【WCS2019 ムーンシリーズ】ブラックキュレム雨

f:id:barudoru:20190122202755p:plain
QRレンタルチーム(PGL)

  • 概要

第38回がにゅーオフで使用したパーティ。5勝1敗で予選抜けし、決勝トーナメント1回戦負けでベスト16でした。
仲間大会でも使っていた構築で、113人が参加したムーンライトカップでは1位になっています。

WCS2019はムーンシリーズの期間に入り、Zワザが使用可能になったことで多くのポケモンが強化されました。ブラックキュレムもその中の一匹。以前のブラックキュレムは、170という攻撃種族値がありながら氷柱落とし・冷凍パンチといった普通の氷物理技を覚えられず、専用技のフリーズボルトも2ターンかかる技のため全く使えないという有様でした。しかし、ムーンシリーズで解禁された氷Zを使えば、フリーズボルトをベースに威力200の氷物理技が撃てます。特殊耐久重視・物理耐久軽視な傾向のあるこのルールにおいてタイプ一致で威力300となる物理技は強烈で、氷弱点のモロバレルグラードンはもちろん、等倍のものでも大抵は一撃で倒せます。

もう1つブラックキュレムの魅力と言えるのが、ゼクロムから受け継いだクロスサンダーです。貴重な電気物理技であり、物理耐久が特殊耐久と比べて脆いカイオーガカプ・レヒレを攻撃する手段に最適。エレキフィールドに乗ることで実質タイプ一致の威力になり、氷Zを切った後のメインウェポンとしても活用できます。この技の存在はホワイトキュレムとの差別化にもなります。

氷+電気の攻撃範囲で弱点を突ける相手は多く、グラードンカイオーガには素早さの優位もあって特に有利と言えます。大抵のパーティはグラカイのどちらかが入っているため、それを狩る「グラカイハンター」の役割を担うことができます。

ホワイトキュレムと組むことの多いグラードンとは対照的に、ブラックキュレムと組むべき伝説ポケモンカイオーガであると考えます。ブラックキュレムの氷・電気打点により草・水・ドラゴンタイプや乾燥肌特性持ちを蹴散らすことができ、水技の通りを良くしてスカーフカイオーガの潮吹きで一掃するプランを確立できるからです。さらにカイオーガの弱点である電気・草攻撃にはブラックキュレムが耐性を持っており、縦の相性も完璧です。

キュレム側の弱点補完の意味でもカイオーガと組むメリットがあります。グラカイハンターであるキュレムはグラカイの入っていない無天候パーティに対して刺さりにくいですが、「グラカイが入ってない≒水技の通りが良い」ということでもあるため、その相手にはスカーフカイオーガとルンパッパを軸に雨で攻める、という風に役割分担できます。もちろん、キュレムの苦手とするガオガエンツンデツンデカイオーガの水技で撃退できるというシナジーもあります。

    • ゼルネアス対策についてf:id:barudoru:20160416145153p:plain

ブラックキュレムの天敵はゼルネアスとパルキアであり、いずれもキュレムより素早さが高く弱点を突いて縛ってくる相手です。対抗手段として、キュレムの相方を務めるカプ・コケコに光の壁・エレキネットでサポートさせ縛りを解除する手もあります。しかし、ドクロッグ+ゼルネアス、ルンパッパ+ゼルネアスといった「猫騙し+ゼルネアス」布陣で来られた場合、コケコキュレムの2匹が連携できずジオコントロール絡みの不利な択となり苦しいです。(猫騙し+ゼルネアスのうち、ガエンゼルネの先発はあまり出されません。こちら側のオーガルンパが警戒されるためと思われます。)

そのため、ゼルネアスに対しては基本的にキュレムは出さず、取り巻きで厚く対策する必要があります。ゼルネアスの弱点といえば鋼タイプですが、このパーティではハッサムが鋼枠に適していると考えました。オーガルンパコケコでダメージを与えづらい草タイプに虫食いで攻撃できること、弱点の炎技を雨で軽減できることに加え、「バレットパンチ」の存在が大きいです。ある程度ダメージを与えるかもしくは剣の舞を積めば、ジオコン使用後の圧倒的な素早さを無視してゼルネアスを縛りの体勢に持ち込めます。「オーガルンパvsゼルネアス」で有りがちな展開として、ゼルネアス側が追い風+ジオコンで先手を取って特防を上げ、オーガルンパの攻撃が軽減される、というものがあります。普通は攻撃を耐えたゼルネアスが反撃してオーガルンパを蹴散らしそのまま全抜きするところですが、バレパンを使えるハッサムが控えにいれば体力の削れたゼルネアスを仕留められ、ストッパーになります。このようにハッサムを用いることでゼルネアス対処方法の幅が広がります。

  • 個別解説

f:id:barudoru:20190120145751p:plainブラックキュレム
フリーズボルトクロスサンダーれいとうビーム、まもる@コオリZ/テラボルテージ】
207-203-121-126-123-161 (H52,A100,B4,D100,S252 ようき)

H:16n-1
A:EF下のクロスサンダーカイオーガ(H207-B110)を確定1発、カプ・レヒレ(H177-B135)を高乱数1発(75%)。レイジングジオフリーズでゼルネアス(H201-B115)を最高乱数以外1発。
HB:ドクロッグ(A158)のけたぐり(威力120)を最高乱数以外耐え。
HD:カプ・テテフ(C182)のムーンフォースルナアーラ(C183)のムーンライトブラスターを確定耐え。カイオーガ(C222)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージを確定2発耐え。

今回のパーティでメインに据えたポケモン。氷Zによる爆発的なパワーと、エレキフィールドの恩恵を受けられ水タイプにも有効なクロスサンダーを武器とします。レシラムと組んでデュアルクロスするロマンは捨ててカイオーガとタッグチームを組む現実路線。主にカプ・コケコと並べて、エレキフィールド・光の壁・エレキネットで補助してもらいながら戦います。

Z技のベースであるフリーズボルトは普通に使うことがまず無い技のため、Zワザ使用後は氷物理の打点が無くなってしまいます。この点、他のポケモン以上にZ技の使用タイミングには注意が必要です。守るを使われたりガオガエンや鋼に受けられたりしてZを無駄づかいすることがないよう、こちらも守るやサイクル戦で様子を見つつ、ここぞというタイミングでぶっ放していくイメージです。とはいえそれでは立ち回りが難儀なので、氷Z消費後でも使える氷ウェポンとして冷凍ビームを持たせることにしました。攻撃力は活かせないものの、特攻も元々種族値が高かったので(さすが700族)、弱点を突ければダメージが出せます。

4倍弱点を突ける霊獣ランドロスレックウザを倒す、あるいは潮吹きと合わせて草タイプやグラードンを倒す、という程度なら冷凍ビームで十分なので氷Zを温存できます。

特性のテラボルテージは攻撃時に相手の特性を無視する効果。特性の発動順で素早さの優劣を判定できます。不思議な守り、マルチスケイル、避雷針、蓄電、厚い脂肪、ファーコート、ハードロック、化けの皮、フレンドガードなどが無効化の対象になります。特に不思議な守りヌケニンについては、このパーティで攻撃手段のあるポケモンが極めて少なかったので重要。ただし、何故かファントムガードはテラボルテージでは無効にできない仕様となっているため、ルナアーラは初撃のレイジングジオフリーズで大ダメージを狙うことができません。

このルールで頻繁に使われる水・草・電気技に耐性がありカイオーガの潮吹きも2耐えできるのはありがたいですが、かたや弱点も5つあり、格闘、岩、ドラゴン、フェアリー、鋼とよく使われる攻撃ばかりです。キュレムを安全かつ強気に動かせるよう、コケコのサポートに加え、耐久重視の配分で補っています。その都合上、攻撃の努力値はだいぶ削っていますが、もともと氷Zがオーバーキル気味だったので大して問題ないです。

性格は陽気。霊獣ランドロスグラードンカイオーガドクロッグカプ・レヒレなど、素早さ次第で優劣が変わる相手が多いため最速安定です。最速のカプ・テテフレックウザとも同速対決になります。対テテフでは同速に負けてもムーンフォースを耐えられますが命の球・フェアリーZ持ちは無理です。冷凍ビームを使うことが割とあるので性格をせっかちにしてみるのも視野に入ります。


f:id:barudoru:20180907223011p:plainカイオーガ
【しおふき、こんげんのはどう、ねっとう、かみなり@こだわりスカーフ/あめふらし
175-☓-111-222-160-142 (B4,C252,S252 ひかえめ)

ゼルネアスと並びぶっ飛んだ火力の全体技を撃てる伝説ポケモン。雨を降らせて自身をパワーアップするだけでなく、炎タイプの攻撃を軽減したりすいすいを起動させて味方に多大な恩恵を与えます。追い風やトリルを用いるパーティではないので拘りスカーフを使って先手を取り、潮吹きを撃つようにしています。初手から猫だまし持ちと並べて圧力をかけるも良し、最後にスイーパーとして降臨するも良しでパーティのメイン打点として申し分ない存在です。

水耐性持ちの草・水・ドラゴンタイプや乾燥肌特性持ちの対処は取り巻きに任せ、カイオーガ自身は水技で拘るのが理想的。潮吹きをメインの攻撃とし、潮吹きで拘るのがまずい状況(ワイドガードされそう or 既にHPが減っている or 相手の反撃で大ダメージ受けそう)に熱湯を選びます。命中不安な根源の波動は、「潮吹きが使えないけど相手二匹にダメージを与えなければ勝てない」という時の最後の手段です。目安としてHPが73%(このカイオーガの場合は127/175)以下になると潮吹きの威力が根源の波動を下回ります。ダメージを受けて潮吹きの火力を下げられないよう、コケコのボルチェン、ガオガエンのとんぼ返りを用いて安全に出したいところ。

雨によって必中になる雷は、主にカイオーガミラーと、カプ・レヒレドクロッグに対して撃つことになります。潮吹き耐え調整をしたイベルタルエレキフィールド雷で倒すことができるのも頭に入れておきたいです。

努力値はCSに全振り。臆病スカーフで使っていた時もありますが、僅かにダメージが足りない案件が多発したことや、相手のカイオーガに対してはルンパコケコキュレムで応戦できるためオーガミラーを意識する必要が薄いことを感じて控えめに変更しています。ファイアローの飛行ZやエルフーンのEF自然の力Zはこの耐久でも耐えるので安心して動かして良いです。


f:id:barudoru:20150622213510p:plainルンパッパ
ハイドロポンプくさむすびねこだまし、まもる@ミズZ/すいすい】
155-81-91-156-120-122(B4,C252,S252 ひかえめ)

2体目のZ枠であり、ブラックキュレムを出しづらい相手への対応が主な役目です。雨降らしスカーフカイオーガ+すいすい水Zルンパッパの並びは歴代ダブルバトルの雨パーティの中でも最強。Z解禁かつゲンシグラードン未解禁のムーンシリーズは雨パのパワーが最も高い期間と言っても過言では無いでしょう。相手側はオーガルンパの先発を意識せざるを得ず、選出誘導の力もあるポケモンです。

水Zの威力はカイオーガの潮吹き(ダブルダメージ)の1段上と考えてよく、雨潮吹きダブルダメ耐え調整をしたゼルネアスも猫だまし+雨水Zで確定で落ちます。無天候でも慎重HDガオガエンを確定で倒せ、雨天候下ではこのパーティに入っているようなチョッキHDガオガエンも一撃処理できるようになります。水Zを使った後は命中率の低いハイドロポンプに頼ることになるため、キュレムほどではないにせよZを撃つタイミングに気を付けたいところ。ルンパッパの場合は猫だましによって相手の守るタイミングを操作しやすいため扱いやすいです。

草技は草結びをチョイス。カイオーガはじめ重量のある伝説ポケモンへの大ダメージを狙っています。エナジーボールならレヒレを殴れますが、このパーティでは3匹が電気技を持っておりレヒレを倒す手段は事足りていると考えました。この草結びとタイプ・特性のおかげで相手のカイオーガ対策としても機能します。草タイプゆえに粉技を無視できるためモロバレルに強いのもありがたいところ。

猫だましと守るを両立していて、追い風とトリルのターンを稼ぎは得意です。こちらのパーティはS操作を妨害する手段が乏しく、追い風トリルはただターンを凌ぐしかないため、守るを多めに持たせる方針を取っています。

カイオーガと同じく、同速や最速スカーフカイオーガ抜きを意識して準速CS配分です。


f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ
ボルトチェンジ、エレキネット、ひかりのかべ、まもる@きあいのタスキ/エレキメイカー】
146-☓-105-147-95-200 (H4,C252,S252 おくびょう)

高い素早さから器用な電気技を使い分けられ、エレキネットによるS操作、光の壁による防御補強、ボルチェンからの威嚇・あめふらしと序盤の態勢を整えるのに適しています。特性でエレキフィールドを展開するだけでも、電気技の強化、眠り技の対策、相手フィールドの打消し、(特性の発動順で)スカーフ持ち判定といった仕事が可能。味方のキュレムとはシナジー抜群であり、コケコが特性と技でキュレムをサポートし、キュレムがコケコの苦手な地面を撃破する形で双方向に助け合います。

元々は雷を持たせていましたが、オフ前日に光の壁に変更しています。雷が無いことで打点不足が懸念されますが、電気の打点は他の味方に任せられるため不要と判断しました。また、フェアリー技無しのため、ムーンシリーズで専用Zを使えるジャラランガがやや気になる相手です。とはいえ今のところ使用率はかなり低く、遭遇した場合はエレキネットで素早さを下げて(ジャラZによる素早さアップと相殺)キュレムに対処してもらえばよいと考えています。

持ち物は気合のタスキ。ジオコンゼルネアスやスカーフカイオーガと対峙してもこれで1回は動くことができます。スカーフやチョッキと違って守るが使えることが魅力であり、ルンパッパと同様、追い風トリルターン稼ぎに一役買ってくれます。また、攻撃面に努力値を振りきれるため火力があります。デメリットは猫だましで襷を無力化される展開に弱いことで、それを警戒して守らざるを得ないことがしばしばです。

クロバットミュウツーとの同速勝負も考えて最速にしていますが、コケコミラーで後攻ボルチェンして安全にカイオーガを出したい時もあるので多少素早さを削ることも検討して良さそうです。


f:id:barudoru:20140517124143p:plainハッサム
【むしくい、バレットパンチつるぎのまい、まもる@オッカのみ/テクニシャン】
177-170-120-☓-128-85 (H252,A36,D220 いじっぱり)

A:ゼルネアス(H201-B115)をテクニシャン+バレットパンチで確定2発(=剣の舞1回のバレットパンチで確定1発)
HD:カイオーガ(C202)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージを最高乱数以外耐え

ゼルネアスキラー。体力半分程度のゼルネアスをバレットパンチで仕留めていきます。バレパンマンには威嚇が効かないメタグロスという選択肢もあるのですが、ハッサムはタイプ一致虫技で草タイプの弱点を突けるのが偉いです。味方のオーガルンパコケコの攻撃は草タイプに半減されてしまうこともあり、この草への対応能力は重宝します。虫技には剣の舞と相性の悪い蜻蛉返りではなく虫食いを選んでいて、テクニシャンで威力90に強化されます。追加効果で相手のピンチベリーを食べられると即回復できるため、これらを持たせることが多いナットレイトリトドンモロバレルは狙い目です。こうした雨アンチ全般に強いこともあり、全国ダブルの雨ハッサムのような運用ができます。

カミツルギナットレイが幅を利かせているこのルールではあらゆる方面から炎技が飛んできうるため、オッカのみはそれに対する保険として持たせました。もちろん雨によって炎技を弱めることもできるのですが、常に雨が降っているわけではないし、雨天下でもガオガエンのフレドラで一撃で落とされる可能性があるためオッカがあると安心して戦えます。ただし、相手のガオガエンハッサムにフレドラで突っ張ってくるより交代読みでとんぼ返りをしてくることが多いため、実際にオッカが発動する機会は意外と少なめです。だったら威嚇対策の白いハーブや火力補強の命の珠を持たせても良さそうですが、オッカがあることによって強気な行動ができる面も無視できません。

相手のゼルネアスが守るか交代するのを読んで剣の舞を舞えると莫大なアドバンテージを稼げます。特にジオコンした後のゼルネアスは容易に引くことができず、守りながら隣をガエンに交代して何とか凌ごうとするため、そこが剣舞チャンスになります。ただ調子に乗って舞いまくっているとモロバレルトルネロスからイカサマを撃たれて大ダメージを受けることがあるので注意しなければなりません。

また、女王の威厳、ビビットボディ、サイコフィールド持ちのポケモンとゼルネアスが組んでいる場合は確実にそれらを選出されてバレパンを防がれます。ゼルネアスの隣をそうした先制技アンチに交代するのは読みやすく、アマージョハギギシリは虫弱点でもあるので、うまく交代読み虫食いを当てそのまま倒せるとバレパンを解放できます。

性格・努力値はほぼ意地っ張りHD。慎重HDにすればコケコの電気ZやルナアーラZも耐えられるのですが、最低限バレパン2発(=剣舞バレパン1発)でゼルネアスを仕留めるパワーが欲しいのである程度の攻撃を確保しています。
このような数値不足はメガシンカできると綺麗に解決されます。ウルトラシリーズ待ちです。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、バークアウト、とんぼがえり、ねこだましとつげきチョッキ/いかく】
201-135-110-90-156-82(H244,D252,S12 しんちょう)

HD:カイオーガ(C222)の雨+しおふき(威力150)ダブルダメージ、パルキア(C202)のスーパーアクアトルネード(威力185)を高乱数耐え(62.5%)

猫だまし、威嚇によるサポートができて草やルナアーラへの対処もできる、相変わらずの万能ポケモン。ムーンシリーズでは叩き落とすが使いづらい(Zクリスタルを落とせない)こと等から悪技はバークアウトが有力になりました。

パーティの戦い方がサイクル戦をメインにしていることもあり、性格は慎重、努力値はほぼHD特化、持ち物はチョッキ、と最大限に硬くしています。穏やかHDクレセリアをも上回る圧倒的な硬さを武器にバークアウト、蜻蛉帰りを使って有利な盤面を作っていきます。ここまで固くしていると臆病カイオーガの雨潮吹きを確定で耐えられ、控えめor冷静カイオーガの雨潮吹きも62.5%で耐えます。猫だまし等でカイオーガを削って潮吹きの威力を微妙に弱めておけばだいたい確定耐えになります。
トリックルーム下で鉄球カイオーガの雨潮吹きを耐える⇒バークアウトorとんぼがえりという流れが成功するとトリルターンを凌ぐのが楽になります。その他、パルキアの水Zを高確率で耐え、ルナアーラカプ・テテフの格闘Zには余裕を持って耐えきるなど、Z技で一発KOを狙われやすいムーンシリーズ環境でも安心して動かせるのが強みです。一方、物理攻撃には無防備なのでソルガレオツンデツンデのカクトウZには気をつけたいところ。

ガオガエンを突破する手段を特殊攻撃に依存しているテンプレート型ルナゼルネ(ルナゼルネガエンドーブルドクロッグクロバット等)に対しては恐ろしいほど刺さってくれます。エレキフィールドで眠りを対策し光の壁も展開するコケコと、ゼルネにプレッシャーを与えられるハッサムで脇を固めつつバークアウトを連打していけば相手の攻撃陣は沈黙し、ジオコン自己暗示コンボも全く脅威にならなくなります。

素早さは12振りだけのため、ガオガエンミラーでは基本的に素早さに負け、猫だましで猫だましを潰されることもしばしば。ただし後攻でとんぼ返りできることが多いため、安全にカイオーガを降臨させることを狙いやすいです。

  • 選出例
    • 基本選出

◇先発:カプ・コケコ+ブラックキュレム
◆後発:カイオーガ+ガオガエンorハッサム

グラゼルネ、イベグラ、イベオーガ、ルナオーガ、パルキア系、ホウオウ系など幅広いパーティに対抗する基本選出。コケコとキュレムを用いて水技を妨げるドクロッグや草タイプを倒し、スカーフカイオーガでの全抜きに繋げる方針で立ち回ります。ゼルネアス構築に対してこの選出はしないつもりでしたが、対グラゼルネではグラードン対策にキュレムが欲しく、しかもドクロッグやルンパッパなど猫騙し持ちが入っていることが少ないこと(ガエンゼルネはオーガルンパを見てあまり出されない)から、例外的にこの選出をするようにしています。

    • 雨選出

◇先発:カイオーガ+ルンパッパ
◆後発:ガオガエンorカプ・コケコ+ハッサム

オーガルンパの選出をするのは、当然ながら相手の雨対策が薄そうな時です。ドクロッグもルンパッパも入っていない、水の通りが良さそうなゼルネアスパーティは特に狙い目になります。オーガゼルネに対してはほぼこの選出です。雨対策の要素がちらほら見えるゼルネアスパーティの場合は下記の対ゼルネアス戦型選出をするか、ハッサムやコケコを初手に出して雨対策を崩してからオーガルンパで〆るというやり方を選ぶこともあります。

ファイアローが怖いときはルンパッパではなくカプ・コケコを先発に持ってきます。相手のトルネロスは早急に倒してしまって大丈夫です。トルネロスを倒してしまうと追い風下でオーガゼルネが無償降臨する危険もありますが、先制技の猫だまし・バレパンのおかげでそれらに対処できます。

