【WCS2018】湿原誓いジャラランガ

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QRレンタルチーム

第35回がにゅーオフと第14回南白オフで使ったパーティ。がにゅーオフでは4勝2敗で予選落ちとなりましたが、翌日の南白オフで優勝することができました(予選4-1、決勝トナメ4-0)。

  • 概要

水の誓いと草の誓いは組み合わせて使用すると1つの攻撃になる「コンビネーション技」です。コンボを通すことに成功すると威力150(草タイプ)になり、4ターンの間相手全体の『すばやさ』を1/4に下げるという強力な追加効果が付きます。1/4というのは、麻痺が弱体化した7世代では最強のS操作。たとえ相手に追い風を使われても、その上を取って叩くことができます。これとジャラランガを組み合わせることで、相手にS操作による対抗を許さず、確実に上からブレイジングソウルビートを通す、というのがこのパーティのコンセプトです。上からのブレイジングソウルビートは非常に強力で、メガボーマンダメガメタグロスとの優劣も逆転します。

誓い技を使えるポケモンには歴代の御三家シリーズ、シルヴァディ、三猿、ドーブルがいますが、今回はジュカインアシレーヌを選びました。ジュカインが120族の素早さで先手を取って誓いコンボを起動し、眼鏡アシレーヌの高い特攻を用いた誓い攻撃で大ダメージを狙えます。

  • コンボ妨害への対抗手段

コンボは妨害されやすいもの。誓いコンボが妨害される主なケースは「ねこだまし」「まもる」「縛り」「トリックルーム」の4通り。それぞれに次のような対策、立ち回りを考えています。

■「ねこだまし」対策f:id:barudoru:20180321133458p:plain
ダブルバトルにおけるコンボの妨害として相手を確実に怯ませる技「ねこだまし」は定番です。3月に突然解禁され瞬く間にトップメタとなった威嚇ガオガエンから猫騙しを狙われるパターンは非常に多いです。その対策として考えたのがジュカインの技「ファストガード」。先制技である猫騙しを防ぎ、その隙に眼鏡アシレーヌの攻撃を通す狙いです。ガオガエンが水弱点を持つこともあり、ガエンゲンガーやサナガエンなどの並びには眼鏡ハイパーボイスで壊滅的な被害を与えられます。

ただし、アシレーヌは拘っているので、安易にハイパーボイスを選ぶと次のターンに水の誓いを撃てません。次のターンに誓いコンボを狙うなら水の誓い、相手二匹に水技を通すのが良さげならハイパーボイスと技選択が重要になります。


■「まもる」対策f:id:barudoru:20180321133625p:plain
誓いコンボの攻撃対象に守るを使われた場合、追加効果が発動しません。単純に二匹分の行動を無効にされることもあって痛手であり、この事態は何としても避けたいと言えます。突撃チョッキや拘りスカーフの多い霊獣ランドロスなど、守る持ちが少ないポケモンを対象にすると安全です。

また、ダメージよりも追加効果を通すことを優先し、あえて草技を半減するポケモンに誓いコンボを狙うのも手です。集中攻撃を半減されるようではダメージレースに負けてしまいますが、湿原さえ展開できれば序盤にダメージレースで負けてもジャラランガで取り返すことができます。このように考えるとテッカグヤギルガルドに誓いコンボを撃つのも好手です。

誓いコンボを守るで防がれたとしても、次のターンに再び誓いコンボを発動できるなら問題はないです。最悪のパターンは片方守るで誓いコンボを防がれ、その間にS操作を使われること。セーフプレイの観点から考えると、S操作を使われる恐れのないポケモンは放置して、S操作を使いうるポケモンに誓いコンボを撃つプレイングが安定します。

例えば、メガメタグロス&サンダーf:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20180321133625p:plainという並びと対峙した場合、サンダー方向に誓いコンボを狙うのが正解です。というのも、メガメタグロスに誓いコンボを守られサンダーに追い風を使われた場合、次のターン上から集中攻撃でジュカインアシレーヌを倒されて誓いコンボが不発となり窮地に陥ります。一方、サンダーから守るか見切りを使われてコンボを防がれたとしても、メガメタグロスからジュカインアシレーヌが殴られるだけでそれぞれ一撃では倒れないので、次のターン誓いコンボを通して湿原を展開できます。

特性によって誓いコンボが無効化される可能性もあるものの、水の誓い+草の誓いの合体技は草タイプ。貰い火、呼び水と比べて草技を無効化する特性「そうしょく」はダブルバトルではマイナーであり、気にする必要がないと言えます(一応、マリルリヌメルゴンが持っている可能性はあります)。避けられた場合も誓いコンボの追加効果を通せないので、砂隠れや雪がくれはマークしておく必要があるかもしれません・・。光の粉は知りません。


■上から縛られるパターンの対策f:id:barudoru:20180321133853p:plain
相手の高速アタッカーにジュカインアシレーヌの片方が縛られてしまうと誓いコンボが成り立ちません。ジュカインは襷を持っているため上から縛られることは稀なものの、アシレーヌが縛られるケースはいくつかあります。ジュカインより早くアシレーヌを一撃で倒せるポケモンの筆頭はカプ・コケコの攻撃ですが、メガシンカ避雷針の可能性が濃厚なジュカインの前で電気技を撃たれることはほぼ無いと考えます。フェローチェアーゴヨンはドクZでないことを祈るしかありません・・

また、天候パーティのルンパッパの手助け+エナジーボールドリュウズの地面Z、フシギバナドレディアの草Zなどもそれに該当します。ルンパッパは猫騙しもあるためファストガードとの択になり非常に厄介です。これら天候系に対しては誓いコンボを決めるのは諦めたほうがよく、ガオガエン猫騙し・威嚇でサポートしつつジャラランガを通す戦術で応戦したいところ。


■「トリックルーム」対策f:id:barudoru:20180321133942p:plain
トリックルームを展開されると誓いコンボのS操作が逆効果に働きます。トリパを相手にした場合は誓いコンボを使わず、アシレーヌを軸に打点を稼いでいくと良いです。多くのトリパは水タイプを苦手としており、アシレーヌハイパーボイスは通りやすいと言えます。

選出画面でトリパだとすぐ分かるガチトリパに対しては挑発ボルトロスに加え、ガオガエンアシレーヌクチートとトリルキラーを当てていけるためほとんど苦戦することはありません。難しいのはトリルするかどうかひと目で分かりづらいスイッチトリパ系。「トリルを警戒した動きをしたら凍える風が飛んできて誓いコンボを使わなかったことを後悔した」「トリルを警戒した選出をすると結局トリル要員やトリルアタッカーは選出されずガオガエンらが腐った」という場面はしばしばです。
こればかりは択ですが、相手側もアシレーヌクチートガオガエン入りのパーティに対してトリルを使うのは勇気の要る選択であり、「初手からトリルは使わず、誓いコンボを使われたのを見てから次のターンにトリルを選ぶ」という相手が多いです。そのため、例えばクレセリア方向に誓いコンボを撃って大ダメージを与えつつ湿原を展開しておき、次のターンにそのクレセリアを仕留めていく流れでトリル妨害するとうまくいきやすいです。

奥の手ですが、誓いコンボは味方に撃つこともできます。味方の場に湿原を広げ、Sを1/4にすればトリルに対抗することも可能です・・が、あまりにリスクが大きく、トリル返しされると厳しいので普通はやりません・・

  • 個別解説

f:id:barudoru:20180321134010p:plainジュカイン
【くさのちかい、リーフストーム、がむしゃら、ファストガードきあいのタスキ/しんりょく】
145-94-85-157-106-189 (C252,D4,S252 おくびょう)

高い素早さから草の誓いを使うことができるポケモンメガシンカすればさらに早くこの技を使え、避雷針も得られるのですが、「ドラゴンタイプが付くデメリット」があります。ドラゴンタイプが付くことによるメリットはほぼありません・・竜の波動も攻撃範囲が狭いです。避雷針がなくとも、1ターン目からジュカインの横のアシレーヌに電気技を撃たれるケースは稀であり、万一電気技を撃たれても電気Zクラスでなければアシレーヌは耐えられます。誓いコンボにさえ成功すれば避雷針には用がありません。そのため、メガシンカしない選択肢を考えました。とはいったものの、カプ・コケコやメガゲンガーゲッコウガアーゴヨンメガボーマンダ(同速)など、ジュカインでは上を取られてしまう相手と対峙した時にメガシンカしたい場面も多いです。オフではタスキ型を使いましたが、メガジュカイン入りについても検討しています(後述)。

ジュカイン自体が上から縛られると誓いコンボが成り立たないため、気合の襷はコンボとマッチしたアイテム。HPが残り少ないほど強力になる「がむしゃら」「しんりょく」と相性が良く、これらを駆使して暴れられます。理想的な展開は襷我武者羅で相手に大ダメージを与え、相手の反撃でジュカインが倒され、ジャラランガを死に出しすること。誓いで湿原を展開して、なおかつHP僅かの相手が残っているという盤面になればブレイジングソウルビートを通す絶好のチャンスです。

見切りは持たせず、猫騙し対策にファストガードを採用しました。悪戯心絡みの行動を止めるのにも役立ちます。


f:id:barudoru:20180321134239p:plainアシレーヌ
【みずのちかい、ハイパーボイスムーンフォースれいとうビーム@こだわりメガネ/うるおいボイス】
183-☓-95-188-138-90(H220,B4,C196,D12,S76 ひかえめ)

H:8n-1
C:ハイパーボイスダブルダメージでガオガエン(H202-D110)を高乱数1発 (75%)、
HB:メガメタグロス(A197)のかたいツメ+かみなりパンチを確定耐え
HD:メガゲンガー(C222)のヘドロばくだん、カプ・コケコ(C147)のエレキフィールド+10まんボルトを高乱数耐え(68.7%)
S:湿原+追い風のカミツルギメガメタグロス抜き。

水の誓いを撃つ側のポケモン。誓いコンボは後に技を繰り出したポケモンの特攻が適用されます。後で知ったことなのですが、誓いコンボはタイプに関わらずタイプ一致の補正が入るようです。タイプ一致かつ拘り眼鏡で強化された威力150技は強烈。等倍なら一撃で落としてしまえるポケモンは多く、半減でも大きく削ることができます。

誓いコンボを撃った後は水の誓いで拘ることになります。ハイパーボイスを撃てないのが残念ですが、水の誓いも熱湯と同じ威力なので悪くない打点を出せます。水の誓いは呼び水に吸われない(吸われないだけでトリトドン本体を狙った場合は無効化される)というメリットもあり、トリトドン入りのパーティにも安心して撃っていけます。草の誓いと合わせて撃つと合体技になってしまうので分散させて撃ちたいときは注意が必要です。

誓いコンボを通せそうにない時は「うるおいボイス」を絡めたハイパーボイスで相手を削ります。素早さの遅い全体技アタッカーということで感覚は6世代のニンフィアジュカインファストガードガオガエン猫騙し・威嚇で護衛しつつ、通していきたいところです。同タイプのカプ・レヒレと比べると、火力はこちらの方が上、特殊耐久は同じくくらい、物理耐久ではこちらがだいぶ劣るといったところ。ミストフィールドを展開できないのも当然マイナスですが、ドラゴン技の威力を下げないためジャラランガと両立しやすいメリットと取ることも出来ます。

