WCS2017アナハイム世界大会レポート Day2編

前:WCS2017アナハイム世界大会レポート Day1編
barudoru.hatenablog.com

アナハイムに着いてから2日目。ポケモンワールドチャンピオンシップス2017Day2の日がやってきました。前日のDay1は観戦だけでしたが、この日からいよいよ参戦します。

今回は対戦レポートが主になります。ライブ大会ではバトルビデオを撮れない仕様になっており、記憶とメモをもとに書いているので、曖昧なところや事実と異なる箇所があるかもしれませんがご了承ください。続きを読むからどうぞ。

Day2

現地時間の朝9時頃、まずはアルファベット順に着席。パーティシートの提出、デジタル選手証の登録などを行います。


Day2の参加者は81人のようです。予選の対戦形式はスイスドロー。ラウンド数は7。☓-2以上のプレイヤーがトップカット(決勝トーナメント)進出と発表されます。昨日のDay1と同じ条件です。

5勝2敗がボーダー・・過去の世界大会を思い出します。私はいつも4勝止まり。5勝に届かずトップカット進出を逃し続けてきました。

WCS2014 ワシントン 4勝2敗 20位/60人中
WCS2015 ボストン 4勝3敗 25位/77人中

三度目の正直で、今年こそ5勝してトップカットに進出したい!そういう思いでした。


これまでの世界大会でいつも使ってきたサーナイト。アローラ図鑑に載っていないため今年は使用できませんが・・きっと見守ってくれています。余談ですが会場は冷房が効きすぎて寒いため私は長袖を着ています。

そして今年使用するパーティ。

詳細は構築記事に載せています。
この構築の強みの1つはメタから外れていること。ワルガラカグヤも自然Zエルフーンも、世界大会当時の環境ではあまりマークされていないギミックでした。Day2参加者81人の中でワルビアルを使っていたのは私だけ。エルフーンもまた、気合の襷を持ってサポートをする型がほとんどで、自然の力はあまり警戒されていませんでした。

上記の画像は7月半ばまで行われたシーズン4のエルフーンの技ランキング。自然の力の採用率は16.3%で8位と低めです。


二年前のボストン世界大会でも使用したワルビアルには取り分け愛着があります。今年はワルビアル人形を持参、試合中机の上に出していました。

1回戦の組み合わせが発表されます。私の相手は・・Markus選手。「Yoshi」のHNで知られる超有名人です。昨年のWCS2016で世界3位、WCS2017でも数々の地区大会で結果を残し、今大会の優勝候補と言っても過言ではないトレーナー。

過去の世界大会やグロリアラスチャレで顔を合わせていますが話すのは初めてです。
「君のことは知ってるよ。日本チャンピオンだろう」と英語で言われて嬉しくなりました。

Let's the Battle Begin!

ROUND1
vs Yoshi選手[ドイツ]


相手のパーティはこれまで全く見たことの無いタイプでした。猫だましや避雷針、この指とまれ等のサポートによってトリックルームや積み技を補助していくような戦術が推察されます。

R1-1 先発 後発
相手
自分

初手、レヒレ→ブルルの順で特性が発動しフィールドはグラスフィールド。相手のパーティ柄、ブルルは間違いなくビルドアップ・剣の舞を積んでくるか、身代わりを貼ってくると考えてワルビアルもレヒレも守らず動かすことにしました。冷凍ビーム+地面Zの集中攻撃をしたいですが片方はペルシアンの猫騙しで止められると考え、冷凍ビームと挑発の集中を選択します。ペルシアンの選択は猫騙しではなく「すてゼリフ」、レヒレ方向でした。冷凍ビームと挑発の両方がブルルに決まり、予想通りブルルはビルドアップを選択していたので挑発で妨害します。

ただ、すてゼリフにより裏から降臨したのはギャラドス。こちらがワルビアルを引いた隙に竜の舞を積まれ、挑発でテッカグヤの宿り木のタネも止められて苦しい展開になります。さらにせっかく削ったブルルをペルシアンの捨て台詞Zで回復され、強力な並びを作られてしまい負け。

R1-2 先発 後発
相手
自分

1本目はギャラドスに薄い選出をしてしまったのが反省点でした。今回は選出を二匹変え、エルフーンの甘えるでビルドアップ、龍の舞に対抗していく方針で立ち回ります。甘えるによる積み技妨害が想定通りに刺さり、濁流の追加効果による命中ダウンやグラスフィールドによる回復もあって持久戦に持ち込みます。ガラガラにダメージを蓄積させてマジカルシャイン圏内に追い込み、コケコで制圧する形となって勝ち。

R1-3 先発 後発
相手
自分

初手でテッカグヤをコケコに引きつつ自然の力Z。前の試合でエルフーンはほぼサポート専の動きしかしていなかったため自然の力Zはまず読まれないだろうと思いました。なおかつヤドキングは鈍感の特性を持つためエルフーンの挑発などを警戒する必要が薄いポケモンです。スパーキングギガボルトでヤドキングを一撃で倒し、最初のターンで大きなアドバンテージを得ます。