    • 対ゼルネアス戦型

◇先発:ガオガエン+カプ・コケコorルンパッパ
◆後発:カイオーガ+ハッサム

ルナゼルネ、イベゼルネなどに有効な布陣。対ルナゼルネでは、エレキフィールドで眠り対策しつつガオガエンでバクアしてルナゼルネの特攻を奪って戦います。対イベゼルネでは、相手のイベルタルがこちらのハッサムイカサマ(剣の舞を積んでたら一撃で倒れてしまう)、不意打ち(バレパンより速い)で圧力をかけてくるのをガエンコケコで食い止めながら戦いたいところ。

    • 対トリパ

◇先発:カイオーガ+ガオガエン
◆後発:ルンパッパ+ブラックキュレムorカプ・コケコorハッサム

このルールのトリパは大抵ガオガエン+トリル要員で猫トリルするので、こちらも猫だまし交換をしつつカイオーガの潮吹きで圧力をかけると良いです。結果的にトリルの妨害までできることは少ないですが、鉄球オーガの潮吹きを耐えるガオガエンと、猫守る持ちのルンパッパを中心にターン稼ぎできます。トリル下5ターンを凌ぎ切ったら最後にまたカイオーガの潮吹きで一掃します。

  • QRレンタルチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-498B-4A4A3ds.pokemon-gl.com

ピカブイダブル考察 & 日韓交流戦エキシビジョン解説

ピカブイダブルとは、その名の通り『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』を用いたダブルバトルです。日韓交流戦エキシビジョンの対戦ルールに指定されこのルールを考察してみたのでまとめてみたいと思います。対戦ルールはノーマルルールを前提にしています。

f:id:barudoru:20181228221550p:plain

  • 環境考察

■道具、特性が無いことについて

初代に近づけているためか、ポケモン対戦をよりシンプル化するためか、このゲームでは道具や特性が存在しません。

きあいのタスキこだわりスカーフを使えないためタイプ相性や素早さの優劣関係を覆すことが難しく、純粋なパワー勝負となります。Zクリスタルや命の球もなく、後述する努力値の不在もあって全体的に火力がデフレ気味です。専用アイテムの無いピカチュウやガラガラは特にパワー不足で、また進化の輝石がないため進化前ポケモンをあえて使うことはほぼありません。

一方、メガシンカは可能。メガストーンを必要としないことが幸いして、ミュウツーリザードンメガシンカ時にXとYのどちらになるかを選ぶことができます。もちろんメガシンカは一試合に一度ですが、メガシンカ可能ポケモンをパーティに複数入れることも容易なので、USUMでは持ち物の圧迫があったため難しかった「3メガ以上の構築」も無理なく実現できます。

ただし、特性が存在しないため、親子愛なしメガガルーラスカイスキンなしメガカイロスのようにパワーダウンしたものが多いです。相対的にメガミュウツーXY、メガギャラドスメガプテラなど特性への依存が少なかったメガシンカポケモンの評価が上がります。メガシンカ以外で特性なしが痛手となるポケモンメタモン(かわりもの)やカイリュー(マルチスケイル)でしょうか。

すいすいや葉緑素もありません。そもそも天候、フィールドがなく、数ターン残る効果はリフレクター、ひかりのかべ、しんぴのまもり程度です。雨パーティやエルテラのような天候・特性を活かしたパーティ構築はできず、スタンダードな構築が志向されることになります。


■一部の技が無いことについて

ピカブイでは登場する技の種類が絞られています。

・存在する技について

岩雪崩やサイコキネシスなど初代の技全てに加えて、フレアドライブ、ラスターカノン、シザークロス、ばかぢから、じゃれつく、マジカルシャインといった各タイプの主要な攻撃技が存在します。サイコショックボルトチェンジのような贅沢技(?)はありませんが、最低限必要な攻撃技はあり、「タイプ一致技がなくて困る」というかつてのブースターのようなポケモンはほぼいないように見受けられます。メガホーンラプラスやじゃれつくウインディのように、USUMでは覚えなかった技を技マシンで習得するものもあります。

「てだすけ」は技マシンになっており、アローラベトベトンカイロス等も習得可能になりました。
「リフレクター」もUSUMでは使えなかったマルマインギャラドスが覚えられるようになっており、サポート手段として活用できます。
壁張りが強いことから「かわらわり」も需要があります。これもまた多くのポケモンが覚えられることから、パーティのどこかに仕込んでおきたいところです。

ダブルバトルでの必須技、「まもる」も技マシンでほとんどのポケモンが習得可能。
ねこだまし」もガルーラ、カメックスライチュウアローラペルシアンらが使うことができます。

積み技は「めいそう」・「ビルドアップ」が技マシンで使え、「つるぎのまい」も技マシンではなくなっているものの一部は覚えられます。
パルシェンオムスターは「からをやぶる」を使うことができます。


・存在しない技について

ポケモン対戦の主となる攻撃技は多く生き残った一方、補助技(変化技)や補助的な意味合い強めな攻撃技はほとんど消滅しています。ダブルバトルで重要な技のうち存在しないものは以下の通り。

S操作系 トリックルーム、おいかぜ、じならし、がんせきふうじ、こごえるかぜ、ローキック等
防御系 バークアウト、このゆびとまれ、いかりのこな、サイドチェンジ、ファストガードワイドガード

特にS操作手段は、「いとをはく」、「でんじは」、「しびれごな」の3つにほぼ限定されています。糸を吐くは使い手がバタフリー・スピアーとあまり対戦向きでないことを考えると、実質的にS操作手段は相手を麻痺させるしかないです。状態異常の仕様は7世代準拠なので麻痺による素早さダウンは1/4ではなく半分。中速ポケモンであれば麻痺したミュウツープテラを抜くことはできますが、カビゴンやヤドランのような超鈍足ポケモンは麻痺させた相手の上を取れないことが多くS操作の活用は不可能に近いものとなっています。

また味方を対象に技を撃てない仕様であり、癒しの波動や威張るは存在しません。

積み技では竜の舞が存在せず、それゆえにギャラドスカイリューメガリザードンXがあまり脅威になりません。腹太鼓や鈍いも無いため、カビゴンも大人しめです。


努力値が無いことについて

種族値個体値、性格補正が存在する一方で、努力値(基礎ポイント)は「覚醒値」という新システムに置き換えられています。ノーマルルールでは覚醒値は全て0として扱われるため振る必要がなく、ポケモンの能力差を決める要素は個体値と性格のみになります。

攻撃面に努力値を振れないことによりほとんどのポケモンはパワー不足に悩まされます。弱点を突いたとしてもポケモンが一撃で落ちることは稀です。この点、相手に守るか交代の二択を迫るような「縛り」の状態に持ち込むにはある程度ダメージを蓄積させておくことが必要になります。裏を返せば相性不利な対面でも動かせることが多く、USUMのダブルバトルとダメージ感覚の違いに注意しなければなりません。


幻のポケモンが使用可能

幻のポケモンは特に規制がかかっておらず、ミュウツー、ミュウ、メルメタルが参戦できます。このうちミュウツーは破格の性能。パワー勝負になるピカブイにおいて、合計種族値680族、メガシンカすれば780族、技も豊富というスペックは弱いわけがありません。何より恐ろしいのはメガシンカのXとYを使い分けられることです。
f:id:barudoru:20181227221433p:plainYにして素早さ・特攻をさらにパワーアップするか、
f:id:barudoru:20181227215614p:plainXにして格闘タイプを得て悪・虫技で弱点を突かれることを防ぐか、
状況に応じてメガシンカ先を選ぶことができます。

ただしミュウツーメガシンカさせるためには他のポケモンメガシンカを渋らなければなりません。一般ポケモンのパワーをメガシンカで底上げするか、ミュウツーメガシンカさせてエースとするかは好みの分かれるところ。

相手のミュウツーに対しても対策を練ることが必要です。ミュウツーに有効な攻撃としてイカサマが挙げられ(技マシンにもなっている)、Yなら弱点を突けて、Xにメガシンカされても相手の攻撃が大幅アップ(最低でも178の攻撃能力値)していることから大ダメージを期待できます。また、噛み砕くや不意打ち、メガホーンは多くのポケモンが覚えるため、ミュウツー対策に仕込んでおくと奇襲できる機会があります。相手のミュウツーにXへのメガシンカを強制し、こちらのミュウツーはYにメガシンカすれば、ミュウツー同士の殴り合いにおいて素早さ・タイプの面でこちらがマウントを取れます。

ミュウとメルメタルは特典だったりGOとの連動が必要だったり入手難易度が高いこともあってあまり使われていない印象。日韓交流戦ではメルメタルは使用不可でした。


■6対6のダブルバトル

見せ合い6⇒4選出をして4対4で戦うUSUMまでのダブルバトルと違い、ピカブイのダブルバトルは6対6の試合です。
ポケモンを選出しますが先発は決めることができ、相手パーティは選出画面でも対戦中でも見ることができます。
(一応、選出するポケモンの数は選べるので6⇒4選出戦もできなくはないです。)

通常のダブルバトルでは出番の少ないステルスロックも、長期戦となる66形式では踏ませる回数が増えて有効です。初手でステロを撒けば、相手がたとえ1度も交代をしなかったとしても4回はステロを踏ませることになります。このため、初手ガルーラ+ステロ要員を並べて猫だまし+ステルスロックから入るのはよく見る動き方。火力がデフレ気味で固定ダメージが重宝されること、高速スピンや霧払いなどステロ解除手段がないこともステルスロックの強さに拍車をかけています。ステロにより体力を半分削られるリザードンフリーザーは活用が難しく、サンダーやカイリューでさえも使うのはやや躊躇います。

6匹選出できる分、相手の技を受ける交代先は用意しやすいと言えますが、威嚇・ボルトチェンジらの不在により「交代しながらアドを取る」動きがほぼ無く、むしろステルスロックを踏むことが多いと言えます。ピンチベリーやオボンのみなどお手軽な回復手段が無いこともあってサイクル戦は難しく、6匹を順番に突撃させるイメージの展開になりやすいです。


■以上を踏まえたキャラランクと各タイプのポケモンについて

ピカブイでは初代151種+アローラの姿17種+メルメタルの169種類のポケモンが使用可能で、ポケモンのプールはアローラダブルやカロスダブルの半分程度となっています。上位キャラランクを作るとしたら下記のような形になるでしょう。

S ミュウツーf:id:barudoru:20181227215555p:plain
A アローラベトベトンf:id:barudoru:20170222232047p:plainマルマインf:id:barudoru:20181227215652p:plainプテラf:id:barudoru:20181227215431p:plain
B カメックスf:id:barudoru:20181227221057p:plainダグトリオf:id:barudoru:20181227221236p:plain、ピクシーf:id:barudoru:20181227221324p:plain、ナッシーf:id:barudoru:20181227215633p:plainサイドンf:id:barudoru:20181227221258p:plain、ガルーラf:id:barudoru:20181227215340p:plainギャラドスf:id:barudoru:20181227221129p:plain、ミュウf:id:barudoru:20181227221412p:plain(、メルメタルf:id:barudoru:20181227221459p:plain

f:id:barudoru:20181227215555p:plainミュウツーは不動のSランク。サイコブレイクが無くサイコキネシスを使わざるを得ないとはいえそれでも最強です。

f:id:barudoru:20170222232047p:plainアローラベトベトンはタイプ相性的にミュウツーに強いうえにステータスも高いため、ほとんどのパーティに入ることになります。
f:id:barudoru:20181227215652p:plainマルマインメガミュウツーYまで抜ける素早さが頼りになり、上からの補助技(電磁波、壁、挑発)で流れを作りやすいです。
f:id:barudoru:20181227215431p:plainプテラは上からの岩雪崩で怯みを狙えるのが強く、メガシンカを選べば耐久も大きく向上します。

f:id:barudoru:20181227221057p:plainカメックスは猫だまし、アクアジェットといった先制技を筆頭に攻撃技が豊富。メガシンカして特攻アップする選択肢があります。
f:id:barudoru:20181227221236p:plainダグトリオはこのルールにおけるガブリアスランドロス・・というにはパワー足りてないですが、貴重な地面技使いであり浮遊の存在しないピカブイでは地面の一貫もあります。
f:id:barudoru:20181227221324p:plainピクシーは手助けやステルスロックなど補助手段が豊富で、貴重なフェアリータイプのためメガミュウツーXの弱点を突けます。この指とまれは使えません。
f:id:barudoru:20181227215633p:plainナッシーはミュウツーエスパー技を半減でき、ねむりごなをばら撒けます。メガドレイン(威力75に強化されている)でしぶとく回復するため、相手にした場合は弱点を突いて早めに倒したいところ。
f:id:barudoru:20181227221258p:plainサイドンは得意不得意がはっきりしているポケモンでAランクの3匹に対して有利に戦えます。ピカブイには草結び・エナボ・めざパが無いため意外と4倍弱点を突かれにくいのもグッド。
f:id:barudoru:20181227215340p:plainガルーラは猫だましと不意打ちが使えるため味方のサポートや相手ミュウツーを仕留めるのに力を発揮します。タイプ一致攻撃技が空元気ぐらいしかないのがネックでしょうか。
f:id:barudoru:20181227221129p:plainギャラドスメガシンカにより貴重な悪タイプになれます。プテラミュウツーにも強いなどタイプの優秀さが光りますが、メガシンカ前提の強さになるため他のポケモンメガシンカを渋る必要があります。
f:id:barudoru:20181227221412p:plainミュウはミュウツーとのタイプ被りが気になるものの、変身ほか豊富な技(全ての技マシンを使える)でサポートから攻撃まで広くこなすことが可能。
f:id:barudoru:20181227221459p:plainメルメタルは日韓交流戦では使用不可でランダムマッチでも使い手が少ないですが、使用可能なルールでは貴重な鋼タイプとして活躍できます。素早さが34と低く、トリックルームも無いので上から殴られやすいのが難点でしょうか。


このゲームはポケモンのタイプの偏りがやや大きいです。
f:id:barudoru:20140517124028p:plain
はがね・あく・フェアリー・ゴースト・ドラゴンの5タイプは種類が非常に少なく、特にゴーストタイプはゲンガーとアローラガラガラのみ。はがねとフェアリーが少ない事情から、それらに強い炎タイプ、毒タイプ、格闘タイプ辺りは出番が乏しいと言えます。また飛行タイプや虫タイプはステルスロックのダメージが痛く、特に岩4倍弱点のもの(リザードンフリーザー、etc.)は、先発で出すか、もしくは挑発でステロを止めにいくような工夫が求められます。一方で、ミュウツーに太刀打ちできる悪・エスパータイプ、Aランクの3匹に強い地面タイプ、その地面に強い水・草タイプはどのポケモンも役割を持ちやすくチャンスがあります。

f:id:barudoru:20181227224612p:plain
相棒ピカチュウと相棒イーブイは技こそ良いものの、専用の道具であった電気玉やイーブイZがないので、やはりステータスの低さがネックとなります。
強力な相棒技としてはピカチュウのばちばちアクセル(確定急所+先制技)、ざぶざぶサーフ(水タイプの全体攻撃、追加効果で30%麻痺)、イーブイのわるわるゾーンとどばどばオーラ(壁張りを兼ねた威力90の攻撃)、きらきらストーム(攻撃+癒しの鈴)などがあります。

  • まとめ

全体的に「ライトなダブルバトル」という感じになります。複雑な要素が減り、ダブル初心者にはとても分かりやすい環境だと思います。高個体値の親(メタモン)やウルトラワープライド、フェスサークルやポケリゾートの充実が必要なUSUMと比べると、育成・対戦環境準備の敷居も低いです。

レーティングモードが存在しませんが、インターネット通信で実質ランダムマッチフリーができます。(合言葉をデフォルトのピカチュウ×3にする。制限なしにするかかノーマルルールにするかの決定権がランダムなことに注意。)時間帯にもよりますが対戦相手は見つかりやすく、たいみつはかなり少ない方。理由はよく分かりませんが中国人のガチ勢が非常に多く潜っていて、ハイレベルな対戦ができる可能性は高いです。

長年ダブルバトルをやっているガチダブル勢にとっても、ピカブイダブルは新鮮さを感じるゲームだと思います。ダブルバトルの駆け引き、面白さはそのまま健在なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


  • 日韓交流戦エキシビジョンの解説

12月24日、韓国のソウルで日韓交流戦エキシビジョンマッチが行われて私とSejun選手(WCS2014世界チャンピオン)がピカブイダブルで対戦しました。

私が使ったパーティは以下の通りです。

f:id:barudoru:20181227215555p:plainミュウツー サイコキネシス めいそう おにび じこさいせい
f:id:barudoru:20181227215652p:plainマルマイン 10まんボルト でんじは リフレクター ひかりのかべ
f:id:barudoru:20181227215709p:plainニドキング ドリルライナー メガホーン ステルスロック まもる
f:id:barudoru:20181227215730p:plainゴルダック ねっとう アンコール かなしばり まもる
f:id:barudoru:20181227215633p:plainナッシー サイコキネシス メガドレイン ねむりごな まもる
f:id:barudoru:20170222232047p:plainアローラベトべトン どくづき イカサマ かわらわり まもる

基本の先発はマルマイン+ニドキングで壁張り、麻痺撒き、ステロ撒きからスタートします。頃合いを見てミュウツーを出し、瞑想を積んで勝負をつけます。もっともミュウツーはゼルネアスカイオーガのように全体攻撃ができるポケモンではないため、1体ずつしか倒せず、相手の片方はフリーに行動されてしまいます。この点、ゴルダックのアンコール・金縛り、ナッシーの眠りごなでもう片方の相手の行動を妨害できると楽に戦えます。隠し味としてミュウツーに鬼火を装備。悪タイプを出されてもXメガシンカ+鬼火+自己再生で張り合えるように工夫しています。相手のアロベトンを鬼火で火傷させて放置できるようにし、2対1で隣を殴っていくのが理想的な勝ち筋です。

www.youtube.com

27日にエキシビジョンの動画がポケモンカードチャンネルに投稿されています。ただゲームの画面はハングルで各ターンの状況が分かりにくそうなので何が起こっているかだけ簡単に解説を書いておこうと思います。

ターン 対面 説明
1 f:id:barudoru:20181227215340p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215652p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
ガルーラがマルマインに猫だまし。
その間にプテラニドキングがお互いにステルスロックを撒き合う。
2 f:id:barudoru:20181227215340p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215652p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
プテラは守る。
マルマインはリフレクターを張り、
ガルーラからの空元気のダメージを軽減する。
ニドキングがドリルライナーをガルーラの急所に当てる。
3 f:id:barudoru:20181227215340p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215652p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
マルマインプテラに電磁波を当てて麻痺させる。
その後マルマインプテラの岩雪崩、ガルーラの空元気で集中攻撃を受け、倒される。
ニドキングはドリルライナーで引き続きガルーラを攻撃する。
倒れたマルマインの代わりに私はミュウツーを繰り出す。
4 f:id:barudoru:20181227215340p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215555p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
ミュウツーが瞑想で特攻・特防アップ。
ガルーラの空元気で若干ミュウツーが削れる。
ニドキングのドリルライナーでガルーラを倒す。
プテラは麻痺で体がしびれて動けない。
倒れたガルーラの代わりにセジュンはミュウを繰り出す。
5 f:id:barudoru:20181227221412p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215555p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
私はニドキングアローラベトベトンに交代。
ミュウツーサイコキネシスプテラはHP赤ゲージに到達するダメージ。追加効果で特防も下がる。
ミュウの電磁波でミュウツーが麻痺する。
プテラが岩雪崩を撃ち、アローラベトベトンミュウツーにわずかなダメージ。
6 f:id:barudoru:20181227221412p:plainf:id:barudoru:20181227215431p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215555p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
麻痺したプテラミュウツーの同速は先にプテラが動き岩雪崩。アローラベトベトンには外し、ミュウツーには当てる。
ミュウがアローラベトベトンに変身。ミュウを狙った私のアローラベトベトンイカサマはこれにより半減される。
ミュウツーサイコキネシスプテラを倒す。
倒れたプテラの代わりにセジュンはミュウツーを繰り出す。
ここでリフレクター終了。
7 f:id:barudoru:20181227215555p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
私のミュウツーはXにメガシンカ、さらに鬼火でセジュンのアローラベトベトン(ミュウ)をやけどさせ、イカサマのダメージ軽減。
一方、セジュン側のミュウツーは守るを使い、私のアローラベトベトンイカサマを防ぐ。
8 f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
セジュンは変身していたミュウをアローラベトベトンに交代。
セジュン側のミュウツーもXにメガシンカし、私のアローラベトベトンを瓦割りで削る。
私のアローラベトベトンイカサマでセジュンのミュウツーに攻撃。
その間、私のミュウツーは自己再生で回復。
8 f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
私はアローラベトベトンニドキングに交代。そのままミュウツーの瓦割りを受ける。
私のミュウツーはセジュンのアローラベトベトンに鬼火を撃つもこれは避けられ、
イカサマで私のミュウツーがダメージを受ける。
9 f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215614p:plainf:id:barudoru:20181227215709p:plain
ニドキングは守るを使い、セジュンのミュウツーサイコキネシスを防ぐ。
私のミュウツーサイコキネシスでセジュンのミュウツーを倒し、
セジュンのアローラベトベトンイカサマで私のミュウツーが倒れる。
お互いのミュウツーが倒れ、セジュンはミュウを、私はアローラベトベトンを代わりに繰り出す。
10 f:id:barudoru:20181227221412p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20170222232047p:plainf:id:barudoru:20181227215633p:plain
私はニドキングをナッシーに交代、ステルスロックのダメージとミュウのサイコキネシスを受ける。
一方、アローラベトベトンの同速はセジュン側が先に動き、イカサマで私のアローラベトベトンが倒される。
私はアローラベトベトンの代わりにゴルダックを繰り出す。
11 f:id:barudoru:20181227221412p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215730p:plainf:id:barudoru:20181227215633p:plain
ミュウがサイコキネシスゴルダックを攻撃。
次にゴルダックが熱湯でアローラベトベトンを攻撃。ここで追加効果のやけどを引く。
ナッシーはミュウにメガドレインしダメージを与えつつ回復。
最後にセジュンのアローラベトベトンがナッシーに毒づき攻撃するも火傷によりダメージは僅か。
12 f:id:barudoru:20181227221412p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215730p:plainf:id:barudoru:20181227215633p:plain
ゴルダックとナッシーの両方が守るを使い、ミュウとアローラベトベトンの攻撃を防ぐ。
やけどのダメージでミュウは倒れる。ミュウに代わってセジュンは相棒ピカチュウを繰り出す。
13 f:id:barudoru:20181227224612p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215730p:plainf:id:barudoru:20181227215633p:plain
相棒ピカチュウのざぶざぶサーフでゴルダック、ナッシーにダメージ。ゴルダックは追加効果で麻痺する。
ゴルダックはかなしばりでアローラベトベトンの毒づきを封じる。
そしてナッシーはメガドレインで相棒ピカチュウに攻撃。
14 f:id:barudoru:20181227224612p:plainf:id:barudoru:20170222232047p:plain
vs
f:id:barudoru:20181227215730p:plainf:id:barudoru:20181227215633p:plain
相棒ピカチュウの電磁波でナッシーが麻痺するも、
痺れずに動いたナッシーのメガドレインで相棒ピカチュウが倒れる。
アローラベトベトンイカサマでナッシーを攻撃。
ゴルダックの熱湯でアローラベトベトンを倒し、私の勝ち。
  • 試合の感想