技については水技2つフェアリー技のムーンフォースが確定として、最後1枠には冷凍ビームをチョイス。モロバレルを意識しており、ジュカインのHP満タン我武者羅と冷凍ビームの集中でモロバレルを倒せる仕掛けとなっています。このポケモンサイコキネシスも覚えますが、モロバレルはウタン(エスパー半減)を持っている可能性もあるため、冷凍ビームが無難と判断。メレラキ意識の滅びの歌や、Z技級の打点が出せるハイドロカノンも検討できるかもしれません。

誓いコンボはアシレーヌの素早さに関係なく撃つことができ、湿原状態の相手には大抵先手を取れるため、素早さに努力値を振っているのは一見無駄に見えますが、追い風を展開した状態のメガメタグロスと対峙することが多いため、それを抜ける程度に振ることにしました。

眼鏡の火力は魅力的ですが、守るが使えなかったり、誓いコンボの後にハイパーボイスが撃てないデメリットもあるため、命の珠などを試してもいいのかもしれません。


f:id:barudoru:20171230110321p:plainジャラランガ
スケイルノイズかえんほうしゃ、みがわり、まもる@ジャラランガZ/ぼうおん】
151-☓-145-167-125-137 (H4,C252,S252 ひかえめ)

全体攻撃しつつ全能力を上げる専用Z技を持つジャラランガは、S操作の恩恵を受けるポケモンの中でも最強クラス。上を取ることさえできれば、メガメタグロスメガボーマンダにも殴り勝つことができます。ジュカインアシレーヌどちらかが倒された後に死に出しし、誓いコンボや我武者羅で削れた相手にブレイジングソウルビートでトドメを刺しつつ全能力アップを狙います。

メイン技はZ技のベースでもあるスケイルノイズ、サブ技は鋼やブルルに効果的で威力も高い火炎放射とし、3つめの技に身代わりを持たせました。守ると身代わりで時間を稼ぐことができ、味方のポケモンがフェアリータイプを倒してくれるのを待つという用途で使えます。もちろん、相手がフェアリー二匹を並べてジャラランガZを避けようとするのに備えたり、湿原が消えるのを待つために使われる両守るを読んで身代わりを出しておくのも手です。このパーティにはフィールド要員がいないこともあり、状態異常対策としても活躍します。

特性は汎用性をとって防音。音技に貫通されてしまう身代わりとは相性が良いです。バークアウトや滅びの歌を無効化でき、ライボルトコントロール滅びパに対してパーティ単位で刺さります。隠れ特性アシレーヌの解禁前は味方のうたかたのアリアを防音で防ぐという美しいシナジーもありました。

フェアリータイプが3匹以上入っているような構築に対しては選出しない方が無難。レヒレ入りのメガサナ構築に対してもあまり選出しません。そのような相手に対してはジャラランガの代わりにボルトロスクチートをアタッカーとして対応します。


f:id:barudoru:20140517125030p:plainボルトロス霊獣
10まんボルトヘドロばくだん、ちょうはつ、まもる@いのちのたま/ちくでん】
155-112-90-197-100-168 (H4,C252,S252 おくびょう)

C:カプ・レヒレ(177-150)をいのちのたま+10まんボルトで高乱数1発 (93.8%)

ジャラランガの攻撃を遮るカプ・レヒレの対策が主。Zやフィールド、こだわりメガネに頼らずカプ・レヒレを落とせる貴重なポケモンです。味方のジュカインは序盤で力尽きてしまうことが多く、レヒレ入りのパーティに対しては対策のため必ず選出したいところ。選出画面でジュカインと電気タイプの並びを見せることで相手にメガジュカイン(+放電)を意識させたいという狙いも少しあります。

挑発によりトリパ対策もでき、ガオガエンアシレーヌとともにガチトリパやゴチルゼルトリパにも対応します。サブウェポンはヘドロ爆弾とめざパ氷で迷いましたが、ランドロスは誓いコンボやジャラランガZの標的にしやすくそれらによるダメージ蓄積が多いことからめざパ氷は不要と判断。カプ・コケコやメガサーナイトを迅速に処理できるヘドロ爆弾をサブ技としました。特性ちくでんとヘドロばくだんにより、カプ・コケコを一方的に倒すことができます。


f:id:barudoru:20140517124422p:plainメガクチート
アイアンヘッドいわなだれ、ふいうち、まもる@クチートナイト/いかく→ちからもち】
157-165-145-☓-123-70 (H252,A196,D60 いじっぱり)

メガシンカ前 157-143-105-☓-83-70
A:11n
HD:トリトドン(C158)、霊獣ランドロス(C157)のだいちのちからを確定耐え

このパーティのメガ枠。低速重火力アタッカーということで誓いコンボのS操作と相性がよく、フェアリーに強い鋼枠としてジャラランガともシナジーがあります。

ドラゴンへの打点は他のポケモンでも事足りているので、じゃれつくは持たせず命中安定で使いやすいアイアンヘッドをメインウェポンに据えました。先制攻撃技の不意打ちは、ジャラランガZで取りこぼしたポケモンを仕留めたり、ジュカインアシレーヌの両方が苦手とするメガゲンガーを縛ったりするのに便利です。

岩雪崩はリザードンやサンダーへの打点となり、誓いコンボによって上から撃てるため追加効果とも相性が優れています。メガクチートは一般的な霊獣ランドロスの1.5倍の火力を持っているため、ランドロスの雪崩耐えリザードン程度なら余裕で落とすことができます。ガオガエンオニシズクモにも弱点を突くことができ、全体技が欲しい場面でも活躍する優良な技です。

欲を出すならジャラランガの能力アップをコピーする自己暗示をもたせてもいいかもしれませんが、技スペースが乏しいことや攻撃面の強化は威嚇によって打ち消される場面が多いことから持たせませんでした。メガシンカ枠ではあるものの、ジュカインアシレーヌジャラランガで選出3枠がほぼ埋まり気味のこのパーティにおいては選出しないこともしばしばです。


f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン
フレアドライブ、はたきおとす、とんぼがえり、ねこだましとつげきチョッキ/いかく】
191-181-111-☓-111-93 (H164,A236,B4,D4,S100 いじっぱり)

H:16n-1
A:メガメタグロス(H156-B170)をフレアドライブで乱数1発 (68.8%)
S:最遅100族-1

3月8日に突如解禁された威嚇・猫両立ポケモン。トリル対策に加え、猫騙しによるジャラランガサポートなど汎用性が高いです。雨パも含め、天候系に出していくことが多め。

チョッキ型では定番のフレアドライブ・はたきおとす・ねこだましの技構成で、最後の1枠にはとんぼがえりを選びました。味方のクチートジュカインは交代出しが困難な場面が多く、後攻蜻蛉返りで安全にそれらを降臨させられます。炎の誓いを持たせるとジュカインアシレーヌの各種誓いとセットで撃てますが、ジュカインと組み合わせた場合はガオガエンの特攻が低いためダメージが乏しく、アシレーヌと組み合わせた場合は追加効果がショボい(4ターンの間追加効果の発生率2倍)ので不要かと思いました。


  • 主な選出パターン

■基本形
先発:ジュカイン+アシレーヌ
後発:ジャラランガ+クチートorボルトロス霊orガオガエン

初手から誓いコンボを狙うのがやはり理想的なパターンです。テテフグロスやレヒレグロスなどメガメタグロス軸のものは猫騙しやS操作も入っていないことが多く、誓いコンボの決まりやすい相手です。相手のパーティがクレセリア入りならクチート、レヒレ入りなら霊獣ボルトロスを選出しておきたいところ。

■対トリル
先発:ガオガエン+アシレーヌor霊獣ボルトロス
後発:クチート+アシレーヌor霊獣ボルトロス

初手からガオガエンを出して猫騙し、はたき落とすを狙っていくとガチトリパに対して有利に展開しやすいです。アシレーヌクチートのおかげでトリル下で殴り勝てることもしばしば。

■対雨(ペリルンパ)
先発:ジャラランガ+アシレーヌorガオガエン
後発:クチート+アシレーヌorガオガエン

ペリルンパに対して誓いコンボを決めるのは容易ではありません。ガオガエン猫騙し等でサポートしながらジャラランガZを通し、残り体力わずかの相手をクチートの不意打ちで仕留めに行く流れで戦うのが無難なところです。すいすい要員を二匹以上有する雨パーティには力押しされてしまうことも多く、対雨はもう少し工夫したいところかもしれません。

  • QRレンタルチーム

https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-F3F3-48DC3ds.pokemon-gl.com

以前はメガジュカインver.も紹介していましたが、QRレンタルチームの公開上限個数に達したので削除しています。m(__)m

【WCS2018】雨ファイヤー

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QRレンタルチーム(PGL)

第34回がにゅーオフで使用したパーティ。
70人中4位に入賞しました。

  • 概要

■ニョロラグについてf:id:barudoru:20180212121737p:plainf:id:barudoru:20180212121752p:plain
このパーティの軸はニョロトノ+メガラグラージのコンビ。ダブルの雨パーティといえばペリッパー+ラグラージニョロトノ+ルンパッパの形が多くニョロラグは珍しいですが、USUMで単体地面技の「じだんだ」が登場しニョロトノを巻き込む地震を使う必要がなくなったこともあってこの並びが使いやすくなりました。

この二匹の組み合わせの長所は、WCS2018の環境で最も使用率の高いテテフグロスパーティに対し有利に戦えることです。テテフグロスの基本形であるテテフグロスサンダーランドバンギトドンという形と戦う場合、雨パーティに対して相性の悪いメガメタグロス(特に思念の頭突きを切っているもの)が選出されず、雨対策としてサンダーバンギトドンを選出されることがほとんどです。
f:id:barudoru:20161220214552p:plainf:id:barudoru:20180212121531p:plainf:id:barudoru:20140517124021p:plainf:id:barudoru:20140517125139p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain→→→→f:id:barudoru:20140517124021p:plainf:id:barudoru:20140517124302p:plainf:id:barudoru:20140517124601p:plain
サンダーバンギトドンの布陣は一見雨をガンメタしているように見えますが、実はニョロラグなら対処しやすいです。ニョロトノペリッパーと違い岩弱点を持たないためバンギラスに対して後出しがしやすく、天候合戦には苦戦しません。また、低耐久で水技以外の火力が乏しいルンパッパやキングドラをエースにしていると「よびみず」トリトドンに苦しめられることが多くありますが、メガラグラージなら水技を封じられても地団駄と冷凍パンチでサンダーバンギラスらを殴ることができ、水+地面のタイプ相性も相まって対抗が容易です。

ナットレイで詰ませる」という勝ち筋もあり、対テテフグロスパーティ戦は優勢に進めることができます。トリトドンではなくモロバレルが雨対策に起用されている場合もありますが、これに対してはニョロラグ以外の4匹が有利を取れるほか、少々ダメージが蓄積したモロバレルならニョロラグの「手助け+冷凍パンチ」でも処理できます。