しかし、相手の切り返しが見事でした。ペルシアンの猫騙しでエルフーンを止められながらガラガラに剣の舞を使われてしまいます。龍の舞・ビルドアップに加えガラガラまで積み技を持っていたのは計算外です。甘えるで攻撃を下げていくのは追いつかないと考え、地道にガラガラを攻撃して削ることにしました。数の差があるのでフレアドライブの反動とあわせて倒せるのでは、という考えでした。ですがこの判断は甘かったです。二度目の剣の舞を使われ、シャドーボーンでもテッカグヤを落とせる火力を得てしまいます。フレドラの反動ダメージに期待することができなくなり、ガラガラを暴れさせてしまい逆転負け。

☓◯☓ 1-2 負け
積みパーティはサイクルパーティの天敵。Yoshiのプレイングの上手さもあってやはり手強いです。マッチング運が悪かったとは思いません。尊敬しているプレイヤーと対戦できて光栄です。

ただ、やはり初戦を落としたショックは大きいです。過去の世界大会では初戦を落としたことはありませんでした。トップカット進出どころか過去最悪の戦績になるのでは、という予感もしてきました。

切り替えないと・・


第一ラウンドにおいてほとんどの日本人は勝っており、私は完全に出遅れた形です。



ROUND2
vs Andrew Nowak選手[アメリカ]


対戦相手は昨年の世界大会においてトップカットに進出している選手です。再びカプ・ブルルの入ったパーティ。ブルルロイドとマンダグロスの混合パーティといったところでしょうか。ブルルロイド系に対してはテッカグヤを軸に戦いたいところです。

一見カプ・コケコのメタが激しいパーティ。ガラガラ+フェローチェ+ブルルロイドとここまでメタられていると出せません。ウツロイドを意識して、初戦はエルフーンではなくワルビアルを軸に選出を組みます。

R2-1 先発 後発
相手
自分

フィールド展開の順番で素早さがレヒレ>ブルルであることを確認。初手で地面Z+冷凍ビームをカプ・ブルルに叩き込み、これを落とすことに成功します。ワルビ・レレヒ両方にとって天敵であるブルルを処理できたのは非常に大きいアドバンテージ。あとはレヒレを暴れさせれば勝てるはず、だったのですが不味いプレイングで相手にチャンスを与えてしまいます。

ボーマンダの地ならしでレヒレの素早さがダウン。一段階素早さが下がってもガラガラぐらい抜けるだろう、たとえ抜かれても威嚇でガラガラの攻撃を下げとけば大丈夫だろう、と考えていましたが、レヒレより先にガラガラが行動し、シャドーボーン急所でレヒレが倒されてしまうというショッキングな展開になります。威嚇をかけておきながらの急所は不運でしたが、一旦レヒレを引いて素早さをリセットする余裕もあったので、自分の詰めが甘かったと言えます。ワルビアルもボーマンダのハイドロポンプで落とされてしまい、ガラガラを倒す手段がなくなってしまい負け。

R2-2 先発 後発
相手
自分

1本目でワルビレヒレを出したため、その対策に初手フェローチェを出されると考えてエルフーンを出します。予想は的中しました。1ターン目はエルフーンを守らせながらレヒレをテッカグヤに交換。ヘドロ爆弾を凌ぎ、フェローチェのとんぼがえりも守ります。この相手の1ターン目の行動を見て少し考えました。マッチ1本目でウツロイドの襷を見ていたのでフェローチェは襷ではないはず、それでもエルフーンに対して動いてきた、しかも蜻蛉返りを使ってきたということは、相手はこちらのエルフーンの持ち物を襷と考え、追い風やアンコールへの警戒をしている可能性が高いです。1本目でワルビアルのZを見せているので、「エルフーンは自然Z型ではない」という判断かもしれません。2ターン目で自然の力ムーンフォースがフェローチェに決まり、襷でないため落ちます。次のターンにエルフカグヤの集中攻撃でウツロイドを落とし、残ったマンダガラガラはレヒレで倒して勝ち。

R2-3 先発 後発
相手
自分

先発ウツロイドorフェローチェを意識した初手を出すも、相手の選手はボーマンダ+メタグロス。マンダグロスの地ならし+弱点保険コンボはDay1で流行していました。

その弱点保険見え見えなメタグロスに対し、うっかりテッカグヤで火炎放射を撃ってしまいます。技選択した後にやらかしたと思いました。何やってるんだ俺・・

ところがこれが急所に当たります。弱点保険は発動したものの6,7割程度メタグロスを削り、次の火炎放射圏内となります。結果的にプレミがプレミではなくなりました。テッカグヤに感謝が絶えません。メタグロス突破と同時に追い風を展開し、レヒレテッカグヤで制圧して勝ち。

☓◯◯ 2-1 勝ち
念願の初勝利となりました。ただ、1戦目・3戦目のプレイングミスは大反省。



ROUND3
vs ワイルド選手[日本]


全国大会ベスト8のワイルドさんとの対戦。相手のパーティはその全国大会でてるるんさんが使っていたNBAトリパ。準々決勝で当たったことを覚えています。今回もテッカグヤを軸にしたサイクル戦でブルルロイドを崩していく方針で立ち回ります。

R3-1 先発 後発
相手
自分

初手地面Z+冷凍ビームをカプ・ブルル方向。ROUND2の初戦と同様にうまく決まって1ターン目からブルルの処理に成功しました。数の差をつけたことでサイクル戦が有利に進み、トリックルームも挑発で止めて勝利。