プラン通り、ステロ・壁張り・電磁波によるサポートのもとミュウツーで瞑想を決めていきます。相手がアローラベトベトンを使ってミュウツーを対策する方針であったため、鬼火ミュウツーが非常に刺さっていたと思います。ただ、ミュウから電磁波を受けて麻痺してしまったこと、変身していない方のアローラベトベトンには鬼火を外してしまったことから、自己再生で要塞化して勝つプランには至りませんでした。それでもミュウツーが多くのダメージを稼いでくれ、そのおかげで数の差をつけられたと言えます。

後半、相棒ピカチュウに両縛りされていると思って綱渡り気味なプレイになりますが(相棒技ふわふわフォールが飛行タイプなのでナッシーの弱点も突かれる可能性あり)、相手がニドキングへの交代読みをした隙を突いて撃破。

激戦の末に勝つことができました!

相手が憧れのセジュンであり、対戦内容の熱さも相まって忘れられない一戦になりそうです。余談ですが対戦BGMが懐かしくて感動してます( ;∀;)

【WCS2019 サンシリーズ】ソルゼルネ

f:id:barudoru:20181206190016p:plain
QRレンタルチーム[PGL]

  • 概要

WCS2019サンシリーズルールのINC Novemberで使用したパーティ。
サブロムで28勝4敗、最終レートは1815前後(多分1815か1816)でした。

ソルガレオ+カプ・レヒレと後発ゼルネアスについてf:id:barudoru:20180907214152p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20160416145153p:plain
ゼルネアスのジオコントロールは圧倒的な爆発力がありますが、強力である分対策もされやすいです。先発からゼルネアスを出してジオコンを積もうとしても、吠えるや挑発を常に警戒しなければならず立ち回りが安定しません。そこで、先発二匹でS操作したり壁を貼ったりしてまず起点を作ってから後発ゼルネアスにつなぎ、中盤以降にジオコントロールを積んでゲームエンド、という形を目指すことにしました。特にS操作とジオコントロールは相性が良く、先手でジオコンを積めれば特防アップによって相手の反撃を軽減でき、挑発や叩き落とすによる妨害も防ぐことが可能です。

起点を作るための先発二匹として「ソルガレオ+カプ・レヒレ」をチョイス。全国ダブルのレヒレグロスとタイプが同じで感触の似た組み合わせです。ソルガレオにはチョッキ、カプ・レヒレにはミストシードを持たせ、それぞれ特殊耐久を補強しています。二匹の高い耐久を盾に、自然の力、じならし、凍える風、叩き落とす、光の壁などを駆使して「相手を弱体化させながら」殴り合い、頃合いを見てゼルネアスを出しジオコンを積んでフィニッシュ、というのが理想的な流れです。

一見、S操作や壁張りだけなら他のポケモンでもできそうに見えますが、ソルガレオカプ・レヒレには「相手のゼルネアス、カイオーガに対して出し負けない」という長所があります。
対ゼルネアスでは鋼タイプのソルガレオが睨みを効かせており、ミストフィールドのおかげでドーブルモロバレルから眠らされることもありません。対カイオーガではソルガレオ、レヒレとも潮吹きを耐えることができ、叩き落とすでスカーフを落としたり凍える風・地ならしの追加効果を使うことで素早さの有利を得、余裕があれば光の壁を張ったりカイオーガを削って潮吹きの威力を下げたりもして、有利な状態でゼルネアスに繋げます。ソルガレオの特性メタルプロテクトのおかげで「こちらのSや火力を下げられて相手から起点にされる」ということもなく、総じて「相手に起点を作らせず、こちらだけゼルネアスの起点を作る」戦法で戦えるのがレヒレガレオの強みです。

それぞれジオコン・潮吹き対策になるレヒレの黒い霧・ソルガレオワイドガードは持たせていませんが、このルールをやり込んでいる相手なら警戒してくれることが多いはずです。カイオーガがワイガ警戒で熱湯や雷を選んでくれたら儲けもので、ミストフィールドによりそれらの追加効果を引くこともありません。同じくワイガ警戒でアマージョがフェイントしてくれるのにも期待です。また初見の相手がレヒレガレオの並びを見た時、「いばる+ミストフィールド」コンボやトリックルームを意識することが非常に多いようで、それを防ぐための挑発を使ってくれやすいです。その間に攻撃技を使えるとアドバンテージを稼げます。

■対グラードンについてf:id:barudoru:20140517124606p:plain
鋼タイプのソルガレオとフェアリータイプのゼルネアスを組ませる以上、炎タイプに対して当然弱くなります。カイオーガ系のパーティであれば炎枠がガオガエンであることが多く、馬鹿力やムーンフォースで力押しできますが、グラードン系のパーティに関してはホウオウ、レシラム、ヒードランリザードンなどガオガエン以外の炎を用いることもあり、厄介な相手となります。

そこでグラードン+炎に対抗しやすいポケモンとしてボーマンダをチョイス。味方のガオガエンと合わせて2枚威嚇でグラードンやホウオウの火力を下げられます。大文字でグラードンに対する大ダメージを狙うこともでき、さらに岩雪崩を持たせることで炎タイプ全般を削ることが可能です。ボーマンダソルガレオのコンビは「じならし+じゃくてんほけん」コンボが有名なため、上記の威張るミストフィールドコンボと同様に相手のミスリードを誘えるという長所もあります。

ソルガレオを出しにくい相手についてf:id:barudoru:20140517125031p:plain
ソルガレオの弱点として、グラードンやホウオウ、レシラム以外にも、ルナアーライベルタルが挙がります。また、非伝説でも鋼技を軽減してくるものとはだいたい相性が悪いです。具体的にはディアオーガ+オニシズクモやイベルオーガ+鋼といった形のパーティに対してはソルガレオの刺さりどころが乏しく、かといってゼルネアスも暴れにくいです。そこでこれらに対してはソルガレオを選出せず、別のポケモンを選出することにしました。

白羽の矢を立てたのがビリジオン。タイプ相性的にディアルガイベルタルカイオーガガオガエンオニシズクモらに対して強く、ソルガレオでは手の届かない範囲をうまくカバーしてくれます。激戦区の100族ラインを越えている素早さを持つおかげで汎用性も高いです。飛行が4倍弱点であるためカプ・コケコのブレイブバードイベルタルのデスウィングには注意を要しますが、見た目に反して体重が200.0kgちょうどであるためフリーフォールが効かないのはお得感があります。


  • 個別解説

f:id:barudoru:20180907214152p:plainソルガレオ
メテオドライブ、ばかぢから、はたきおとす、じならし@とつげきチョッキ/メタルプロテクト】
231-178-128-×-118-149 (H148,A36,B4,D68,S252 いじっぱり)

HB:ガオガエン(A183)のフレアドライブ確定耐え
HD:とつげきチョッキ込みでカイオーガ(C222)の雨しおふきダブルダメージ+ルンパッパ(C156)の雨珠ねっとうを高乱数耐え(94.1%)
A:しぜんのいかりと合わせてソルガレオ(H213-B123)をはたきおとすで倒す(75%)
HAB:イベルタルのダークオーラ+イカサマを高乱数耐え(87.5%)

相手のゼルネアスを睨みつつ、味方ゼルネアスの起点を作ることを使命としています。普通のソルガレオは相手ゼルネアスのジオコンムーンフォースで6割削られるためモロバレルドーブルに時間を稼がれて突破を許してしまう、ということもありがちですが、チョッキソルガレオならそのダメージを4割程度に抑えられ、光の壁込みなら3割未満しか削られないためより対処が安定します。ゼルネアスの他にはカプ・テテフツンデツンデドクロッグに対しても一方的に強く、それらに苦戦しがちな味方ゼルネアスとシナジーしています。

他の伝説ポケモンと比べると攻撃力は大人しめですが、特性メタルプロテクトのおかげで威嚇を受けずミストフィールド下なら火傷もしないため常に安定したパワーを発揮できます。攻撃技はメテオドライブ、馬鹿力、叩き落とす、地ならしの4つをチョイス。
メテオドライブは威力・命中ともに100で単純な性能が思念の頭突きを上回る主力技。
馬鹿力はゼルネアスの障壁となるガオガエンツンデツンデナットレイ対策を意識。タイプ一致思念の頭突きと同威力のためルンパッパやカイオーガへのもっとも大きい打点です。
叩き落とすはカイオーガの拘りスカーフを落とすことで疑似S操作となり、相手のソルガレオドータクンにダメージを与えるのにも便利な技です。
地ならしは相手二匹の素早さを下げられるのが便利で、特にオーガルンパといった組み合わせは一網打尽。このパーティではレヒレとガエン含め守る持ちが多いので巻き込みを防ぐのも容易です。

持ち物の突撃チョッキで特防を高めており、これでカイオーガに対しても安定して動かせます。手助け+スカーフ潮吹き、又は眼鏡潮吹きはダブルダメージなら光の壁無しでも耐えることが可能で、相手がオーガルンパの並びで「HP満タン潮吹き+命の球熱湯」を連打してきてもほぼ確実に耐えられます。ルナアーラシャドーレイのダメージもかなり軽減できるため相手の計算を狂わせることができます。

素早さは準速にしており、これで味方レヒレ-1の素早さになります。環境のソルガレオは意地っ張りが多く、ソルガレオミラーで上を取れると叩き落とすで命の球を落としてダメージレース有利になりやすいです。


f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス
ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ/フェアリーオーラ】
211-×-116-198-119-144 (H76,B4,C228,D4,S196 ひかえめ)

HD:C222カイオーガの潮吹きを最高乱数以外耐え
S:準速90族+2

フェアリーオーラ、ジオコントロールにより規格外なパワーを得られるGSルール最強のフィニッシャー。
今回のパーティではソルガレオカプ・レヒレに起点を作ってもらいジオコンを発動、その後積んだゼルネアスとガオガエンを並べてトドメを刺すことを主力の動きとしています。ジオコンに依存する分、吠えるやレッドカードなどの妨害にはより気を遣いますが、こちらが残り2匹である場合は強制交代無効で躊躇なくジオコンできるため、終盤に出すと盤石です。

味方の素早さ操作はジオコントロールと抜群に相性が良く、先手ジオコンで特防を上げておくことにより特殊技による反撃を少ないダメージで抑えられます。光の壁が貼ってあるとなお安全。また、ミストフィールドのおかげでカイオーガの雷などを受けてもマヒする心配が無いのは精神衛生上良いです。

技構成と持ち物はテンプレ通り。フェアリーオーラの恩恵を受けられるムーンフォースマジカルシャインの2つの攻撃技を使い分けて戦います。性格・努力値配分についてはイベゼルネの時と同じく、最速にしていません。ゼルネアスが降臨する頃には素早さのサポートが整っていることが多いため最速にしなくても先手を取りやすいからです。加えて、味方のカプ・レヒレより後に動いて、自然の怒り+ムーンフォースで集中攻撃する動きもできます。


f:id:barudoru:20170303205327p:plainカプ・レヒレ
しぜんのいかり、こごえるかぜ、ひかりのかべ、まもる@ミストシード/ミストメイカー】
177-×-136-115-150-150 (H252,B4,S252 おくびょう)

主にソルガレオと並べてサポート主体の動きをします。GSルールは状態異常が強いので特性のミストフィールドが役立つ場面は多く、味方ポケモンが雷や熱湯の追加効果に怯えることがなくなり、相手のモロバレルドーブルはほぼ置物にしてしまえます。またミストシードを発動させ特防を強化することで、オーガルンパやオーガトルネから集中攻撃を受けても耐えられるほどの硬さになります。

サポートの手段として、凍える風によるS操作はもちろん、特殊技環境なので光の壁も有用です。追い風+眼鏡カイオーガの戦術に対しては、相手が追い風を準備している間に光の壁を張っておくと対処が随分楽になります。
「光の壁を張っている状態で受けるメガネカイオーガの攻撃のダメージ≒張ってない状態で受けるメガネ無しカイオーガの攻撃のダメージ」
壁さえあれば眼鏡カイオーガの攻撃でも余裕を持って耐えられ、追い風のターン中にこちらが壊滅することはないため、追い風がきれた後に自動的にゼルネアスで先手を取れるようになって勝ちが濃厚になります。

自然の怒りは、固定ダメージのため硬い伝説ポケモンガオガエンも一定量を確実に削れる優れもの。攻撃面に努力値が要らないおかげで耐久振りをしながら性格・努力値配分を臆病最速にでき、レヒレの自然の怒りでまず相手を半分削る⇒味方ソルガレオ・ゼルネアスの攻撃でトドメ、という動きが決まりやすいです。怒りの前歯と違い無効ポケモンが存在しないため交代先に一貫するのも長所。命中不安ですが、レヒレの耐久力が高いので一発の外しぐらいなら十分巻き返すことができます。

ムーンフォース、癒しの波動、挑発、リフレクター、威張る、黒い霧などなど、他にも採用したい技は多くありましたが、守るが欲しいため入れませんでした。威張る+ミストフィールドソルガレオを強化するコンボは一見強そうですが、命中不安や自然の怒り+集中攻撃でその代用ができることから取り入れず。黒い霧はミストシードとのアンチシナジーが気にかかるところでした。ゼルネアスのジオコンに対しては光の壁とソルガレオで十分対応できるため不要と判断しました。挑発はトリル対策に欲しいこともありますが、トリル偽装の動きをされた時に弱かったりメンタルハーブ持ちが少なからずいるので使いにくいです。

それらの技を切ってまで採用した守るは、追い風やトリル、猫だましのターンを稼ぐのに何かと便利な技。味方のソルガレオの地ならしを回避できるのもポイントで、カミツルギゼクロムなど、レヒレを倒しうるポケモンと初手で対面した際には守る+地ならしによるS操作から有利に戦えます。先発でコケコと対面した場合ほぼレヒレ側にボルチェンしてくるので、守るで防いで交代を邪魔して地ならしで攻撃してみると一気に有利な盤面になります。

対スカーフカイオーガについて、f:id:barudoru:20180907223011p:plain
控えめ準速スカーフカイオーガの雷なら2耐えはできませんがS操作一回で抜くことができ、臆病最速スカーフカイオーガに対してはS操作を一回通すだけでは抜けませんが雷を2発耐えできます。つまり、相手のスカーフオーガが性格控えめと臆病のどちらであってもレヒレには2回行動のチャンスがあります。雷で拘ったカイオーガに対して2回動くことができればSを下げるなり壁を張るなり自然の怒りでHPを削るなりでき、ゼルネアス降臨の布石を十分整えることができます。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、ねこだまし、まもる@イトケのみ/いかく】
199-166-111-×-126-84(H228,A124,B4,D124,S28 いじっぱり)

H:8n-1
HD:イトケ込みでカイオーガ(C222)のダブルダメージ雨潮吹きを確定耐え
S:最遅90族-1

汎用性の高い威嚇+猫だまし持ち。鋼タイプに強い点でゼルネアスと相性が良く、悪・ゴーストタイプに強い点ではソルガレオと相性が良いです。後発から出すことが多く、ジオコンゼルネアスのお供として全抜きを助ける役を担います。トリックルーム対策として日食ネクロズマディアルガ系のパーティに出していくことも多めです。

一般的なガオガエンといえば守るを持たせず【猫、フレドラ、叩きorバクア、蜻蛉@ピンチベリーorチョッキ/慎重HD】がデフォルトで、数的有利or互角を前提に威嚇+とんぼ返りでクルクル受けまわすのが主です。しかし、このパーティのガオガエンは「後発ゼルネアスの相方としてその攻撃範囲を補うこと」を役割としているため少々運用が異なります。後発ゼルネアスのお供をするガオガエンにとって、カイオーガに弱点を突かれて縛られてしまったり、ジオコンを積んでいる隙にガエン側に集中攻撃されるなどして倒されてしまうのは避けたい事態です。そうなるとガオガエンで相手のナットレイモロバレルを対処しきれなくなり自然とゼルネアスが止まってしまうからです。

そこでカイオーガに縛られず、狙い撃ちもされないようにするためのイトケのみ、守るを装備。ガオガエンを大事にし、ナットレイモロバレルに睨みを効かせてもらうことでよりゼルネアスが全抜きを決めやすくなります。

サンシリーズ後半の環境で増えた「トリル+鉄球カイオーガ」に対してもイトケと守るのおかげで時間稼ぎしやすいです。


f:id:barudoru:20140517124606p:plainボーマンダ
だいもんじいわなだれ、おいかぜ、ほえる@こうかくレンズ/いかく】
170-163-90-155-100-167(A60,C196,S252 せっかち)

C:グラードン(H176-D110)を晴れ状態のだいもんじで確定2発

グラードンを意識して威嚇持ち、かつ浮いているポケモンが欲しいと考え採用。同じ要件なら霊獣ランドロスも候補に挙がりそうですが、ボーマンダは100族の素早さを持ち禁伝の多くを抜けることや追い風による補佐が行える長所があります。炎技と岩技のおかげでグラードンと炎タイプに対してそれぞれダメージを与えやすく、グラードン系の構築を相手する際に無くてはならない存在です。

Zワザの使用できないサンシリーズでは特に持たせたい持ち物が無く、口角レンズを持たせることにしました。命中率アップにより気持ち使いやすくなった大文字で晴れ状態のグラードンをほぼ2発で沈められます。なお、広角レンズ大文字の命中率は93%で2発連続で命中する確率は86%です。

岩雪崩も命中率が99%にアップ。岩雪崩の命中率が上がることは怯みを狙える確率が上がることも意味しています。
ボーマンダは多くの伝説ポケモンに対して上を取ることができ、追い風を自身で吹かしてさらにSアップすることもできるために追加効果の期待値は大きいと言えます。もっとも岩雪崩を入れた最大の目的はホウオウを倒すこと。怯みを狙うのはそのついでです(建前)
ホウオウに対して交代際から繰り出す場合は聖なる炎を浴びて火傷することがないよう気を配る必要があります。

吠えるはゼルネアスと対面した時に狙うことがあります。フェアリー技で倒されるかもしれませんがジオコンの起点にされるよりはいいです。トリルに対してもよく刺さってくれました。他にはメレラキがいたら使おうと思っていました。

性格はせっかちで攻撃、特攻に振り分けた配分にしています。攻撃を少し上げておくことで、威嚇込みダブルダメージの岩雪崩+ソルガレオの馬鹿力で相手ガオガエンを倒せるようになり、対ガオガエンの立ち回りが安定しやすくなります。物理耐久はこのルールで役立つことが比較的少ないため、防御に下降補正をかけることにしました。


f:id:barudoru:20140517125031p:plainビリジオン
リーフブレードインファイト、リフレクター、まもる@いのちのたま/せいぎのこころ】
167-142-92-×-149-176 (H4,A252,S252 ようき)

