ポケムーバーの解禁で影踏み滅びゲンガーという恐ろしいポケモンが使用可能になりました。
同時にダークホールドーブルも解禁され、滅びパは全国・カロス問わずこれからのダブルバトルで対策必須レベルとなりそうです。
そこで最近注目しているのが吠える。今作の吠えるは守る貫通、必中に強化されています。
吹き飛ばしについても同様です。
前作でもトリル対策等に時々使われていましたが、今作では用途がかなり増えたのでそれをまとめてみました。
1,滅びの歌対策
メガゲンガーは滅びの歌+影踏みのコンボを持ち、これを相手にした場合は限られたターンでメガゲンガーを処理しなければなりません。
しかし、メガゲンガーは自身で守る身代わり金縛りによるターン稼ぎができるため、普通に殴るだけでメガゲンガーを突破するのは容易ではありません。
そこで吠えるを使います。メガゲンガーを倒すことはできませんが、一時的に退場させることで影踏みから逃れることができます。
吠えるは守ると身代わりを貫通するため、メガゲンガーの守りを容易に崩すことができます。
すぐに吠えるよりは、メガゲンガーに身代わりを使わせるなどして、ある程度ダメージを与えてから吠えるのが理想的(余裕があればですが)。
場合によっては味方に吠えて脱出させる手もあります。
対ドーブル&メガゲンガーを想定します。この二匹からダークホールと滅びの歌を同じターンに受けた場合(ドーブルに先手を取られた前提)、
最初のターンは確定で眠り、ターン終了時に滅びのカウント3
2ターン目で起きる、ターン終了時に滅びのカウント2
3ターン目で起きる、ターン終了時に滅びのカウント1
4ターン目で起きる、ターン終了時に滅びのカウント0
3ターン以内に起きてメガゲンガーに吠えれば助かりますが、運悪く最大ターンの4ターン目で起きた場合は間に合いません。その場合でも味方に吠えるを使えば1体だけは生き延びさせることができます。
欠点として、相手がメガゲンガーの他にも影踏み要員を控えに用意していた場合(ゴチルゼルなど)、この対策は通用しづらいです。
カロスダブルでもゴチルゼル、ソーナンスは使用可能なので注意。
また、この指止まれや怒りの粉でメガゲンガーへの吠えるを防がれる場合もあり、特にキノコの胞子も使えるモロバレルは苦手です。
2,トリックルーム対策
これは前作でも使われていた戦法です。
トリックルームは優先度-7。吠えるは優先度-6。
すなわち吠えるはトリルよりも先に出すことができ、トリルの発動を強制交代で食い止められます。
トリルを封じる手段は他にもいくつかありますが、猫騙しはゴーストタイプに通じず、挑発はメンタルハーブで対策されます。これに対して吠えるは、防ぐ手段が防音などに限られている点が優秀。
強制交代によるトリル妨害に成功すれば、相手は再びトリル要員に入れ替えてトリルをやり直すという手間が掛かるため、計算を大幅に狂わせることになります。
ただし強制交代の結果、別のトリル要員が出てくることもあり、その場合は振り出しに戻ります。
トリルをピンポイント読みしなければならないため、ニャオニクスやサーナイトなどトリルするか一見分かりづらいポケモンには撃ちづらいのも難点。
3,積み技、みがわり、ガードシェア対策
強制交代により、瞑想やビルドアップによる能力上昇を打ち消します。
ジュエルが消滅し、火力がデフレした現環境ではこうした積み技が強いのでその対策として有用。
さらに今作では吠えるが必中技になったことで、小さくなるも対策できるようになりました。
ラッキーがガードシェアを受けて小さくなって身代わりを張っても、フワライドが小さくなって砂ガブにバトンして身代わりを張って剣の舞を積んでも、吠える1発で全て崩すことができるわけです。