R3-2 先発 後発
相手
自分

初手、相手はブルルをオニシズクモに交換しながらのトリル。こちらはブルルの攻撃を警戒してレヒレをガラガラに変えてしまい、トリル下でガラガラカグヤvsポリ2オニシズクモの危なっかしい対面。この手の構築のオニシズクモは大抵身代わりを持っているため、勇気を出してガラガラを動かすことにします。テッカグヤの宿り木も防ぎたいだろうから相手は身代わりを仕掛けてくる可能性が高いと踏みました。この予想は当たり、シャドーボーンで身代わりを割ることに成功。その隙にテッカグヤをレヒレに交換してオニシズクモに下から圧力をかけます。うまくトリルターンを凌ぐことに成功しますが、相手側のもう1つのS操作である地ならしを軽視していました・・

レヒレでムーンフォースをウインディに撃ち交代読みを仕掛けますが、交代せずに突っ張っておりウインディを倒すチャンスを逃します。また、ワルビアルもウインディの守る読みで隣を攻撃しにいきますが、動かれて地ならしを受けてしまいます。Sが下がりブルルに上を取られたワルビアルに守るを使わせたところ、クサZが貫通し耐えきれずにダウン。最後まで生存したウインディにテッカグヤを倒されて負け。

R3-3 先発 後発
相手
自分

初手は出し勝ち。相手は初手でブルルを守りつつ、ポリゴン2をウインディに交換。次のターン、ブルルの交代を読んでこちらはカグヤ・ガラガラをレヒレ・ワルビアルに両交代して先回り。ウインディの鬼火はミストフィールドで防ぎます。レヒレワルビアル対ウインディポリゴン2の有利対面となり、挑発でトリルを止め、ウインディ側へ交換読みのムーンフォース。今度はウインディがブルルに引いており、体力を7割削ってそのまま縛ります。これによってサイクル戦を優位に進めることができ勝ち。

◯☓◯ 2-1 勝ち
決勝戦でやりたいぐらいの熱いサイクル戦でした。激戦を制したことが自信になり、ようやくエンジンがかかってきた気分でした。


ROUND4
vs Krelcroc選手[韓国]


Krelcroc選手は過去3回世界大会に出ており、昨年はトップカット入りもしている有名プレイヤー。Day2ということで覚悟はしていましたがボスラッシュです。パーティはまたもブルル入り。ミミッキュは少々厄介で、フェアリーZならワルビアルが、ゴーストZならガラガラが倒されうるためマッチ戦で持ち物を見極める必要があります。ガラガラが刺さる並びであったためゴーストZかなと思っていました。威嚇と挑発を使いためワルビアル軸の選出をします。エルフーンが刺さる相手もいなさそうです。

R4-1 先発 後発
相手
自分

初手地面Z+冷凍ビームをカプ・ブルル方向。ROUND2、ROUND3の初戦に引き続きこれまた大成功。ブルルを倒しました。構築段階で考えていたブルル処理作戦がここまで上手くいくと気持ち良いです。眼鏡レヒレを引いた隙にカビゴンに鈍いを狙われますが挑発でストップ。その後、レヒレが濁流を全当てして押し切り、勝つことができました。

R4-2 先発 後発
相手
自分

初手、ワルビアルをガラガラに交代すると、コケコの10万ボルトを避雷針で吸い、フェアリーZも半減で受けてアドバンテージを取ります。ミミッキュがゴーストZでないことを確認したのでガラガラも動きやすくなりました。終盤、レヒレが濁流を外している隙にミミッキュに剣の舞を積まれヒヤリとしますが、相手のじゃれつくも避けます。ブルルの攻撃をサイクル戦で凌ぎつつレヒレを暴れさせて勝ち。

◯◯ 2-0 勝ち
初のストレート勝ち。
これまで時間のかかる試合が多かったため休憩の時間をあまり取ることができませんでしたが、この試合の後はゆっくり休むことができました。ちょうどお昼時。バナナとカロリーメイトを食べて糖分補給します。



ROUND5
vs Ashton Cox選手[アメリカ]


再びアメリカのプレイヤー。
コケコ・カグヤ・ガブ・ウインディから成るGACT+キュウコン構築かと思いきや、ウインディが入っておらず、代わりにウォーグルが入っています。もともとGACT相手ならワルビアルではなくエルフーンを出すことが多いですが、負けん気ウォーグルの存在、ウインディの不在を考えると尚更ワルビアルを出す理由がありません。エルフーンの出番です。

R5-1 先発 後発
相手
自分

ウォーグルキュウコンという中々見ない並び。ウォーグルの追い風とキュウコンのオーロラベールで盤面を整えてくると予想しました。こちらはエルフーンをテッカグヤに交代。レヒレを動かしますが、予想に反して相手はフリーズドライとブレイブバードでレヒレを集中。落としてきました。上手いと思いました。補助技を使うと見せかけての集中攻撃は大変防ぎにくいのです。普段はレヒレの隣に威嚇を置いて集中攻撃による出落ちを回避するのですが、負けん気の特性を持つウォーグルなのでそれも許してくれません。レヒレを失ったことでフィールドを取り返せなくなり、エルフーンが腐ってしまい負け。