前述の通り相性補完として採用したポケモンで、「オーガイベル+鋼」「ディアオーガ」「グライベル」といった組み合わせを撃破する役目を担います。
素早さの劣るソルゼルネレヒレにとって特にイベルタル+トゲデマルorウツロイドという並びはかなり苦しかったため、それらより素早さが優れたビリジオンは魅力的でした。

基本選出に入らない補完要員であるため、選出数はパーティで最も少なくなりますが、選出画面で相手の選出を狂わす「見せポケ」としての機能にも期待しています。自身の苦手とするトルネロスカプ・テテフ、ゼルネアスらの選出を誘い、ソルガレオで返り討ちにしたいです。

物理型にし、威力・命中率の優れたインファイトリーフブレードをメイン技にしました。特殊型にすればカイオーガグラードンに有効な草結びを使うこともできるのですが、格闘技が命中不安な気合玉しかないため気が進まず。物理格闘技には聖なる剣というものもありますが、威力90ではカミツルギを落とせないのでインファイトを選ぶべきです。

3つめの技にはリフレクターを選択。相手のガオガエンドクロッグの攻撃を弱めて、ビリジオン自身とゼルネアスがより生き残れるようにします。リフレクターと威嚇は使用感が似ていますが、威嚇の効かないソルガレオにも有効なのがリフレクターの強みで、ちょうどビリジオンが最速ソルガレオに対しても先手を取れることから大いに活用できます。誤解されやすいですがサイコショックはリフレクターでは軽減できません。レヒレの光の壁に頼りましょう。

持ち物は命の球。カミツルギを一蹴するためには火力強化アイテムが必須であり、最も汎用性の高い命の球としました。交代時に叩き落とすを受けると持ち物は無くなってしまいますが、代わりに正義の心が発動してパワーアップします。

  • 選出について

■基本選出
先発:カプ・レヒレ+ソルガレオ
後発:ガオガエン+ゼルネアス
ヒレガレオの高い耐久を盾にS操作、叩き落とす、光の壁などで相手を弱体化させながら戦い、頃合いを見てゼルネアスを降臨させフィニッシュします。サポート要員であるレヒレの動かし方が肝であり、壁を貼るか、相手のHPを半分に削っておくか、S操作しておくか、先の盤面を考えつつ技を使い分けていくプレイが必要です。


■対グラゼルネ
先発:ゼルネアス+ソルガレオ
後発:ボーマンダ+ガオガエン

グラゼルネに対してはレヒレガレオでは分が悪いです。自然の怒り+メテオドライブの集中でもグラードンは倒せず、断崖の剣の反撃を受けます。

一方でボーマンダを初手に出すのも、ガエンゼルネで来られた場合の出し負けを考えるとあまり安全ではないです。そこで禁伝2匹を初手に並べ、後発に威嚇を用意しておく出し方を考えました。

相手がグラードンを初手に出してくればソルガレオボーマンダに引いて威嚇をかけつつムーンフォースグラードンを削るなどします。大概のグラードンムーンフォースで一回削っておくとメテオドライブの圏内に入るので、ソルガレオで楽に戦えるようになります。

相手の初手がゼルネアスならソルガレオで睨みを効かせられるためこちら有利です。相手がグラードンに引いたのを待ってこちらもボーマンダを投げるなどすれば不利にはならないと考えます。

その他のグラードン構築について
・グラホウに対してもボーマンダは有効ですが、後出しすると聖なる炎で火傷してしまう可能性があるため、先発ゼルネマンダの布陣で挑みたいです。
・グライベについては余程のことが無い限りソルガレオは出さず、ビリジオンの出番となります。
・グラレシについてはレヒレゼルネの壁ジオコンで特殊耐久を固めながら戦う形となります。


■対ディアオーガ、イベルオーガ、一部のルナオーガ
先発:カプ・レヒレ+ゼルネアス
後発:ビリジオン+ガオガエン

ソルガレオはディアオーガやイベルオーガに対しては刺さりどころが乏しいため選出が少なく、カプ・テテフ入りやウツロイド入りのパーティに対して選出をたまに検討する程度です。ソルガレオの代わりに活用したいのがビリジオン。序盤はレヒレやガエンを駆使して相手を削りつつトリル・追い風を凌いでいき、最終的にビリジオンとゼルネアスで上から相手を撃破していく、という展開が理想的です。

  • QRレンタルチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-9443-43B63ds.pokemon-gl.com

  • 終わりに

従来の感覚のまま「1800+1勝あれば安全圏」と考えていましたが、ツイッターのタイムラインを見ていると1815付近より上の人が30人以上いるようなので予選抜けは厳しそうです。次のシーズンであるムーンシリーズでは抜けられるよう頑張りたいと思います。

ムーンシリーズではZワザが解禁されます。どのような環境になるかまだ分かりませんが、このパーティを少しいじって使うのは難しいものと思われます。というのも要であるチョッキソルガレオルナアーラZでワンパンされてしまうため。ただし、ほぼHD極振りにすればルナアーラZを耐えることも可能で、D振りのメリットは他にも多いためムーンシリーズではそういった型のソルガレオを試してみるのも良いかと思います。

ヒレガレオに限らず「相手を弱体化させながら戦い、最後にゼルネアスでジオコンを積んで勝つ」という戦術は非常に強力なので、より適した組み合わせを探してみても良いかなと思いました。

【WCS2019 サンシリーズ】イベゼルネ

f:id:barudoru:20180929105207p:plain
QRレンタルチーム[PGL]

第37回がにゅーオフで使用したパーティ。
予選6-1、決勝トーナメント3-1で準優勝でした。
また、WCSレートでも最高で2位となっています。

概要

■ゼルネアス+イベルタルについてf:id:barudoru:20160416145153p:plainf:id:barudoru:20160416145154p:plain
メガシンカゲンシカイキZワザが禁止されている環境においてトップクラスのパワーを誇るゼルネアスと、それらの道具禁止により「はたきおとす」強化の恩恵を受けているイベルタルの組み合わせ。

ゼルネアスとイベルタルシナジーしている部分は主に2つ。

まずはタイプ相性面。ゼルネアスの天敵であるソルガレオ、日食ネクロズマメタグロスドータクンギルガルドの弱点をイベルタルで突くことができます。攻撃範囲の相性も良く、悪タイプの技とフェアリータイプの技を両方半減できるポケモンクレッフィクチートだけです。ジオコンや追い風を使った後の二匹の並びの制圧力は抜群と言えます。

2つめは、「イベルタルで相手を縛りながらゼルネアスでジオコンを積む」という状況を作りやすいこと。イベルタルは単体に対する破壊力に優れ、禁伝の中では高めな素早さと、特性と道具で強化された「はたきおとす」「ふいうち」により試合の中盤に相手一匹を縛る状況を作りやすいです。特に不意打ちは禁伝が使える先制攻撃技の中でも最大の火力。交代や守るで不意打ちが無効になっても、その隙にジオコントロールが積めるなら問題ありません。


■相手のゼルネアスをどう対策するかf:id:barudoru:20180926223213p:plain
イベルタルが相手のゼルネアスに弱く、こちらのゼルネアスも最速ではないためミラーで打ち負けやすいことを考えると、ゼルネアス対策は厚くしたいところ。このルールのゼルネアスは大抵ガオガエンと組んでおり、ナットレイドータクンによる対処は怪しいと感じていたため、鋼タイプでありながらガエンに対しても強いツンデツンデをゼルネアス対策要員として採用しました。ツンデツンデトリックルームも使用でき、相手ゼルネアスに守るを使われたとしても追い詰めることが容易です。防塵ゴーグルを持たせることでモロバレルドーブルからも行動を邪魔されません。

ただ、ゼルネアスのパートナーがグラードンである場合、断崖の剣で4倍弱点を突かれて縛られてしまうため分が悪いです。ジャイロボールもグラードンに対しては効き目薄。味方のイベルタル・ゼルネアスがグラードンを一撃で倒せるわけでもなく、グラゼルネに対する切り札になれるポケモンがいないかと探して辿りついたのがウインディでした。f:id:barudoru:20140517123723p:plain

このルールの炎タイプといえばガオガエンが真っ先に挙がると思いますが、悪タイプの仕事はイベルタルに任せればいい上、グラゼルネへの対応能力はウインディの方が優秀です。素早さに秀でているためグラードンの上を取って炎技を撃つことが可能。相手の「ひでり」で強化してもらえること、サンシリーズのグラードンゲンシカイキできず炎に耐性が無いこともあって大ダメージを期待できます。さらにフェアリー技を半減できるためゼルネアスに対しても余裕をもって動くことができ、バークアウトで特攻を下げられます。相手ゼルネアスの特攻を下げておくと、ゼルネミラーで打ち勝つのもツンデでトリルを決めるのもやりやすくなります。そして最速ドーブルより速く動けることからゼルドーの並びに対しても確実にバークアウトを決めることができ、これが二匹にヒットした場合は「ドーブルのタスキを割りつつゼルネアスの特攻を下げる」という理想的な展開。フレアドライブインファイトでそれぞれモロバレルガオガエンの弱点も突くことができ、グラゼルネの構築全体に刺さりやすいポケモンです。

ツンデツンデウインディは水技でオーバーキルされてしまうため、残り2匹はカイオーガ構築に強いカプ・コケコとモロバレルを用意して完成。

個別解説

f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス
ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ/フェアリーオーラ】
221-☓-115-198-118-135 (H156,C228,S124 ひかえめ)

C:11n、カプ・コケコ(H146-D95)をフェアリーオーラ込みのムーンフォースで確定1発、カイオーガ(H175-D161)をC2段階up+フェアリーオーラ込みのムーンフォースで確定1発、
S:最速ルンパッパ(S134)抜き、S1段階アップで最速カプ・コケコ(S200)抜き

このパーティの大黒柱。ジオコントロールからの制圧力が圧倒的なのはもちろん、積んでいない状態でも禁伝上位クラスのパワーを備えています。相手にジオコンを警戒させ、吠える読みでジオコンせずに攻撃したり、集中攻撃読みで守ったりしているだけでもアドバンテージが取りやすいです。イベルタルウインディとパーティに中速ポケモンが多いため、それらとともに、ジオコンを嫌って守らずに動いてきたグラードンガオガエンを集中攻撃して倒しにいったりもしていました。

ジオコントロールを積んで全抜きを狙う場合は、威嚇、バークアウト、エレキネット、怒りの粉といったパーティの諸々のサポートを活用することになります。カプ・コケコのフリーフォールとも相性が良く、相手の高速ポケモンを持ち上げその間にジオコンを積む ⇒ 次のターンコケコが相手ポケモンを降ろし、ジオコンしてSが逆転した直後のゼルネアスが守れない相手を一方的に倒す、という流れで相手に何もさせず撃破できます。

攻撃技はフェアリーオーラの恩恵を受けるフェアリー技のみで、持ち物はジオコンとコンボで使うパワフルハーブとしているテンプレ通りの構成。努力値配分と性格についてはスカーフコケコよりジオコン後に遅く動きたいことや味方のイベルタルとの同速を嫌って最速にはしていません。素早さを135にしておくと、ジオコン後に確実にすいすいルンパッパを抜ける安心感があり、さらにエレキネットの入った相手カプ・コケコを抜くことができたり、ジオコン+相手コケコからのエレキネットを受けてSが1段階アップ状態となった時に相手コケコを抜けるメリットがあります。


f:id:barudoru:20160416145154p:plainイベルタル
【はたきおとす、ふいうち、おいかぜ、まもる@くろいメガネ/ダークオーラ】
201-175-115-☓-127-166  (A188,D68,S252 ようき)

HD:カプ・テテフ(C200)のムーンフォースを確定耐え、カイオーガ(C222)の雨+しおふき(ダブルダメージ)を確定耐え、カプ・コケコ(C147)の10まんボルトを高乱数耐え(81.2%)

ゼルネアスと対をなす禁伝枠。先述の通りゼルネアスとは攻撃範囲の相性が良く、相手を縛ることによるジオコン補佐、ジオコン後にゼルネアスと力を合わせて相手を仕留めていくアタッカー役と幅広くこなせます。パーティに地面弱点が3匹いるため、大地の力・断崖の剣に対し受け出しする浮遊枠としても便利。ただ、味方のゼルネアスのフェアリーオーラが相手のフェアリー技を強化してしまったり、同じくカプ・コケコのエレキメイカーで相手の電気技を強化してしまう場面もあるため、少々運用には気を遣います。

こちらも攻撃技はダークオーラの恩恵を受ける悪タイプの技のみ。ダークオーラ×黒いメガネの補正で1.6倍もの強化になり、叩き落とすと不意打ちで広範囲を縛ることができます。叩き落とすはZクリスタルやメガを持てないサンルールで追加効果を狙いやすく、威力も侮れない技。ふいうちはスカーフカイオーガの潮吹きの威力を削いだり、S操作に対抗したりと幅広い場面で有用な技です。最後の技には追い風を持たせており、主に相手の追い風に対抗して使います。叩き落とすでチョッキや火力アイテムを削いでおいたり、不意打ちでスカーフ潮吹きオーガの出鼻を挫いたり、相手の追い風にこちらの追い風で対抗したりと、総じて「序盤戦」に向いており、終盤戦向けのゼルネアスとは使い分けやすいと感じます。

素早さはソルガレオルナアーラを抜くためにやはり最速がベスト。相手ゼルネアスのジオコン前に叩き落とすでパワフルハーブ破壊を狙えたり、特性の発動順で確実にカイオーガらのスカーフの有無が分かるために不意打ちを使うかどうかの判断材料になったり、最速にすることが多方面で役立ちます。


f:id:barudoru:20180926223213p:plainツンデツンデ
【ジャイロボール、いわなだれトリックルーム、まもる@ぼうじんゴーグル/ビーストブースト】
167-201-231-☓-123-18 (H244,A252,D12 ゆうかん最遅)

トリックルーム要員とトリル下アタッカーの両方をこなせ、一匹で役割を完結させている偉いポケモンです。鋼タイプでありながらガオガエンに対して強く、防塵ゴーグルによりキノコの胞子対策もできるため、トリル対策をモロバレルガオガエンに頼っている相手を一匹で壊滅させてしまえることもあります。

ゼルネアスを最大の仮想敵としていますが、交代際にジオコン後のマジシャムンフォを受けてしまうとジリ貧なので、受け出しは慎重に。ガエンゼルネなどの並びを起点にしたいところですが、こちらにダメージ蓄積があると集中攻撃で倒されてトリックルームを使わせてもらえないこともあります。この点、ウインディのバークアウトと威嚇で先にガエンゼルネの火力を削いでおくと安心です。

一般的にツンデツンデはビーストブーストで攻撃を上げられる性格さみしがり(B個体値も下げる)が良いとされていますが、このルールではガオガエンのフレドラでゴリ押しを狙われることが多く、Bを削らない方が強いと感じたので勇敢にしています。なお、さみしがりでB個体値を下げたものだとA最大ガオガエンの馬鹿力・けたぐりで確定1発になるのに対し、勇敢でB個体値31、HPに252振りのツンデツンデなら高確率で1発耐えられます。ガエンの格闘技に怯えなくて良いという点でも勇敢推しです。ビーストブーストでBが上がった状態だとグラードンの断崖の剣ダブルダメージも確定耐えするほどタフです。


f:id:barudoru:20140517123723p:plainウインディ
フレアドライブインファイト、バークアウト、まもる@フィラのみ/いかく】
172-176-100-108-100-143 (H52,A236,S220 いじっぱり)

H:ピンチベリーと相性の良い4n
A:11n
S:準速90族抜き

先述の通りグラゼルネ対策を主としていますが、単純に威嚇持ち+炎技により鋼を倒せるポケモンとしても便利なため、ゼルネアスのお供として多く選出します。ガオガエンと比べて悪タイプがありませんが、対ルナアーラネクロズマなどの悪タイプとしての役割はイベルタルに任せればよく、「ダークオーラでガオガエンの叩き落とすが強化される」という点も大したメリットを感じませんでした。むしろ悪タイプが無いおかげで余裕をもってフェアリー技に耐えられ、突然の気合玉や馬鹿力で計算を狂わされる心配もありません。猫だましが無いのは不便ですが、代わりに素早さが高く、イベルタルorゼルネアスと並べて相手を縛る動きに向いています。

技威力と汎用性を重視してフレアドライブを使える物理型にし、持ち物はその反動を補えるピンチベリー。サブウェポンにはインファイトを持たせ、ガオガエンへの打点としました。時々ツンデツンデヒードランへの打点としても重宝します。バークアウトはゼルドー対策の技で、ダークオーラの恩恵を受けても威力に期待できませんが、ドーブルらのタスキを落とすことができます。神速、ワイルドボルトなどは欲しいと思う場面があまりなく、無難に守るを持たせています。

性格は意地っ張りで、素早さは準速グラードン抜き。陽気グラードンを使われると困るのですが、サンシリーズではグラードンが最速で使われることはほぼ無い(ゲンシカイキが存在しないため同速勝負をする意味が薄い)と考えているため、143で十分かと思いました。


f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ
10まんボルトボルトチェンジ、エレキネット、フリーフォール@こだわりスカーフ/エレキメイカー】
145-121-105-147-96-200 (C252,D4,S252 おくびょう)

スカーフオーガにも上から殴れるスカーフ型のコケコ。特性の発動順でスカーフ持ちがバレるため奇襲にはならないですが、カイオーガを一旦引かせることができれば十分。引かせた後に追い風やジオコントロールを味方が使っておけばスカーフオーガは脅威ではなくなります。その他、スカーフ込みで300に達する素早さによって葉緑素やすいすい持ちの上を取ることもでき、それらの相手に封殺されず確実に行動できます。

技は汎用性の高い10万ボルトとボルトチェンジに加え、サポート技としてエレキネット、フリーフォールを持たせました。エレキネットにより相手の素早さをダウンさせておけば、イベルタルによって縛ったりゼルネアスで上を取ってジオコンを積むことに繋げられます。フリーフォールはゼルネアスのジオコンの隙を作るのに便利で、スカーフコケコ>ジオコンゼルネアスのS関係であることからフリフォで降りてきた相手をゼルネアスの攻撃でそのまま仕留めてしまえます。なお禁伝の多くは200kgオーバーのため持ちあがりません。マジカルシャインを持たせていませんが、これを撃ちたい相手は地面タイプのグラードン程度で、そのグラードンに対してはコケコをあまり出さないため不要だと思います。フェアリー打点はゼルネアスの仕事です。

エレキメイカーによるエレキフィールド展開は、眠りを防いだり、サイコフィールドを打ち消すのに便利ですが、相手のカイオーガの雷を強化してしまいイベルタルを倒されうることや、こちらのモロバレルのキノコの胞子の妨げになることに注意して運用しなければなりません。


f:id:barudoru:20140517124901p:plainモロバレル
ヘドロばくだん、キノコのほうし、いかりのこな、まもる@オッカのみ/さいせいりょく】
221-☓-93-105-143-31 (H252,B20,D236 なまいき最遅)

HB:イベルタル(A183)のいのちのたま+ダークオーラ+はたきおとす(持ち物あり)を確定耐え、日食ネクロズマ(A229)のフォトンゲイザーを威嚇込みで確定耐え、ルナアーラ(C189)のサイコショックを確定耐え
D:11n

怒りの粉で攻撃を引きつけ、キノコの胞子で眠らせ、ジオコンの起点作りをします。貴重な電気耐性持ちでもあり、コケコ対策として用いることも多いです。もちろんトリル対策にも向いているのですが、環境で多用される防塵ゴーグルに警戒が必要です。味方イベルタルがはたき落とすで防塵ゴーグルを落としてくれていると躍動できます。

攻撃技はクリアスモッグや草結びなども候補に挙がりますが、コケコやレヒレがパーティで重めなことを考えてヘドロ爆弾を選びました。対草でもヘドロ爆弾の出番は多く、ルンパッパやアマージョラランテスといったこのルールで多く使われる草タイプの弱点を突いたり、モロバレル同士の殴り合いにも有用です。

また、ガオガエンフレアドライブグラードンの炎のパンチで突破を狙われやすいため持ち物にはオッカのみを持たせました。対ガオガエンでは物理耐久に多く振ってフレドラを耐えるように調整している人も多いですが、ガオガエンの配分は多種多様なので耐久調整が難しいと感じ、オッカに頼ることにしました。オッカのおかげでモロバレルを落とそうとする相手の計算を狂わせて眠らせることができ、その隙にゼルネアスでジオコンを積む戦術が非常に強力でした。

オッカを持たせたことで物理耐久に努力値を振る意味が薄くなり、ほぼ特殊耐久に特化しています。これだけの特防があればカイオーガやゼルネアスの攻撃にも余裕をもって耐えることができ、特殊技環境で戦いやすいです。


  • 基本選出

vsゼルネアス系f:id:barudoru:20160416145153p:plain
先発:ウインディ+ゼルネアスorモロバレル
後発:ツンデツンデ+イベルタルorモロバレルorゼルネアス

対ゼルネアスでは初手からジオコンの起点を作られないよう先発にイベルタルを出すのは避けます。相手のジオコンに対してこちらもジオコンを積んだり、バークアウトで特攻を下げたりしながら対応しつつ、スキを見てツンデツンデトリックルームを狙いたいところ。対グラゼルネでは「グラードンを倒してツンデツンデで詰め」「ゼルネアスを倒してイベルタルで詰め」などのプランを立てて立ち回ると手堅いです。


vsカイオーガf:id:barudoru:20180907223011p:plain
先発:イベルタル+モロバレルorカプ・コケコ
後発:ゼルネアス+モロバレルorウインディ