■ファイヤーについてf:id:barudoru:20180212122049p:plain
炎タイプのポケモンナットレイカミツルギリザードンといった雨パの天敵に刺さるものの、雨下では炎技の火力が半分になるアンチシナジーを抱えており採用が困難。しかし、ファイヤーは雨によって命中率が必中となる「ぼうふう」を使用できます。雨以外の天候の時は熱風かファイナルダイブクラッシュ、雨天下では暴風と使い分けることができ、雨パーティでも運用しやすいと言えます。こちらのナットレイが苦手とするズルズキンカポエラーなど格闘に打点があるのもポイントです。

USUMで登場した雨パの天敵、ジャラランガに対しても上から暴風を撃つことができ、一撃で仕留められます。f:id:barudoru:20171230110321p:plain
ジャラランガの上を取って暴風が撃てるというのは、素早さの遅いペリッパーには無いファイヤーの大きな長所です。さらに追い風によって、ジャラランガとセットで使われる「S操作」にも対抗できます。ジャラランガパーティのエルフーンにこちらの追い風をアンコールされた場合は、アンコール下でも撃てるヒコウZの出番。もっともジャラランガ対策がファイヤーだけというのは心許ないので、スカーフテテフ、黒い霧ニョロトノといった対策要員も用意しています。ニョロラグナットはジャラランガ一匹で壊滅しうるのでその対策は厚くしておきたいです。

ファイヤーと同じような役割が持てるポケモンとしてトルネロスもいます。f:id:barudoru:20180213192921p:plain
あちらは水弱点がなく、化身なら悪戯心追い風を使え、霊獣ならメガボーマンダの上を取れるなどのメリットがありますが、ファイヤーはタイプ一致の熱風を使えるため雨が降っていない状態でも攻撃手段に困らず、炎や鋼への耐性からリザードンナットレイに強いためより雨の補完に適していると考えます。


■先発の出し方についてf:id:barudoru:20180212122151p:plain
雨降らしポケモン+すいすいの定番の雨選出の仕方は、相手側の雨対策にカウンターされ出し負けてしまいやすいです。そこでよく用いるのが、ニョロトノを先発に出さずラグラージ+ナットレイf:id:barudoru:20180212122151p:plainf:id:barudoru:20140517125039p:plainラグラージ+ファイヤーf:id:barudoru:20180212122151p:plainf:id:barudoru:20180212122049p:plainという初手からスタートし、1ターン目でラグラージの隣をニョロトノに交代する戦法。ラグラージメガシンカさせたターンに、隣を交換してニョロトノで雨を降らすとそのターンからいきなり「すいすい」適用の素早さで動くことができます。

この方法はあまり警戒されにくく、初手に出てきたランドロスやカプ・コケコ、カプ・テテフをよく出落ちさせています。もちろんラグラージ側をニョロトノに引いて雨を降らせ、ナットレイやファイヤーに雨の恩恵を受けさせることもでき、相手の初手に応じて柔軟に対応できます。

  • 個別解説

f:id:barudoru:20180212121752p:plainメガラグラージ
たきのぼり、じだんだ、れいとうパンチ、まもる@ラグラージナイト/しめりけ→すいすい】
175-222-130-☓-131-122 (A252,D4,S252) いじっぱり

メガシンカ前 175-178-110-☓-111-112

雨下で圧倒的な火力と素早さを発揮でき、雨が降っていなくても恵まれた種族値・タイプ相性や攻撃範囲の広さから十分に戦えます。前述の通り、メガシンカターンに隣を交換してニョロトノで雨を降らすとそのターンに「すいすい」の適用を受けられるため、タイミングを待ってメガシンカする立ち回りも時々やります。

地面技は地団駄。地震と違って味方を巻き込まず、カプ・レヒレトリトドン等の水タイプを4割削ることができます。地団駄で4割削る→手助け+地団駄で6割削るという手順ならオボンやウイを発動させずにそれら水タイプを仕留められます。

ニョロトノ、ルンパッパから氷技を切っている手前、このポケモンに冷凍パンチを持たせています。威嚇で攻撃ダウンした状態の冷凍パンチではメガボーマンダを落としきれませんが、そこは手助けを絡めるか、黒い霧でAダウンを解除してから殴るという方法もあります。

Sを落とすとスカーフテテフやスカーフランドに抜かれる可能性があり、雨ミラーでも不利になるため準速。攻撃についてもメガボーマンダを冷凍パンチで落としきるために振り切っています。


f:id:barudoru:20180212121737p:plainニョロトノ
【ねっとう、てだすけ、くろいきり、まもる@マゴのみ/あめふらし
190-☓-122-120-133-93 (H196,B212,C76,D4,S20) おだやか

H:16n-2
HB:霊獣ランドロス(A197)のライジングランドオーバーを高乱数耐え(87.5%)
C:霊獣ランドロス(H165-D100)を雨+ねっとうで確定1発

雨降らし役。ペリッパーと比べると耐久面に大きく秀でており、バンギラス等への交代出しがしやすいことが評価できます。もちろん、ニョロトノに交代したターンに相手のバンギラスリザードンメガシンカすると天候を取り返されてしまうため、それらに対しては相手のメガシンカを待ってから投げたいところです。手助けによるサポートを主にしており、メガラグラージやファイヤーの攻撃を補佐することで縛り範囲を広げていきます。

黒い霧は最近流行りのサイドチェンジクレセリア+カビゴン対策として採用しました。ニョロトノが使える積み技対策としては滅びの歌、アンコールなどありますが、滅びの歌は太鼓カビゴンに対して遅く、アンコールはサイドチェンジやS操作でうまく決められない可能性があるので黒い霧が安全と判断。カビゴン以外でもメレラキやイーブイバトン、太鼓暗示等に対してはパーティ単位で刺さり、瞑想レヒレやZジャラランガにも効果的です。味方にかかった威嚇を解除したり、サイコシード・ミストシードの特防アップを打ち消す使い方も可能。このパーティには威嚇持ちがいないため、相手にかかった威嚇を解除してしまう・・という勿体無いことにはなりません。

持ち物は耐久面を補強するためマゴのみ。ピンチベリーの中でもこの木の実を選んだのはオニシズクモから虫食いされる機会が多いと思ったためです。


f:id:barudoru:20150622213510p:plainルンパッパ
ハイドロポンプエナジーボールねこだまし、まもる@ミズZ/すいすい】
155-81-91-156-120-122(B4,C252,S252) ひかえめ

第二の雨アタッカー。ファイヤーが刺さらない相手や、猫騙しが欲しい時、単純にニョロルンパが刺さっている時、雨ミラーなどで選出します。手助けを絡めたスーパーアクアトルネードで多くの相手を一撃で仕留められますが、特防に多く振ったカビゴンクレセリアをワンパンするのは無理です。雨パーティ対策としてよく挙がるミストシードアクロバットテッカグヤに関しては、ニョロトノの黒い霧でDアップを解除してから手助け水Zを撃ち込むことで倒せます。

4つめの技には冷凍ビームの採用が一般的ですが、守るを持たせました。1ターンの時間を稼げる守るは雨ミラーやリザードンとの天候合戦で重宝します(後述)。

このポケモン猫騙しとファイヤーの追い風は相性がよく、2Zになるとはいえ同時選出することもしばしばあります。


f:id:barudoru:20180212122049p:plainファイヤー
【ねっぷう、ぼうふう、おいかぜ、まもる@ヒコウZ/プレッシャー】
173-☓-114-170-106-151(H60,B28,C196,D4,S220) おくびょう

HB:霊獣ランドロス(A197)、カプ・ブルル(A200)のダブルダメージ岩雪崩を最高乱数以外耐え
C:カプ・レヒレ(H175-D150)を手助け+ファイナルダイブクラッシュで確定1発
S:最速85族抜き

雨パーティにも採用しやすい炎タイプ。雨の弱点であるナットレイジャラランガをファイヤーが対策でき、ファイヤーの弱点である岩技・電気技持ちのポケモンに対して雨側が強いため、雨とファイヤーのシナジーは抜群です。

暴風をベースにしたファイナルダイブクラッシュは威力185。これにより雨が降っていないときでも飛行打点を使えるのはもちろん、一貫性の強い飛行タイプの大技というだけでも単純に強力です。手助けを絡めればカプ・レヒレも一撃で落とせる圏内に入ります。また、Z技はアンコール等を無視して撃てるので、エルフーンにアンコールされた場合でもファイナルダイブクラッシュが使えることは頭に入れておきたいところ。追い風にヒコウZを適用させることはあまりありません・・(急所率アップ)。挑発やアンコールされても追い風を決める手段として役に立つ機会があるかもです。

炎技は熱風。オーバーヒートや燃え尽きるほどの火力が必要になる場面は少ないと考え、最もダメージ効率の良い全体技をチョイスしています。

仮想敵のジャラランガはほとんどが準速であり、それを抜くだけならファイヤーも性格控えめで良いのですが、稀に最速のジャラランガもいます。ジャラランガに対して上を取られると有利不利が逆転する可能性があり、ジャラランガを見るたびに怯えるのも嫌なので、性格は臆病にして最速ジャラランガ抜きで運用することにしました。


f:id:barudoru:20140517125039p:plainナットレイ
パワーウィップ、ジャイロボール、やどりぎのタネ、まもる@ウイのみ/てつのトゲ】
180-160-151-74-138-22(H244,A252,D12) ゆうかん

H:ウイのみと相性の良い4n
S:最遅

炎4倍弱点を雨と水タイプがカバーしてくれるため、雨パーティでは抜群の使いやすさを誇ります。多くの耐性を持つ鋼枠として基本選出に組み込めるのはもちろん、対トリパや雨ミラーでも活躍します。

雨パーティのナットレイといえば拘りハチマキを持っている型が多いですが、守るを使えないことで奇襲を受けやすかったり、ダメージを蓄積されて突破を許してしまいやすく、回復手段を増やして相手を詰ませることに重点を置いた「やどりぎのタネ」「ウイのみ」採用型が使いやすいと思いました。こうした回復手段のおかげで熱風や馬鹿力を一度受けても立て直すことができ、詰めのポケモンとして非常に強力でした。

草タイプの攻撃技は威力重視でパワーウィップ。性格補正をかけて攻撃を最大にすることでようやくカプ・レヒレ(H175-B135)が乱数1発 (50%)となります。レヒレに攻撃を耐えられるとウイのみ等が発動して面倒なことになるので、攻撃は変に調整せず努力値を全振りしておきたいです。ジャイロボールは素早さ106以上の相手には威力120となり、パワーウィップ以上の打点を出せるようになります。ちなみに、最大威力150を出せるのは相手の素早さが132以上のときです。

ニョロトノと同じくピンチベリーを持たせており、こちらはハッサムの虫食いを意識してウイのみです。がにゅーオフの時はフィラを使っていましたが、やはりウイの方が適していそうでした。


f:id:barudoru:20161220214552p:plainカプ・テテフ
サイコキネシスムーンフォースマジカルシャイン10まんボルトこだわりスカーフ/サイコメイカー】
146-☓-95-200-135-147(H4,C252,S252) ひかえめ

ジャラランガメガボーマンダ等の対策を担うフェアリー枠です。カプ・コケコとどちらを採用するか迷いましたが、ジャラランガZ使用後のジャラランガを止められる手段やエスパーの打点が欲しかったこともあり、スカーフテテフを選ぶことになりました。エルゲン・エルテラに対してはテテフでメガゲンガーテラキオンを睨みつつ、ファイヤーで追い風を展開していきます。

