンパッパと同様、追い風トリルターン稼ぎに一役買ってくれます。また、攻撃面に努力値を振りきれるため火力があります。デメリットは猫だましで襷を無力化される展開に弱いことで、それを警戒して守らざるを得ないことがしばしばです。
クロバットやミュウツーとの同速勝負も考えて最速にしていますが、コケコミラーで後攻ボルチェンして安全にカイオーガを出したい時もあるので多少素早さを削ることも検討して良さそうです。
ハッサム
【むしくい、バレットパンチ、つるぎのまい、まもる@オッカのみ/テクニシャン】
177-170-120-☓-128-85 (H252,A36,D220 いじっぱり)
A:ゼルネアス(H201-B115)をテクニシャン+バレットパンチで確定2発(=剣の舞1回のバレットパンチで確定1発)
HD:カイオーガ(C202)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージを最高乱数以外耐え
ゼルネアスキラー。体力半分程度のゼルネアスをバレットパンチで仕留めていきます。バレパンマンには威嚇が効かないメタグロスという選択肢もあるのですが、ハッサムはタイプ一致虫技で草タイプの弱点を突けるのが偉いです。味方のオーガルンパコケコの攻撃は草タイプに半減されてしまうこともあり、この草への対応能力は重宝します。虫技には剣の舞と相性の悪い蜻蛉返りではなく虫食いを選んでいて、テクニシャンで威力90に強化されます。追加効果で相手のピンチベリーを食べられると即回復できるため、これらを持たせることが多いナットレイやトリトドン、モロバレルは狙い目です。こうした雨アンチ全般に強いこともあり、全国ダブルの雨ハッサムのような運用ができます。
カミツルギとナットレイが幅を利かせているこのルールではあらゆる方面から炎技が飛んできうるため、オッカのみはそれに対する保険として持たせました。もちろん雨によって炎技を弱めることもできるのですが、常に雨が降っているわけではないし、雨天下でもガオガエンのフレドラで一撃で落とされる可能性があるためオッカがあると安心して戦えます。ただし、相手のガオガエンはハッサムにフレドラで突っ張ってくるより交代読みでとんぼ返りをしてくることが多いため、実際にオッカが発動する機会は意外と少なめです。だったら威嚇対策の白いハーブや火力補強の命の珠を持たせても良さそうですが、オッカがあることによって強気な行動ができる面も無視できません。
相手のゼルネアスが守るか交代するのを読んで剣の舞を舞えると莫大なアドバンテージを稼げます。特にジオコンした後のゼルネアスは容易に引くことができず、守りながら隣をガエンに交代して何とか凌ごうとするため、そこが剣舞チャンスになります。ただ調子に乗って舞いまくっているとモロバレルやトルネロスからイカサマを撃たれて大ダメージを受けることがあるので注意しなければなりません。
また、女王の威厳、ビビットボディ、サイコフィールド持ちのポケモンとゼルネアスが組んでいる場合は確実にそれらを選出されてバレパンを防がれます。ゼルネアスの隣をそうした先制技アンチに交代するのは読みやすく、アマージョとハギギシリは虫弱点でもあるので、うまく交代読み虫食いを当てそのまま倒せるとバレパンを解放できます。
性格・努力値はほぼ意地っ張りHD。慎重HDにすればコケコの電気ZやルナアーラZも耐えられるのですが、最低限バレパン2発(=剣舞バレパン1発)でゼルネアスを仕留めるパワーが欲しいのである程度の攻撃を確保しています。
このような数値不足はメガシンカできると綺麗に解決されます。ウルトラシリーズ待ちです。
ガオガエン
【フレアドライブ、バークアウト、とんぼがえり、ねこだまし@とつげきチョッキ/いかく】
201-135-110-90-156-82(H244,D252,S12 しんちょう)
HD:カイオーガ(C222)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージ、パルキア(C202)のスーパーアクアトルネード(威力185)を高乱数耐え(62.5%)
猫だまし、威嚇によるサポートができて草やルナアーラへの対処もできる、相変わらずの万能ポケモン。ムーンシリーズでは叩き落とすが使いづらい(Zクリスタルを落とせない)こと等から悪技はバークアウトが有力になりました。
パーティの戦い方がサイクル戦をメインにしていることもあり、性格は慎重、努力値はほぼHD特化、持ち物はチョッキ、と最大限に硬くしています。穏やかHDクレセリアをも上回る圧倒的な硬さを武器にバークアウト、蜻蛉帰りを使って有利な盤面を作っていきます。ここまで固くしていると臆病カイオーガの雨潮吹きを確定で耐えられ、控えめor冷静カイオーガの雨潮吹きも62.5%で耐えます。猫だまし等でカイオーガを削って潮吹きの威力を微妙に弱めておけばだいたい確定耐えになります。