カイオーガ入りのパーティを相手にした場合、スカーフカイオーガ+猫だまし、あるいはスカーフカイオーガ+アマージョorテテフをケアしてコケコ+イベルタルの初手を出すのが無難です。カイオーガの隣のポケモンからコケコに猫だましされる可能性は高いですが、その隙にイベルタルを動かして不意打ち・叩き落とす・追い風のいずれかを使ってカイオーガのパワーか素早さを削いでコケコが退場すれば、後発ゼルネアスのジオコンの起点にすることができます。

使用感など

ゼルネアスのジオコントロールツンデツンデトリックルームは試合の流れを一ターンでひっくり返す大技。数的不利になってでも、これらの補助技を通せるような有利盤面を整え、終盤に巻き返すのが主力の戦法でした。実際がにゅーオフでの対戦では、ほとんどが先に一匹を失うのと引き換えに盤面有利を作って巻き返す方法で勝っており、数的有利を取って受け回しで勝つことの多かった全国ダブルとは勝ち方が異なることを実感しました。

根源の波動・断崖の剣・青い炎・雷撃・聖なる炎・亜空切断などを使う他の禁伝と違い、イベゼルネは命中率100の技のみで戦えることが魅力です。また取り巻きにもパワーウィップを使うポケモンなどは採用しておらず、岩雪崩・バークアウト・エレキネット以外の技の命中率を100で固め、技外しによるプランの崩壊を防いでいます。こうした高い命中率はレートでもオフでも高い勝率を出せた要因であり、GSルールでも命中率は大事です。

コロコロオンラインの記事

コロコロオンラインにはこのパーティの改良版を載せています。QRレンタルチームもこちらにあります。
corocoro.jp

さらにムーンシリーズ対応版も載せていますのでぜひ御覧ください。
corocoro.jp

WCS2018 ナッシュビル世界大会 対戦レポート

今年もポケモンバトルの祭典「ポケモンWCS」に参加したので対戦レポートを書きます。
記憶とメモを頼りに書いているので、間違っているところや怪しい箇所があるかもしれませんが悪しからず。
文字数の多いレポートですが気長にお読みください。


マッチング

R1 アルゼンチン Agustín De Cicco f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plainf:id:barudoru:20140517124145p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain
R2 ボリビア Gabriel Alejandro Quevedo Zuazo f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain
R3 フランス François-Xavier de Lageneste f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plain
R4 スイス David Mizrahi f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20180910235702p:plain
R5 アメリ Nathaniel Innocenti f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain
R6 アメリ River Davis f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain
R7 アメリ Alvin Hidayat f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain
R8 アメリ Emilio Forbes f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain
R9 チリ Emiliano Reyes Castro f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain




ポケモンWCSの世界大会は、多くのプレイヤーが参加する「Day1」と、それを勝ち抜いたプレイヤー及び各地区の成績上位者がシードで参加する「Day2」、決勝戦のみ行われる「Day3」の3日間で行われます。
今年、私は前回チャンピオンとして招待出場。
前回大会の上位者に対してDay2からのシード権が付与されるか、それともDay1からの参加になるかは毎年扱いが違うのですが、今年は「Day1からの参加権」とのことでした。
二連覇を狙う上でもちろんDay2からのシード権は欲しかったですが・・仕方ないです。
Day1を抜けて勢いをつけ優勝を狙う感じで今年はいこう!という意気込みでした。


Day1から世界一を目指すにはより勝てるパーティが必要。
そのために今年用意したパーティは「サナガエン」。
f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain
barudoru.hatenablog.com
詳細は構築記事に書いていますが、レートやフレ戦の戦績は昨年以上で自信はありました。
JCS優勝後の僅かな期間でパーティを作った去年とは違って、今年はJCSに出ず構築を準備する期間が十分にあり、他の大会では湿原誓いパメガエルレイドを使う裏でサナガエンを煮詰めてきました。
ただ、「パーティを早くに決めすぎた」ことは今年の反省の一つでもあります。
詳しくは後述します。

そしてナッシュビル世界大会当日。
誰もが気にしていたDay1抜けの条件は「9ラウンド戦って7勝2敗以上の成績」と発表されます。
2015年は「4勝2敗」、2016年は「6勝2敗」、2017年は「5勝2敗」がそれぞれボーダーとなっていましたが、2018年は過去最高の難易度と言えます。
今年は海外でDay1参加のための条件が緩和されたのもあってDay1の参加者は例年より圧倒的に多かったようです。

初戦のペアリングを確認し、対戦卓にいくとこんな紙が置いてありました。

ON STREAM ということは・・
初戦、メインステージ!
いきなりクライマックスです。
例年、前回チャンピオンが初戦の配信台に呼ばれていたので今年もあるかなと思っていました。


メインステージは世界大会の華。
WCS2018最初のメインステージの試合を戦えるのは名誉なことです。
Twitch、ニコ生でも放送され、初戦は日本時間でも見やすい時間で視聴率も高そう。
当然勝ちたいです。

一方で気をつけなければならないのが「パーティの情報バレ」。
まだまだこの先も試合が残っており、重要な情報は極力出さないようにして勝ちたいです。
しかも、配信試合が始まる時間は他のDay1選手の試合がぼちぼち終わっているようなタイミングでした。
したがって、この日試合が無いDay2の選手はもちろん、Day1に出ている選手からも試合を見られるわけです。

ステージに向かっている時は、重要な情報を出さずに戦うためにはどうすればいいか・・突撃チョッキ持ちのコケコやホノオZ・サイチェン持ちのロトムは選出したくないな、とそんなことに頭がいっぱいで不安でした。
ですがステージ裏に入り、名前を呼ばれてメインステージに立つと気分が変わります。
ヘッドホンの感触、観客席から聞こえる声援・・この場所に帰ってきたんだと思うと気分が高揚しました。

  • R1【アルゼンチン】Agustín De Cicco選手

f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plainf:id:barudoru:20140517124145p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain

相手のパーティは2014年世界チャンピオンのSejunが組んだことで有名なバンドリ+ピッピマリルリそのままの形。
このパーティに対してはコケコとロトムを出す必要がなく、主要な情報を隠しながら戦えるため内心ホッとしました。

こちらの選出は初手サナランド、後発ガエントドンに決めます。
もし相手がピッピマリルリから来たらハイボ+巻き込み地震この指とまれを透かしつつマリルリにダメージを与え、あとはトドンの呼び水を駆使して戦えば腹太鼓に苦しむことはありません。
相手がバンドリからスタートすれば威嚇がもろに刺さります。
気がかりは霊獣ボルトロスヘドロばくだんくさむすびがあればメガサーナイトトリトドンにそれぞれ大ダメージを与えうるため、このポケモンの技構成が気になるところでした。

・対戦動画
www.youtube.com

R1-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plain f:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

相手の先発は砂なしドリュウズボーマンダ。運良く威嚇をトレースし、Aを2段階下げます。
さらにこちらのサナとランドは素早さが準速ドリュウズ以上。トリル警戒でドリュウズアイアンヘッドを撃ってくることも考えると地面Zでドリュウズを縛りながらハイパーボイスを通す手で間違いなさそうです。

1ターン目はお互いにハイパーボイスの撃ち合い。
ドリュウズを霊獣ボルトロスに交換されたことによって地面Zはスカされますが、こちらのハイパーボイスが相手2匹に通ってメガボーマンダを仕留め、さらに霊獣ボルトロスにも大ダメージです。
その後、霊獣ボルトロスヘドロばくだんを警戒してメガサナは守る→交代と慎重に動きますが、一連の流れでめざ氷・挑発が見えてヘドロばくだんが無さそう(残りの技は10万ボルトと守るであると考えられるため)と判断。
そのついでにくさむすびが無いことも分かったため、トリトドンが非常に動きやすくなりました。
相手のドリュウズの地面Zをガオガエンに使わせたこともあり、威嚇を用いてトリトドンへの打点を封じていき勝ち。

R1-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plain f:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

相手が先程と同じ選出をしてくるなら先発サナガエンを出してもいいのですが、選出を変えてピッピマリルリやバンギドリュを出されると困るため変わらずサナランド先発。
相手は選出を変えて霊獣ボルトロスボーマンダを初手に繰り出します。威嚇を受けない組み合わせにしたようですね。
ただ一戦目で霊獣ボルトロスにヘドロ爆弾が無いことが分かっているので、仮に集中攻撃をサナ方向に撃たれても耐えそう。
自分のダメージ感覚を信じてメガサナを動かし、結果としてメガサナに集中を受けるも耐え、ハイボでメガボーマンダを仕留めつつ霊獣ボルトロスにもダメージを与えます。

2ターン目、相手のボルトドリュに対してこちらは体力僅かのサナと猫騙しが使えるガオガエン
相手側としてはまだ「メガサーナイトドリュウズより速い」ことは分かっていないはずで、メガサーナイトの行動を封じたい相手はドリュボルトを両動かしをしてくると考えたため霊獣ボルトロス方向に猫だまししながらハイボ。
計算通りドリュウズより先にメガサーナイトが動いて霊獣ボルトロスを仕留めます。
返しの地震でサナガエンを失いますが、バンドリ対ランドトドンの2:2勝負ならこちら優勢です。
相手のバンギラスはスカーフのため守ることはできない状況。
相手が集中攻撃をしなければランドロスを落とせない前提で考えると、ここは両方突っ張って問題ありません。
ドリュウズが動いてランドロスに集中攻撃した場合、トリトドンの大地の力でドリュウズを仕留めることができ最後にバンギラスvsトドンの形になるためこちらの勝ち
ドリュウズが守ればこちらはランドロスを縛られずに動かせるため地面Zでバンギラスを仕留めることができこちらの勝ち
ということで両動かしし、ドリュウズが守ったためランドはバンギラスから一撃で倒されず地面Zでバンギラスを仕留め、残ったドリュウズトリトドンで倒して勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 1-0

初戦に勝てたことはもちろんですが、パーティの情報をあまり出さずに配信試合を勝てたことも嬉しい点でした。
インタビューを終えて会場に戻ると、やはり多くのプレイヤーが試合を見ていたとのこと。
メガサーナイト、霊獣ランドロスガオガエントリトドンの4匹は技構成や持ち物がバレてもダメージが少なく、コケコロトムを温存できたと考えると大きな一勝でした。


f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain

配信卓から通常の対戦卓に戻って2戦目。
相手のパーティは北米ICで優勝したテテフグロスフワライド構築にメガバシャーモを加えたもののようです。

対テテフグロス2メガのマッチ戦では初戦でメガサーナイトを出さないようにします。
そして二戦目で相手がグロスを出さず別のメガシンカポケモンに切り替えてきたところでメガサーナイトを出すようにすれば、相手の計算を狂わせやすいです。

R2-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plain f:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20180212121531p:plain
自分 f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain f:id:barudoru:20180701145246p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain

1ターン目はモロバレルが守ると思い、ランド方向に猫ホノオZを集中するもモロバレルは動いておりガエンに胞子。この動きからモロバレルはオッカのみ持ちと予想。
ランドロスはテテフに交代してホノオZが通ります。
次のターンこちらはロトムをコケコに交代してテテフのエスパーZを受けます。フィールドの張替えとチョッキのおかげで致命打にはならず。
以上の流れでお互いにZを消耗したこと、こちらがアタッカーのサーナイトを選出していなかったこと、相手のバレルの攻撃技がクリアスモッグだけだったことでしばらく膠着しますが、
相手が役割のなくなったモロバレルメタグロスに交換したタイミングでこちらのロトムが起きてオーバーヒートが通ります。
メタグロスメガシンカすらさせず処理したことで有利となり勝ち。

R2-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20180910235136p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

一戦目の内容を受けて相手がグロスを選出するかは怪しいし、ましてや初手ガエンロトムを見せた後なので先発グロスは絶対無いと考えてこちらの先発はコケコサナ。
相手側の先発はテテフライドで、エレキフィールドが塗り替えられサイコシードと軽業が発動。
1ターン目、相手は追い風を展開しつつこちらのメガサナに向けて挑発。トリルを防ぐ手のようです。
こちらは両方動いてボルトチェンジハイパーボイスを撃ち、フワライドを倒します。

霊獣ランドロスも追い風中に処理し、数的有利を取りますが、メガバシャーモの剣の舞を警戒して強気に突っ張ったところ普通に動かれてサーナイトを失います。
コケコガエン対バシャテテフの2対2となりますが、後から場に出したガエンの威嚇とコケコのフィールド奪取でこちらの優勢でした。
まずはバシャーモを倒し、テテフを2:1で仕留めて勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 2-0

一般的にテテフグロスはサナガエンの天敵とされているため、立ち回り方は練習していました。
その成果を出すことができて嬉しい勝利でした。


  • R3【フランス】François-Xavier de Lageneste選手

f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plain

見たことがないタイプのパーティ。
エンペルトは何回か自分も使ったことがあり、負けん気が発動しても火力が足りないイメージです。こちらにはトリトドンもいるので選出されるかは怪しいかなと思っていました。
また、霊獣ランドロスが使える環境でガブリアスも珍しいです。ランドロスと違い炎技で焼けないのが厄介で、このためにヒートロトムの選出を渋ることになります。

R3-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain

1ターン目はメガゲンガーのヘドロ爆弾がコケコ方向。
チョッキのおかげで耐え、ボルトチェンジエンペルトに攻撃。エンペルトもまたチョッキのようでした。
ボルチェン効果による交換先はガオガエンで威嚇によりエンペルトの負けん気が発動しますが、エンペルトの攻撃の低さを知っていたので多分1段階アップでもメガサナは耐えるだろうと思っていました。
メガサナのショックでメガゲンガーを倒し、エンペルトの選択は凍える風。負けん気でAが上がっていましたが物理攻撃ではありませんでした。

倒れたメガゲンガーの裏からブルルが出されて2ターン目、
こちらは再びコケコを出してフィールドを書き換え、ウッドハンマーメガサーナイトが耐えてハイパーボイスで反撃、ブルルを撃破します。
最後はガブリアスの雪崩を避けてメガサナがハイボを通すこともでき勝ち。

R3-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

威嚇で負けん気が発動してスタート。
先ほどの試合でトリトドンを見せていなかったため、1ターン目はエンペルトのアクジェとメガゲンガーの攻撃でランドロスメガサーナイトを集中攻撃してくると予想しました。
というわけでサナをトリトドンに交代しつつランドのジメンZでエンペルトを攻撃しにいきます。
せっかく負けん気が発動したのでエンペルトは交代したくないはずと思ったのもあります。

ところが予想は大外れ。エンペルトをブルルに交代されてジメンZを受けられ、メガシンカかげふみで交代をロックされてしまいました。
引けなくなったトリトドンをブルルで仕留められ、トリトドンを失ったことでガブリアスが厳しくなってしまい負け。

R3-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

相手はゲンガーのメガシンカ守るから入り、その後メガゲンガーをブルルに交代。
かげふみゲンガーが引いてくれたためにサイクル戦ができ、交代読みで撃ったトリトドンの凍える風でブルルの素早さを下げることに成功。
ただ、この時何を考えていたのかブルルのスカーフを警戒せずガオガエンで上を取っていると思い込んでしまい、ブルルのウドハンをトドンに通すのを許してしまいます。ガオガエン猫騙しが撃てたターンであり、どう考えてもプレミでした・・
トドンを失った後はやはりガブリアスが厳しくて負け。

負け ○××
ここまでの戦績 2-1

最後はプレミとはいえパーティ相性的に厳しかった感じが強いです。
プレイングも噛み合わず、苦しい相手でした。
霊獣ランドロスではなくガブリアスを採用されていたのは、最速リザードンやテテフを抜ける素早さを重視したか、負けん気・勝ち気意識なのかもしれません。


  • R4【スイス】David Mizrahi選手

f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20180910235702p:plain

CHALKレヒレってやつね、と思ったらレヒレがいなくて見慣れないポケモンが入っています。
余談ですが選出画面のヨワシは単独の姿なので外見がとても貧相です・・
一応マイナーポケモンの知識には自信があり、ヨワシは濁流と手助けを使えることが頭にあったのと、魚群のデメリットを回避するために持ち物はピンチベリーかなと予想します。

R4-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20180910235702p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

ランドロスガオガエンに交代し、メガガルーラに威嚇を2回かけます。
相手は攻撃の下がったメガガルーラとサナガエンの前でやることのないクレセリアを両方引っ込め、ヨワシが出てきます。
この交代際にハイパーボイスとはたき落とすがヒット。ガオガエン猫騙しを撃てるターンでしたが、ガルーラもクレセリアも引くだろうと予想してはたき落とすを選んでおり、その判断が当たりました。
ピンチベリーが叩き落とせたかなと思いきや落ちません、水Zでしょうか??
その後ヨワシの群れは解散、ヒードランはこちらのランドロスのジメンZで仕留め、ペースを握って試合を進めて勝ち。

R4-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

この試合もサイクル戦。
1ターン目、こちらはランドロスを引いてガオガエンを出してサナガエンを並べ、相手もヒードランランドロスに交代。
2ターン目、威嚇の入ったガルーラ・ランドロスを相手はカミツルギヒードランに交代。ハイボが通りますがカミツルギにはほとんどダメージが入らず、チョッキであることが確定。
3ターン目、今度はこちらが両交代。サナ+ガエン→ロトム+ランド。その隙に相手はヒードランで身代わりを貼ります。
4ターン目、ランドロトムのS順をまだ相手は知らないと考え、ヒードランに集中攻撃を選択します。10万ボルトで身代わりを壊して地震ヒードランを撃破!
ヒードランを倒したことでハイパーボイスと炎技が通りやすくなり、相手のサイクルは崩壊。
ガルーラ・カミツルギが遅かったために上から殴ることもできて勝ち。

勝ち ○○
ここまでの戦績 3-1

サナガエンランドにとってガルーラスタンはメガマンダスタンの次に得意な相手です。
パーティ相性と素早さの有利でストレート勝ちできました。


f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain

相手のパーティを見て頭を抱えました。
毒タイプと鋼タイプのポケモンが入っておらずブルル処理手段を炎に頼っている私のパーティにとって、雨ブルルは最悪の相手です。

初戦は「トリトドンを出さない」ようにしてその分、選出のリソースをブルル対策に割く作戦でいきます。
雨パーティに対してトドンを出さないのは賭けですが、ここまでやらないと勝てないと思いました。

R5-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

サナもランドも手助け水Zで縛られうるのですが、世界大会クラスのプレイヤーならトリトドンを警戒して水技を撃たないだろうと信じて二匹とも突っ張らせる作戦でいきます。
相手はルンパッパをゴチルゼルに交代してニョロトノで滅びの歌。
コンボは決められてしまうものの、こちらのハイボ蜻蛉が両方通って大きくダメージを与えます。蜻蛉の引き先はガオガエン
もし水Zを警戒して守るを押していたらローリスクで滅びロックされ厳しかったところでした。

その後、ニョロトノがルンパッパに交代するのを読んでハイボ叩きでルンパッパを削ります。
水Zでガオガエンが倒されている間にハイボをもう一回通してルンパッパ撃破。
ゴチルゼルのトリル読みでトリル返しにも成功。
滅びのカウント0でメガサーナイトを倒されたものの一連の流れでゴチルゼルニョロトノを大きく削り、二度目の滅びとトリルを許さない状況にします。
ロトムで残りの相手を縛る状況が完成し、勝ち。

R5-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20140517124601p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

2試合目でこちらは大きく選出を変えます。
1試合目でトドンを見せていないので相手は呼び水を警戒しないと予想、初手でサナをトドンに引いて水技を吸いにいきます。

大当たり。
相手の選択は手助け水Zでした。トリトドンの呼び水で吸って無効化し、その間にランドロスのとんぼ返りでルンパッパをがっつり削ることに成功。
さらに蜻蛉で出したサーナイトがすいすいをトレース。
一見かなりのアドバンテージが取れましたが相手の切り返しが見事でした。
ルンパッパをブルルに交代しつつ、ゴチルゼルトリックルームを起動。
トリックルーム下のターンでブルルに剣の舞を舞われ、さらにゴチルゼルスキルスワップでブルルのグラスメイカーを再発動させられるなどしてブルルのパワーに圧倒されます。
ガエンロトムを切ったこちらの選出ではウッドホーンで回復し続けるブルルを倒すことができなくなり、負け。

R5-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plain f:id:barudoru:20140824164106p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20140517124601p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

今度はトリトドンを警戒されると思って初手はハイボと蜻蛉。
相手のルンパッパの選択は失念してしまいましたが水Zではありませんでした。1ターン目の拓には勝ちます。
とはいえ、問題はブルルを崩せるかどうかです。

2回の威嚇でブルルの攻撃を下げますがそれでもカプ・ブルルの火力は衰えません。
このポケモン、弱点を突かないと禁伝クラスの強さです・・
しかしメガサーナイトハイパーボイスを急所に当ててくれ、突破の芽が見えます。
ピンチベリーで回復したブルルに対し、再びハイボと雨下のフレドラでごり押しし、突破に成功。
取り巻きも倒し勝利。辛勝でした。