技についてはサイコキネシスムーンフォースは確定として、残り2枠のチョイス。D振りゲンガー対策となるサイコショックも候補でしたが、フィールドを変えられてサイコキネシスを耐えられても致命的なことにはならないので不要と判断。
メガメタグロスギルガルドを対策できるシャドーボールも、それらに強い雨ファイヤーと組んでいる以上、採用意義が薄いです。最終的には汎用性の高い全体技であるマジカルシャインと、電気技の無いこのパーティでやや重めなテッカグヤギャラドス対策となる10万ボルトに決まりました。

  • メジャーな相手に対する立ち回り

■対テテフグロスf:id:barudoru:20180212121531p:plain
前述の通り、メガメタグロスは選出されず、バンギサンダートドンを選出されるものと考えます。鋼枠がメタグロスであることもあってファイヤーが刺さる相手は少ないため、先発ナットラグ、後発ニョロルンパ(テテフ)の形を取ると良いです。
カプ・テテフエスパーZと霊獣ランドロスの地面Zに気をつけつつ、メガラグラージを前面に押して暴れさせるのが基本方針。テテフを倒してメガラグラージで詰める、あるいはサンダーを倒してナットレイで詰めるという勝ち筋を意識しながら立ち回っていきます。

■対ガルーラスタンf:id:barudoru:20140517123720p:plain
こちらも先発ナットラグ、後発ニョロ+α。ガルーラスタン側の雨に対する先発はほぼガルーラサンダーかガルーラレヒレになります。炎タイプを採用しているガルーラスタンのサンダーは熱風を持っていないことが多いので、ナットレイをガンガン動かしていくと良いです。ナットレイを嫌がって炎タイプを出してくれたら雨を降らせて有利な盤面を作ります。ただ、炎タイプの中でも、特殊水と蝶の舞で打ち合えギガドレインメガラグラージをも倒しうるウルガモスには警戒を要します。スカーフウルガモスもすいすいルンパラグを上から縛ってくるため厳しいです。ウルガモス入りに対してはファイヤーも選出しておきたいです。

■対リザYスタンf:id:barudoru:20140517123726p:plain
リザードンとの天候合戦になります。先発にはリザードンから弱点を突かれず特防も高いファイヤーとルンパッパを投げ、猫騙し・守る・追い風で時間を稼ぎ相手リザードンメガシンカを待ってニョロトノを投げたいです。リザードンパーティに多く採用されるクレセリア+カビゴンに関しては黒い霧ニョロトノをうまく合わせれば対処できます。

■対ジャラランガf:id:barudoru:20171230110321p:plain
ジャラランガに対してもその取り巻きのエルゲンやリザードンに対してもファイヤーが刺さります。エルゲンが相手なら先発ファイヤーテテフの形を取り、エルフーンの嘘泣き+メガゲンガーの攻撃でファイヤーが出落ちしないようスカーフテテフでゲンガーに圧力をかけつつ追い風を決めていくと良いです。ジャラランガはファイヤーで縛っていくのが基本になりますが、万が一ジャラランガZを決められてもスカーフテテフと黒い霧ニョロトノによりカバーできます。

■対雨f:id:barudoru:20140517124300p:plain
雨ミラーでは先発ナットルンパ、後発ラグファイヤー(テテフ)の形を取ることが多いです。こちらのパーティに一見ペリッパーが刺さるため、相手の方から雨を降らせてくることが多いです。

こちら:ナットルンパ・相手:ペリルンパの場合、こちらのルンパッパは猫騙しと守るでペリッパーの攻撃を凌ぎ、その隙にナットレイペリッパーにダメージを蓄積させます。そしてルンパッパでペリッパーを縛って倒せば、こちらのルンパッパに対する脅威がほとんど無くなり、優勢に試合を進められます。ナットレイはペリルンパの暴風とスーパーアクアトルネードの集中攻撃を高確率で耐え、ウイのみで粘ることが可能なのでしぶとく働いてくれます。

  • 苦手な相手や課題など

ニョロトノとルンパッパから氷技を切ったせいか、ドラゴンタイプ、具体的にはメガボーマンダアーゴヨンサザンドラが苦手です。ヒコウZを使っても良いのでこれらの処理はなるだけ優先したいところ。また、威嚇持ちがパーティにいないので物理ポケモンに圧力をかけられがち。カミツルギクチートに対する立ち回りはシビアです。

ナットレイラグラージ、ファイヤーと4倍弱点持ちのポケモンが主力となっているため、奇襲を受けやすいのも難になります。実際がにゅーオフの予選で負けた二試合はバンギラスの炎のパンチでナットレイが倒されたこと、スカーフウルガモスギガドレインラグラージが倒されたことがそれぞれ敗因となっています。コケコの草結びやブルルの格闘Zなども厄介。そうした役割破壊が予想される場合は両守るや交代から入って対処するのが無難。仮に積み技を積まれてもニョロトノの黒い霧でケアできるため強気に守るを押す(?)方が良いと考えます。ナットレイに関してはこだわりハチマキが想起されるためか集中攻撃や役割破壊のターゲットになりやすく、初手の守るが有効に働くことはとても多いです。

  • QRレンタルチーム

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【WCS2018・全国ダブル】素早さ早見表

VGC2018ルール向けの素早さ早見表です。
以前作っていた第七世代・全国ダブル向けの素早さ早見表に若干手を加えたものになります。

太字はその素早さで見かけることが多いと思われるダブルのメジャーポケモン
その中でも特に重要で調整の標的にもしやすいものはアイコン付きにしています。
環境に応じて随時更新していく予定です。