トリックルーム下で鉄球カイオーガの雨潮吹きを耐える⇒バークアウトorとんぼがえりという流れが成功するとトリルターンを凌ぐのが楽になります。その他、パルキアの水Zを高確率で耐え、ルナアーラやカプ・テテフの格闘Zには余裕を持って耐えきるなど、Z技で一発KOを狙われやすいムーンシリーズ環境でも安心して動かせるのが強みです。一方、物理攻撃には無防備なのでソルガレオやツンデツンデのカクトウZには気をつけたいところ。
ガオガエンを突破する手段を特殊攻撃に依存しているテンプレート型ルナゼルネ(ルナゼルネガエンドーブルドクロッグクロバット等)に対しては恐ろしいほど刺さってくれます。エレキフィールドで眠りを対策し光の壁も展開するコケコと、ゼルネにプレッシャーを与えられるハッサムで脇を固めつつバークアウトを連打していけば相手の攻撃陣は沈黙し、ジオコン自己暗示コンボも全く脅威にならなくなります。
素早さは12振りだけのため、ガオガエンミラーでは基本的に素早さに負け、猫だましで猫だましを潰されることもしばしば。ただし後攻でとんぼ返りできることが多いため、安全にカイオーガを降臨させることを狙いやすいです。
- 選出例
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- 基本選出
◇先発:カプ・コケコ+ブラックキュレム
◆後発:カイオーガ+ガオガエンorハッサム
グラゼルネ、イベグラ、イベオーガ、ルナオーガ、パルキア系、ホウオウ系など幅広いパーティに対抗する基本選出。コケコとキュレムを用いて水技を妨げるドクロッグや草タイプを倒し、スカーフカイオーガでの全抜きに繋げる方針で立ち回ります。ゼルネアス構築に対してこの選出はしないつもりでしたが、対グラゼルネではグラードン対策にキュレムが欲しく、しかもドクロッグやルンパッパなど猫騙し持ちが入っていることが少ないこと(ガエンゼルネはオーガルンパを見てあまり出されない)から、例外的にこの選出をするようにしています。
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- 雨選出
◇先発:カイオーガ+ルンパッパ
◆後発:ガオガエンorカプ・コケコ+ハッサム
オーガルンパの選出をするのは、当然ながら相手の雨対策が薄そうな時です。ドクロッグもルンパッパも入っていない、水の通りが良さそうなゼルネアスパーティは特に狙い目になります。オーガゼルネに対してはほぼこの選出です。雨対策の要素がちらほら見えるゼルネアスパーティの場合は下記の対ゼルネアス戦型選出をするか、ハッサムやコケコを初手に出して雨対策を崩してからオーガルンパで〆るというやり方を選ぶこともあります。
ファイアローが怖いときはルンパッパではなくカプ・コケコを先発に持ってきます。相手のトルネロスは早急に倒してしまって大丈夫です。トルネロスを倒してしまうと追い風下でオーガゼルネが無償降臨する危険もありますが、先制技の猫だまし・バレパンのおかげでそれらに対処できます。
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- 対ゼルネアス戦型
◇先発:ガオガエン+カプ・コケコorルンパッパ
◆後発:カイオーガ+ハッサム
ルナゼルネ、イベゼルネなどに有効な布陣。対ルナゼルネでは、エレキフィールドで眠り対策しつつガオガエンでバクアしてルナゼルネの特攻を奪って戦います。対イベゼルネでは、相手のイベルタルがこちらのハッサムにイカサマ(剣の舞を積んでたら一撃で倒れてしまう)、不意打ち(バレパンより速い)で圧力をかけてくるのをガエンコケコで食い止めながら戦いたいところ。
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- 対トリパ
◇先発:カイオーガ+ガオガエン
◆後発:ルンパッパ+ブラックキュレムorカプ・コケコorハッサム
このルールのトリパは大抵ガオガエン+トリル要員で猫トリルするので、こちらも猫だまし交換をしつつカイオーガの潮吹きで圧力をかけると良いです。結果的にトリルの妨害までできることは少ないですが、鉄球オーガの潮吹きを耐えるガオガエンと、猫守る持ちのルンパッパを中心にターン稼ぎできます。トリル下5ターンを凌ぎ切ったら最後にまたカイオーガの潮吹きで一掃します。
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