勝ち ○☓○
ここまでの戦績 4-1

不利なパーティ相性を読みと運で何とか捲ることに成功。
私が戦った試合のなかではこの日一番の激戦でした。配信卓でやりたかった。


f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain

半年前に流行したゲンガエンブルルジャラの形。
こちらはサナに加えチョッキコケコもいるのでジャラランガ対策には事欠かず、得意なタイプの相手です。

R6-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

珍しくメガゲンガーが身代わりを持っており、こちらはサイコショック2回で立て続けに身代わりを壊していきます。
相手はガオガエンジャラランガに交代し、影踏みでロックされたこちらの霊獣ランドロスを起点にブレイジングソウルビートを踊ります。

その後サーナイトとゲンガーが相打ちするような形になりますが、こちらにはもう1体のフェアリータイプ、カプ・コケコがいます。
相手のジャラランガの技はスケイルノイズインファイト、みがわり、まもるのようでコケコに対して大きな打点はありません。
ところが威嚇が入ったブルルのウッドハンマーが急所に当たってコケコが何もできずに倒れてしまいます。
ガエンとランドではジャラを倒せず負け。

R6-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

サナランドのサイコショックとジメンZでメガゲンガーを倒しにいくもこの指とまれで吸われます。
ピッピが倒れ、その間にメガゲンガーは身代わり。ピッピの代わりに出てきたのはジャラランガ
ただ1戦目から相手の動きが妙にトリルに対して無防備です。もしかすると初戦の配信を観ていてメガサナが速いことを知っていて、そのためにトリルをしない型のサナだと思いこんでいるのでは?
2ターン目にトリルを使ってみたところ、メガゲンの攻撃を耐えてトリックルームの起動に成功。その間ジャラランガジャラランガZを使っています。
相手はメガゲンガー、ジャラZ1積みのジャラランガ、スカーフブルルと速い3匹しか残っていないためトリルにより圧勝することができました。

R6-3 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain f:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

前の試合と同じ先発同士の対峙。相手はプレイを変えてくると予想します。
集中攻撃を読んでサーナイトに守らせたところ、うまく手助けヘドロ爆弾を防ぎます。そしてランドロス地震で相手2匹に大ダメージ。
次のターン、守れないサーナイトが手助けヘドロ爆弾を受けて倒れますが、その間にランドロスメガゲンガーを攻撃し倒します。

サナゲンが相打ちになった場合、こちらが優勢です。
こちらのコケコのマジカルシャインは全体技なのでピッピのこの指とまれを無視でき、ジャラランガに対して圧倒的優位に立ち回れます。
威嚇を回してブルルの攻撃からコケコを守りつつマジカルシャインで押していき勝ち。

勝ち ×○○
ここまでの戦績 5-1

一度は環境から姿を消したゲンガエンブルルジャラで4-1まで進んでいるプレイヤーとあって、身代わりメガゲン・身代わり最速ジャラと構築に多くの工夫がされていました。
ただ全体的にはコケコやトリックルームが刺さっていて、逆転でマッチを制することができました。
5-1と高いスコアになりましたが、スイスドローなのでここからが修羅場です。


f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain

ウォーグルと避雷針を組み合わせたパーティはよくありますがライボルトと組ませたパターンを見るのは初めてでした。
デマルウォーグルライチュウウォーグルに当たったときと同じように対処しようと考え、飛行技を半減できるコケコロトム先発で対応を試みます。

R7-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plain f:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124717p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain

予想通り相手の先発はウォーグルライボルト
1ターン目は相手がライボルトをメガ無しで守らせながらウォーグルをクレセに入れ替え、それに対して炎Zとマジカルシャインで交代先のクレセリアにダメージが入ります。
ウォーグルを引かせたことでガオガエンへの交代もしやすくなったため、2ターン目にこちらはサナガエンに両交代。
ライボルトボルトチェンジで再びウォーグルが出てきますが、その飛行Zをロトムで受けます。

ここまで互角か有利よりなダメージレースをしているつもりでしたが、クレセの型が明らかになるにつれて焦ります。
月の光、どくどくを使用し、さらに叩き落とすで持ち物が落ちない・・え;
サイコキネシスどくどく月の光???@エスパーZ
シードや瞑想ならともかく毒々は厳しいです。
ライボルトのバークアウト、威嚇による弱体化に加え、負けん気ウォーグルが威嚇をけん制しているため交代を自由に行えず、どくどくのダメージをリセットすることができません。
結局クレセリアを崩せず負け。

R7-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

R2-2の試合でメガメタグロスの選出を封じたのと同じく、コケコロトムを見せておけば次の試合でウォーグルは出されないと判断。
これが当たり負けん気を発動させることなく、サナランドで無事にスタートできました。
しかし今度はクレセリアトリックルームを使用。交代で出てきたガオガエン+エスパーZクレセリアで押される形になります。
最後の技がトリックルームなのは予想できませんでした。
メガサーナイトが削られてしまい、クレセリアを倒すプランが立てられなくなり負け。

負け ××
ここまでの戦績 5-2

負けん気ウォーグル+威嚇バクアライボルト+どくどく月の光トリルクレセリアという初めて見るタイプのパーティで、対処法が見つけらずストレート負けしてしまいました。
負けん気で交代を封じてどくどくのダメージリセットを封じたり、そういうシナジーもあるのかと勉強になりました。
二敗目を喫してしまい後がなくなります。


f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain

配信台に移り、てっきり配信されているかと思っていましたが、前の配信が早く終わった場合の予備配信(?)のような感じだったようでどこにも配信されていませんでした。
後で配信見ればいいか~と考えていたのでメモをあまり取れておらず・・
相手のパーティは今日三度目のゲンガエンブルルです。

一応、こちらの苦手な雨ブルルの形になっていますが、ニョロトノピン刺しなのでどちらかと言えばリザードン対策用の雨に見えます。

R8-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

1ターン目は地面Zをメガゲンガーに撃つも守られ、ブルルをガオガエンに交代されます。
2ターン目で猫だましをサナに撃たれながらメガゲンガーが滅びの歌。
しかしランドロスは蜻蛉返りを選択していたため滅びのカウントを外すことには成功します。
その後メガゲンガーの身代わりなどもあってこちらのメガサーナイトが滅びカウントで倒されます。

終盤、コケコのめざ氷で相手のHP7割前後の霊獣ランドロスを落としにいきますがミリ耐えで落とせず。
これで落とせずに反撃を受けたのが痛手になり、負け。

R8-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20180701145246p:plain

ラティアスが何をしてくるか分からない^^;
ただ様子見で守るを使うような余裕はありません。
手助けでメガサナを落としにくるとか、滅びのサポートをしてくるとかそういう線も考えられます。
・・で、霊獣ランドロスを動かしたところ、冷凍ビームを撃たれ一撃で倒されてしまいます。

絶望的な1ターン目になりましたが、返しのハイパーボイスが通ってラティアスも大きく削ります。
2ターン目、コケコのボルトチェンジラティアスを倒しにいきますがまたもミリ耐え。
冷凍ビームでメガサーナイトを削られ、影踏みでロックされたままメガゲンガーに縛られる苦しい展開になります。
かげふみ下の集中攻撃でメガサーナイトを失い、残り2匹となったため滅びの歌で負け。

負け ××
ここまでの戦績 5-3

対戦相手のEmilio選手はこの次の試合も勝ち、さらにはDay2も勝ち進んでファイナリストになります。
構築も立ち回りも完成されていて今年の世界チャンピオンは彼になると信じて疑いませんでした。

一方の私は3敗したためDay2進出の芽は無くなりました。
世界大会二連覇に向けた挑戦はここで終わり。
悔しいですが、あと1ラウンド残っているため最後は勝って終わりたいところ。


  • R9【チリ】Emiliano Reyes Castro選手

f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain

R4の相手のヨワシカプ・レヒレになった形で純粋なガルーラスタンと言える相手です。

R9-1 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plain f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain

ガルレヒレはこのルールでよく見かける初手。
この初手とサナランドが対峙した時は猫瞑想を前提に両動かしすることに決めていました。

猫だましの方向はランドロスで、その間にハイパーボイスをガルーラレヒレに通します。レヒレは瞑想。
その後は威嚇でガルーラを、トリトドンの呼び水でレヒレを封じながら立ち回り、瞑想したレヒレから全くダメージを受けずに倒すことに成功。
反対に呼び水でパワーアップしたトリトドンは相手のカミツルギ不在もあって暴れることができ、勝ち。

R9-2 先発 後発
相手 f:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain f:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plain
自分 f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain f:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124717p:plain

トドンの脅威を一戦目で見せつけたため、次はカミツルギが選出されると予想。
トドンを選出せず、今回はヒートロトムに後発を任せます。

初手ランドロスミラーでとんぼ返りし合ってサイクル戦。
一度引いた相手のランドロスが再び交代で出てくるタイミングを読んでガオガエンの叩き落とすが決まり、こだわりスカーフを剥ぎます。
スカーフを落としたことにより、ヒートロトムランドロスの上を取れたと思いました。
・・が、しかしランドの方が速かったです。性格陽気のようですね。
結果ロトムで攻撃する前に上から岩雪崩を撃たれてしまい、ガオガエンが怯んでカミツルギを倒し損ねてしまいます。
とはいえランドロスは倒すことができ、残りのポケモンはサナロトムより遅かったために上を取って攻撃していき勝ち。



  • 結果

R1 Agustín De Cicco f:id:barudoru:20151005231226p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124711p:plainf:id:barudoru:20140517125030p:plainf:id:barudoru:20140517124145p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain ○○ WIN
R2 Gabriel Alejandro Quevedo Zuazo f:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180910235009p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124901p:plainf:id:barudoru:20180910235136p:plain ○○ WIN
R3 François-Xavier de Lageneste f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124600p:plainf:id:barudoru:20180910235546p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plain ○☓☓ LOSE
R4 David Mizrahi f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20180910235702p:plain ○○ WIN
R5 Nathaniel Innocenti f:id:barudoru:20140517124422p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plainf:id:barudoru:20140517124300p:plainf:id:barudoru:20140824164106p:plain ○☓○ WIN
R6 River Davis f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20171230110321p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20150531130756p:plain ☓○○ WIN
R7 Alvin Hidayat f:id:barudoru:20140517124421p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20170926224730p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plain ☓☓ LOSE
R8 Emilio Forbes f:id:barudoru:20140517123722p:plainf:id:barudoru:20170830230922p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124604p:plainf:id:barudoru:20140517124144p:plain ☓☓ LOSE
R9 Emiliano Reyes Castro f:id:barudoru:20140517123720p:plainf:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124713p:plainf:id:barudoru:20140517124714p:plainf:id:barudoru:20170626235746p:plain ○○ WIN

というわけで6勝3敗(3敗時点では5-3)が今回の結果でした。
↓Day2に進めなかった僕はこんな感じで凹んでました。

配信試合ではあまり情報を見せずに勝つことができ、相性不利な相手も捲って途中まで5-1と好調で「いけそう!」ムードでした。
しかし、R7、R8で当たったAlvinとEmilioにそれぞれストレート負けして2連敗。
この2人はそのあとも勝ち進んでDay2に進み、特にEmilioはDay2も驚異的なスコアで勝ち進んでファイナリストとなっています。

命中100のハイパーボイスを主軸にしたメガサナパーティらしく運で負けることはほぼなく、むしろ運はかなり良い方でした。
プレイングも後から思い返して後悔するようなものは少なかったです。
初戦配信の情報バレも少なく抑えることができました。


今回の反省点はパーティでした。
優勝した昨年と比較するといくつか反省したいところがあります。

去年f:id:barudoru:20170830222823p:plain 今年f:id:barudoru:20140517124426p:plain
1,パーティの準備期間 1か月と少し 3か月以上
2,初見殺し要素 多め 少なめ
3,戦術の幅 広い 狭い

1について、構築の準備期間は長いほうがもちろん良いのですが、環境の進むスピードが速い場合はそれも大したアドバンテージではなくなります。
メガサーナイト構築は6世代の頃から全国ダブルで使い慣れており、JCSで流行していたメガボーマンダメガガルーラメガメタグロス構築に対して有利を取れそうなことも決め手となって、だいぶ前から本命と決めて練習していました。
しかし世界大会の直前にメガゲンガーが台頭。
メガゲンガー構築はIFKと絡めて凍える風を使うイメージしか持っておらず、今回の相手のように身代わりを用いたり、ブルルと絡めたりするタイプには苦戦を強いられました。
軌道修正してメガゲンガーに強いタイプの構築を選ぶ選択肢もあったかもしれませんが、立ち回りを煮詰めていた構築を本番直前に転換するのには踏み切れませんでした。
去年のパーティはJCS後1か月と少しの期間で作ったものでしたが、新しい構築であった分環境に対するメタができていたと思います。

2について、去年はDay2参加者の中で自分しか使っていなかったワルビアルや、多くのプレイヤーが重視していなかった自然Zエルフーンを軸にしたパーティを使い、相手にセオリー通りの対処をさせずに勝ち星を伸ばせた部分が大きいです。
一方、今年のパーティの勝ち筋は「威嚇2枚でメガシンカポケモンを補佐する」というありがちなもので、結果として負けん気持ちの入ったパーティにメタられて負けることになりました。
メガサーナイトは他のメガシンカポケモンよりも威嚇への依存が強いため逆風が強かったと言えます。
バシャキザンやミロカロスに対しては対処法を考えていましたが、ライボルト+クレセリア+ウォーグルメガゲンガー+カプ・ブルル+エンペルトのような組み合わせは初見で、対処法を見出せずに苦しい試合となりました。総じて「初見殺しされる側」だったように思います。
今年のDay2の試合を見ていると威嚇メタ特性持ちのポケモンをうまく絡めたパーティの活躍が多く見受けられ、自分がDay2に進めていたとしても勝ち上がるのは厳しかっただろうと考えます。

3について、世界大会では初見の戦術や初見の組み合わせと多く戦うことになるため、それに対して柔軟に対応しなければなりません。
ワルビアル軸のサイクル戦とエルフーン軸に上から攻撃する戦術の二通りがあった去年のパーティは、決勝戦で一見構築相性不利なSam選手を破ったように多くの構築に対応できましたが、
今年はパーティ内でのタイプ被りが多かったこともあり柔軟さに欠け、相性不利な相手に勝機を見出すのが難しかったです。


悔しい思いをした今年の世界大会ですが、対戦はとても楽しいものでした。
メインステージでの試合であったR1、激戦となったR5、この年の準優勝者との対戦をしたR8と印象に残る試合は多々あり、「世界中から集まった強者と熱い対戦ができる」WCSの醍醐味を今年も存分に味わうことができました。
だからこそDay2に進んでもっと戦いたかったというのが心残りになるのですが、この悔しさもまた来年の糧にしたいと思います。


その来年の会場はワシントンDC。
WCS2014が行われた場所です。
ワシントン世界大会は自分にとっても初めて出た世界大会で思い入れがあります。
Sejunが優勝したのはこの年。会場からその姿を間近で見ていて自分も世界チャンピオンになることに憧れたものです。
自分にとって世界大会挑戦の出発点であるワシントン、行きたいという気持ちは例年にまして強いです。
今年のような前回優勝者の招待出場権は無いため、ネット予選、ライブ大会と一つ一つステージをクリアできるよう頑張って、また世界を目指していきます。

【WCS2019 サン・ムーンシリーズ】素早さ早見表

GSダブルで行われるVGC2019ルール(サンシーズン&ムーンシリーズ)向けの素早さ早見表です。
※サンシーズン・ムーンシーズン向けのためメガシンカゲンシカイキを省いています。

太字はその素早さで見かけることが多いと思われるメジャーポケモン
その中でも特に重要で調整の標的にもしやすいものはアイコン付きにしています。
環境に応じて随時更新していく予定です。