400 最速130族*2(追い風中のプテラ/クロバット
378 最速120族*2(軽業ジュカイン、追い風中のメガボーマンダ
374 最速118族*2(軽業ルチャブル
360 最速112族*2(すなかきルガルガン
356 最速110族*2(サーフテールライチュウR)
334 最速151族*1.5(スカーフフェローチェ
328 準速112族*2(すなかきルガルガン
324 準速110族*2(サーフテールライチュウR)
312 最速90族*2葉緑素ドレディア
308 最速88族*2(すなかきドリュウズ
304 準速151族*1.5(スカーフフェローチェ
最速87族*2(軽業サワムラー)
300 最速85族*2(すいすいゴルダック/キングドラ
最速130族*1.5(スカーフカプ・コケコ、早足サンダース)
290 最速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
286 最速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
285 最速121族*1.5(スカーフアーゴヨン
283 最速120族*1.5(龍の舞1回のメガボーマンダ
280 準速88族*2すなかきドリュウズ
278 準速87族*2(軽業サワムラー)
最速75族*2(追い風中 or ムラっけS上昇1回のドーブル
277 最速117族*1.5(スカーフエンニュート
276 最速74族*2(すいすいガマゲロゲ
274 準速85族*2(すいすいゴルダック/キングドラ
270 最速112族*1.5(加速1回のペンドラー
268 最速111族*1.5(スカーフボルトロス
最速70族*2すいすいメガラグラージ/ルンパッパ/マンタイン/ニョロボン葉緑素ウツボット、殻を破る1回のパルシェン
267 最速110族*1.5(スカーフゲンガー/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
265 最速109族*1.5(スカーフエレザード/キュウコンA/カミツルギ
264 最速108族*1.5(スカーフテラキオン/デンチュラ
準速80族*2葉緑素フシギバナ、軽業フワライド、すなかきムーランド、加速2回のバシャーモ
261 最速107族*1.5スカーフズガドーン
準速122族*1.5(スカーフゲッコウガ
259 準速121族*1.5スカーフアーゴヨン
258 最速105族*1.5(加速1回のメガサメハダー
準速120族*1.5(龍の舞1回のメガボーマンダ
256 最速65族*2ゆきかきサンドパンR、すなかきサンドパン
255 最速103族*1.5スカーフウツロイド
253 最速102族*1.5(スカーフガブリアス
準速117族*1.5(スカーフエンニュート
252 最速101族*1.5スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
準速74族*2(すいすいガマゲロゲ
250 最速100族*1.5スカーフムクホーク/ウルガモス/リザードン/サンダー/バクフーン/エンテイ/ボーマンダ、蝶の舞1回のウルガモス、加速1回のメガバシャーモ、龍の舞orニトロチャージ1回のリザードン
248 準速72族*2(軽業ペロリーム
247 最速98族*1.5(スカーフサザンドラ
244 最速97族*1.5(スカーフor龍の舞1回のオノノクス
準速70族(すいすいメガラグラージ/ルンパッパ/マンタイン/ニョロボン葉緑素ウツボット、殻を破る1回のパルシェン
243 準速110族*1.5(スカーフゲンガー/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
241 最速95族*1.5スカーフカプ・テテフ/ウインディ/オコリザル/ヒヒダルマ/シルヴァディ、加速1回のサメハダー/メガヤンマ
準速109族*1.5スカーフカミツルギ/エレザード/キュウコンA)
240 準速108族*1.5(スカーフテラキオン
238 最速93族*1.5(龍の舞 or 蝶の舞1回のオドリドリ
準速107族*1.5スカーフズガドーン
237 最速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
236 準速105族*1.5(加速1回のメガサメハダー
235 最速91族*1.5f:id:barudoru:20140517125139p:plainスカーフ霊獣ランドロス/ロトム
234 最速90族*1.5(テクスチャーZ後のポリゴンZ、スカーフバリヤード/ファイヤー/ルカリオ/ポリゴンZ
最速55族*2ナインエボルブースト後のイーブイ葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
準速65族*2ゆきかきサンドパンR、追い風中のペリッパー、すなかきサンドパン
232 最速89族*1.5(スカーフor蝶の舞1回のビビヨン
準速103族*1.5(スカーフウツロイド
231 最速88族*1.5(スカーフドリュウズ
準速102族*1.5(スカーフガブリアス
229 準速101族*1.5スカーフ霊獣ボルトロス/ランドロス
228 準速100族*1.5加速1回のメガバシャーモ、スカーフボーマンダ/リザードン/サンダー/バクフーン/エンテイ/ムクホーク/ウルガモス、蝶の舞1回のウルガモス、龍の舞orニトロチャージ1回のリザードン
226 最速86族*1.5(スカーフFCロトム
225 最速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレジャラランガZ使用後のジャラランガ
準速98族*1.5(スカーフサザンドラ
223 最速151族(フェローチェ
準速97族*1.5(スカーフor龍の舞1回のオノノクス
222 最速150族(メガプテラ/メガフーディン/マルマイン
最速83族*1.5(スカーフデンジュモク
220 準速95族*1.5f:id:barudoru:20161220214552p:plainスカーフカプ・テテフ/ウインディ/オコリザル/ヒヒダルマ、加速1回のサメハダー/メガヤンマ
219 最速81族*1.5(龍の舞1回のメガギャラドス、スカーフギャラドス/ミロカロス
217 最速80族*1.5(スカーフサーナイト/チャーレム/エルレイド/トゲキッス/マンムー/シャンデラ/ヌメルゴン、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
216 最速145族(メガジュカイン/メガスピアー/アギルダー
準速92族*1.5(スカーフワルビアル/ハギギシリ
最速79族*1.5スカーフバイバニラ/マッシブーン
214 準速91族*1.5f:id:barudoru:20140517125139p:plainスカーフ霊獣ランドロス/ロトム
準速55族*2ナインエボルブースト後のイーブイ葉緑素ナッシー、すいすいオムスター
最速78族*1.5(スカーフカメックス/ホルード
213 準速90族*1.5(スカーフファイヤー/ポリゴンZ/ルカリオ、テクスチャーZ後のポリゴンZ
211 準速89族*1.5(スカーフビビヨン
最速77族*1.5(スカーフヒードラン
210 準速88族*1.5(スカーフドリュウズ
208 最速75族*1.5f:id:barudoru:20170830230922p:plainスカーフカプ・ブルル/ドーブル/フラージェス
207 準速86族*1.5(スカーフFCロトム
205 最速135族(メガライボルト/メガミミロップ
準速85族*1.5(スカーフニドキング/フリーザー/キングドラ/ヘラクロス/クレセリア/ダゲキ/ジャラランガ/カプ・レヒレジャラランガZ使用後のジャラランガ
最速73族*1.5(スカーフカラマネロ
204 最速72族*1.5(スカーフペロリーム/アマージョ
203 準速151族(フェローチェ
202 最速71族*1.5龍の舞1回のメガバンギラス、スカーフガチゴラス
準速83族*1.5(スカーフデンジュモク
準速150族(メガフーディン/メガプテラ/マルマイン
201 最速70族*1.5スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス/パルシェン/キリキザン/ジュナイパー
200 最速130族(f:id:barudoru:20140517123722p:plainメガゲンガー/f:id:barudoru:20161220213754p:plainカプ・コケコ/プテラ/サンダース/クロバット
199 準速81族*1.5(龍の舞1回のメガギャラドス、スカーフギャラドス/ミロカロス
198 準速80族*1.5(スカーフサーナイト/エルレイド/マンムー/トゲキッス/シャンデラ、龍の舞1回のカイリュー、加速1回のバシャーモ
197 準速145族(メガスピアー/メガジュカイン/アギルダー
196 準速79族*1.5(スカーフバイバニラ/マッシブーン
195 最速126族(ファイアロー
準速78族*1.5(スカーフカメックス/ホルード
194 最速125族(マニューラ/オオスバメ
193 最速124族(アブリボン
準速77族*1.5スカーフヒードラン
最速125族-1(最速マニューラ-1スカーフテラキオン
192 最速123族(オンバーン
最速65族*1.5(スカーフペリッパー/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
191 最速122族(ゲッコウガ
190 最速121族(f:id:barudoru:20171120212338p:plainアーゴヨン/メガピジョット/霊獣トルネロス
準速75族*1.5(スカーフドーブル/フラージェス/カプ・ブルル
189 最速120族(f:id:barudoru:20151005231226p:plainメガボーマンダ/ジュカイン/ダグトリオ/フーディン
187 最速118族(ルチャブル
準速135族(メガミミロップ/メガライボルト
準速73族*1.5(スカーフカラマネロ
186 最速61族*1.5f:id:barudoru:20170515223500p:plainスカーフバンギラス、ビーストブースト1回 or ニトロチャージ1回のテッカグヤ
185 最速117族(エンニュート
184 最速116族(エルフーン/ゼブライカ
最速60族*1.5スカーフユキノオー/パッチール/ニンフィア/ブルンゲル/ギルガルド/ガオガエン/アシレーヌ/ヤレユータン
準速71族*1.5(スカーフガチゴラス、龍の舞1回のメガバンギラス
183 最速115族(ペルシアンR/ライコウ/スターミー/メガヘルガー/メガアブソル/アグノム/エテボース/チラチーノ
準速70族*1.5(スカーフニョロトノ/キノガッサ/メタグロス
最速113族-1(最速エルフーン-1スカーフテラキオン
182 準速130族(メガゲンガー/プテラ/カプ・コケコ)
181 最速113族(ジャローダ
最速58族*1.5(スカーフズルズキン/ゴロンダ/アマルルガ
180 最速112族(メガルカリオ/ペンドラー/ルガルガン昼)
179 最速111族(ボルトロス/トルネロス
178 最速110族(f:id:barudoru:20151117225759p:plainメガメタグロス/ライチュウ/ライチュウR/ゲンガー/メガラティアス/ケンタロス/ワタッコ/エーフィ/メガラティオス/ラティオス/ラティアス/メガエルレイド/ユキメノコ/アーケオス/ルガルガン黄昏)
準速126族(ファイアロー
177 最速109族(f:id:barudoru:20170626235746p:plainカミツルギ/キュウコンR/エレザード/アイアント
176 最速108族(テラキオン/ゴウカザル/ビリジオン/コバルオン/デンチュラ
175 最速55族*1.5(スカーフカイリキー/シザリガー/ゴルーグ
174 最速107族(ズガドーン
準速122族(ゲッコウガ
173 最速106族(レパルダス/カエンジシ
準速121族(メガピジョット/霊獣トルネロス/アーゴヨン
172 最速105族(ライボルト/メガサメハダー/ミミロップ/コジョンド/ゾロアーク/フリージオ
準速120族(メガボーマンダ/ジュカイン
171 最速104族(ニャオニクス/マフォクシー
170 最速103族(f:id:barudoru:20170626234145p:plainウツロイド
169 最速102族(ガブリアス/トリミアン
168 最速101族(霊獣ボルトロス/ランドロス/ピジョット/デデンネ
最速50族*1.5(スカーフマリルリ/メレシー)
167 最速100族(f:id:barudoru:20140517123726p:plainメガリザードンY/f:id:barudoru:20140517124021p:plainサンダー/メガガルーラ/メガバシャーモ/エンテイ/メガサーナイト/ウルガモス/リザードン/メガリザードンX/キュウコン/ドククラゲ/バクフーン/フライゴン/ボーマンダ/メガチャーレム/ムクホーク/メガオニゴーリ/キュワワー
166 最速99族(パンプジンS)
165 最速98族(サザンドラ
164 準速112族(メガルカリオ/ペンドラー/ルガルガン昼)
163 最速97族(オノノクス
162 最速96族(トゲデマル/ミミッキュ
準速110族(f:id:barudoru:20151117225759p:plainメガメタグロス/メガラティオス/メガラティアス/メガエルレイド/ラティオス/ラティアス/ルガルガン黄昏)
161 最速95族(f:id:barudoru:20161220214552p:plainカプ・テテフ/ウインディ/オコリザル/ルージュラ/ヘルガー/サメハダー/メガヤンマ/パチリス/リーフィア/ヒヒダルマ/メブキジカ/シルヴァディ
準速109族(エレザード/キュウコンR/カミツルギ
159 最速93族(オドリドリ
準速107族(ズガドーン
158 最速92族(ワルビアル/メガガブリアス/ハギギシリ
157 最速91族(f:id:barudoru:20140517125139p:plain霊獣ランドロス/ヤミカラス/ロトム/ネオラント
準速105族(メガサメハダー/ライボルト
156 最速90族(ピカチュウ/バリヤード/ガルーラ/ファイヤー/ロズレイド/ルカリオ/ポリゴンZ
準速104族(ニャオニクス
155 最速89族(ビビヨン
154 最速88族(ドリュウズ
準速102族(ガブリアス/トリミアン
153 準速101族(霊獣ボルトロス/ピジョット/ランドロス/デデンネ
152 準速100族(メガリザードンY/メガガルーラ/メガバシャーモ/メガサーナイト/リザードン/メガリザードンX/ボーマンダ/メガチャーレム/メガオニゴーリ
151 最速86族(FCロトム
150 最速85族(ジャラランガ/カプ・レヒレ/ニドキング/フリーザー/カイロス/スイクン/ゴルダック/ヘラクロス/キングドラ/ドクロッグ/クレセリア/ダゲキ
準速98族(サザンドラ
149 準速97族(オノノクス
147 準速95族(ウインディ/カプ・テテフ/サメハダー/オコリザル/ヘルガー/メガヤンマ/リーフィア/メブキジカ
146 最速81族(ギャラドス/メガギャラドス/ミロカロス
無振り126族(ファイアロー
145 最速80族(フシギバナ/ウォーグル/メガフシギバナ/カイリュー/アメモース/ダーテング/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/メガチルタリス/チルタリス/オニゴーリ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/エルレイド/シャンデラ/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
144 最速79族(バイバニラ/マッシブーン
準速92族(メガガブリアス/ワルビアル/ハギギシリ
143 準速91族(f:id:barudoru:20140517125139p:plain霊獣ランドロス
最速78族(メガカメックス/カメックス/ホルード
142 準速90族(ガルーラ/バリヤード/ロズレイド/ルカリオ/ポリゴンZ
141 最速77族(ヒードラン
140 準速88族(ドリュウズ
最速76族(ニドクイン
139 最速75族(ドーブル/カプ・ブルル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ
138 準速86族(FCロトム
最速74族(ガマゲロゲ
137 準速85族(f:id:barudoru:20171230110321p:plainジャラランガ/f:id:barudoru:20170303205327p:plainカプ・レヒレ/ニドキング/カイロス/ゴルダック/フリーザー/ヘラクロス/キングドラ/ドクロッグ/ダゲキ
最速73族(カラマネロ
136 最速72族(ペロリーム/アマージョ
135 最速71族(メガバンギラス/ドンカラス/ガチゴラス
準速83族(デンジュモク/ブーバーン)
無振り115族(ペルシアンR)
最速30族*1.5(スカーフモロバレル/マシェード
134 最速70族(キノガッサ/メタグロス/キリキザン/ニョロトノ/カポエラー/メガラグラージ/ルンパッパ/ジュナイパー
133 準速81族(メガギャラドス/ギャラドス/ミロカロス
132 準速80族(フシギバナ/ウォーグル/メガフシギバナ/カイリュー/アメモース/バシャーモ/サーナイト/チャーレム/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/フワライド/エルレイド/トゲキッス/マンムー/ヌメルゴン/バルジーナ/ナゲツケサル
最速68族(アズマオウ/バクオング/ゴーゴート/ガメノデス
131 準速79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り111族(ボルトロス
130 準速78族(メガカメックス/カメックス/ホルード
無振り110族(メガメタグロス/メガラティオス/メガラティアス/メガエルレイド/ルガルガン黄昏)
129 準速77族(ヒードラン
無振り109族(キュウコンR/カミツルギ
128 最速65族(ペリッパー/サンドパン/サンドパンR/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
準速76族(ニドクイン
127 最速64族(ブリガロン
準速75族(カプ・ブルル/スピアー/ドーブル/フラージェス/クレッフィ/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ/アブソル)
126 無振り106族(レパルダス
準速74族(ガマゲロゲ
125 準速73族(カラマネロ
124 最速61族(バンギラス/テッカグヤ
無振り104族(ニャオニクス/マフォクシー
準速72族(ペロリーム
123 最速60族(ユキノオー/ガオガエン/ピクシー/ポリゴン2/ギルガルド/パッチール/ジバコイル/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌ/ヤレユータン/メテノ流)
準速71族(メガバンギラス/ガチゴラス
122 準速70族(f:id:barudoru:20140517125036p:plainキリキザン/メガラグラージ/キノガッサ/ルンパッパ/ニョロトノ/カポエラー/メタグロス/ジュナイパー
最速59族(ブロスター
無振り102族(ガブリアス/トリミアン
121 最速58族(ズルズキン/アマルルガ/ゴロンダ
最遅130族(メガゲンガー
120 無振り100族(メガリザードンY/メガガルーラ/サンダー/エンテイ/メガサーナイト/ウルガモス/キュワワー
準速68族(アズマオウ/バクオング/ガメノデス
118 最速56族(オーロット
117 最速55族(イーブイ/カイリキー/ナッシー/シザリガー/ゴルーグ
準速65族(f:id:barudoru:20170223233506p:plainペリッパー/サンドパン/サンドパンR/ハッサム/グレイシア/ゴチルゼル
116 無振り96族(トゲデマル/ミミッキュ
115 無振り95族(カプ・テテフ/ウインディ/パチリス/グライオン/シルヴァディ
113 準速61族(バンギラス
無振り93族(ブーバー/オドリドリ
112 準速60族(ガオガエン/ユキノオー/ギルガルド/ニンフィア/ジバコイル/アシレーヌ/ヤレユータン/メテノ流)
最速50族(メガクチート/マリルリ/クチート/ヤミラミ/メガボスゴドラ/モジャンボ/メガタブンネ/タブンネ/メレシー/)
無振り92族(ワルビアル/ハギギシリ
111 無振り91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
110 無振り90族(バリヤード/ガルーラ/オオタチ/ルカリオ/ポリゴンZ
108 最遅113族(エルフーン
107 準速55族(イーブイ/カイリキー/ナッシー/シザリガー/ゴルーグ
106 無振り86族(FCロトム
最速45族(ゴローニャ/ゴローニャR/ガラガラ/ガラガラR/メガデンリュウ/オクタン/メガデンリュウ/ローブシン
105 無振り85族(クレセリア/カプ・レヒレ/フリーザー/ヘラクロス/スイクン/チェリム/ジャラランガ
104 最速43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
103 最遅110族(ゲンガー
無振り83族(ブーバーン/デンジュモク
最速42族(オニシズクモ
102 準速50族(マリルリ/ヤミラミ/メガクチート/クチート/モジャンボ/メレシー)
101 無振り81族(メガギャラドス/ギャラドス/ミロカロス
最速40族(ヌケニン/ドサイドン
100 無振り80族(メガフシギバナ/フシギバナ/アーボック/カイリュー/アメモース/サーナイト/メガチルタリス/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/シャンデラ/マンムー/フワライド/トゲキッス/バルジーナ/ヌメルゴン/ナゲツケサル
98 無振り78族(メガカメックス/ホルード/カメックス
最遅104族(ニャオニクス
97 無振り77族(ヒードラン
準速45族(ゴローニャ/ゴローニャR/ガラガラ/ガラガラR/オクタン/メガデンリュウ/ローブシン
最遅103族(ウツロイド
95 無振り75族(カプ・ブルル/ドーブル/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ/フラージェス/クレッフィ
94 最遅100族(メガガルーラ/メガサーナイト/メガリザードンY/メガチャーレム/キュワワー
最速42族(オニシズクモ
93 無振り73族(カラマネロ
92 無振り72族(ペロリーム/アマージョ
準速40族(ヌケニン/ドサイドン
91 無振り71族(メガバンギラス/ドンカラス/ガチゴラス
90 無振り70族(ジュゴン/ニョロトノ/カポエラー/エアームド/ルンパッパ/メガラグラージ/メタグロス/キノガッサ/キリキザン/ジュナイパー
最速30族(モロバレル/マシェード
最遅96族(ミミッキュ/トゲデマル
88 無振り68族(アズマオウ/バクオング/ガメノデス
87 最遅92族(ハギギシリ
86 最遅91族(ヤミカラス/霊獣ランドロス
85 無振り65族(ハッサム/シャワーズ/ブラッキー/ペリッパー/ジュペッタ/グレイシア/ゴチルゼル
最遅90族(バリヤード/ガルーラ/ルカリオ/ポリゴンZ
83 最速100族*0.5アームハンマー2回のメガガルーラ
81 最遅85族(f:id:barudoru:20140517124713p:plainクレセリア/ヘラクロス/スイクン/カプ・レヒレ
最遅86族(FCロトム
無振り61族(バンギラス/テッカグヤ
80 無振り60族(f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/ギルガルド/ピクシー/ラプラス/ポリゴン2/ラグラージ/ユキノオー/ジバコイル/リオル/ブルンゲル/ニンフィア/アシレーヌキテルグマ/メテノ流/ヤレユータン
78 無振り58族(ゴロンダ/アマルルガ/ズルズキン
76 最遅80族(サーナイト/メガフシギバナ/フシギバナ/カイリュー/チャーレム/メガチルタリス/チルタリス/オニゴーリ/エルレイド/マンムー/トゲキッス/シャンデラ/バルジーナ
無振り56族(オーロット
75 最遅79族(バイバニラ/マッシブーン
無振り55族(イーブイ/カイリキー/ナッシー/デンリュウ/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
74 最遅78族(メガカメックス/カメックス/ホルード
無振り54族(パンプジンLL)
73 最遅77族(ヒードラン
72 最遅75族(ドーブル/カプ・ブルル/メガハッサム/メガヘラクロス/メガジュペッタ/フラージェス/クレッフィ
70 無振り50族(メガクチート/クチート/マリルリ/ラッキー/ベトベトンR/ベトベトン/メガボスゴドラ/ヤミラミ/ハリテヤマ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/メガタブンネ/タブンネ/メレシー)
最遅73族(カラマネロ
69 最遅72族(ペロリーム
68 最遅71族(メガバンギラス/ガチゴラス
67 最遅70族(ニョロトノ/キノガッサ/ジュゴン/カポエラー/メガラグラージ/メタグロス/キリキザン/ジュナイパー
無振り47族(カバルドン
65 無振り45族(プクリン/ゴローニャ/ゴローニャR/ガラガラ/ガラガラR/ナッシーR/メガデンリュウ/オクタン/グランブル/ローブシン/ナゲキ/ラランテス
最遅68族(アズマオウ/バクオング/ガメノデス
64 無振り44族(ドラミドロ
最遅67族(スリーパー/ランターン
63 最遅65族(f:id:barudoru:20140824164106p:plainゴチルゼル/シャワーズ/ハッサム/ブラッキー/ジュペッタ/グレイシア/エンブオー/ネッコアラ
無振り43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
62 無振り42族(オニシズクモ
最遅64族(ブリガロン
60 無振り40族(ドサイドン/サイドン/トゲチック/グソクムシャ/ダダリン
59 無振り39族(トリトドン
最遅61族(f:id:barudoru:20140517124302p:plainバンギラス/テッカグヤ
58 最遅60族(f:id:barudoru:20140517125135p:plainギルガルド/f:id:barudoru:20161220214039p:plainヤレユータン/f:id:barudoru:20180321133458p:plainガオガエン/f:id:barudoru:20170626234057p:plainポリゴン2/ユキノオー/ブルンゲル/アシレーヌ/ピクシー/ラプラス/ラグラージ/パッチール/リオル/ニンフィア/ドデカバシ/キテルグマ/メテノ流)
57 最遅59族(ブロスター
56 最遅58族(ズルズキン/ゴロンダ/アマルルガ
無振り36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
55 無振り35族(ピッピ/ドヒドイデ/シロデスナ/バンバドロ
54 最遅56族/55族(オーロット/イーブイ/デンリュウ/カイリキー/ナッシー/ハピナス/シザリガー/ゴルーグ/ゴチミル
53 無振り33族(ソーナンス/ドータクン
最遅54族(パンプジンLL)
50 無振り30族(ヤドラン/カビゴン/ヤドキング/メガユキノオー/ランクルス/モロバレル/デスカーン/ヨワシ群/マシェード
49 最遅50族(f:id:barudoru:20140517124422p:plainメガクチート/ラッキー/ハリテヤマ/マリルリ/クチート/メレシー/ベトベトン/ベトベトンR/メガボスゴドラ/ヤミラミ/レジアイス/レジロック/レジスチル/モジャンボ/ベロベルト/メガタブンネ/タブンネ
無振り29族(ムシャーナ/フレフワン
47 最遅100族*0.5アームハンマー2回のメガガルーラ
最遅48族(メタモン
46 最遅47族(カバルドン
45 最遅45族(ガラガラR/ラランテス/ガラガラ/ゴローニャ/ゴローニャR/プクリン/ナッシーR/メガデンリュウ/グランブル/オクタン/ヨノワール/ローブシン/ナゲキ)
無振り25族(ギガイアス
44 最遅44族(ドラミドロ
43 最遅43族(クワガノン/ケケンカニ/アクジキング
42 最遅42族(オニシズクモ
40 無振り20族(コータス/メガヤミラミ/メガバクーダ/ナットレイ/シュバルゴ
最遅40族(ドサイドン/サイドン/バクーダ/トゲチック/ユキカブリ/グソクムシャ/ダダリン
39 最遅39族(f:id:barudoru:20170926225404p:plainトリトドン
36 最遅36族(デンヂムシ/ジジーロン/バクガメス
最遅35族(ピッピ/ドヒドイデ/バンバドロ/シロデスナ
34 最遅33族(ソーナンス/ドータクン
無振り13族(ツンデツンデ
33 最遅70族*0.5(鉄球ニョロトノ
31 最遅30族(f:id:barudoru:20140517124901p:plainモロバレル/f:id:barudoru:20170222232033p:plainカビゴン/メガユキノオー/ヤドラン/メガヤドラン/メガハガネール/ヤドキング/ランクルス/デスカーン
30 最遅29族(ムシャーナ/フレフワン
29 最遅61族/60族*0.5(鉄球ギルガルド/バンギラス/ユキノオー/ガオガエン
27 最遅25族(ギガイアス/サマヨール
22 最遅20族(コータス/メガバクーダ/シュバルゴ/ナットレイ/プリン/メガヤミラミ
21 最遅42族*0.5(鉄球オニシズクモ
20 最遅30族*0.67(鈍い1回のカビゴン
18 最遅15族(タマゲタケ)、S個体値0の13族(さみしがりツンデツンデ
16 最遅13族(ツンデツンデ
15 最遅30族*0.5(鉄球モロバレル
9 最遅5族(ツボツボ/ナマコブシ