R5-2 先発 後発
相手
自分

相手は先ほどと同じ初手。対してこちらはコケコ・エルフーンでウォーグルに守るを強要しながらキュウコンに集中攻撃する作戦です。

ところがウォーグルは守っておらず攻撃を選択しました。キュウコンは倒しますが、ブレイブバードでエルフーンが倒され1:1交換。エルフーンが倒されたことで相手のスカーフガブリアスを止めるのが難しくなります。カプ・レヒレが地震とブレバの集中で落とされてしまい(どっちかが急所に当たったと記憶していますが有効急所かどうかは分かりません)、スカガブによりコケコとガラガラが制圧されて負け。

☓☓ 0-2 負け
こちらの予想や読みが空振りし、この日唯一のストレート負け。3-2となり、崖っぷちに追い込まれました。



ROUND6
vs DAIKI選手[日本]


日本人選手のDAIKIさんとの対戦、TNに見覚えがありました。WCSレート上位によく見かける強者です。相手のパーティはカミツルギ、レヒレ、ウインディから成るいわゆるAFK。この手の並びとは過去何度も戦っており、マッチ戦での戦い方について頭の中でシミュレーションできています。

R6-1 先発 後発
相手
自分

全員の特性の発動順で、素早さがワルビアル>ウインディ、こちらのレヒレ>相手のレヒレであることを確認。私のパーティの構築記事にも書いた通り、この対面になった場合は相手レヒレに集中攻撃を選択します。ワルビアル+レヒレの前でウインディは引く可能性が高いうえ、威嚇の入ったワルビアルなら相手のレヒレを半分回復の実が発動しない程度に削ることができムーンフォースとの集中で倒せるためです。

ラッキーなことにワルビアルの地面Zが急所に通ってレヒレを一撃で突破、ウインディの引き先となったポリゴン2に眼鏡ムンフォが直撃して1ターン目からアドバンテージを稼ぎます。挑発でポリゴン2のトリルを止め、眼鏡レヒレで押し切って勝ち。

R6-2 先発 後発
相手
自分

AFKとの二戦目ではワルビレヒレの並びが警戒されてカミツルギを初手に出されることが多いです。そのため、テッカグヤ+ワルビアルの初手でカミツルギを迎え撃つつもりでした。しかしカミツルギは出てこなかったので初手はやや出し負けに近いです。ワルビアルをレヒレに交換して体制を整え直します。相手もウインディをトリトドンに交代し、レヒレトリトドンの波乗り+呼び水コンボ。レヒレミラーですが素早さはこちらが勝っており、相手のレヒレ・トドンはいずれもムーンフォースでほぼ二発であったためダメージレースを優勢に進めます。眼鏡レヒレが猛威を振るい勝ち。

◯◯ 2-0 勝ち
ストレート勝ちで4勝2敗となり、トップカット抜けは次の試合次第となります。



ROUND7
vs CP47選手[日本]


非常に重要な最終ラウンド。過去の世界大会のように4勝で終わるのか、次のステージに進めるのかはこの試合の勝敗にかかっています。これまた相手は日本人でした。CP47さんは全国大会ベスト8の選手。

パーティは雨パーティ。ペリゴル+マッシブガブは「雨アマガブ」の前身として自分も使ったことのある組み合わせです。ペリゴル対策として初戦はエルフーンレヒレの初手からスタートします。

R7-1 先発 後発
相手
自分

何か企んでいそうなテテフペリの並び。テテフのエスパーZとペリッパーの暴風で集中攻撃してレヒレを倒すつもりかなと予想しました。こちらの技選択はエルフーンのラブリースターインパクトをテテフ方向。ダメージを蓄積させておき、万が一レヒレを倒されても死に出しのコケコとエルフーンで両縛りをかけられるようにしておきます。

ラブリースターインパクトの後、相手もZ技のモーションに入ります。しかしこれは・・・デンキZ!?
テテフからの奇襲によりレヒレが一撃で倒されてしまいます。集中攻撃でなく一撃で倒されてしまったのは計算外でした。残ったペリッパーの暴風でエルフーンも倒され、1ターンで2匹を失う形となります。数的不利は如何ともし難く、雷+潮水の集中攻撃でテッカグヤが倒されるなどして負け。

R7-2 先発 後発
相手
自分

次負ければ予選落ちの崖っぷち。今年もトップカット入りできずに終わるのか・・?
一旦冷静になり、時間をかけて選出を考えます。自分もアローラダブルで雨パーティを使ったことがあるし、マッチ戦をしたこともあります。その時は1本目にアマージョガブリアスで初見殺しして、相手の雨マークが薄くなった2本目で普通にペリゴルを使って勝つ、という戦術を好んでいました。

それを思い出し、1本目で奇襲に成功した相手は2本目でペリゴルを初手に出してくると予想、もう一度エルフーンレヒレの初手を選びます。

予想通り初手ペリゴルでした。1ターン目、エルフーンの守るでペリッパーの暴風を無効化。ゴルダックがテテフに交代したため、レヒレの眼鏡雨濁流をぺリテテフにぶち込みます。これによって、エルフーンの先制攻撃でペリッパーを縛れる状態となりました。1ターン目のアドバンテージが大きく、ガラガラを見せずに勝利。ここでガラガラを見せなかったことが3戦目に響きます。

R7-3 先発 後発
相手
自分

1本目と同じ盤面。デンキZを警戒した動きを取るか、あるいはそれを読まれることを見越して動くかの拓。1本目、2本目ともガラガラ・ワルビアルを見せておらず、こちらのレヒレの持ち物が眼鏡であることを相手は把握しているため、ここは電気Zを打ち込まれる可能性が高いと考えました。