432 最速145族*2(軽業アギルダー
400 最速130族*2(追い風中のプテラ/クロバット
378 最速120族*2(軽業ジュカイン
374 最速118族*2(軽業ルチャブル
360 最速112族*2(すなかきルガルガン
356 最速110族*2(サーフテールライチュウR、葉緑素ワタッコ
346 最速106族*2(軽業レパルダス
334 最速151族*1.5(スカーフフェローチェ
332 最速99族*2ジオコントロール1回のゼルネアス/追い風中のイベルタル
328 準速112族*2(すなかきルガルガン
326 最速97族*2(追い風中のルナアーラ
324 準速110族*2(サーフテールライチュウR、葉緑素ワタッコ
312 最速90族*2葉緑素ドレディア
308 最速88族*2(すなかきドリュウズ
304 準速151族*1.5(スカーフフェローチェ
最速87族*2(軽業サワムラー)
302 準速99族*2ジオコントロール1回のゼルネアス/追い風中のイベルタル
300 最速85族*2(すいすいハリーセン/キングドラ
最速130族*1.5スカーフカプ・コケコ/ミュウツー
298 準速97族*2(追い風中のルナアーラ
290 最速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
286 最速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
285 最速121族*1.5(スカーフアーゴヨン
280 準速88族*2(すなかきドリュウズ
278 準速87族*2(軽業サワムラー)
最速75族*2(ムラっけS上昇1回のドーブル
276 最速74族*2(すいすいガマゲロゲ
274 準速85族*2(すいすいハリーセン/キングドラ
273 準速130族*1.5スカーフカプ・コケコ/ミュウツー
268 最速111族*1.5(スカーフボルトロス
最速70族*2すいすいルンパッパ/ニョロボン/マンタイン葉緑素ウツボット
267 最速110族*1.5(スカーフゲンガー/ルギア/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
265 最速109族*1.5スカーフカミツルギ/エレザード
264 最速108族*1.5(スカーフテラキオン
準速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
261 最速107族*1.5(スカーフズガドーン
準速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
259 準速121族*1.5(スカーフアーゴヨン
256 最速65族*2(ゆきかきサンドパンR)
255 最速103族*1.5(スカーフウツロイド
253 最速102族*1.5(スカーフガブリアス
252 最速101族*1.5(スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
準速74族*2(すいすいガマゲロゲ
250 最速100族*1.5(スカーフサンダー/パルキア/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス
249 最速99族*1.5スカーフゼルネアス/イベルタル
248 準速72族*2(軽業ペロリーム
247 最速98族*1.5(スカーフサザンドラ
244 最速97族*1.5スカーフソルガレオ/ルナアーラ
準速70族(f:id:barudoru:20150622213510p:plainすいすいルンパッパ/ニョロボン/マンタイン葉緑素ウツボット
243 準速110族*1.5(スカーフゲンガー/ルギア/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
241 最速95族*1.5スカーフホワイトキュレム/カプ・テテフ/ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ジガルデ50%、加速1回のサメハダー/メガヤンマ、龍の舞1回のジガルデ50%)
準速109族*1.5スカーフカミツルギ/エレザード/キュウコンR)
240 準速108族*1.5(スカーフテラキオン
238 最速93族*1.5(龍の舞 or 蝶の舞1回のオドリドリ
準速107族*1.5(スカーフズガドーン
237 最速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
235 最速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム
234 最速90族*1.5f:id:barudoru:20180907223011p:plainスカーフカイオーガ/ゼクロム/レシラム/ホウオウ/グラードン/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ
最速55族*2葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
準速65族*2(ゆきかきサンドパンR)
232 最速89族*1.5(スカーフor蝶の舞1回のビビヨン
準速103族*1.5(スカーフウツロイド
231 最速88族*1.5(スカーフドリュウズ
準速102族*1.5(スカーフガブリアス
229 準速101族*1.5(スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
228 準速100族*1.5(スカーフサンダー/パルキア/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス
226 準速99族*1.5スカーフゼルネアス/イベルタル
最速86族*1.5(スカーフFCロトム
225 最速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/ハリーセン/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレ、龍の舞1回のジガルデ100%、ジャラランガZ済のジャラランガ
準速98族*1.5(スカーフサザンドラ
223 最速151族(フェローチェ
準速97族*1.5(スカーフソルガレオ/ルナアーラ
222 最速150族(マルマイン
最速83族*1.5(スカーフデンジュモク
220 準速95族(スカーフホワイトキュレム/カプ・テテフ/ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ジガルデ50%、加速1回のサメハダー/メガヤンマ、龍の舞1回のジガルデ50%)
217 最速80族*1.5(スカーフサーナイト/チャーレム/エルレイド/トゲキッス/マンムー/シャンデラ/ヌメルゴン、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
216 最速145族(アギルダー
準速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
214 準速91族*1.5スカーフ霊獣ランドロス/ロトム
準速55族*2葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
213 準速90族*1.5f:id:barudoru:20180907223011p:plainスカーフカイオーガ/ゼクロム/レシラム/ホウオウ/グラードン/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ
211 最速77族*1.5(スカーフネクロズマ日/ネクロズマ月)
210 準速88族*1.5(スカーフドリュウズ
208 最速75族*1.5スカーフドーブル/カプ・ブルル
207 準速86族*1.5(スカーフFCロトム
205 準速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/ハリーセン/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレ、龍の舞1回のジガルデ100%、ジャラランガZ済のジャラランガ
204 最速72族*1.5(スカーフアマージョ
203 準速151族(フェローチェ
202 準速83族*1.5(スカーフデンジュモク
準速150族(マルマイン
201 最速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
200 最速130族(f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ/プテラ/ミュウツー/クロバット/サンダース)
198 準速80族*1.5(スカーフサーナイト/エルレイド/マンムー/トゲキッス/シャンデラ、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
197 準速145族(アギルダー
195 最速126族(ファイアロー
194 最速125族(マニューラ/オオスバメ
193 最速124族(アブリボン
準速77族*1.5(スカーフネクロズマ日/ネクロズマ月)
192 最速123族(オンバーン
最速65族*1.5(スカーフペリッパー/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
191 最速122族(ゲッコウガ
190 最速121族(アーゴヨン/霊獣トルネロス
準速75族*1.5(スカーフドーブル/カプ・ブルル
189 最速120族(ジュカイン/ダグトリオ/フーディン
187 最速118族(ルチャブル
準速73族*1.5(スカーフカラマネロ
186 最速61族*1.5(スカーフバンギラス
185 最速117族(エンニュート
184 最速116族(エルフーン/ゼブライカ
最速60族*1.5(スカーフパッチール/ユキノオー/ニンフィア/ブルンゲル/ギルガルド/ガオガエン/アシレーヌ/ヤレユータン
183 最速115族(ペルシアンR/スターミー/ライコウ/エテボース/アグノム/チラチーノ/ジガルデ10%)
準速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス
182 準速130族(プテラ/ミュウツー/カプ・コケコ)
181 最速113族(ジャローダ
180 最速112族(ペンドラー/ルガルガン昼)
179 最速111族(f:id:barudoru:20180213192921p:plainトルネロス/ボルトロス
178 最速110族(ライチュウ/ゲンガー/ルギア/ライチュウR/ケンタロス/ワタッコ/エーフィ/ラティオス/ラティアス/ユキメノコ/アーケオス/ルガルガン黄昏)
準速126族(ファイアロー
177 最速109族(f:id:barudoru:20170626235746p:plainカミツルギ/キュウコンR/エレザード/アイアント
176 最速108族(ゴウカザル/デンチュラ/コバルオン/テラキオン/ビリジオン
174 最速107族(ズガドーン
準速122族(ゲッコウガ
173 最速106族(レパルダス
準速121族(霊獣トルネロス/アーゴヨン
172 最速105族(ライボルト/ミミロップ/コジョンド/ゾロアーク/フリージオ
準速120族(ジュカイン
171 最速104族(ニャオニクス/マフォクシー
170 最速103族(ウツロイド
169 最速102族(ガブリアス
168 最速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ
167 最速100族(f:id:barudoru:20190112101909p:plainパルキア/リザードン/サンダー/ウルガモス/キュウコン/ドククラゲ/バクフーン/エンテイ/フライゴン/ボーマンダ/ムクホーク/キュワワー
166 最速99族(f:id:barudoru:20160416145153p:plainゼルネアス/f:id:barudoru:20160416145154p:plainイベルタル
165 最速98族(サザンドラ
164 準速112族(ペンドラー/ルガルガン昼)
163 最速97族(f:id:barudoru:20180907214152p:plainソルガレオ/f:id:barudoru:20180907214209p:plainルナアーラ
162 最速96族(トゲデマル/ミミッキュ
準速110族(ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
161 最速95族(f:id:barudoru:20161220214552p:plainカプ・テテフ/ブラックキュレム/ホワイトキュレム/ウインディ/オコリザル/ルージュラ/ヘルガー/サメハダー/レックウザ/メガヤンマ/パチリス/ヒヒダルマ/ジガルデ50%/シルヴァディ
準速109族(エレザード/キュウコンR/カミツルギ
159 最速93族(オドリドリ
準速107族(ズガドーン
158 最速92族(ワルビアル/ハギギシリ
157 最速91族(霊獣ランドロス/ヤミカラス/ロトム/ネオラント
準速105族(ライボルト
156 最速90族(グラードン/カイオーガ/ピカチュウ/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ロズレイド/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
準速104族(ニャオニクス
155 最速89族(ビビヨン
154 最速88族(ドリュウズ
準速102族(ガブリアス
153 準速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/デデンネ
152 準速100族(ボーマンダ/パルキア
151 準速99族(ゼルネアス/イベルタル
最速86族(FCロトム
150 最速85族(ドクロッグ/ジャラランガ/カプ・レヒレ/ニドキング/ゴルダック/フリーザー/スイクン/ハリーセン/キングドラ/クレセリア/ジガルデ100%)
準速98族(サザンドラ
149 準速97族(ソルガレオ/ルナアーラ
147 準速95族(カプ・テテフ/ウインディ/サメハダー/オコリザル/ヘルガー/レックウザ/メガヤンマ/ジガルデ50%/ブラックキュレム/ホワイトキュレム
146 最速81族(ミロカロス
無振り126族(ファイアロー
145 最速80族(フシギバナ/カイリュー/アメモース/ダーテング/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/チルタリス/オニゴーリ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/エルレイド/シャンデラ/ウォーグル/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
144 最速79族(バイバニラ/マッシブーン
143 準速91族(霊獣ランドロス
最速78族(カメックス/ホルード
142 準速90族(グラードン/カイオーガ/レシラム/ゼクロム/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ディアルガ/ポリゴンZ/ギラティナ/ギラティナO)
141 最速77族(ネクロズマ日/ネクロズマ/ヒードラン
140 準速88族(ドリュウズ
139 最速75族(f:id:barudoru:20140517124137p:plainドーブル/フラージェス/クレッフィ/カプ・ブルル
138 準速86族(FCロトム
最速74族(ガマゲロゲ
137 準速85族(ドクロッグ/カプ・レヒレ/ニドキング/ゴルダック/フリーザー/キングドラ/ジガルデ100%/ジャラランガ
最速73族(カラマネロ
136 最速72族(アマージョ/ペロリーム
135 準速83族(デンジュモク
無振り115族(ペルシアンR/ジガルデ10%)
最速30族*1.5(スカーフモロバレル/マシェード
134 最速70族(ルンパッパ/ニョロトノ/カポエラー/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
133 準速81族(ギャラドス/ミロカロス
132 準速80族(フシギバナ/カイリュー/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/ヌメルゴン/バルジーナ/ウォーグル/ナゲツケサル
131 準速79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り111族(トルネロス/ボルトロス
130 準速78族(カメックス/ホルード
無振り110族(ルギア)
129 準速77族(ネクロズマ日/ネクロズマ月)
無振り109族(キュウコンR/カミツルギ
128 最速65族(サンドパンR/ハッサム/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
127 準速75族(スピアー/ドーブル/フラージェス/クレッフィ/アブソル/カプ・ブルル
126 無振り106族(レパルダス
124 最速61族(バンギラス/テッカグヤ
無振り104族(ニャオニクス/マフォクシー
準速72族(アマージョ/ペロリーム
123 最速60族(ガオガエン/ピクシー/ポリゴン2/ギルガルド/パッチール/ユキノオー/ジバコイル/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌ/ヤレユータン
122 準速70族(ルンパッパ/カポエラー/ニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
最速59族(ブロスター
無振り102族(ガブリアス/トリミアン
121 最速58族(ズルズキン/アマルルガ/ゴロンダ
最遅130族(ミュウツー
120 無振り100族(サンダー/エンテイ/パルキア/ウルガモス/キュワワー
119 無振り99族(ゼルネアス/イベルタル
117 無振り97族(ソルガレオ/ルナアーラ
最速55族(ナッシー)
準速65族(サンドパンR/ハッサム/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
116 無振り96族(トゲデマル/ミミッキュ
115 無振り95族(ウインディ/レックウザ/パチリス/ホワイトキュレム/ブラックキュレム/ジガルデ50%/カプ・テテフ
113 準速61族(バンギラス
112 準速60族(ガオガエン/ユキノオー/ギルガルド/ニンフィア/ジバコイル/アシレーヌ/ヤレユータン
最速50族(マリルリ/ヤミラミ/モジャンボ/タブンネ/メレシー)
無振り92族(ワルビアル/ハギギシリ
111 無振り91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
110 無振り90族(バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/グラードン/カイオーガ/ルカリオ/ポリゴンZ/ディアルガ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
108 最遅113族(エルフーン
107 準速55族(ナッシー)
106 無振り86族(FCロトム
最速45族(ゴローニャ/ゴローニャR/ガラガラ/ガラガラR/オクタン/ローブシン
105 無振り85族(ドクロッグ/カプ・レヒレ/フリーザー/ヘラクロス/スイクン/チェリム/クレセリア/ジガルデ100%/ジャラランガ
104 最速43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
103 最遅110族(ゲンガー)
無振り83族(デンジュモク
最速42族(オニシズクモ
102 準速50族(マリルリ/ヤミラミ/モジャンボ/メレシー)
101 無振り81族(ギャラドス/ミロカロス
最速40族(ヌケニン/ドサイドン
100 無振り80族(フシギバナ/アーボック/カイリュー/アメモース/サーナイト/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/マンムー/フワライド/トゲキッス/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
98 最遅104族(ニャオニクス
97 無振り77族(ネクロズマ/ネクロズマ月/ヒードラン
最遅103族(ウツロイド
95 無振り75族(カプ・ブルル/ドーブル/フラージェス/クレッフィ
94 最遅100族(パルキア/キュワワー
最速42族(オニシズクモ
93 最遅99族(ゼルネアス/イベルタル
92 無振り72族(アマージョ/ペロリーム
準速40族(ヌケニン/ドサイドン
91 最遅97族(f:id:barudoru:20180907214209p:plainルナアーラ/ソルガレオ
90 無振り70族(カポエラー/ジュゴン/ニョロトノ/エアームド/ルンパッパ/メタグロス/キノガッサ/キリキザン/ジュナイパー
最速30族(モロバレル/マシェード
最遅95族(ウインディ/レックウザ/ブラックキュレム/ホワイトキュレム/カプ・テテフ/ジガルデ50%)
最遅96族(ミミッキュ/トゲデマル
87 最遅92族(ハギギシリ
86 最遅91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
85 無振り65族(ハッサム/シャワーズ/ブラッキー/ペリッパー/グレイシア/ゴチルゼル
最遅90族(グラードン/カイオーガ/ディアルガ/バリヤード/ガルーラ/ホウオウ/ルカリオ/ポリゴンZ/ギラティナ/ギラティナO/レシラム/ゼクロム
81 最遅85族(クレセリア/ドクロッグ/ジガルデ100%/カプ・レヒレ
最遅86族(FCロトム
無振り61族(バンギラス/テッカグヤ
80 無振り60族(f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/ギルガルド/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/パッチール/ユキノオー/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌ/ヤレユータン
78 無振り58族(ズルズキン
76 最遅80族(サーナイト/エルレイド/トゲキッス/シャンデラ
75 最遅79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り55族(ナッシー/ハピナス
74 最遅78族(カメックス/ホルード
73 最遅77族(f:id:barudoru:20180907232048p:plainネクロズマ日/ネクロズマ/ヒードラン
72 最遅75族(ドーブル/フラージェス/クレッフィ/カプ・ブルル
70 無振り50族(ベトベトンR/ベトベトン/ラッキー/マリルリ/ヤミラミ/ハリテヤマ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/タブンネ/メレシー)
最遅73族(カラマネロ
69 最遅72族(アマージョ/ペロリーム
67 最遅70族(ジュゴン/カポエラー/ニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
無振り47族(カバルドン
65 無振り45族(ガラガラ/ガラガラR/ナッシーR/オクタン/ラランテス
63 最遅65族(ゴチルゼル/シャワーズ/ハッサム/ブラッキー/グレイシア)
無振り43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
62 無振り42族(オニシズクモ
60 無振り40族(ドサイドン/サイドン/トゲチック/グソクムシャ/ダダリン
59 無振り39族(トリトドン
最遅61族(バンギラス/テッカグヤ
58 最遅60族(f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/パッチール/ユキノオー/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/ギルガルド/アシレーヌ/ヤレユータン
57 最遅59族(ブロスター
56 最遅58族(ズルズキン/アマルルガ
無振り36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
55 無振り35族(ピッピ/ドヒドイデ/シロデスナ/バンバドロ
54 最遅56族/55族(オーロット/デンリュウ/カイリキー/ナッシー/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
53 無振り33族(ソーナンス/ドータクン
最遅54族(パンプジンLL)
50 無振り30族(ヤドラン/カビゴン/ヤドキング/ランクルス/モロバレル/デスカーン/ヨワシ群/マシェード
49 最遅50族(ベトベトン/ベトベトンR/ラッキー/マリルリ/ハリテヤマ/ヤミラミ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/タブンネ/メレシー)
無振り29族(ムシャーナ/フレフワン
47 最遅48族(メタモン
46 最遅47族(カバルドン
45 最遅45族(f:id:barudoru:20181207000111p:plainラランテス/ガラガラR/ガラガラ/ゴローニャ/ゴローニャR/プクリン/ナッシーR/グランブル/オクタン/ヨノワール/ローブシン/ナゲキ)
無振り25族(ギガイアス
44 最遅44族(ドラミドロ
43 最遅43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
42 最遅42族(オニシズクモ
最遅90族*0.5f:id:barudoru:20180907223011p:plain鉄球カイオーガ/グラードン
40 無振り20族(コータス/ナットレイ/シュバルゴ
最遅40族(サイドン/バクーダ/トゲチック/ユキカブリ/ドサイドン/グソクムシャ/ダダリン
39 最遅39族(トリトドン
36 最遅36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
最遅35族(ピッピ/ドヒドイデ/バンバドロ/シロデスナ
34 最遅33族(ドータクン
無振り13族(ツンデツンデ
33 最遅70族*0.5(鉄球ニョロトノ
31 最遅30族(f:id:barudoru:20140517124901p:plainモロバレル/カビゴン/ヤドラン/ヤドキング/ランクルス/デスカーン
30 最遅29族(ムシャーナ/フレフワン
29 最遅61族/60族*0.5(鉄球バンギラス/ユキノオー/ギルガルド/ガオガエン
27 最遅25族(ギガイアス/サマヨール
22 最遅20族(f:id:barudoru:20140517125039p:plainナットレイ/コータス/プリン/シュバルゴ
21 最遅42族*0.5(鉄球オニシズクモ
20 最遅30族*0.67(鈍い1回のカビゴン
18 最遅15族(タマゲタケ)、S個体値0の13族(さみしがりツンデツンデ
16 最遅13族(ツンデツンデ
15 最遅30族*0.5(鉄球モロバレル
9 最遅5族(ツボツボ/ナマコブシ

【WCS2018】サナガエン

f:id:barudoru:20180902195512p:plain
QRレンタルチーム(PGL)
WCS2018ナッシュビル世界大会で使用したパーティ。
Day1で6勝3敗。Day2への進出は叶わずという結果になりました。


概要

■サナガエン+地面Zランドロスについて
f:id:barudoru:20140517124426p:plainf:id:barudoru:20180321133458p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
全試合BO3形式で行われる世界大会に参加するにあたって、去年の大会で優勝したワルビレヒレのようにマッチ戦に向いたサイクル寄りの並びを使うことにしました。選んだのはサナガエンランド。威嚇2枚を駆使し、サイクルを回しながら全体技で削っていく形はパワーが高く、自分の得意戦術でもあります。

この3匹の組み合わせにおいて、霊獣ランドロスリザードン対策などの用途からスカーフで使われることがほとんどです。ただ、スカーフランドロスは物理型の場合はサーナイトを巻き込む地震が使いづらく、特殊型の場合は火力に難があります。そこで味方を巻き込まない地面Z技、「ライジングランドオーバー」を使う物理型の霊獣ランドロスメガサーナイトと組ませてみたいと考えました。

ランドロスにスカーフを持たせない場合、「相手のリザードンが重くなる」「パーティ全体の素早さが遅くなるためハイボでダメージを与えた相手にトドメを刺すことが難しくなる」などの懸念がありますが、その点は高速ポケモンのカプ・コケコを採用して補完します。f:id:barudoru:20180701145246p:plain

ただし、レヒレではなくコケコをカプ枠にしたサナガエンは、大地の力・ヘドロばくだん・めざ氷で全員の弱点を突かれ、相手の特殊ランドロスに弱くなりがちです。そこでカプ・コケコをチョッキ+めざ氷持ちにし、ランドに反撃できるようにすることで解決を図っています。

今回のパーティはこのサナガエン+地面Zランドロス+チョッキコケコを基本選出として構築しました。サーナイトで相手を削る→最後にコケコで一掃、という流れを目指します。

ハイパーボイス+地面Z」の動きにより、相手が飛行タイプへ交代して地面Zを透かしてきても交代先のランドロスボーマンダハイパーボイスのダメージを蓄積させることができます。Day1の配信1回戦でもドリュウズ→霊獣ボルトロスの交換時にハイパーボイスで大ダメージを与えています。

ハイパーボイス+地面Z」を使ううえで重要なのは素早さ順をメガサーナイト>霊獣ランドロスにすることです。

霊獣ランドロスを先に動かすと、ライジングランドオーバーを相手に耐えられてピンチベリーが発動、その後ハイパーボイスが通って仕留めきれず・・という残念な展開になりがちです。一方、メガサーナイトが先に動いてハイパーボイスのダメージを与えてからライジングランドオーバーをぶち込めば、ピンチベリーの発動なくカプ・レヒレトリトドンを落とせる可能性が高いです。対ミミッキュにおいても、物理耐久に振っているものでなければハイパーボイスでばけのかわを剥がして地面Zで倒せるためトリルを妨害できます。ピンチベリーや化けの皮があるから集中攻撃されても大丈夫、と油断している隙を突くことができ、特にカプ・レヒレはカモにすることができました。さらにメガサナを巻き込んで地震を撃ちたいとき(対ピッピマリルリ等)でもハイボ⇒地震の順に動けば、地震サーナイトが倒れてハイボを撃てなくなる事態を防ぐことができます。

メガサーナイトのSは144。もともと構築を組み始めた当初は126ぐらいだったのですが、準速カプ・レヒレやそれ抜き調整のポケモンドーブルニドクインらが台頭するに従って求められるSは早くなり、準速ランドロス抜きのラインで落ち着きました。トリル持ちのサナにしては速すぎると思われるかもしれませんが、リザテテフやゲンガー系をはじめ145以上の素早さで固めたパーティも多く見かけるためこの素早さでもなおトリックルームは強力でした。マッチ戦では1試合目において相手のポケモンサーナイトより速いか遅いかまずは見極め、それをもって2戦目・3戦目でトリックルームを利用するかどうかのプランを立てていきます。

そしてサーナイトの相方、霊獣ランドロスの素早さはS143の準速。メガサーナイトとSが1しか変わらないため、相手ポケモンの素早さチェックにうってつけです。特性「いかく」の発動順で素早さの優劣が分かるのも見逃せません(サーナイトのトレースはメガシンカ前の素早さで起動するためS判定としてはあまり意味が無い)。

「メガサナで抜けるポケモンはだいたいランドロスでも抜ける」「ランドロスで抜けるポケモンはだいたいメガサナでも抜ける」と判断しながら戦えるのは縛り関係を確かめたりトリックルームを使うかの判断をする上で重宝しました。


メタグロス対策について
f:id:barudoru:20151117225759p:plain
メガサーナイト構築にとって必ず直面する課題が対メガメタグロスです。特に今回のパーティではスカーフでない霊獣ランドロスを採用していることから、アイアンヘッドと冷凍パンチでサナランドの両方が縛られる懸念があり、厳しい相手と言えます。

その対策としてヒートロトムを採用。思念の頭突きの無いメガメタグロスであればヒートロトムへの打点はほとんどなく、逆に炎技によって一撃で倒せます。サンダーやモロバレルといった定番のメガメタグロス取り巻きからもダメージを受けにくいことからグロス構築への強さはかなりのものです。

とはいえヒートロトムガオガエンとタイプが被っており、水・岩の弱点が共通します。特に水タイプはパーティで弱点3匹という状態になり、水Zが非常に苦しいです。当のメガメタグロス構築もカプ・レヒレオニシズクモなど水タイプがほぼパーティに入っています。そこでトリトドンを採用し、特性呼び水により水技を吸い取ってもらうようにしました。5世代から続くヒートドンの並びは堅固で、トドンを倒そうとする草タイプは炎Zで焼いてしまえます。

対岩に関しても、このルールで代表的な岩技使いであるウツロイドと霊獣ランドロストリトドンで4倍弱点を突くことが可能です。
カプ・テテフやドラゴンタイプに力押しされやすいというトドン+ロトムの欠点はサナガエン側が補ってくれるため組み合わせ同士のシナジーがありました。


■タイプの偏りについて
f:id:barudoru:20140517124717p:plain
電気二匹、地面二匹、炎二匹という偏ったパーティバランスではあるものの、ここまで厚く鋼タイプを対策したおかげでメガサーナイトが非常に動きやすいです。例えば炎枠がガオガエン1体だけなら「ガオガエンを倒されてしまうとテッカグヤナットレイで詰み」となりガオガエンを大切にして戦わなければならない窮屈な展開になりがちですが、もう1匹の炎タイプを用意しておくことで余裕を持って戦えます。