WCS2017アナハイム世界大会レポート Day3編

前:WCS2017アナハイム世界大会レポート Day2編
barudoru.hatenablog.com

Day3は世界大会の最終日。TCG及びVGC各カテゴリの決勝戦が行われます。(ポッ拳の決勝戦はDay2)私は過去二度の世界大会ではDay2のスイスドローラウンドで敗退し観戦席で応援する側でしたが、今年は決勝戦まで勝ち上がり、なんと対戦を行う側になりました。
f:id:barudoru:20171011231203p:plain
世界チャンピオンまであと1勝、決勝の相手はオーストラリアのSam選手。

世界大会レポート最終回となる今回は、決勝戦の選出や立ち回りについて考えていたこと、決勝戦前後と帰国までのエピソードを中心に書きます。続きを読むからどうぞ。

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WCS2017アナハイム世界大会レポート Day2編

前:WCS2017アナハイム世界大会レポート Day1編
barudoru.hatenablog.com

アナハイムに着いてから2日目。ポケモンワールドチャンピオンシップス2017Day2の日がやってきました。前日のDay1は観戦だけでしたが、この日からいよいよ参戦します。

今回は対戦レポートが主になります。ライブ大会ではバトルビデオを撮れない仕様になっており、記憶とメモをもとに書いているので、曖昧なところや事実と異なる箇所があるかもしれませんがご了承ください。続きを読むからどうぞ。

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WCS2017アナハイム世界大会レポート Day0、Day1編

6/18に行われた全国大会で優勝し、日本代表になった私はアナハイムで行われたポケモンWCS2017世界大会に参加してきました。

世界大会への参加は2年ぶり3度目。今年はDay2を勝ち上がり、Day3の決勝戦に勝利して念願の世界チャンピオンになることができました。

このレポートで世界大会の楽しさや熱気を伝えることができれば幸いです。

アナハイムでの1週間、本当に沢山のことがありました。これまでに書いた世界大会レポートと比べて非常に長い内容となるため、3,4回に分けて書きます。今回は世界大会1日目であるDay1と、その前日まで(Day0と呼ぶことにします)のレポートです。
「続きを読む」からどうぞ

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【ポケモンWCS2017優勝】サイクルワルビアル+自然Zエルフーン

ポケモンWCS2017アナハイム世界大会にて使用したパーティ。
Day2スイスドロー予選を5-2で勝ち上がり、トップカットを4連勝。
世界チャンピオンになることができました!