エルフーンをガラガラに交代し、デンキZを吸うことに成功。レヒレを動かし、相手のテテフ・ペリッパーを濁流で大きく削ります。相手のペリッパーは2ターン目に追い風。追い風と雨の両方が終わる5ターン目頃を待ってコケコを投げ、ゴルダックを縛って勝ち。

☓◯◯ 2-1 勝ち
逆転でマッチを制します。雨パーティを使った経験がなければ二戦目で選出が狂っていたかもしれず、そういう意味では全国大会の雨アマガブパーティが力を貸してくれたような気がします。

トップカット進出


5勝2敗でスイスドローラウンドを終えます。トップカット進出です!
これまでの世界大会では叶わなかったことを成し遂げることができ、本当に嬉しい気持ちでした。

ただ、この時点ではまだトップ16に入ったとは限りません。今回は5勝以上が全員抜けなので17人以上のトップカット進出者が出ます。16人を越えた分は地下1回戦で調整されるとのこと・・地下一回戦を戦うのかどうか、ドキドキします。

順位の発表。私の順位は9位でした。地下一回戦は14位~19位の選手のみとのことで、何とか回避。5-2勢の中でも私のオポネントが高かったのは、スイスドローラウンドで戦った対戦相手の勝率が良かったためです。ボスラッシュを抜けてきた甲斐がありました。

ワイルドさんやAshton選手、Krelkroc選手も5-2でトップカットに進出しています。

地下一回戦が行われている間、3DSとソフトをスタッフに預けて休憩時間。ようやく一息つけてほっとします。前日に買っていたレッドブルを飲んでパワーチャージ。日本人の中ではキノさんとワイルドさんが地下一回戦でそれぞれ外国人と戦うことになります。ワイルドさんはAshton選手に勝ち、キノさんは惜しくも負け。これによって日本勢のTOP16進出者は私、SNOWさん、たきさん、ワイルドさんの4人となります。

一つの目標は果たしました。後はもう、自分の実力でどこまで上に行けるか試してみたい。そんな気持ちでした。

少し嫌な予感がしていました。どうやら1位vs16位、2位vs15位といった具合でマッチングが組まれているようです。その場合、自分は9位なので8位の選手と当たることになりますね・・
8位はたきさん、、また日本人対決かい。。


過去の世界大会では一度も配信に映らなかったため、この試合が配信デビュー。ここから先の試合には動画があるためそちらもご覧ください。

トップ16
vs たき選手[日本]

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レヒレジーナ入りのAFK、電気対策はトゲデマルが担当しているようです。これはコケコの放電による奇襲が狙えそうです。テッカグヤは選出せず、ガラガラ・ワルビアルを出して放電を撃ちやすい体制にします。

R8-1 先発 後発
相手
自分

ROUND6の試合と同様、ウインディレヒレ相手なら初手の立ち回りは決めています。地面Zとムーンフォースを相手のレヒレに集中です。しかし、レヒレには堅実に守られ、Z技を無駄遣いするような形となります。これまで多くの試合で初戦の初手で集中攻撃を通して勝ってきたので焦ります。とはいえ、レヒレミラーではこちらの方がSは上。相手が瞑想を積む前に眼鏡ムーンフォースを決めることができ、放電圏内に追い込みます。レヒレの横にトゲデマルを並べてくる場面で放電を通し、レヒレを倒しました。レヒレを倒したことにより、ワルビアルとガラガラが動きやすくなります。この二匹と放電でトゲデマルを無視しながら立ち回り勝ち。

R8-2 先発 後発
相手
自分

前の試合では放電と電気無効二匹でトゲデマルをイジメておいたため今回は選出されないだろうと踏みます。AFKとの二戦目はワルビレヒレが意識されてカミツルギが初手に出てくる可能性が高いです。先発にワルビアル・テッカグヤ、後発にコケコを置きカミツルギを迎え撃つ体制でいきます。

そして予想どおりカミツルギが繰り出されました。1・2ターン目と地震+火炎放射でカミツルギを集中。このプレイは、下記の要領で対カミツルギの安定行動として考えていました。

  • カミツルギが草Z・格闘Z・命の珠など火力強化アイテム持ちならワルビアルは倒されるが、その場合は襷・チョッキ等の防御アイテムが無いので火炎放射で反撃して倒せる
  • カミツルギが襷やチョッキ等の防御アイテム持ちなら、ワルビアルはリーフブレードを耐えることができ地震+火炎放射で反撃して倒せる
  • 火炎放射を嫌ってウインディ等に交代すれば地震が通る

こちらの後発にレヒレがいるため、ワルビアルと1:1交換になってもカミツルギは処理しておきたいです。唯一の気がかりは相手のカミツルギが襷またはチョッキで、なおかつリーフブレードを急所に当てにきた場合ですが、愛着を込めている私のワルビアルに限って急所に当てられることは無いでしょう。

天を仰ぎます。。
とはいえ、HP1のカミツルギとレヒレとバルジーナならカプ・コケコで制圧できます。依然状況は有利。宿り木のタネをバルジーナに入れることにも成功しますが、羽休め・瞑想を警戒してテッカグヤを動かしたところ濁流イカサマの集中を受けて倒されます。カミツルギにレヒレを倒され、ダメージの蓄積したコケコとバルジーナのタイマン勝負。命の珠の反動が痛手となり、羽休めで粘られて負け。最後のタイマンでは放電で麻痺を狙うことばかり頭にあり、バルジーナの追い風最終ターンにマジシャ→次のターンに10万を撃つプレイングは思いつきませんでした。たきさんのブログでバルジーナの配分を調べたところ、控えめ珠コケコの火力ならそこそこ高い確率で落とせていたようです。反省。