ヒートロトムトリトドンがそれぞれの特性「ふゆう」「よびみず」で弱点を減らしてくれているおかげで、タイプ被りの欠点も意外と少なめです。ただ、草タイプへの打点を炎技に頼っている手前、雨+カプ・ブルルの組み合わせが非常に苦手。こればかりは勝ち目が薄く、当たらないことを祈っていました。(・・Day1で2回当たりました^^;)

電気弱点のポケモンが存在せず、逆に電気に耐性を持つポケモンが4匹いることから、相手が避雷針持ち以外の電気タイプを選出してくることはかなり少なめ。全国ダブルにおいて多くのパーティはサンダー、カプ・コケコの「デンキZ」をZ枠としており、それらが選出されないことで相手のZワザモーションを見ることも体感少なくなります。その場合はこちらだけ一方的にZワザを使うことになり、ダメージレースで差をつけやすいです。


個別解説

f:id:barudoru:20140517124426p:plainメガサーナイト
ハイパーボイスサイコショックトリックルーム、まもる@サーナイトナイト/トレース→フェアリースキン
175-☓-94-203-155-144 (H252,B68,S188 ひかえめ)

メガシンカ前:175-☓-94-159-135-124
HD:メガゲンガー(C222)のヘドロばくだんを確定耐え
S:準速霊獣ランドロス(S143)+1

威嚇によって低い防御を補ってもらいつつ、ハイパーボイスを通して戦います。命中100で通りの良い全体技を撃てるのは他のポケモンにはない最大の利点であり、プレイングを楽にしてくれます。フェアリー技を半減する主なタイプといえば炎と鋼ですが、VGC2018の環境で最も使われている炎タイプはフェアリー等倍のガオガエンで、最も使われている鋼タイプは特防が紙であるカミツルギなので、ヒードランギルガルドがバリバリ使われていた6世代全国ダブルの頃よりハイボの通りが良くなったと感じます。
毒タイプはもちろんエスパー技で弱点を突くことができ、ウツロイドを意識してサイコキネシスではなくサイコショックを用います。

メガシンカ前の特性はトレース。相手依存かつ対象を選べないため狙って活かすのは難しい特性ですが、相手の威嚇をトレースしてガエンランドマンダに反射できると美味しく、その他ではポリゴン2のダウンロードなどを得られた時に直接のアドバンテージになります。ウツロイドフェローチェのビーストブーストをトレースできた場合、メガシンカせずにサイコショックでそれらを倒して能力を上げにいくプレイングもできますが、上を取られている以上、欲張らずにメガシンカして特防を上げておいた方が良いことも多いです。○○メイカー系や日照りをトレースしてしまうと相手に有利なフィールドや天候を展開して得をさせてしまう危険もあるため気を付けたいところ。その一方で雨パのペリッパーあめふらしをトレースし、「しめったいわ」の適用が無い雨を降らせられる・・といった状況もあるので限界雨などと勝負する時は頭の片隅に置いておくと良いです。(メガシンカ前の素早さが準速ペリッパーより速いため意外と決まりやすいようです)

先述のハイボ⇒地面Zの流れを決めるために素早さは味方の霊獣ランドロスより速くする必要があり、144まで振っています。ここまでの速さがあればキノコの胞子を狙うキノガッサドーブル、物理アタッカーであるキリキザンメガバンギラス、トレンドのポケモンである準速レヒレニドクイン、諸々のマイナーポケモンも抜いてしまえるため役に立つことは多いです。

また、クリアボディを活かすためにメガシンカを渋るメタグロスや、S振りの甘いカミツルギリザードンも抜いてしまえるため思いがけず機能することも。サナガエンミラーではサーナイトのSが勝負に直結するため優位に戦えます。相手のスカーフランドロスに対しては、ガエンの叩き落とすかトリトドンの凍える風で素早さを下げておけばこちらが抜けるようになります。メガシンカ前でも124の素早さがあるため、すいすいをトレースしてルンパッパを抜き、上から攻撃できることも稀にあります。

トリックルームについては基本的にマッチ二戦目以降、相手が高速ポケモンを多用している場合に使います。サナガエンに対して相手はモロバレルカビゴントリトドンガオガエンなどトリルカウンターのポケモンを選出してくるのが定石であるため、一戦目から積極的にトリルを仕掛けにいくことは少ないです。トリル返し、追い風・凍える風への対抗手段としても活用します。

このポケモンと後述の霊獣ランドロスは似たような努力値配分をしています。性格補正を特攻・攻撃にかけ、合計ステータスで得をするようにし、残りは耐久に回して縛られる状況を減らします。特にメガサーナイトはUBのような種族値をしているので、低い能力を努力値で補うのが効率的です。


f:id:barudoru:20140517125139p:plainランドロス霊獣
【じしん、いわなだれ、とんぼがえり、まもる@ジメンZ/いかく】
185-181-110-☓-112-143 (H164,D92,S252 いじっぱり)

HD:いのちのたまカプ・コケコ(C147)、サンダー(C194)のめざめるパワー氷を最高乱数以外耐え
S:準速

WCS2017で使用したワルビアルと同じく威嚇と地面Zを備え、メガサーナイトと非常に相性の良いポケモンです。地震をベースにしたライジングランドオーバーの威力は180。ハイパーボイスと合わせてほとんどのポケモンを倒せるうえ、相手がランドロスボーマンダへの交代で地面Zを避けようとしてもハイパーボイスのダメージが通るため安定行動になりやすいです。

サブ技は無難に汎用性の高い岩雪崩ととんぼ返りを持たせています。剣の舞が欲しくなることもありますが、対雨でとんぼ返りが欲しくなることが多く(トリトドンをちらつかせて水技を撃たせないようにしながらとんぼ返りでルンパッパにダメージを与える)、この技構成に決まりました。

準速にしてランドロスミラーに強くする一方で、不意のめざパ氷などに備えたり受け出しの機会を増やせるよう、特殊耐久にも多めに振りました。Day1ではメガゲンガーのシャドボちょうど2発で落とされる場面が多かったためあと少しだけ特殊耐久があればと感じましたが・・素早さも削れないため難しいです。性格を慎重や陽気にすることも検討して良かったかもしれません。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、ねこだまし、まもる@マゴのみ/いかく】
200-154-111-☓-129-91 (H236,A36,B4,D148,S84 いじっぱり)

HD:カプ・コケコ(C147)のEF+スパーキングギガボルトを確定耐え、ペリッパー(C161)の雨+ねっとうを最高乱数以外耐え、カプ・テテフ(C200)のムーンフォースを確定2発耐え、カプ・テテフ(C182)のきあいだまを確定耐え
S:無振り70族抜き、凍える風の2回入ったメガメタグロス(S178)抜き

猫だましと威嚇、炎+悪のタイプを持つサポーター。後述しますが、サーナイトと共に初手に並べることは少なく、1ターン目でサナランドを並べて初手ランドバックガエンで繰り出す立ち回りを多用します。

トリックルームを絡めたアタッカー、相手のトリルへの対抗、草タイプ対策、鋼タイプ対策とメガサナ構築においては数えきれないほどの役割を担えます。トドン+ロトムの苦手なカプ・テテフに対応する役も任せています。コケコのエレキメイカーでサイコフィールドを打ち消し、猫だまし+フレアドライブと連撃すれば耐久無振りのCSテテフを落とせるのは覚えておきたい要素です。

また、こちらがコケコガエンorランドガエンの並びならガエン引きをしながらボルチェンorとんぼ返り⇒ガエンへの交代をすることで「実質横にサイドチェンジ」することができ、これによってエスパーZを受けたり威嚇を再度使うようなプレイもできます。

霊獣ランドロスとの組み合わせで威嚇を繰り返す戦術は強力です。両者に一貫する水タイプの攻撃には(たとえ選出していなくても)トリトドンが睨みを効かせていることもあって威嚇回しは有効に働きやすいです。威嚇回しの天敵である負けん気キリキザンに対しては(守るを貫通する)炎Zヒートロトムが強く、勝ち気ミロカロスに対してはトリトドンでマークしています。

叩き落とすはBO1でも汎用性の高い技ですが、BO3形式ではさらに強力な技。相手の持ち物をチェックできるほか、前の試合で相手ポケモンがZクリスタル持ちと分かっていればその場合は叩き落とすを使わずフレアドライブで攻める、といった判断ができるようになります。悪技が叩き落とすだとエレキシードクレセリアが崩しにくそうですが、サナガエンの並びを作れば瞑想クレセは放置できるため、2:1で戦い続ければそのうちクレセリアだけが生き残ることになり、ガエンで詰めていけます。

守るは単純な汎用性と味方のランドロス地震に巻き込まれないよう採用しましたが、他の技ももっと検討すべきだったかもしれません。また、素早さに関しては凍える風の恩恵を受けることやガエンミラーを考えて気持ち早めにしていますが、こご風込みで最速ブルルを抜けるようSを94まで上げておけば一試合拾えたので後悔しています。


f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ
10まんボルトボルトチェンジマジカルシャイン、めざめるパワー氷@とつげきチョッキ/エレキメイカー】
159-☓-106-140-107-180 (H108,B4,C196,D92,S108 おくびょう)

H:16n-1
HD:とつげきチョッキ込みでカプ・テテフ(C200)のムーンフォースを最高乱数二連で引かない限り耐え。メガゲンガー(C222)のヘドロばくだんを高乱数耐え(75%)
S:最速メタグロス(S178)+2

このパーティのカプ枠。副フェアリー枠としてサーナイトとともに対ジャラランガや対メガボーマンダを担うほか、エレキフィールドモロバレルらの眠り技を防ぎます。「メガサーナイトで雑に削り、高速ポケモンであるコケコでトドメを刺す」という流れは単純ながらも強力な勝ち筋です。こちらのランドガエンにとって苦手な相手のレヒレミロカロスの弱点を突けること、ランドがスカーフで無い分、リザードンを上から叩けるポケモンが欲しかったことなど多くの点で構築にマッチするカプ枠です。

突撃チョッキはコケコには珍しい持ち物ですが、これを持たせるとメガサーナイトに匹敵する特殊耐久を得られます。高い特殊耐久は以下のようなメリットをもたらします。
1,対スカーフf:id:barudoru:20170626234145p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plain
毒や地面の一貫しがちなこのパーティにとって、特殊スカーフランドやスカーフウツロイドに怯えず動けるのは大きいです。とりわけ特殊ランドはサナガエンコケコランドの基本選出にとって最大の天敵であったため、これをチョッキ+めざ氷コケコで迎え撃てるようにする意義は大きいと考えました。
2,縛っている相手の強気突っ張り対策f:id:barudoru:20140517123726p:plainf:id:barudoru:20140517124420p:plain
コケコを使っていると必ず直面する問題なのですが、縛っているはずのメガリザードンYミロカロスが強気にコケコに突っ張ってくる場合があります。
チョッキでDを固めておけばこうした拓負けをしても致命傷を負わずに済み、被害を最小限に抑えられます。
3,対コケコキザン、コケコグロスf:id:barudoru:20161220213754p:plainf:id:barudoru:20140517125036p:plain
コケコミラーになったとき、相手は電気Zと先制攻撃技の集中でコケコを倒そうとしてくることが多いです。チョッキを用いてこの集中を耐えて反撃できると大きくアドバンテージを稼げます。
4,フィールド奪取f:id:barudoru:20170303205327p:plainf:id:barudoru:20161220214552p:plain
チョッキによって上がった特防のおかげでテテフやレヒレへの後出しにリスクが少なく、万が一交代際にZワザが直撃しても耐えることができます。出した後はボルチェンでもう一度引っ込むという流れでフィールド合戦を優勢に進められます。

その他にも耐久が上がるメリットは数えきれず、ゲンジャラ、晴れパ、雨パなどとの勝負を楽にしてくれます。逆にデメリットとしては火力アイテムを持てないこと、守るを使えないことの二点が挙げられますが、前者の火力不足に関しては味方のメガサーナイトが全体技のハイパーボイスで相手を削ってくれるために火力アイテムなしのパワーでも事足りることが多く、後者の守るを持てないことについては、そもそもチョッキにより縛られる状況が少なくなったこととコケコの弱点の少なさによりさほど気になりません。ただ、味方のメガサナの張ったトリルを守るで凌げないところだけは悩みどころです。

素早さは最低限メガメタグロスを抜ける程度に振りました。よくあるS179のメガゲンガーを意識してそれプラス1の調整。


f:id:barudoru:20140517124717p:plainヒートロトム
10まんボルト、オーバーヒート、サイドチェンジ、まもる@ホノオZ/ふゆう】
143-☓-127-145-127-146 (H140,C156,S212 おくびょう)

H:16n-1
C:最堅モロバレル(H221-D145)を炎Zで乱数1発 (93.8%)
HD:カプ・テテフ(C200)のPFサイコキネシスを確定耐え
S:準速ランドロス(S143)+3、最速ウォーグル(S145)+1

コケコと並ぶ電気枠、ガエンと並ぶ炎枠であり、一見タイプ被りがキツそうですが浮遊で地面弱点を消せるおかげで意外と辛くありません。むしろ電気二匹・炎二匹の体制によって対ウォーグルテッカグヤハッサムナットレイキリキザンなどがとても楽になります。

持ち物はホノオZ。互いに弱点を突き合う水タイプへの対抗上、ヒートロトムはデンキZを持たせることが多いですが、このパーティではトリトドンの呼び水で水技をけん制できているうえ、耐久水タイプに強いポケモンを多数用意しているので不要かと思いました。ホノオZはオーバーヒートをベースにして威力195の大技。オバヒのように特攻が下がるデメリットがなく命中率も安定している点は評価できます。オーバーヒートでは一撃で倒せるか怪しかったメガメタグロスモロバレルギルガルドも炎Zなら確実に倒せます。耐久無振りの霊獣ランドロスなら一撃で倒すことが可能で、特にテテフグロスパーティは初手にランドグロスと並べてくることが多いので、ガエンロトムの猫炎Zでスカーフランドロスを撃墜する流れが強いです。

守るでZワザを防がれると本来は損になることが多いのですが、炎Zの場合はそうとも言えません。カミツルギはオーバーキルなので守るを使われても貫通して一撃で焼いてしまえます。自身より遅いカミツルギは絶好のカモです。サナガエンの苦手なキリキザントゲデマルに対しては、守られたとしても襷を剥がしながら大ダメージを与えることができます。

Z技はアンコールを無視できるため、トゲデマルライチュウのアンコールに対抗して使う手もあります。また、Zクリスタルは叩き落とすで落とされないため、ガオガエンからほとんど打点を受けずに立ち回れるメリットもあります。霊獣ランドロスと2Zで、この二匹を同時選出することもありますが、浮遊持ちであるロトムを選出しているなら霊獣ランドロス地震を撃ちやすいことになるため、問題に感じたことはあまりないです。

サイドチェンジはヒートロトムの豊富な耐性を活かすことのできる技。アメリカのICでサイチェンロトムが優勝したことから警戒されるかなとも思いましたが、勝ちを拾いにいける技なのでやはり持たせておいて損は無いと思います。

このポケモン種族値が低く、努力値配分は迷いどころ。互いに弱点を突き合う関係にあるカプ・レヒレは確実に抜いておきたい、雪崩を上から撃たれたくないので霊獣ランドロスも抜きたい、と考えていくうちにどんどんスピードアップしていき、性格臆病でSを146(最速ウォーグル抜き)まで引き上げることにしました。S138(準速カプ・レヒレ抜き)~144(準速霊獣ランドロス抜き)まではこのルールの激戦区の素早さラインと感じているので、この一帯を抜ける素早さはとても重宝します。メガサーナイトと同様、叩き落とすや凍える風で相手の準速スカーフランドロスの素早さを1段階落としておけば上から攻撃できるようになるのもポイントです。


f:id:barudoru:20140517124601p:plainトリトドン
【だいちのちから、こごえるかぜ、クリアスモッグ、まもる@ウイのみ/よびみず】
216-☓-110-134-103-62 (H236,B172,C76,D4,S20 ひかえめ)

C:ウツロイド(H185-D151)をだいちのちからで高乱数1発 (87.5%)
HB:霊獣ランドロス(A197)のライジングランドオーバーを確定耐え
S:最遅ゴチルゼル-1

水弱点を3匹有するこのパーティにとってはありがたい呼び水要員です。ヒートロトムと組めばカプ・レヒレオニシズクモに対して一方的に強い布陣ができ、こちらの威嚇勢にとって脅威となるかちきミロカロスの対処にも向いています。対雨パーティでは、普通に扱うとルンパッパから縛られてしまいますが、後発に置いて「トリトドンへの交代で水技を吸い取る動き」をちらつかせつつ戦うようにすれば有利な拓を押しつけていけます。

地面タイプであることも重要で、ウツロイドアーゴヨンに対して一方的に強いことはそれらに弱いサナガエンにとってありがたい要素。デンキZに対する引き先にもなります。メガメタグロスに対しても強く、ロトムトドンの布陣を並べれば思念の頭突きを切ったメタグロスからほとんど打点を受けません。

特殊地面技である大地の力は確定として、もう1つの攻撃技(浮いているポケモンに対する攻撃手段)を何にするかで悩みました。
熱湯、濁流、冷凍ビーム、凍える風の4つの候補がありましたが、味方のメガサナ、ランド、ヒートムがちょうどS操作の恩恵を受けやすい素早さの位置にあることもあって凍える風をチョイスしました。メガバンギラスメガボーマンダの竜の舞によるSアップを打ち消すのにも最適です。相手の交代先にも一貫しやすいため使いやすく、例えば相手がカミツルギに交代した際に凍える風が入れば、味方の霊獣ランドロスヒートロトムでそのまま縛れるようになることがあります。耐久無振りの陽気ASカミツルギなら凍える風の後にメガサナで縛ることも可能。

クリアスモッグは対瞑想クレセリアや瞑想レヒレ用。サーナイトトリックルームを絡めるとより安全に能力アップを打ち消せます。他にもミロカロスの勝ち気で上がった特攻を消すのにも使えます。ただ、Day1ではカプ・ブルルに苦しめられることが多かったため、ヘドロばくだんを持たせるべきだったかもしれません。

素早さについて、このパーティでは積極的にトリルを狙わないため最遅にはせず、自身もこご風の恩恵を受けられることに期待してそこそこ伸ばしています。こご風の入ったガオガエンならだいたい抜くことができます。


主な選出

■基本選出
先発:サーナイトランドロス
後発:ガオガエン、カプ・コケコorトリトドンorヒートロトム
サーナイトの相方といえば一般的にはガオガエンですが、私はサナランドを先発に出し、ガオガエンを後発に用意することが多いです。ガオガエンやガルーラの多用される現環境ではサナガエンと並べても1ターン目は猫だまし交換に終わることが多く、それよりは1ターン目でサーナイトを守らせながらランドロスをガエンに交代し、2ターン目から猫ハイボor猫トリルの動きをした方が良い展開を作りやすいと考えます。また、サナガエンの先発は相手にレヒレを出されると出し負けてしまうことが多いですが、サナランドならハイボ+地面Zにより先発レヒレを突破しにいくことができます。先発の出し負けをすることが少なく、安定しやすい布陣です。


■勝ち気、負けん気、天邪鬼対策
先発:カプ・コケコ、ヒートロトムorサーナイト
後発:ガオガエンランドロス霊獣orサーナイト
相手のパーティに勝ち気負けん気持ちがいる場合、ランドもガエンも初手には出しにくいです。そうした相手は先発に出てくることが多いのでコケコでまず迎え撃ちにいき、相手が威嚇メタ特性のポケモンを出していなければボルトチェンジで引っ込んで威嚇する動きが手堅いです。

電気2匹、威嚇2匹のこのパーティにとって、トゲデマル+ウォーグルなど避雷針+負けん気勝ち気の組み合わせは非常に重く見えますが、デマルorライチュウウォーグルに関してはコケコロトムで選出すればあちらからの打点もないため、シャイン・オバヒ(炎Z)で撃ち合いに勝てます。ミロカロス+避雷針はトリトドンメガサーナイトで対応。バシャキザン、コケコキザンに対してもコケコロトムなら対処しやすく、キザンの守るを貫通するロトムの炎Zと相手の意表を突くコケコの耐久を活かして試合を有利に進められます。


■対メガメタグロス
先発:ヒートロトムサーナイトorガオガエン
後発:相手に応じて
グロスのコツは「グロスがいない間にサーナイトを動かす」ことだと思っています。ヒートロトムトリトドンガオガエンらで圧をかけたり、威嚇を撒いたりしてメタグロスを引かせ、その間にサーナイトグロスの取り巻きを削っておくように立ち回ります。グロス構築には基本的に他の鋼タイプが入っていないし、炎枠もガオガエンであることが多いためハイパーボイスの通りが良いです。グロスの取り巻きであるテテフ、レヒレ、ガエンあたりからトリトドンロトムを削られすぎないようにしたいところです。


反省点

負けん気、勝ち気、天の邪鬼について定番のものは対策したつもりでしたが、「メガゲンガー+負けん気エンペルト」や「メガライボルト+負けん気ウォーグル+毒毒クレセリア」というイレギュラーなものにうまく対応できず、世界大会のDay1では苦しめられました。後ほど対戦レポートの記事を作成するつもりなのでそちらで詳しく書きたいと思います。


対戦動画

www.youtube.com