構築経緯と概要

ワルガラカグヤについて

世界大会は全試合BO3のマッチ戦形式で行われます。この形式においては初見殺しやコンボに依存したパーティは二戦目・三戦目で相手に対処されやすいことから威力を発揮しづらいと言えます。反対にサイクル戦に重きを置く構築は有利。プレイングで勝負できるため技や持ち物が相手にバレるダメージが少なく、相手の技構成や立ち回り方を観察して柔軟に手を打つことができ勝ち筋を練りやすいです。これは過去に出た世界大会の教訓でもあります(2015年はサイクルが回しにくく選出の幅に乏しい雨パーティだったため、マッチ戦形式の世界大会では振るわなかった)。

そのため今回はサイクル戦主体の構築を組むことにしました。アローラダブルでサイクル戦できる並びの中でも魅力を感じたのが、日本の環境で開拓されていたワルガラカグヤです。

この組み合わせの特徴はこのルールで最も使用率の高いウインディを採用せず、代わりの炎枠としてアローラガラガラを、代わりの威嚇枠としてワルビアルを採用していることです。アローラガラガラの特性ひらいしんによって、最強のアタッカーであるカプ・コケコをはじめ電気タイプの攻撃を難なく防ぐことができます。また、ワルビアルが威嚇と地震(地面Z)でウインディアローラガラガラを抑え込んでいるため炎タイプへの対応能力も高いです。相手の電気・炎タイプの動きを制限することでこちらのテッカグヤを最大限活かせるようになり、豊富な耐性と回復手段でサイクル戦を主導することができます。他にもそれぞれの弱点を補い合えシナジーする部分は多く、交代を駆使して有利な局面を築きながら戦える組み合わせです。

また海外での認知度の低さも活用できると思いました。レヒレツルギウインディ(AFK)やガブコケコカグヤウインディ(GACT)といった定番の並びと比べ、ワルガラカグヤの並びは海外ではほぼ知られていませんでした。実際、Day2でワルビアルを使っていたのは81人中私だけでした。定番の並びに対しては相手も立ち回りを練習していることが多く交代読みをされて崩壊しやすいのに対し、普段見ない並びであれば初見の相手は立ち回りに手こずりサイクルでハメやすいと考えました。

ワルガラカグヤの物理3匹では倒しづらいウインディバンバドロに対する打点として、そして避雷針を活かすために採用したいのが水タイプ。この組み合わせの水枠としてはミロカロスが使われることが多いですが、ウインディに過剰なメタを張る必要はあまり感じず、より攻撃範囲が広く、フィールドの書き換え、状態異常対策も可能なメガネレヒレを添えることにしました。
弱点の電気・草・毒技を避雷針と交代で回避しつつ、有利対面で一貫性の高い水・フェアリーの全体攻撃を撃ち込むスタイルは扱いやすく強力です。単体攻撃技の威力も高く、ワルビアルのジメンZと絡めて相手のレヒレ・ブルルを倒すことでアドバンテージを稼ぎます。拘り眼鏡を持っていると守るを使えず、デンキZなどの初見殺しを受けやすい欠点はありますが、BO3形式故に初見殺しのダメージはある程度リカバーできるのもポイント。

自然Zエルフーンについて

ワルガラカグヤ+レヒレの構成には下記の3つの弱点があります。

1つめとして、この4匹は素早さと火力が不足気味なため、受け身になりがちで相手の高速ポケモンに上から殴られたり、積み技を使う猶予を与えがちなこと。ガブリアスは特に天敵であり、地面Zを絡めた集中攻撃でレヒレを突破されたり、剣の舞でサイクル戦をぶった切られる展開になりやすいです。

2点目として水タイプを弱点とすること。雨パーティやレヒレギャラドスやトリルオニシズクモには苦戦を免れません。

3点目としてZ技使用枠がワルビアルであり、このポケモンは弱点が多くキュウコン+コケコや雨パーティ、威嚇の刺さらない特殊偏重な構築など選出したくない相手が存在すること。ワルビアルの選出を控えた場合、Z技なしでマッチを戦うことになりパワー不足に陥りがちです。

これらの欠点を克服するにあたり、エルフーンを採用してフィールド+自然の力Zギミックを取り入れるのが最適だと考えました。

ワルガラカグヤの天敵となる前のめりな構築や積み技を使う構築に対して、自然の力・追い風・甘えるを優先度+1で繰り出せるエルフーンは相性が良いです。ミストフィールド下の自然の力Z(ラブリースターインパクト)によりスカーフ型も含めたガブリアスを対策でき、エレキフィールド下では水タイプに対する打点を持つことが可能。第二のZ技使いとして、ワルビアルを出しづらい相手にも選出していけます。パーティにフェアリーが3体となり毒タイプに弱い問題を抱えることになりましたが、ワルガラカグヤがいずれも毒耐性を持つことからカバーできるなど、両ギミックはうまく相性補完し合ってくれます。

要約するとワルビアルを軸にしたサイクル戦をメインの勝ち筋とし、それでは対処できない高速アタッカーや天候、積み系に対してはエルフーンを選出し自然の力・追い風で戦うというのがこのパーティの戦略方針です。WCS2017環境では使われるパーティが多彩で、各国からプレイヤーの集う世界大会となれば幅広い構築を意識する必要がありました。「ワルビアルを軸にしたサイクル戦」と「エルフーンを軸にした速攻」の2つの軸があることは多種の構築にメタを張るうえでとても有用でした。


個別解説

能力値
HP-こうげき-ぼうぎょ-とくこう-とくぼう-すばやさの順

努力値
H→HP / A→こうげき / B→ぼうぎょ / C→とくこう / D→とくぼう / S→すばやさ

カプ・レヒレ
【だくりゅう、ムーンフォースマジカルシャインれいとうビーム@こだわりメガネ/ミストメイカー】
171-☓-135-156-150-117 (H204,C212,S92) ひかえめ

C:相手のカプ・レヒレ(H175-D150)をムーンフォースで乱数2発 (84.8%)

このパーティの主砲。有利対面を作って、一貫性の強い水・フェアリーの全体技を撃ち込むことでダメージを稼いでいきます。特に濁流で拘ればウインディや鋼への交換を抑止できるため、エルフーンのラブリースターインパクト等も通しやすくなったり、威嚇を恐れずにテッカグヤ等の物理技を繰り出すことができます。

フィールドを取るのも重要な役目であり、エルフーンの自然の力のトリガーとなります。また、エレキ・サイコ・グラスフィールドを消して相手カプの火力を下げることでガラガラやテッカグヤの場持ちを助けます。

オードソックスなタイプ一致技3つに加えて、冷凍ビームを持たせました。仮想敵はカプ・ブルル。HAブルルなら8割以上、Dに大きく振っているものでも6割以上削ることができ、ワルビアルの地面Zなどと合わせて倒しきることができます。その他、チョッキボーマンダやD特化ガブリアスなど、眼鏡ムーンフォース耐え調整を施したドラゴンタイプを一撃で倒せるのも便利です。

黒い霧は持たせていませんが、イーブイバトンは環境に少なく、当たっても力負けすることはあまり無いので不要と判断しました。

ヒレの素早さは無振りテテフ(S115)を抜かないよう114以下にするのが主流ですが、ほとんどのテテフは準速ペリッパー抜きの118まで振っているものと考えます。したがって114で止めるよりは117まで引き上げ、レヒレミラーで上を取れる可能性を引き上げた方が良いと判断しました。想定通りレヒレミラーではほぼS勝負に負けず、先手でムーンフォースを当てることにより次のターン縛れるようになったり、追加効果を引いて特攻を下げることでダメージレースに勝つなど大いに役立ってくれました。


ワルビアル
【じしん、かみくだく、ちょうはつ、まもる@ジメンZ/いかく】
175-176-101-☓-101-138 (H36,A180,B4,D84,S204) いじっぱり

H:16n-1
A:カプ・コケコ(H146-B105)をダブルダメージ地震で乱数1発 (93.8%)
D:カプ・コケコ(C147)の眼鏡マジカルシャインダブルダメージを確定耐え、テッカグヤと並べた際に相手ポリゴン2のダウンロードで攻撃が上がるよう調整
S:準速85族抜き

ガブリアスと比べ種族値は劣るものの、威嚇があるためサイクル戦に向いており、レヒレテッカグヤの補佐に適しています。
氷が4倍弱点でないため、ポリゴン2ウツロイドの前で動かしやすいのもガブリアスには無い利点。イカサマ半減と挑発によって、世界大会で使用率の高かったバルジーナペルシアンにも刺さりました。

エルフーンとの選出の使い分けについては後述しますが、こちらは主にAFKやポリギガ、毒タイプ入りのスタンに対して選出することになります。持ち物をはたき落とされないこともあり、ベトベトンへの対応能力は非常に高いです。ウインディボーマンダと比べて岩技に耐性があり、ギガイアスに対して受け出ししながら威嚇を撒けるのも便利でした。

地震は地面Zのベースとしても強力な主力技。噛み砕くはその地震を(味方を巻き込むため)撃ちづらい状況での単体技として出番があります。挑発はバルジーナポリゴン2に対して使いたい技。積み技封じにも有効で、拘ったレヒレを起点に鈍いや瞑想を積まれる事態を回避できます。

ウインディを意識して素早さには気持ち多めに振りましたが、世界大会では遅いウインディが目立ったため、耐久の方に努力値を回しても良かったかもしれません。


エルフーン
【しぜんのちから、おいかぜ、あまえる、まもる@ノーマルZ/いたずらごころ
167-☓-105-141-96-136 (H252,C252,D4) ひかえめ