R8-3 先発 後発
相手
自分

一本目と二本目の試合で、私の構築のAFK対策はほぼ出し尽くしてしまいました。初手レヒレへの集中も、放電も、カミツルギ対策の動きも、全て相手にバレてしまった状態。否、まだ見せていないポケモンがいます。エルフーンです。AFKに対して積極的に選出するポケモンではありませんが、型バレしていないアドバンテージは必ず活きると考えました。

初手カミツルギに対しエルフーンで甘えるを選択、レヒレの縛りを解除しにいきます。リーフブレード急所が頭をよぎりますが、もしまた急所ならそれも運命。自分はここまでということです。急所には・・当たりませんでした。マジカルシャインを通します。2ターン目、挑発の入ったエルフーンをワルビアルに引いて威嚇。これでカミツルギの攻撃をさらに下げ、レヒレの耐久をカバーしにいきます。しかし相手カミツルギは交代。エルフーンの攻撃技を警戒したのかもしれません。交代の順番がウインディ→ワルビアルとなったため、結果的にこちらが威嚇を入れて優位に立ちます。

その後、レヒレをエルフーンに交代しワルビエルフを並べます。

追い風で上を取られていますが、こういう状況こそ悪戯心自然の力Zの出番。ワルビアルをコケコに交代し、エルフーンの悪戯心スパーキングギガボルトでウインディを倒すことに成功。追い風を展開して上を取り、自然の力で10万ボルトが撃てるエルフーンとカプ・コケコでレヒレ・ジーナを縛って勝ち。

◯☓◯ 2-1 勝ち
トゲデマルを無視できる放電が活きたと言えます。AFKに対してコケコで圧力をかける理想的な展開となり、勝利することができました。


対戦後、ステージ裏でインタビューに答えます。続いてニコニコ生放送のインタビューにも呼ばれます。

その後、パソコンを持ったWCSスタッフに、過去の実績、今日のパーティと戦績、国籍と名前について聞かれました。それをもとに下記の画像を作ってもらい、これ以降の配信試合で使ってもらうことになります。

リアルトレーナーカード!嬉しいです!

ベスト8進出

youtu.be
トップ8に進出した選手が壇上に勢揃いし、国と名前の紹介。私とSNOWさん以外は出身国が全てばらけており国際色豊かになっています。エクアドルとエルサルバドルの選手が国旗を背負っているのが印象的です。昨年優勝者と準優勝者を出しているアメリカ勢はTOP8に残りませんでした。Wolfeも1回戦で負けてしまったようです。USAコールが聞けないのは少し残念。


準々決勝の試合は全てステージで行われます。まずトーナメント左側の「私 vs Nils選手(スウェーデン)」と「SNOW選手 vs Rene選手(エルサルバドル)」がそれぞれメインステージとサイドステージで行われ、終わり次第トーナメント右側の「Sebastian選手(アルゼンチン) vs Sam選手(オーストラリア)」と「Paul選手(エクアドル) vs Dorian選手(ペルー)」の2試合が行われます。

TOP16のたきさんとの試合はサイドステージであったため、メインステージでの試合は初めてです。

やはりメインステージでの対戦は燃えます。

ここでワルビアルの人形を無くすアクシデント。ニコ生のインタビュー席に忘れていました。スタッフに取って来てもらいます。無事ワルビアルが手元に戻り、心強い思いでした。

TOP8
vs Nils Dunlop選手[スウェーデン]

youtu.be

対戦相手のNils選手はここまで9連勝(もしくは8連勝?)し全勝中、しかも去年の世界チャンプであるWolfe Glickを前の試合で倒しており勢いがあります。パーティはミミカビ+ペルシアン。ウツロイドがトリルを展開する線も少し考えられます。地面の通りが良いうえ、ペルシアンから打点を受けにくいワルビアルはかなり活躍しそうです。コケコ・エルフーンは刺さる要素が少ないため、レヒレワルガラカグヤの受け回し体制を採ります。

R9-1 先発 後発
相手
自分

初手はミミカビやペルシアンを警戒していましたが、コケコ・ウツロイドとアタッカー二匹を並べられました。レヒレもワルビアルもマジシャ+ヘド爆で倒されうるため無理はせず両交代を選択。するとウツロイド→コケコの順で動きアシッドボム+マジカルシャイン。スカーフウツロイドのようです。アシッドボムは珍しい技。Dを2段階下げて電気Zを撃てばポリゴン2なども吹っ飛びそうですね。次のターン、アシッドボムでDの下がったガラガラには守るを使わせます。コケコのめざ地を警戒していました。

相手はしばらくテッカグヤを放置、隣に攻撃を集めますがガラガラ→ワルビアル→レヒレと交代を繰り返したことで致命打には至りません。こちらはワルビアルでウインディに威嚇を入れておいたこともあり、テッカグヤを動かし続けます。威嚇によってテッカグヤが動きやすくなるのはワルカグヤの並びの強みです。宿り木のタネとヘビボンでペルシアン・ウインディを濁流圏内に追い込みました。そして相手がウツロイド・コケコに両交代したところで濁流を叩き込み大ダメージ。デンキZをガラガラで吸い、ウツロイドをヘビーボンバーで撃破。