同様に、コットンガード横取りやスキスワファーコートクレセリアなど、多くの要塞型戦術に有効。
ただし、吠えるは相手に控えのポケモンがいないと失敗するため、相手が最後の2匹or1匹なら使えません。
つまり、この技による要塞化対策は一時凌ぎであり、最後にラッキー等を処理する手段は別途用意しておく必要があります。
4,破壊光線系の反動を消す
吠えるを能動的に使う戦術。
味方が破壊光線やギガインパクトを使った後に、その味方に吠えることで反動のターンをカバーします。
交代を挟むため、こだわりメガネ・スカーフ・鉢巻と相性が良いです。
といっても、2体の行動で相手1体に攻撃するという点では手助けや集中攻撃の方が使いやすく、前作ではほとんど使われませんでした。
しかし、今作では他の特殊技の威力が下がったことで破壊光線等が相対的に強化され、フェアリースキン持ち、エレザード、メガガルーラ、ホルードなど強力な破壊光線・ギガインパクト使いが登場したため、検討する価値はありそうです。
このように多くの用途を持つ吠えるですが、相手にダメージを与える技ではなく、その場凌ぎに過ぎません。
良くも悪くも強制交代で出てくるポケモンはランダムなので、運の要素も絡みます。
後攻なので吠える自体の対策もされやすく、読まれて攻撃技などを使われてしまうとこちらが損をします。
しかし吠えるは多くのポケモンが使用可能で、初見では読まれにくいというのが最大の長所。
以下に吠えると吹き飛ばしを使えるポケモンを列挙します。
赤字はカロスダブルで使用可能なポケモン。
ちなみに吠えると吹き飛ばしを両方使えるポケモンの場合は、防音で防がれない吹き飛ばしを優先した方が良いです。
ほえる
フシギバナ、リザードン、カメックス、ラッタ、ニドクイン、ニドキング、キュウコン、ペルシアン、ウインディ、ゴローニャ、ガルーラ、ギャラドス、ラプラス、シャワーズ、サンダース、ブースター、プテラ、フリーザー、サンダー、ファイヤー、カイリュー、ミュウ、バクフーン、オーダイル、ハガネール、グランブル、リングマ、エアームド、ヘルガー、ドンファン、オドシシ、ライコウ、エンテイ、スイクン、バンギラス、ルギア、ホウオウ、ジュカイン、バシャーモ、ラグラージ、グラエナ、マッスグマ、ケッキング、バクオング、ココドラ、ボスゴドラ、ライボルト、サメハダー、ホエルオー、バクーダ、チルタリス、ザングース、トロピウス、トドゼルガ、ボーマンダ、ラティアス、ラティオス、カイオーガ、グラードン、レックウザ、ドダイトス、ゴウカザル、エンペルト、レントラー、ラムパルド、トリデプス、フローゼル、ブニャット、スカタンク、ガブリアス、リオル、ルカリオ、カバルドン、ドラピオン、ドサイドン、リーフィア、グレイシア、マンムー、ディアルガ、パルキア、ヒードラン、ギラティナ、アルセウス、エンブオー、ムーランド、ワルビアル、ヒヒダルマ、ズルズキン、アーケオス、ゾロアーク、シビルドン、オノノクス、ツンベアー、クリムガン、サザンドラ、コバルオン、テラキオン、ビリジオン、ケルディオ、ブリガロン、カエンジシ、ゴーゴート、ゴロンダ、トリミアン、ガチゴラス、アマルルガ、クレベース、ゼルネアス
ふきとばし
バタフリー、ピジョット、オニドリル、プテラ、カビゴン、ヨルノズク、クロバット、エアームド、ルギア、ホウオウ、アゲハント、ドクケイル、ダーテング、オオスバメ、アメモース、ハリテヤマ、ブーピッグ、トロピウス、ムクホーク、ラムパルド、ヤミカラス、ドンカラス、カバルドン、ドラピオン、メガヤンマ、シンボラー、ウォーグル、バルジーナ、ウルガモス、オンバーン