C:カミツルギ(H135-D51)、カプ・コケコ(H145-D95)をラブリースターインパクトで確定1発

自然の力Zはフィールドに応じた攻撃技となり、それを悪戯心により優先度+1で繰り出します。

ミストフィールド下ではムーンフォースとなり、Z技は威力175。ガブリアスはもちろん、耐久面に無振りのカプ・コケコも落とすことが可能。これらに縛られやすい眼鏡レヒレにとってはありがたいサポートとなります。カミツルギに関してはD振りや襷も多いため一撃で落とせることは少ないですが、ダメージを蓄積させておくことによってコケコで後から縛れるようになります。

エレキフィールド下では10万ボルトとなり、こちらもZ技は威力175。エレキフィールドの影響で1.5倍に強化されるため、タイプ一致のラブリースターインパクトと同等の火力を出せます。HP振りのカプ・レヒレオニシズクモを一撃で落とすことができ、対テッカグヤ(204-143)は高乱数1発 (75%)といったところ。フワライドは耐久無振りならシード込みでも倒すことができます。奇襲性が高く、パーティに乏しい水への打点を補うのに役立ってくれました。

以上のように自然の力Zは柔軟性、火力とも申し分ない性能ですが、相手からフィールド操作を受ける展開には注意しなければなりません。ガブリアスに向けてラブリースターインパクトを撃ちにいったところ、隣をコケコに交換されてスパーキングギガボルトに変えられてしまった・・というのはありがち。また、フィールドの5ターンが切れると自然の力はトライアタック(Z技威力160)となりタイプ不一致かつフィールドの恩恵もないため大幅に弱体化します。この点終盤は活躍しづらく、コケコのような「削った相手を一掃する役」としては不適です。先発から出して暴れたいところ。

追い風は優先度+1で繰り出せるため妨害を受けにくく、強力なS操作として機能します。防御寄りなパーティを前のめりに切り替えるスイッチのようなものであり、勝ち筋の1つとして多くの試合で役に立ってくれました。

甘えるは、相手の物理攻撃を弱めて味方の縛りを解除でき、耐久重視のこのパーティと噛み合うために採用しました。例として相手のスカガブに縛られているコケコ、カミツルギに縛られているレヒレ等を動かしやすくなります。ウインディに甘える場面は多く、フレアドライブの火力を下げることでこちらのテッカグヤを落とすのを困難にさせます。また、カビゴンの鈍い、カプ・ブルルのビルドアップなど積み技への対抗も可能。エルフーン自身を長持ちさせるのにも役立ち、相手のテッカグヤウインディに甘えるを通しておけば一発は攻撃を耐えてくれるようになります。

技スペースの都合上、アンコールや日本晴れは切らざるを得ませんでした。
特にアンコールがないことは積み技への対抗上不便ですが、
・技構成を知らない相手であればエルフーン=アンコール警戒して積まないことも多い
・鈍いやビルドアップを使った強化には甘えるが追いつく
・Z技によるアンコール回避という抜け道があるため確実な手段ではない
という3点から切っても問題ないかという判断に至りました。

テッカグヤ
【ヘビーボンバー、かえんほうしゃやどりぎのタネ、まもる@たべのこし/ビーストブースト】
199-122-143-114-144-89 (H212,A4,B156,D76,S60) しんちょう

H:8n-1
B:ウインディ(A178)のフレアドライブを高乱数耐え(93.7%)
BD:ワルビアル、ガラガラと並べた際ポリゴン2のダウンロードで攻撃が上がるよう調整
S:追い風下で最速カミツルギキュウコン(S177)抜き

高い耐久力と恵まれた耐性、豊富な回復手段を持つサイクル戦の中核。フェアリーの苦手分野であるカミツルギウツロイドに対して強く、フェアリー技と草技への耐性からワルビアルとのシナジーも抜群です。避雷針、ミストメイカー(によるエレキフィールド打ち消し)、威嚇、甘えると耐久面のサポートを味方から多くもらうことができ、やどりぎのタネによる回復を活かした詰ませ役としても働きます。

ウツロイドなどを即処理するためヘビーボンバーを持たせて物理メインにし、カミツルギを焼くために火炎放射を持たせています。
慎重な性格にして火力を下げてもカミツルギは倒せるので問題ないです。やどりぎのタネはこのポケモンの強みの一つとして必須で、それと噛み合う守るも当然持たせました。

持ち物は食べ残し。回復量ではピンチベリーに劣りがちですが、交替出しの際に受けたダメージを回復し満タンに近いHPを維持し続けることで「ウインディフレアドライブ耐え」を崩されず動かしやすくなるメリットがあります。もちろん宿り木回復による詰めを狙うのにも役立ち、準決勝1戦目で活きています。

ビーストブーストでBを上げるようにすべきか、Dを上げるようにすべきかは迷いました。Bを上げることでフレアドライブへの耐性を付けるのも魅力的でしたが、それ以外に役立つ場面が少なく、ポリゴン2テッカグヤトリトドンとの泥試合でも有利となるD上げを選ぶことにしました。


ガラガラ
フレアドライブ、シャドーボーン、かわらわり、まもる@ふといホネ/ひらいしん
167-103-131-☓-132-75 (H252,A20,B4,D156,S76) しんちょう

A:ウインディ(H197-B101)をシャドーボーンで確定2発、テッカグヤ(H204-B143)をフレアドライブで高乱数1発(81.3%)
HD:カプ・レヒレ(C161)の眼鏡(or瞑想1回)濁流ダブルダメージを確定耐え、カプ・テテフ(C182)のフィールドなしエスパーZを確定耐え
D:11n,テッカグヤと並べた際に相手ポリゴン2のダウンロードで攻撃が上がるよう調整
S:無振りベトベトン(S70)+6、追い風下で準速95族(S147)抜き

避雷針により相手の電気を腐らせられるのが強く、レヒレテッカグヤの補佐に欠かせないポケモン。タイプ相性で有利な相手は多く、コケコ、カミツルギポリゴン2テッカグヤウインディ等からはほとんど打点を受けないので、テッカグヤのような詰ませ役にもなります。エルフーンの自然の力Zでガブリアスやレヒレを倒すことに成功すれば、このポケモンで詰めて勝ち、ということにもなり得ます。フェローチェポリゴンZから打点を受けにくいところも評価しています。

タイプ一致技のフレアドライブとシャドーボーンは役割上ほぼ必須。3つめの技にはホネブーメランを覚えさせるのが一般的ですが、命中不安もあってあまり撃ちたい場面がありませんでした。トゲデマルは避雷針によって置物になるし、襷ウツロイドについてもパワージェムを一度耐えなければなりません。身代わりも検討しましたが、フレアドライブの反動とあいまってHPをゴリゴリ削られるのが厳しいです。

一方、この構築では壁+カビゴンが非常に辛く、天候を変えられないこともあってオーロラベールを止められません。その対策のために瓦割りを仕込むことにしました。アローラガラガラキュウコン+カビゴンバイバニラ+サンドパンの組み合わせに対しても出しやすいため、有効な対策となります。Day2ではこの技の出番が一度もありませんでしたが、Day3の決勝戦で最大の見せ場を得ました。

場持ちを重視し、慎重HDに近い努力値配分にしています。素早さに多く振ったのはガラガラミラーも意識。50族であるベトベトンハリテヤマを抜きたかったためというのもあります。これらに上を取られてはたき落とすで太いホネを落とされ、火力を大幅に損なう展開は避けたいです。



カプ・コケコ
10まんボルト、ほうでん、マジカルシャイン、まもる@いのちのたま/エレキメイカー】
145-☓-105-161-96-182 (C252,D4,S252) ひかえめ

高い素早さと火力、全体技を活かし、体力の少ない相手を一掃していきます。序盤にレヒレで削り、終盤にコケコで一掃するのは主要な勝ち筋の1つです。エレキフィールドを展開してエルフーンスパーキングギガボルトを撃たせることも含め、水タイプへの打点として重要な存在です。

定番のタイプ一致技、10万ボルトとマジカルシャインで広範囲を縛ります。そして放電は下記の通りこのパーティや環境とマッチする技。
・味方・及び相手の避雷針に妨害されない。世界大会では避雷針の使用率が非常に高かったため刺さった試合は多い。
・麻痺を狙える。相手のカミツルギウツロイドが麻痺してくれたら、こちらのレヒレとの優劣が逆転して圧倒的なアドバンテージ。
エレキフィールド下ではマジカルシャインより1.5倍威力が高く、ワルビアルエルフーンを横に置いた場合でも巻き込みやすい。

一方でボルトチェンジを持たせていないためフィールドの取り合いには弱く、先発出しはあまりしません。

スイーパーの役割を重視し、持ち物を命の珠、性格を控えめにして火力を最大限上げるようにしました。

主な選出

2Z構築であり、ワルビアルエルフーンは原則として同時選出せず、相手のパーティに応じてどちらかを選ぶことになります。また、多くの場合は先発レヒレ、後発テッカグヤの形を取ります。マッチ戦では型にはまった選出をすると相手に対策を打たれるので、二戦目以降は様々な出し方をしていました。出し方の多様さもサイクル構築、2Z構築の強みだと思います。

ワルビアルを選出する場合
 ◆先発:+
 ◇後発:+or
AFKやポリギガ、毒タイプ(ベトベトンウツロイド)入りのスタンダード構築に対してはワルビアルを選出します。

ヒレの全体技を軸に相手を削っていき、最後にコケコで一掃、もしくはテッカグヤで詰ませる勝ち筋を狙います。相手の初手がウインディ+レヒレの場合、威嚇込みの地面Zと眼鏡ムーンフォースでレヒレを集中攻撃して倒しにいくことが可能です。(威嚇で攻撃が下がったワルビアルの地面Zで相手のレヒレは6割程度削れます。これならウイのみが発動しないため、後続のムーンフォースでぴったり落とすことができます。)

AFKとのマッチ二戦目では相手がワルビレヒレを意識してカミツルギを初手に置きやすくなるため、先発にガラガラorテッカグヤを置いて迎え撃つなどしていました。


エルフーンを選出する場合
 ◆先発:+
 ◇後発:+or
フワライド系、雨パ、GACT、積み技軸の構築に対してはエルフーンを選出することが多いです。エルフーンの自然Zによってコケコ・ガブを縛ったり、甘える・追い風を使ってレヒレをサポートするほか、レヒレ→コケコバックしてスパーキングギガボルトで水タイプを奇襲したり、エルフーンをガラガラに引っ込めて避雷針で電気技を防ぐなど、多彩な動きができます。


Day2トップカット、Day3決勝戦 配信試合

■トップカット1回戦 vs たき選手(日本)

ポケモン 世界大会 WCS2017 top16 Day2【ポケモンワールドチャンピオンシップス2017】

■準々決勝 vs Nils Dunlop選手(スウェーデン

ポケモン 世界大会 WCS2017 top8 第一試合 Day2【ポケモンワールドチャンピオンシップス2017】


■準決勝 vs SNOW選手(日本)

ポケモン 世界大会 WCS2017 準決勝 Day2【ポケモンワールドチャンピオンシップス2017】


■決勝 vs Sam Pandelis選手(オーストラリア)

ポケモン WCS2017 世界大会 決勝戦 マスターカテゴリ 【アリーナ席最前列】


下記の大会レポート記事で対戦内容の解説なども行っています。こちらもぜひご覧ください。
barudoru.hatenablog.com
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