圧倒的に優勢であったものの、ペルシアンのイカサマをガラガラが交代際に受けて倒されてしまいます。

ここは迂闊でした。ウツロイドを倒して役割を失ったテッカグヤよりガラガラを大切にすべき場面でした。コケコを避雷針で抑えられなくなり危険な状況になります。しかし、レヒレへの交代でエレキフィールドを打ち消し電気技の威力を弱めつつテッカグヤを動かすというプランで何とかコケコを処理することに成功し、勝つことができました。

R9-2 先発 後発
相手
自分

捨て台詞でカビゴンを出しながらのトリルを想定し、ペルシアン側に宿り木のタネを選択します。1ターン目は捨て台詞ではなく猫騙しでしたが、次のターンに再び宿木のタネをペルシアン側に選択。ペルシアンは交代し、無事カビゴンに宿り木を植えることに成功します。トリルターンや積み技の存在を考えるとカビゴンは交代しづらい状況のはずで、宿り木によって毎ターン定数ダメージを確保できるのは美味しいです。トリックルーム下、カビゴンは腹太鼓を積んできましたがこちらはカビゴンを殴り続けます。片方がカビゴンに倒されても、もう片方の攻撃で倒すつもりで両動かし。相手の選出は4匹とも見えており、ウツロイドもコケコも選出されていない為、カビゴンを落とせばこちらのレヒレを倒す手段は無くなるだろうと考えていました。

カビゴンの選択はリサイクルであったため、こちらの攻撃は集中攻撃となりカビゴン突破に成功します。カビゴンを処理したことで相手側の打点は薄くなり、レヒレで詰めて勝ち。

◯◯ 2-0 勝ち
ストレート勝ち。
ワルビアルが刺さり、このパーティにとって理想的なサイクル戦を決めることができました。

準決勝


決勝戦はDay3にて行われるため、勝っても負けてもこの準決勝戦がDay2のラストバトルです。TOP4に入った時点で来年の世界大会出場権が確定しています。それだけでもめちゃくちゃ嬉しいですが、ここまで来たら決勝進出を目指したいです。準決勝はサイドステージでの日本人対決となります。

TOP4
vs SNOW選手[日本]

youtu.be

対戦相手はSNOWさん、前日のDay1においてビエラさんを倒しています。パーティはマンダグロスとウツロイドマッシブーンが混合したような形で種族値が高くバランスも取れています。ただし炎タイプ不在で一見テッカグヤへの打点が薄そうな印象があったため、そこを突いていきたいです。

R10-1 先発 後発
相手
自分

初手の対面、ワルビアルが圧力を掛けています。ウツロイド側に冷凍ビームを撃ちボーマンダへの交代読みを仕掛けますが、ボーマンダに交代したのはメタグロス側でありうまく決まりません。レヒレが冷凍ビームで拘ってしまい苦しい状況になります。ただ、1ターン目で相手の選出が全て見え、コケコが選出されていないことが分かりました。加えてメタグロスを火炎放射で倒しビーストブーストでのD上げに成功したことにより、「テッカグヤで詰める」という勝ち筋は現実的なものとなります。読み負けによる劣勢でそれしか勝ち筋が無い状況・・

宿り木のタネで回復して粘り続ければ、再生回復の無いボーマンダ・ウツロイドを倒して、いずれはトリトドン対テッカグヤの最終局面に至るはずです。
その場合、宿り木と火炎放射による火傷で毎ターンHP3/16を削ることができ、全技のPP合戦になる前に自己再生のPPを枯らして勝つことができる、そう考えます。しかし、宿木の種を要所で外したり、急所を連続で引かれたり、火炎放射の追加効果をなかなか引けなかったりすると・・厳しいです。この点はテッカグヤの自覚に賭けるしかありません。

ワルビアル・レヒレ・ガラガラは続々と倒れ1対3となり、3体残している相手は交代を繰り返して宿り木を解除していきますが、宿り木のタネは全て命中し、回復が追いつきます。急所は一度だけ引かれるも致命的な場面ではなく、火炎放射3度目で火傷を引くなど全てうまくいき勝ち。この試合を通して10発撃った宿り木のタネは全弾命中しており、致命的な急所も引かなかったテッカグヤが偉かったです。

R10-2 先発 後発
相手
自分

1本目でテッカグヤが躍動したため、次はコケコを選出されると考えてガラガラを再び出しました。相手の先発はボーマンダトリトドン、これまでの試合においてウインディレヒレに対してレヒレを集中しに行ったのと同じ要領で、トリトドンに地面Zとムーンフォースの集中を仕掛けにいきます。しかし地面ZはちょうどトリトドンのHPを半分削ってしまいオボンが発動します。集中で倒すことはできませんでした。生き残ったトリトドンによってワルビアルが落とされると、こちらは素早さで後手に回ってしまいます。レヒレがウツロイドのヘドロ爆弾で縛られ、ガラガラに交代すると交代読みのパワージェムを撃たれ苦しい展開に。素早さの不利を覆せず負け。

R10-3 先発 後発
相手
自分

時間切れが近いことを悟り、コケコとワルビアルで速攻を仕掛ける方針。対する相手はマンダグロス。守る地ならしから入ってくると考えてワルビアルを守らせますが、メタグロスは動いておりコケコを削られます。次のターンに地面Zをメタグロスに撃つも守られ、弱点保険が発動。ボーマンダの地ならしでコケコが倒れたところで50分の制限時間が終了、残り3ターンのサドンデスとなります。

サドンデス1ターン目、濁流を当ててメタグロスを倒すもウツロイドには外してしまいます。ここで当たっていればウツロイドがヘビボン圏内となり、ウツロイドをボーマンダに交代されてもヘビボンで落とせるため数的アドバンテージを取りやすい状態でしたが・・今日はここまでよく濁流を当ててくれたのでレヒレを責めることはできません。この間、Aが2段階上がったメタグロスのバレットパンチがレヒレに蓄積しており、ウツロイドのヘドロ爆弾圏内に追い込まれたと思っていました。サドンデス2ターン目、テッカグヤ側にウツロイドマッシブーンの集中攻撃が来ることに賭けて守るを選択しますが、相手の集中はレヒレ側。レヒレを下げて繰り出したワルビアルがそのまま落とされます。

サドンデス最終ターン、相手が守るを選択しても攻撃を選択してもこちらの負けと半ば諦めていました。ウツロイドの行動はヘドロ爆弾、きっちりレヒレを落としにきたか・・

・・耐えてる!?
記憶が正しければレヒレの残りHPは4。マッチ2本目でレヒレに撃たれたヘドロ爆弾のダメージを考えると相当な低乱数を引いたように見受けられます。
SNOWさんもレヒレは落ちると考えていたようです。本当によく持ちこたえてくれました。さらにマッシブーンよりレヒレの方が早く動き、ムーンフォースでマッシブーンを落とします。最後にテッカグヤが全て持っていきました。

ヘビーボンバー急所でウツロイドを落とします。急所に当たっていなくても残りHPの合計値(もしくは割合)の判定で勝てた可能性は高いですが、ウツロイドを倒して残数の差がついたことで勝利は確実なものとなります。
残りポケモン数の判定により勝ち。

◯☓◯ 2-1 勝ち
読み負けた場面が多く、1戦目はテッカグヤによる1-3からの粘り勝ち、3戦目は判定勝ち、それもラストターンの相手の選択が守るであれば負けていたという辛勝でした。

時を同じくして隣のメインステージではもう1つの準決勝戦が行われていました。
youtu.be
オーストラリアのSam選手とエクアドルのPaul選手の勝負は2-1でSam選手が勝ち、決勝のカードが決まります。

スタッフから翌日のDay3について説明を受けました。朝10時集合とのことです。これにて長かったDay2は終了です。時計が夜11時を指していて驚きました。朝の9時から半日以上、大した食事もせずにずっと戦っていたことになります。前日はあれほど時差ボケに悩まされていたのに、この日は眠くなることも集中力が途切れることも疲れることも空腹を覚えることもありませんでした・・どうやら私はポケモン対戦をしていると元気になる戦闘民族のようです。

Day2の振り返り

■結果

Round1 ☓◯☓ LOSE
Round2 ☓◯◯ WIN
Round3 ◯☓◯ WIN
Round4 ◯◯ WIN
Round5 ☓☓ LOSE
Round6 ◯◯ WIN
Round7 ☓◯◯ WIN
TOP16 ◯☓◯ WIN
TOP8 ◯◯ WIN
TOP4 ◯☓◯ WIN

最初から最後までボスラッシュ。
Round1の負けから始まり、何度も崖っぷちに立ち、激闘を制して勝ち上がってきました。過去の世界大会では一本目の情報を次に活かせなかったり、毎回同じ選出をして相手に対策されたりしていましたが、それに比べればマッチ戦の立ち回りが上達した気がします。100点満点の立ち回りができたわけではなく、何度か詰めを誤って相手にチャンスを与えてしまったこともありましたが・・6匹のポケモンにだいぶ助けてもらいました。

■選出数

ポケモン 選出数 選出率
カプ・レヒレ 26回 100%
テッカグヤ 21回 81%
ワルビアル 19回 73%
ガラガラ 17回 65%
カプ・コケコ 11回 42%
エルフーン 10回 38%

多くの試合をレヒレカグヤワルビのサイクル戦により制しました。全試合選出し、パーティのメイン打点となったカプ・レヒレはDay2のMVPと言える存在。冷凍ビームを採用したことやSに多目に振っておいたことは多くの試合の勝利に結びつきました。ガラガラの瓦割りはこの日一度も使わず、またエルフーンの選出数はパーティで一番少ないものとなりますが、それぞれDay3に見せ場を残しています。


10マッチ26試合、ポケモン達もよく頑張ってくれました。上の画像の戦績が3-2となっているのは、TOP8からデジタル選手証を更新し、準決勝の3本目で勝敗判定の後に逃げるボタンを押したため。


とうとう頂上決戦まで来てしまいました。全国大会で勝ち上がった時もそうでしたが、ここまで来れたことが本当に信じられず、夢を見ているような気分でした。対戦相手はオーストラリアのSam選手。パーティがテテフデンジュモクと聞いて泣きそうでしたが、対策は翌日考えようと思いました。

世界一まで・・あと一勝!
Day3編につづく
barudoru.hatenablog.com